2001年11月中旬


11/20(火)……丸ゴシック刑事

 12月の購入予定はこんな感じ。今回からトップページに持ってきやすくするためテーブル形式でなくしてみました。リンク先はいつもどおりbk1の予約ページです。

12/1 「新世紀エヴァンゲリオン」7巻 作:GAINAX+漫画:貞本義行 角川書店
12/1 「地球美紗樹」2巻 岩原裕二 角川書店
12/5 「球魂」15巻 岩田やすてる 小学館
12/5 「がんばれよ!西城君。」2巻 太陽星太郎 小学館
12/5 「流れ星はるか」 大石まさる 大都社
12/6 「アゴなしゲンとオレ物語」8巻 平本アキラ 講談社
12/6 「闘破蛇烈伝DEI48」8巻 前川かずお 講談社
12/6 「犯罪交渉人 峰岸英太郎」1巻 記伊孝 講談社
12/7 「黒竜の城」上巻 作:田中芳樹+画:梶原崇 講談社
12/7 「黒竜の城」下巻 作:田中芳樹+画:梶原崇 講談社
12/7 「霊能探偵ミコ」10巻 井荻寿一 ワニマガジン社
12/7 「はじめてのサスペンス」 櫻見弘樹 ワニマガジン社
12/7 「少女、ギターを弾く」 朔ユキ蔵 ワニマガジン社
12/8 「ゆらゆら」 南Q太 祥伝社
12/8 「貧民の食卓」1巻 おおつぼマキ 新潮社
12/8 「眠狂四郎」2巻 作:柴田錬三郎+画:柳川喜弘 新潮社
12/8 「隷嬢オークション」 格闘王国 メディアックス
12/10 「柳生十兵衛死す」3巻 作:山田風太郎+画:石川賢 集英社
12/10 「SMILE」 ZERRY藤尾 コアマガジン
12/10 「シープ」 山本英夫 河出書房新社
12/13 「りんちゃんクッキーのひみつ」1巻 大石まさる 少年画報社
12/13 「みんな以外のうたR」 永野のりこ ぶんか社
12/13 「おとめ座の少女たち」 あじまる 松文館
12/13 「ミルクコミックさくら」Vol.20 アンソロジー 松文館
12/14 「私がいてもいなくても」1巻 いくえみ綾 集英社
12/中 「丸尾地獄2」 丸尾末広 青林堂
12/中 「チキタGUGU」2巻 TONO 朝日ソノラマ
12/中 「OKAMAX」 OKAMA ワニマガジン社
12/17 「吼えろペン」3巻 島本和彦 小学館
12/17 「ピンクスナイパー」 米倉けんご コアマガジン
12/18 「かってに改蔵」14巻 久米田康治 小学館
12/18 「サーティーガールズ」 画:若狭たけし+作:北沢末也 小学館
12/19 「ベルセルク」22巻 三浦建太郎 白泉社
12/19 「SLAM DUNK完全版」19巻 井上雄彦 集英社
12/19 「SLAM DUNK完全版」20巻 井上雄彦 集英社
12/19 「愛人[AI-REN]」4巻 田中ユタカ 白泉社
12/19 「ダークウィスパー」 草津てるにょ エンジェル出版
12/20 「恋愛ジャンキー」6巻 葉月京 秋田書店
12/21 「絶頂の迷宮」 柿ノ本歌麿 桜桃書房
12/21 「蒼天航路」24巻 王欣太 講談社
12/21 「黄色い本」 高野文子 講談社
12/21 「細腕三畳記」 あさりよしとお 講談社
12/21 「G組のG」2巻 真右衛門 講談社
12/21 「働き者はばかをみる」1巻 真右衛門 竹書房
12/22 「下町狂い咲きキネマ」 猪原大介+おおしまひろゆき 少年画報社
12/25 「ちょびっツ」4巻 CLAMP 講談社
12/25 「花園メリーゴーランド」2巻 柏木ハルコ 小学館
12/25 「アグネス仮面」1巻 ヒラマツ・ミノル 小学館
12/25 「龍」29巻 村上もとか 小学館
12/25 「聖」6巻 山本おさむ 小学館
12/25 「敷居の住人」6巻 志村貴子 エンターブレイン
12/26 「古谷実短編集2 僕とお昼を」 古谷実 講談社
12/26 「おやすみなさい。」6巻 小田原ドラゴン 講談社
12/26 「すべてに射矢ガール」3巻 ロクニシコージ 講談社
12/26 「陽気婢短篇集 身想心理」 陽気婢 講談社
12/26 「ヒミズ」2巻 古谷実 講談社
12/下 「COMIC CUE」Vol.200  イースト・プレス
12/下 「女王の百年密室」 画:スズキユカ+作:森博嗣 幻冬舎コミックス
12/下 「空想科学エジソン」2巻 カサハラテツロー 幻冬舎コミックス
12/下 「Marieの奏でる音楽」下巻 古屋兎丸 幻冬舎コミックス
12/下 「Bstreet」Vol.7  幻冬舎コミックス
12/下 「れ・り・び」1巻 ともち 幻冬舎コミックス
12/下 アックス Vol.24  青林工藝舎
12/下 「ニューワールド(仮)」 大久保ニュー 青林堂
12/下 「ア○ス」 しりあがり寿 ソフトマジック
12/下 「瀕死のエッセイスト」 しりあがり寿 ソフトマジック

【雑誌】ヤングマガジンUppers 12/4 No.23 講談社 B5中

 小田原ドラゴン「コギャル寿司」。今回はもうコギャルとは果てしなく関係ないような展開。先が読めない漫画だ。先が読めないといえばはっとりみつる「イヌっネコっジャンプ!」も。弱気なゆ→きがカワイイなあ。そしてナオ……。うぅむ。倉上淳士「だいなまいと♥はにぃ」。Uppersには8か月半ぶりの登場。思いもよらぬオチにびっくり。堂高しげる「全日本妹選手権」はアニソン話もりもり。反応する人はいっぱい反応すると思われる。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 12/5 No.23 小学館 B5中

 深巳琳子「沈夫人の料理人」が毎回面白い。食道楽奥さまと彼女に翻弄される料理人のコンビのやりとりが楽しい。あと料理もうまそうですなあ。作:白河純+画:福山信「オッペケペ 川上音二郎少年記私聞」が新連載。浦沢直樹「MONSTER」はあと2回で最終回。

【雑誌】漫画アクション 12/4 No.47 双葉社 B5中

 ながしま超助「ぷるるんゼミナール」。ダイエットに成功して脚女になっていた菜々美だが、やっぱりおっぱいなしではいられない。決めゼリフも使えないし。

【雑誌】コミックバンチ 12/4 No.28 新潮社 B5中

 シリーズ「せんせい」(漫画:岸大武郎)。今回は立川談志原案で紀伊国屋社長・田辺茂一のエピソードを紹介。この前、立川志加吾の漫画でも出ていたカバンの人。なかなか手堅く面白いシリーズ。

【雑誌】漫画サンデー 12/4 No.49 実業之日本社 B5中

 おや。作:北芝健+画:;渡辺みちお「まるごし刑事」が次号で最終回になるらしい。すでに単行本が67冊も出ている長寿作品だけど、終わりはけっこうあっさりという感じ。ところで今回出てくる女歌手の歌がなかなかすごいな。「ラディン、タリバンぶっ飛んで イラン、イラクも爆砕か」「アメリカ、アメリカ アメリカ強い」だもんなあ。小田扉「「マル被警察24時」。今回はなかなか人生の機微をいろいろ。タイヤの中に詰めるパン生地を練っているパン屋さんがいい顔。


11/19(月)……困った猫また

 プロ野球ドラフト会議のテレビ中継を見ようと思ってテレビをつけていたが、眠かったのでつい居眠ってしまう。今年のドラフトは不作って話だし、どうもあんまりワクワクしなかった。寺原にしても、個人的にはなんとなく横浜の矢野とイメージ的にカブってて、横浜ではあんまし育ちそうにないタイプだからハズレでもまあそんな悔しくないかなという感じだったし。

 宅急便で送付した同人誌が到着。というわけで購入同人誌一覧@11/18コミティア。感想は読み終えたら順々に記していきます。

▼未読物
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 1月号 竹書房 B5中
【単行本】「SLAM DUNK完全版」17〜18巻 井上雄彦 集英社 A5 [bk1]
【単行本】「BWH」2巻 花見沢Q太郎 集英社 A5 [bk1:1巻/2巻
【単行本】「緑の黒髪」 望月花梨 白泉社 新書判 [bk1]
【単行本】「軍鶏」14巻 作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫 双葉社 B6 [bk1]
【単行本】「TOKYO TRIBE2」6巻 井上三太 祥伝社 変型判 [bk1:1〜5巻/6巻

【雑誌】イブニング 12月号 講談社 B5中

 佐藤マコト「サトラレ」。いよいよ西山小松の子供の問題で大きな決断を迫られることに。解決策はいまいちスッキリしないような気がするけれど、ではほかにどういう策があるかというと難しく。いろいろなアプローチがあり得るだけに考えさせられる。サトラレがその天才性を発揮して、思考エネルギーの流出を抑えるような装置でも発明すればそれが一番いいんだろうけど。そうなると根本解決なのでお話が成立しなくなっちゃうか。でも本当に根本解決を望むんであればそういう装置を開発するために、サトラレへの告知は必要となってくる、と。うーんいろいろ考えられますな。

 幸村誠「プラネテス」番外編は、2050年、火星でのエピソード。主役はハチマキの父ちゃん・ゴロー。彼の若いころのお話である。クリアな表現が相変わらずカッコイイ。凶悪妹萌え漫画、吉田基已「恋風」は妹さんが着実にお兄ちゃんごころを増幅させている。なんつってもサブタイトルが「毎晩一緒に寝ようね」だし。まったく困った妹だ。

【雑誌】月刊サンデーGX 12月号 小学館 B5平

 作:矢作俊彦+画:落合尚之「鉄人」。いよいよ鉄人始動か。大風呂敷がどんどん広がっていきそうでわくわくする。やっぱり鉄でできたロボっていいね。イダタツヒコのサービスたっぷり美少女格闘漫画「美女で野獣」。今回もノリ良く楽しい。オパーイもあるし。そして、こいずみまり「LET IT BE!!」がこれまたいい。桜小路たん……という感じです。この人の描くキスシーンは本当に気持ちよさそーだなあ。陽気婢「ロケハン」。相変わらず微熱な心地よさ。次号でクライマックスとのことだけど、さてどう出るのか。阿部潤「ジャパニーズあほっ子キッズ」も何気に女の子ウハウハで萌え度高いな。

【雑誌】ウルトラジャンプ 12月号 集英社 B5平

 竹下堅次朗「Happy World!」。なんとお子様をお作りあそばすのか? ホットミルクと同じような調子でやってくれちゃったらすごいな。なんか次回がすごく楽しみ。やれやれー。介錯「魔法猫たると」。今回はたるとがヘンな木の実を食べてラリパッパ〜となるシーンが素晴らしい。ぐるぐるぐるぐる。そしてにゃーの。花見沢Q太郎「BWH」。マイと彼氏のデート編。お話はとにかくマイペース。漫画もすっかりマイペース。まったくもって楽しいですなあ。

【雑誌】ヤングマガジン 12/3 No.51 講談社 B5中

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」では河井の必殺パンチ炸裂。あまりにストレートなネタに思わず爆笑した。古谷実「ヒミズ」。毎度たいへんなことになっている。住田は普通の少年なんだけど、若干普通より芯が強くてカッコイイだけに、彼が追い込まれていく様子にはキッツいものがある。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 12/3 No.51 小学館 B5中

 「PLANET7」「LAZREZ」の竹谷州史が読切で登場。タイトルは「ルサンチマン」。お笑い芸人志望の木村が型破りな相方を見つけて、文化祭での漫才コンテストで大暴れ。強力筆圧で描き込まれた画面とイキのいいキャラはさすがにインパクトが強い。も一つ読切、稲垣理一郎「スクウェアフリーズ」は、マフィア4人組がそれぞれ銃を突きつけ合う4すくみ状態になって繰り広げるコメディ。濃いめの絵柄でテンポ良くお話は展開。気が利いててなかなかユニーク。あと連載では第2回めの三宅乱丈「王様ランチ」がいい。変態的な情欲がにじみ出ててなんともスパイシー。素晴らしい。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 12/3 No.51 集英社 B5平

 2001年5/17+14 No.21+22合併号に読切で掲載された小栗かずまた「もののけ!にゃんタロー」(4/23の日記に感想あり)が、今度は本格連載化。巻頭カラーで新連載。猫またのにゃんタローと、法力僧の生まれ変わりであるリュウイチがコンビを組んで妖怪退治〜といった感じのお話になるっぽい。さほど派手ではないけど、健全な少年漫画らしい少年漫画を描く人なんで楽しみではある。あんまりバトル、バトルとならないほうがうれしいが、なりそうな設定ではある。岡野剛「魔術師2」はいまいちパッとしないまま最終回。

【雑誌】銃漫 VOL.5 松文館 B5平

 あじまる「おべんきょう」。ちっちゃなおんなのことおにいちゃんのラブラブH。ちょっと変態チックなプレイあり。この人の描く丸顔少女はいつもながらとてもかわいいなあ。中村みずも「約束〜前編〜」。ブルマとシャツのしわにこだわりが感じられる。

【単行本】「西校ジャンバカ列伝 かほりさん」1巻 神原則夫 竹書房 B6 [bk1]

 ついに神原則夫の単行本が出たかと思うと非常に感慨深い。この人はこれまで数々の雑誌を渡り歩き、読切やったり、新人賞を何度も受賞したりしつつも(アフタヌーンの四季賞まで受賞したのにはさすがに驚いた)、なかなかひとところに定着することができなかった。とはいえ、出てくるたびに地味ながらスットボけた味のある作品を描いてて、けっこう好きな作家さんではあったのだ。そんなわけで竹書房に感謝、である。

 で、この作品はのっぺりと非常に地味な顔つきながら、麻雀オニ強、そしてハードボイルドな人生を送っている女子高生かほりさんが主役である。同級生の話も出てくるが、まあメインはおおむねかほりさん。一見普通すぎるくらい普通。でも麻雀相手の指をツメさせたり、ヤクザを駆使して始末しちゃったりとまったく容赦なし。というとなんかスゴイ気合いバリバリっぽいが、実際の漫画自体は飄々として脱力するような空気が充満している。このトボけた味がなんとも気持ち良くてリラックスできる。読んでみるとかなり面白いです。ちょっとした言葉が不意にツボにハマったり、展開のさりげないダイナミックさに驚かされちゃったり。この人、ホントええもん持ってますわ。


11/18(日)……梱包ら先生

 コミティアに行ってきました。会場は東京ビッグサイト。会場に入ったらすぐ小田扉@みりめとるのところに行って新刊を購入。前回コミティアの新刊は再版されてなかったみたい。で、今回の印象としてはやけにエロ系が多かったような気がした。前もってカタログチェックはしてなかったんで千之ナイフがサークル参加してたのを見てびっくり。ポヨ=ナマステとかも出てたみたい。いつになく人が多かったような気はしました。今回は回り方がわりと雑だったので、いろいろ見落としはあったかも。購入本に関しては全部宅急便で送っちゃって今手許にないんでまた後日。宅急便で発送する場合は梱包材用に新聞を買っておくと便利。

 会場を回っている間に新しい会社の名前を「SHOP自分」にするのはどうだろうという想念が浮かび頭から離れなくなったりしたが、そんなことは気にせずイベント後は知り合いの人たち十人くらいと飲み。楽しうございました。珍しく帰りの電車で寝過ごしたり二日酔いになったりもせず、なかなかいい感じでござった。

▼未読物
【単行本】「どろろん艶靡ちゃん」 永井豪 三和出版 B6 [bk1]
【単行本】「西校ジャンバカ列伝 かほりさん」 神原則夫 竹書房 B6 [bk1]
【同人誌】「航空公演。」 わくわくさん

 「航空公演。」は、コミティアの会場でバッタリ出会った知り合いの人に譲っていただいたわくわくさん=大山田満月の個人誌。1993年発行。

【雑誌】オースーパージャンプ 12月号 集英社 B5中

 高橋ゆたか「ボンボン坂高校演劇部(アンコール)」と「世界一さお師な男 伊達千蔵」が掲載。なんかこの二つが並んでいるとなかなかすごいもんがあるな。絵については今も昔も変わらずうまいだけに、伊達千蔵のデスエロスぶりが目につく。「ボンボン坂」の真琴さんはやっぱりかわいい。それから読切2本が気になるところ。高橋高之「あいまいな棘」。借金を抱えた父により、死んだ母の実家にひとり預けられることになった少女のお話。ちょっと切ないけど爽やかな読後感のあるいいお話。それから樋山聡「Padlock man」は第48回SJ漫画大賞準入選作品。マフィアのボスみたいな社長によって特製のヘルメットをかぶせられたオートバイレーサーが主人公。そのヘルメットにはいくつもの南京錠がかけられ、レースに勝つたびに一つつずそれを外してもらえるという約束。そんなこんなでレースに勝ち続けていくうちに、彼は速度の向こうにある危険なゾーンへと突入していくというお話。設定はいまいち生きてない部分もあるけれど、終盤の爆発力にはなかなかいいものがある。けっこう面白かった。

【雑誌】アイラ Vol.14 三和出版 B5平

 MARO先生の「復讐餓鬼」が強烈。今回は小動物を使って女を攻めまくり。巨大な蜘蛛におっぱいモミモミさせたり、ミミズ千匹とはいいますが本当に膀胱にミミズを何匹も何匹も注入したり。きわめつけは改造ちんこの尿道を大きくして、射精と同時にホンモノの○○○○○○○(ネタバレ防止伏せ字)をぶちまけるという大ネタをぶちかまします。これはさすがに今までやった人いないんじゃないかな。MARO先生最高。海明寺裕「牧場の物語」。やっぱりこの雑誌にはこの人がいてほしい。ネタはいつもながらのわんこもの。そうま竜也「さきえ−咲枝−」。たぬきねえちゃんがいつもながらにカワイイな。山田一人「女騎手・塔子」はネタがオモロい。「馬の腹部に騎手の体を固定」という乗馬方式。結合方法はヒロモト森一「SEX★MACHINE」と一緒だが、乗っている位置は逆。馬が上、人は下。

【単行本】「僕の天使がいる日常」 奴隷ジャッキー エンジェル出版 A5 [Amzn]

 待望の単行本。この人のエロシーンのテンションの高さは素晴らしい。それまで純情そうにしていた少年が、エロシーンに入るやいなや獣性むきだし。目ん玉ぐりぐりひんむいて汗びしょびしょで鼻息ピスピス、血管ブチ切れそうに興奮しまくるさまは、まさに社会的ダイナマイト一触即発的良心罪悪感ゼロ的猛毒セリフ的悪魔的計算頭脳的今世紀最大的犯罪少年のごとし。そしてセリフ。「川澄さんのおマァンとボクのオティンが」「ヌポヌポ!ヌポヌポ!!」「ヌッポリンコ!!!」とくる。この激しさ。素ん晴らしい! 女の子たちも十分かわいい。もちもちと吸いついてくるような肌の質感、汁気たっぷりのジューシィな肢体。もうたまらんのです。非常に爆発力のあるええエロ漫画です。

【単行本】「からくりサーカス」20巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1]

 しろがねと自動人形たちの最終決戦は大詰め。といってもこの巻ではまだ終わらないので決着は次巻かな。で、この巻の主役はやっぱりルシールでしょう。

【単行本】「平成ときめき力士プニャリン」4巻 コージィ城倉 小学館 新書判 [bk1]

 これにて最終巻。プニャリンのもう一つの顔、漫画家・あづま雅編が、なぜかこの巻の中心。プニャリンの恐るべき多彩さ、というより作者のテキトーさ加減に驚かされる、というか面白い。そしてラストはコージィ城倉らしくなだれ込むように、あれよあれよとハッピーエンド。もしかしたら打ち切りとかかもしれないけど、お話の畳み方の強引さはコージィ城倉の場合は味になっちゃうんでどっちでもいいです。


11/17(土)……蚊が焼ける道

 ようやく9月コミティア本をだいたい読み終えた……。それではこれから11月コミティアにいってきまーす。

▼購入物件@2001年9月2日コミティア読了分
【同人誌】「parking?7」 <parking?>
【同人誌】「十一月の四畳半」 <つくりもの>
【同人誌】「短編集2」 浅間聡太郎
【同人誌】「鉄のぎざぎざ」 九紫奇寧 <メタルジグザグ>
【同人誌】「鉄のぎざぎざ2」前後編 九紫奇寧 <メタルジグザグ>
【同人誌】「高く。」 山野さかな <そらおよぐ>
【同人誌】「ピンクロボット」 <天使堂>
【同人誌】「CHILD にちじょうしばい#005」 ein+Nie<AIRカプセル+新屋>
【同人誌】「TESTER-0」 大野ツトム <トラウマヒツジ/STEEL SHEEP>
【同人誌】「トカゲ女とギョロ目玉」 大野ツトム <トラウマヒツジ/STEEL SHEEP>
【同人誌】「魚類正義魚マン」2巻 森砂季 <トラウマヒツジ/STEEL SHEEP>
【同人誌】「ココハシガレット vol.1」 面影/丸愚 <ココハシガレット>
【同人誌】「月光荘(1)」 ピコピコリョウ <ぴこぴこ>
【同人誌】「七夕展」 ピコピコリョウ <ぴこぴこ>
【同人誌】「ポスターポエジー」 夏目わらび <水燈>
【同人誌】「少女処方読本」 夏目わらび <水燈>
【同人誌】「武富健治選集 第三巻」 武富健治 <胡蝶社>
【同人誌】「HARMONICS Intro.」 鈴木ちょく <直立不動産>

【雑誌】コミックメガストア 1月号 コアマガジン B5平

 古事記王子「TAMAちゃん」。とある女の子がある日起きたらねこみみが生えてて、隠して学校に行くも、そこでなぜか発情しちゃってこまったにゃーんというお話。くりくり目玉の可愛さと、エロシーンの濃厚さ、両方ともええ塩梅。猫玄「おまかせ同好会」。この人の安定感は大したもの。最近はちゃんとエロも実用的になってきてるし、絵柄もキャッチーだし、おセンチなお話も昔から得意だし。Rate「Milk Maid」。この人の描くちんちん&ザーメンは毎度イキがいい。びくびく飛び跳ねててあられもない。もちもち感もいい具合だー。なめぞう「絶頂(うえ)にまいります」はエレベーターガールもの。暗闇の中でエレベーターさんに不逞をはたらく輩。ライターで照らされたところのみ暗闇に浮かび上がるという描写は、視点をうまい具合に狭く限定してくれて、偏執的な味を出すのに貢献している。最近なめぞうがちゃんと定着してきてくれているのは嬉しい限り。

【雑誌】ばんがいち 1月号 コアマガジン B5中

 全般的にヌルいです。今号の中ではひよひよ「猫の森には帰れない」かなー。タイトルは谷山浩子の歌だけど、中身はねこみみメイドのお話。そういえば最近、ねこみみって明らかに流行ってるような。偶然かもしらんけど今日読んだエロ漫画雑誌3冊ともねこみみネタの漫画があったし。

【雑誌】コットンコミック 1月号 東京三世社 B5中

 駕籠真太郎「駅前振動」。というわけでネタは「振動」なのだが、今回はいまいちネタの煮詰め方が弱いかなーという印象。雪見野ユキオの「妄想エレベーターシリーズ」は10話めの「お尻美人」。コンスタントにエロくてけっこう毎回楽しみ。

【単行本】「ROAD〜輝ける道〜」2巻 塀内夏子 講談社 新書判 [bk1]

 この巻は天才ランナー如月くんの出番。大きなストライドで飛ぶように走るフォームが美しい。初恋話がいろいろと語られるのは、そのほかのランナーと比べてちょっと軽いかなーとも思えるけれども。駅伝の場合、それぞれの登場人物ごとにストーリーを設定して無理なく語っていけるんでけっこういいな。野球だのサッカーだのの場合は、個人個人のドラマに焦点を当てすぎると試合の流れが寸断されちゃうけど、駅伝の場合はそのときどきで主役が変わり、ある程度の時間その座を占有し続けるんで描きやすそう。

【単行本】「電脳なをさん」4巻 唐沢なをき アスキー 変型判 [bk1]

 例のパソコン&パロディ漫画も4巻め。よくもまあ毎回毎回オタクなネタが出てくるもんだなあと読むたびに感心。漫画ネタについてもわからんのとかけっこうあるけど、それでもなんとなく笑えちゃうのが素晴らしい。ところでやっぱりマウスのボタンは二つあるべきでしょう。以前から「一つじゃないとユーザーはわからん」とかいわれると「俺たちゃサルじゃねーんだぞー」とか思ってたクチなんで。キーボードと併用のほうがよっぽど分かりにくい。


11/16(金)……モーセの樹海

 なんかもう1日中眠くて眠くてしょうがなくて、電車では寝過ごすわ、仕事はできないわ、帰ってきてからも使い物にならないわでもうタイヘン。ここ数日あんまり寝てなかったリバウンドがモロに来まくった模様。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 11/30 No.24 小学館 B5中

 ゴ━━(゚Д゚;)━━ン! というわけで巻頭カラーは作:富樫ヨーコ+画:戸田尚伸の「カルロス・ゴーン」物語。ゴ━━(゚Д゚;)━━ンさんといえば経費を削減しまくって日産を再生させた辣腕外国人さんとして有名。で、この作品は当然のことながら彼の生い立ちを追っていく物語。「サラリーマンの達人」シリーズの一環として新連載である。作:花村萬月+画:さそうあきら「犬・犬・犬」は最終回。なるほどやはりそうでなくてはならないよな、と思った。そして最後のマヒケンの笑顔が印象的。最後まで面白うございました。新井英樹「キーチ!」は最後のページのアオリからして、次号からは激動の展開がありそう。

【雑誌】純愛果実 1月号 光彩書房 B5平

 ゼロの者「嘘とウソのオバケ」。しっかりエロをやりつつも、ちょいと切なく暖かいこともやってていいなあ。汗がたっぷり触れなばおちんという具合の熟れっぷりにまたしてもソソられるのであった。天誅丸「壊れた愛」。この人の描くおっぱいの量感は相変わらず素晴らしい。月森泉「続続続続続ヒトミとヒトシ」。今回はローションプレイのお話。やっぱいいよねえローション。ベットベトだー。ルーシュン……それは魯迅だー。いつの間にか友永和からペンネームが変わっていた友永桐人の「SUZUKA」は最終回。人妻女子アナやりまくりものとしてぐっちょんぐっちょんいわしていたが、最後はちとヌルいかなあ。第六天魔王グレート「beauteous and beastly More」は相変わらずのムキムキっぷり。このこだわりぶりはカッコイイほどだ。

【単行本】「樹海少年ZOO1」1巻 作:ピエール瀧+画:漫・$・画太郎 秋田書店 新書判 [bk1]

 ダイナミック画太郎節が週刊少年チャンピオンでも炸裂。主人公は花粉症で虚弱体質な獣一。彼が公園で浮浪者を目撃するところから始まり、友達死亡→イジメ→クシャミ→嘔吐→おならと怒濤の展開を見せる。物語がどこの進むのかは全然分からないけど、実際のところそんなことを気にしている読者はいるんだろうか。とにかくあのむちゃくちゃな1ページぶちぬきくしゃみとか嘔吐とかを見ているだけで、意味もなく爽快になれちゃう。画太郎先生はやっぱりすごい。

【単行本】「BECK」9巻 ハロルド作石 講談社 B6 [bk1]

 いつもながらすごく面白い。今回は「GREATFUL SOUND」という野外ライブが始まるまでが描かれる。物語的にはたぶんクライマックス。BECKが空中分解しかける中、ついにコユキが一人歌い出すシーンのカッコよさといったらもう。思わず何度か読み返してしまったほどにいい。俺脳内では講談社漫画賞少年漫画部門でのブッチギリ第1位だったのだが。

【単行本】「バトル・ロワイアル」5巻 作:高見広春+画:田口雅之 秋田書店 B6 [bk1]

 この巻は桐山くんにひっついて最後に漁夫の利を得ようとしていたオカマの月岡くんでしょう。ルックス、股間の膨らみなどはますます中学生らしくなくなっていて恐ろしく濃厚な味わい。小説版とはまた違った、しつこい劇薬テイストが味わえるのが楽しい。

【単行本】「エリートヤンキー三郎」7巻 阿部秀司 講談社 B6 [bk1]

 今回三郎は合コンしたり修学旅行に行ったり夏休みをエンジョイしてみたり。なんだかんだいって楽しそうな学園生活ではあるんだよね。あとこの巻の大きな見どころは河井の頭蓋骨であろう。

【単行本】「賭博破戒録カイジ」4巻 福本伸行 講談社 B6 [bk1]

 地下チンチロ編決着。ついに暗黒ペリカ王国でカイジが決めの一手を打つ。さすがに最後のほうは班長さんがかわいそうになった。これまでせっせと頑張ってたのにねえ。

【単行本】「千年王国」 辛酸なめ子 青林堂 A5 [bk1]

 個性派辛酸なめ子の第2単行本。ヘタウマっぽいヘンな漫画を描く人。この手のタイプにしては思ったほど破綻してないというかブチ切れてない感じがするのが個人的にはちょっともの足りないところだけど、その分制御は利いてて収まりはいい。パソコンネタとかもけっこう解するところは意外(というのは失礼なような気もするけど)。

【単行本】「ミルクパレード」 稲葉晃次 司書房 A5 [Amzn]

 最近けっこうお気に入り。表面の質感が滑らかなキャッチーな絵柄で、女体もけっこう豊満。華やかかつ安心してヌケるタイプのエロ漫画を描いてます。メイドさんものの巻頭3話も明るく楽しくていいけど、熟女モノの「花咲くや目ぬはれたる鳥の鳴く」もしっとりとして艶やかで好きだー。司書房系の実用向きな人の中で、最近とくに期待してます。


11/15(木)……キャプテン湿布

 咳が出るんで咳止め飲んだり胸に湿布貼ったりしている。で、最近湿布の膏薬の効き目が弱ってきたら、湿布の粘着部分にヴィックスヴェボラップを塗ってもう一度貼るみたいなことをしている。貧乏くさいようだけど、ヴィックスヴェボラップはそのまま塗るとベタベタして服が汚れるからこっちのほうが実は扱いやすいのだ。スースーしてなかなか気持ち良し。

▼bk1で12月の近刊予約受付開始。それはそうと、なんでbk1は「ちょびっツ」の初回限定版予約にはいつもこんな気合いが入っているんだろう。メールを送ってくるうえに、専用の転送アドレスhttp://www.bk1.co.jp/s/m011115/chobits/まで用意して。そんなに売れるんかのう。ちなみに今回の4巻(12月26日発売)のおまけは6穴式手帳(ビニール製)。

▼とらのあなでもらった無料情報誌「とらだよ」No.10(2001/11〜12号)に村枝賢一のインタビュー掲載。「仮面ライダーSPIRITS」についての話とか。

▼未読物
【単行本】「千年王国」 辛酸なめ子 青林堂 A5 [bk1]
【単行本】「ミルクパレード」 稲葉晃次 司書房 A5 [Amzn]
▼早売り物件
【雑誌】コミックメガストア 1月号 コアマガジン B5平
【雑誌】ばんがいち 1月号 コアマガジン B5中
【雑誌】純愛果実 1月号 光彩書房 B5平

▼購入物件@2001年9月2日コミティア読了分
【同人誌】「菊男ちゃんの回転三角木馬」 鵜匠カシヲ <赤色オレンジ>
【同人誌】「かおりちゃんのジンギスカンタクシーなまはげ90分」 鵜匠カシヲ <赤色オレンジ>
【同人誌】「Night-Marchenの幻想雑誌 2001.9.2版」 村山慶 <Night-Marchen>
【同人誌】「星に願いを」 袴田めら <逆ギレ刑事>
【同人誌】「StrawberrY Short Cakes」 袴田めら <逆ギレ刑事>
【同人誌】「取水塔・1」 粟岳高弘 <あわたけ>
【同人誌】「瓜頭(前)」 弘岳粟高 <あわたけ>
【同人誌】「池袋沈黙の塔」 あびゅうきょ
【同人誌】「ぴあのno気持ち〜総集編1〜」 石川ひでゆき
【同人誌】「ぴあのno気持ち6」 石川ひでゆき
【同人誌】「みるく☆きゃらめる最終号」 <みるく☆きゃらめる>
【同人誌】「ぶっとびマンガ大作戦 Vol.6」 新田五郎/滑川ニュッピー <WAIWAIスタジオ>

【雑誌】別冊ヤングマガジン 12/1 No.026 講談社 B5中

 記伊孝「犯罪交渉人峰岸英太郎」の第2部開始。この人の伸びやかな絵柄はかなり好きなんでうれしい。しかも単行本1巻が12月6日に発売されるとのこと(bk1予約)。ひゃっほ〜。それから本誌とかで「ガタピシ車でいこう!!」をやってる山本マサユキの新連載「六本木リサイクルショップシーサー」がスタート。就職活動に失敗したにーちゃんが、女子高生&ヤクザっぽい男がやってるリサイクルショップに拾われて振り回されるドタバタコメディといったところ。好きな作家さんだけにうれしい。最近、この人の描く女の子がとみにかわいくなっているような気がしてならない。藤本青心「クラーマン」(企画協力:犬丸りん)は最終回。最後はクラーマンが本当のヒーローに。個性的な作風の人なんで、また出てきてほしい。もちろん単行本が出てほしいと思っていることはいうまでもない。

 藤枝奈己絵「超能力者 鈴木文子」。この連載、なかなかコンスタントに面白い。毎回下らないことやってて思わず笑っちゃう。うっかりさん的な作風のわりに、なんか何気に主人公に対する仕打ちもヒドかったりするし。いつの間にか本誌のほうで見なくなっていた原田重光「立つんだ!幸子」が読切で掲載。今後は別冊でスポット的に登場とかいう形になるんだろうか。唯登詩樹「YUI SHOP」。うーん馬鹿馬鹿しい。これもまたデスエロスな漫画だなあ。

【雑誌】ビジネスジャンプ 12/1 No.24 集英社 B5中

 久保田眞二「ホームズ」が掲載。今回は「アグリッパの魔術書」の前編。このシリーズは堅実に作られててなかなかシブい。作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」。デ、デスエロ〜ス。アサミのボディガード編が続いてるんだけど、コスチュームがどう見ても根拠のなさそうな水着姿だったり、人を投げてるシーンなのに尻と股間と脚ばかりが目立ったり。お色気が、ストーリーとまったく乖離して存在してる感に相変わらず圧倒される。しかし警察官ってもっとほかにやることあるんじゃなかろうか……。いやまあそういうどうでもなさが好きなんですが。

【雑誌】ヤングサンデー 11/29 No.50 小学館 B5中

 3号連続新連載攻勢の第1弾として山田玲司「GOLD PANTHERS」がスタート。孤児の少年に父と名乗る男から送られてきた1本のビデオとサッカーボール。不幸な環境で彼はヒネくれるもサッカーの才能だけは天才的。こやつが活躍するサッカー漫画となるらしい。面白くなるといいにゃあ。北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。梨奈ネェと刑事さんをくっつけようとしてるのかな。梨奈ネェの乳の谷間にトキメキ。で、今号で太陽星太郎「がんばれよ!西城君。」と岩田やすてる「球魂」が最終回で、次号からは秋重学が新連載「學ビノ國」をスタート。

【雑誌】モーニング 11/29 No.50 講談社 B5中

 井上雄彦「バガボンド」。武蔵の堂々とした立ち合いっぷりがやはりカッコイイ。鎖鎌もカッコイイ。伊達にくさっちゃいねえ。水島新司「野球狂の詩」。ガーン。酒飲み投手に酒飲んで対峙するって……。しかもとってつけたみたいな歯ごたえのない締め方といい、こんなんでいいんか〜? 水島先生だからいいんだろうけどね。それにしても「野球狂の詩」が新になってから出てきたキャラは、みんな重みがないなあ。活躍するための根拠づけが弱すぎ。

【雑誌】ヤングジャンプ 11/29 No.50 集英社 B5中

 作:金成陽三郎+画:山口譲司「民族学者やくも 天狗伝説殺人事件」。なんかアッサリ事件解決しちゃいそうだなあ。もっと引っ張るかと思った。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 11/29 No.51 秋田書店 B5平

 馬場民雄「虹色ラーメン」。やっぱりでかっ!!!! 牛乳、いや牛骨ラーメンねーちゃん。何もそんなに胸を強調するような服を着ないでもねえ。教育に悪そうなラーメン屋さんだ。牛骨なくても有害指定。おおひなたごう「おやつ」。おやつの危機に友は立ち上がらず、例のアレが。ええ加減な存在をお話の中で使いまくってしまうおおひなたごうのスタンスにはいつも驚かされる。カッコイー。作:森高夕次+画:松島幸太朗「ショー☆バン」。ショーバンくん、またしても調子のりまくりで「かすらせない記録」続行中。

【雑誌】週刊少年マガジン 11/28 No.50 講談社 B5平

 作:七三太朗+画:川三番地「Dreams」。今回のネタはちょっとどんなもんかと。高速で揺れて落ちるナックルを、名付けて「魔球KOBE」というのは……。いくら相手が神戸の震災の被災者だからといって、それはちとあんまりなネーミングだと思うんだけど。あんまり堅苦しいことはいいたくないけど、ちと配慮に欠けてるような気はするなあ。アメリカ人が爆発的なパワーでバットをへし折る球に「魔球NEW YORK」と名付けるようなもんだと思う。


11/14(水)……ヴァギュ茄子は嫁に食わすな

 寝不足が続いて疲れていたせいか、メシを食ってる最中に口の中の肉を何度も噛む。痛い。その傷がまだ癒えないので、今日は同人誌読書を一時お休み。ていうかまあ眠いだけなんですが。きっとこの停滞が、また後日の寝不足を招くこと疑いなし。

▼未読物
【単行本】「バトル・ロワイアル」5巻 作:高見広春+画:田口雅之 秋田書店 B6 [bk1]
【単行本】「エリートヤンキー三郎」7巻 阿部秀司 講談社 B6 [bk1]
【単行本】「賭博破戒録カイジ」4巻 福本伸行 講談社 B6 [bk1]

【雑誌】スーパージャンプ 11/28 No.23 集英社 B5中

 徳弘正也「狂四郎2030」が連載100回、作:愛英史+画:里見桂「ZERO」が連載250回到達。「狂四郎2030」は、前回あたりからお話が新展開を見せている。さて次はどうなるんだろうか。いつもしっかり面白いなあ。「ZERO」は何気にトンデモな話が混じってることがときどきあるのが、実は好きだったりして。

【雑誌】週刊少年サンデー 11/28 No.50 小学館 B5平

 今回は田中モトユキの作品が2本立て。いつもの「リベロ革命!」と読切「鳳BOMBER」。野球部入り立ての新入生と、その親父である超有名豪快野球選手が一本勝負。短いお話ながらキャラが立ってて、続きが読みたいなと思わせる。藤田和日郎「からくりサーカス」は「からくり編」最終回。次号から「サーカス編」とのこと。

【雑誌】今市子大総集篇(アワーズガール No.5) 少年画報社 B5平

 あららら。アワーズガールが今市子特集本になっちゃった。で、読者コーナーに編集部の「’02年の発行は決まっていません。未完の作品は何かの形で皆さんの目に届くようにしたい」とのコメントからすると、次は出ないかもしれませんなー。個性的な雑誌だったのでたいへん惜しい。

 おがきちか「先生のラブ時計」、芳せいむ「金魚屋古書出納帳」に加え、ホラー特集100ページで藤原薫、呪みちる、犬上すくね、坂本一水、水野純子、佐々木久美子、小石川ふにも載っているけれども、メインは今市子「夜と星の向こう」132ページ再録と40ページの描き下ろし。なぜか目次が本の真ん中編にあって、ホラー特集と連載モノの境界の役をしているという構成も風変わり。

 掲載作品の中では逆柱いみり「シリーズ夢のちまた カエルゲノム」が好き。やっぱりこの人の絵は不思議な魅力があふれてて、眺めているだけで楽しい。まったりと変な世界のありようが、なんとも心地よい落ち着きを与えてくれる。犬上すくね「「言葉に鳴らない」は、ホラーといいつつこの人らしいほのぼのしたお話に。麻雀描いてもホラー描いても、犬上すくねワールドが勝つ感じ。

【単行本】「業!業!ガール+」 セキケン ワニマガジン社 B6 [bk1]

 いやあ、この人のなんともむっちむちした女体の描き方、すごく好きなんだよね〜。作品内の女の子の肌に、男の手に吸いついてくるみたいなみっちり感がある。じんわり汗ばんでいい具合のトロけている感じがたまらんのです。ちょっとユーモラスなところもある絵柄のわりに、なんか生なエロっぽさが充満してます。スタンダードなエロも描くし、変態セニョールスパイ大活躍の「華麗なるスパイ ダイジェスト」みたいなギャグもりもりな作品もあるし、芸達者でもある。先が楽しみな注目株。

【単行本】「整列!!ひよこリーダー」 ポヨ=ナマステ ワニマガジン社 B6 [bk1]

 なんだかサバサバしたヘンな漫画を描くポヨ=ナマステの初単行本。前半は案外マトモなH漫画っぽいことやってて「あら?」とか思っていたけど、進むにしたがってだんだんヘンな漫画率が増えてきてニヤリとする。とくにメカフェチ兄貴が妹をメカに改造、変態兄とロボ妹の愛の日々が展開される「兄妹愛2200」あたりは下らなくていい。後書きでちょっと作者自身語っているとおり、SABEっぽいテイストがそこかしこに。今のところあそこまでブッ切れてはいないけど、いずれ大爆発してくれると嬉しいなあ。今はまだ大人しい感じがちょっとする。

【単行本】「性獣少女戦 ヴァギュナス 完全版」 NEO’GENTLE 桜桃書房 A5 [Amzn]

 全裸の上に「性獣」というぬめぬめした生物だけを貼り付けた状態で、女二人がリング上で戦うSEXバトルを描いた作品。この人は前の単行本「処女戦士ラヴィア」(感想は3/19の日記参照/→Amzn)で、たいへんエログロでユニーク極まりない作品を描いていたので楽しみにしていた。でも今回の単行本は「処女戦士ラヴィア」よりも一本調子な印象。ずっと主人公のねーちゃんが窮地に陥ってて、ぬめぬめとヤラれているだけで、あまり形成逆転もないし性獣の異能力もいまいち発揮されていない感じがする。あとせっかく公衆の面前でやられてるんだから、いやらしいシーンでは観客やレフェリーが生唾を飲むみたいな、淫猥さを盛り上げるような表現も欲しかった。背景や群衆が描かれないんで、いまいち「見られている感」がない。前単行本でも見せたフィギュア写真については今回も素晴らしい。むちむちした質感と粘液のねばっこさがとてもエロティック。


11/13(火)……新宿ガムラン魔

 トップページのレイアウトを変更してみました。今回の狙いは、見ていただければたぶん一目瞭然だと思うんだけど、日記の最新の部分をトップページに掲載すること。実はこれは前からの懸案事項でありながら、今までなかなか実現できずにいたことだった。日記をトップページに置くのはいいんだが、最新でない部分を毎日カット&ペーストして過去ログに落とし込んでいくような作業がどーにもかったるい。トップページと日記のファイルではディレクトリ階層が違うんで、相対URLでリンク張る場合、直すのも面倒くさいし。で、それを嫌って今までずーっとトップページと日記ファイルを別々にする形式でやってきてたわけだが、ある日突然思いついた。「今までどおり日記を書いて、あとはプログラムかなんか使ってトップページへの貼り込み作業をすればいいじゃん」と。従来はトップページ→日記ファイルへの貼り込みと考えていたけど、日記ファイル→トップページへの抽出する程度の処理ならば俺程度の技量でも実現できなくはない。

 といっても別にそんな本格的なプログラミングができるわけじゃないんで、とりあえずDOS時代から使い慣れてるJGAWKで最新の日記ファイルから1日分だけテキストを抽出してくるスクリプトを書いて、SEDを使って相対URLをトップページ用に置換をかける。さらにヘッダと日記本文とフッタをcopyコマンドでつなげるバッチファイルを作成。実際に作ってみたらJGAWKのスクリプトは5行程度、SEDの変換は3パターン、バッチファイルも7行で済んじゃった。それよりもスタイルシートいじくるほうが手間かかったぐらい。いちおうIE5.01とネスケ4.7で確認しながら作ったけど、ネスケに合わすのはやっぱ面倒くさい。ネスケ4.7のスタイルシート実装はクセがあるからなあ。

 んでもって今の更新手順は、日記書いてバッチファイルをダブルクリックするだけ。もしかしたら今までより楽になったかも〜(文章書くのは楽じゃないけどねー)。これならもっと前からやっときゃよかった。まあそんなわけでOHPは、Windows時代だというのにDOSのツールを使いまくって更新されているのです。ちなみに毎月の購入予定リストもExcelで編集した後、CSV形式に落とし込んでJGAWKでHTML形式に変換なんてことをやってます。そろそろいい加減Perlとかその他もろもろを勉強すればいいのに、と自分でも思うんだが、そこまでの時間はなかなかとれないんだよな〜。

 で、今回のレイアウト変更でトップページの左っかわになんか広大な空きスペースができたんで、そこもそのうち埋めていきたいところ。リンク集とか入れる手もあるけどなんかいろいろなニュースサイトさんのパクりみたいなんで、なんか適当に考えます。

▼購入物件@2001年9月2日コミティア読了分
【同人誌】「海上のトラ」 おざわゆき <おざわ渡辺>
【同人誌】「blue」 さくらのりたか <DARUMAYA FACTORY>
【同人誌】「OVERDOSE」 きづきあきら/瀧元駱駝 <GRAIL>
【同人誌】「CAMEL Script」 瀧元駱駝 <GRAIL>
【同人誌】「suicide note」 きづきあきら <GRAIL>
【同人誌】「ドコヘ行クノ?」 音子or寿 <音々堂本舗>
【同人誌】「千年喜劇」 衣羅ハルキ <Hee-Haw>
【同人誌】「こっこさん」 こうの史代 <の乃野屋>
【同人誌】「INDECO」 <漫画科2A>

【雑誌】コミックバーズ 12月号 ソニー・マガジンズ B5平

 ソニー・マガジンズのコミックバーズは最終号。次号からは幻冬舎コミックスに版元を移して継続。今は亡きコミックバーガーの後継誌として創刊されたバーズも、これでスコラ→ソニマガ→幻冬舎コミックスと、会社三つめ。余計なお世話だとは思うけれども、いい加減不幸な経歴を背負っちゃってる感があるので、いっそ誌名を変えて完全リニューアルしちゃったほうがいいんじゃなかろうか。あと、版元が変わるっていう読者に対するアナウンスだけは、次号予告のページでちょろっとやるだけでなく、それなりのページをとって行うべきだったと思うのだが。

 冬目景「羊のうた」。なんか久しぶりにお話が大きく動いた感じがする。ここまで、安定していたけどいささかストーリー進行がもたもたしてる印象はあったので、ここで一気に勢いをつけてヤマ場に持ってってくれるといいなあと思う。ともち「れ・り・び」は毎回いいです。空はかわいいしトキメキも十分。福原鉄平「ノージル博士のキカイなる日々」。幾何学的パターンみたいなイメージの作画がなかなかユニーク。深町ひちるの読切「院内メタモルフォーゼ」は、獣耳が生えてきてしまって入院させられてる患者さんのお話。かわいい絵柄と明るいドタバタで楽しい。ラストの未解決っぷりもよろし。

【雑誌】ヤングチャンピオン 11/27 No.23 秋田書店 B5中

 葉月京「恋愛ジャンキー」。焦らしに焦らして、ついにH。さて巨乳眼鏡っ娘さんはどう出るか。期待。

【雑誌】漫画アクション 11/27 No.48 双葉社 B5中

 おおっ。山本よし文の「オッパイファンド」2巻が11月28日に発売されるのか〜(→bk1予約)。連載終了してからなかなか出なかったんで半分あきらめかけてた。この調子でカイトモアキ「白い少年」の2巻を……。それはさすがに無理だろうなあ。

 永井豪「キューティーハニー天女伝説」。なんでいきなりあの有名なロボが。びっくり。ながしま超助「ぷるるんゼミナール」。最終ページの柱の「不気味に忍びよるオッパイ音」がなんか妙にツボに。環望「アパートの鍵ください♥」は4週集中連載の最後。このままだとまだ序盤って感じなんで、続いてくれるとうれしいのだが。

【雑誌】コミックバンチ 11/27 No.27 新潮社 B5中

 坂本タクマ「屈辱er大河原上」。前回の腹筋マシーンを、大河原上は地道に使用中。意外とマメだなこの男。おおつぼマキ「貧民の食卓」。今回の鶏肉のキムチスキヤキけっこううまそうだな。そのうち事務所で作ってみよう。安いし。

【雑誌】漫画サンデー 11/27 No.46 実業之日本社 B5中

 北見けんいちの赤塚不二夫アシスタント時代を描いた「新宿まんが村」が面白い。というか赤塚不二夫の大人物っぷりに改めて驚かされる。大ヒット漫画家でありながら、年末進行の12月に28日間キャバレー通いって……。すごすぎ。小田扉「マル被警察24時」。菓子パンドロボーがなんだかすごいスケールの事件に。下らない、そして良い。それからジョージ秋山「生きなさいキキ」が、今回はまたなんともすさまじい。キキの父ちゃんと母ちゃんのセックスシーンがあるんだけど、まず最初の見開きはフェラチオしている顔のアップがドドンと8コマ。それが斜めになったり逆さになったり、画面いっぱいに展開されててやたら怖い。コピー切り貼りっぽい感じはするんだけど、それでも怖い。さらに次の見開きはからみシーンなんだけど、ここでは一転して全部顔は描かない。体の一部のアップのコマばかりが続く。そしてなぜか室内につむじ風、舞う木の葉! で、ページをめくると突如の急展開にまたびっくり。いやはやなんとも圧倒されます。

【雑誌】別冊マーガレット 12月号 集英社 B5平

 今号は読切でけっこうな収穫が。まずはアルコ「ラブレター」。これすごくいいです。先輩にラブレターを渡そうと思ってるけど渡せないでいる女の子の初々しい恋ごころを、とても見事に描き出している。序盤のコミカルな展開はすごく微笑ましいし、後半に向かってどんどん空気が澄み渡っていくような感じも素晴らしい。今のところアルコの単行本は「スターレスブルー」(集英社/bk1)だけだったと思うけど、もっともっといっぱい作品描いて、もっともっと単行本出してほしい。

 それから第41回別マまんがスクールベスト賞を受賞してデビューしたあべちえ「Letter」もいいねえ。久々に実家に帰ってきた女子が、今は亡き愛猫を偲ぶ。この人の場合は、しっかりしたペンンタッチの見映えのする作画にひかれた。別マというよりアフタヌーンの四季賞にいそうなタイプかも。なかなか先が楽しみな人なんで、この人もどんどん登場してほしい。咲坂伊緒「恋と馬鹿と私」もなかなか瑞々しい読み心地。読切ではも一つ、きら。「まっすぐにいこう。」の特別編も掲載。連載では中原アヤ「ラブ★コン」が楽しくていい。いやあ、別マ面白いですわ。

【単行本】「beautiful people」 三原ミツカズ 祥伝社 A5 [bk1]

 短編集。ゴスロリで耽美な絵柄により繰り出されてくる物語は、ハッピーエンドも皮肉なのも清浄なのもあるけれど、そのどれもがみんな非常にしっかりまとまっててハズれなく面白い。とくに吸血鬼と、彼がふと仏心を出して拾ってしまった少女の道行きを描いた「空気の中を抜ける空」なんて、思わず感動させられてしまった。この人のブレのなさというのは相当にすごいと思う。


11/12(月)……ランチ by キング

 新文化に講談社の書店向け専用受注ページのニュースが出ていたのだが、その名称が「Webまるこ」というらしい。……講談社がその名前を使うのは、なんか違うんじゃなかろうか。集英社ならともかく。
(2001/11/14補足:講談社は「ちびまる子ちゃん」以前から、元々「まるこ通信」という名称のペーパーニュースを発行していたとのことで、ネーミングはそこから来ている模様です)


 本日は近所の書店にコミックバーズとアイラが入手できずいささか困った。これ以上困らないためには、昨日の日記でも書いたとおり9月2日のコミティアで購入した同人誌に手をつけ始めることが肝要だ。なにせ今度の日曜日はコミティアなのだ。

▼購入物件@2001年9月2日コミティア読了分
【同人誌】「エトセトラ3」 らいだゆず <HATA HATA>
【同人誌】「Home Project」 きりはらただし <迷画座>
【同人誌】「覗いたビー玉」 入江アリ <にら>
【同人誌】「横浜」 ニシムラリョウ <universal kidology>
【同人誌】「mer29」 <mer>
【同人誌】「けだもののようにII-10 −東京編終了−」 渋蔵 <ぐんたまカンパニー>
【同人誌】「SF少女エス子ちゃん 図書館篇」 はしもとさちこ
【同人誌】「SF少女エス子ちゃん エンディミオン編」 はしもとさちこ
【同人誌】「Short Game!」 紅茶羊羹/南研一/トキワ

【雑誌】コミックビーム 12月号 エンターブレイン B5平

 今月号の定期購読の付録は、金平守人、志村貴子、寺田克也、竹本泉がFAXで編集部に送ってきたネームのコピー。チープだけどファンにとってはかなりうれしいアイテムといえそう。ちなみにこれから、1月号と7月号の定期購読おまけは福袋形式にするとのこと。編集机の奥深くに眠っているワケのわからんものをポコポコ放出するらしい。何がくるかは分からないけど楽しそう。そーゆーモノが欲しい人は今すぐビームの定期購読を始めるのだ〜。郵便受けが小さかったらビーム用に拡張するのだ〜。

 で、それはともかくとして今月号はまたえらく面白いなぁ。ツボにハマる作品がやたら多い。しかもけっこうスルスル読めて肩も凝らないし。正直、こんだけ毎度毎度楽しませてもらっているのに、自分が定期購読料年間6600円分しか払っていないと思うと、なんだか申し訳ないような気さえしてしまう。この雑誌がこのまま続いてくれるんなら、年間5万円くらい払ったってちっとも惜しくない。

 まずは福島聡が登場。「少年少女」。子供たちがふざけっこしてもみ合っていたところ、女の子が押した少年が井戸に落ちて死亡してしまう。その罪悪感に女の子は傷つき、自分なりの解決策を探っていく。偶然抱えてしまった重荷に対し、自分なりの結論を出そうとする子供たちの姿を描いている。モーニングで連載された「DAYDREAM BELIEVER」(→bk1)で見せたのと同様に画力、演出力、構成力が非常に高いレベルでバランスがとれていて、なんともいい作品に仕上がっている。やっぱこの人、漫画がすごくうまいな〜と再確認。さらに読切、「サルぽんち」の鈴木マサカズによる「大人になれば…」。30歳にして童貞な男の、脱皮できない切実な想いを綴った26ページ。一見ギャグテイストな作画だけど、「サルぽんち」同様、非常に深い。苦さ辛さを逃げないで正面から描き切るだけの胆力を感じる。

 羽生生純「恋の門」はついに最終回。紆余曲折はさまざまありすぎるくらいあったが、やっぱりこの作品は純愛の物語だったのだ。非常にインパクトの強い作品で、毎回刺激的だった。単行本は4巻が11月26日、最終5巻が来年3月下旬発売予定。全部揃えてまとめて読むべし。それから志村貴子「敷居の住人」。こちらも恋愛漫画だが「恋の門」とは対照的に非常にシャレている。しかし、内容の深さは負けず劣らず。今回のストーリー展開にもいちいち「うわ」「うわ」「うわわわ〜」と呟いてしまった。一筋縄ではいかないお話に、いつも驚かされる。

 竹本泉「よみきり♥もの」。今回のタイトルは「たべる少女ははしる少女」。タイトルそのまんまによく食べ、よく走る少女のお話。毎度マイペースでゆったりしてて読んでてすんごく気持ちがいい。しりあがり寿「弥次喜多 in Deep」は、しりあがり寿のラフな筆致の迫力を今回も思う存分見せつけてくれた。それから鮪オーケストラ「トニーの背中はよく曲がる」は、どんどん展開がダイナミックになってきている。今回は殺戮野球。ヘン。そしてすごい迫力だー。

【雑誌】ヤングキング 12/3 No.23 少年画報社 B5中

 小野寺浩二「それいけ!!ぼくらの団長ちゃん」。今回は団長ちゃんよりもムッサい男どもがメインだ。男汁をべちょべちょ振り撒いて、男たちは戦う。男らしいけどウザッたい。そんな自らの行いに人類は恐怖した。花見沢Q太郎「ももいろさんご」。三悟は前回のアオリで入院中。夜の病室で声を殺して……というシチュエーションがなんとも色っぽいです。毎回毎回男心をメロメロにしてくれますなあ。

【雑誌】ヤングマガジン 11/26 No.50 講談社 B5中

 全5話のこしばてつや「BODY GIRL」は最終回。このシリーズはこしばてつや自身、「自分の趣味で描けて楽しかった」と作者コメントで語っているとおり、非常に気楽にノリノリで描いてるというのが伝わってきた。次の本格連載もこういう気楽なのがいいかも。「スタア學園」みたいに先のことなんか考えずにどんどん行く感じで。山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」。なんかアユちゃんの存在感が回を重ねるごとに大きくなっている。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 11/26 No.50 小学館 B5中

 「ぶっせん」の三宅乱丈が登場! 「王様ランチ」。食い物を粗末にすると口に指をぐいぐい押し込んでくる祖母の叱りっぷりがトラウマになっていた少年たち。そのうちの一人、あーちゃんこと享也はイケメンに、優等生だったキヨは秘かに変態に育っていたのでした……というところからお話スタート。なんかこう、初っぱなからネタがかなりディープなんですけど。なんかかなりクレイジーでイカした作品になりそうだ。次がすんげえ楽しみ。伊藤潤二の新連載「ギョ」がスタート。今回のネタは……とバラしてしまうのもなんなので、とりあえず「ギョ」という音から想像する言葉の上位三つくらいのうちの一つでおおむね正解というくらいに止めときます。石原まこちんの深夜ファミレス漫画「THE 3名様」2本立て。今回はまた下らないネタでいいなあ。これほどまったりしている漫画というのもちょっと珍しい。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 11/26 No.50 集英社 B5平

 鈴木信也「Mr.FULLSWING」。キミたちちょっと野球うますぎ。というか要求レベル高すぎ。このくらいやってくれるとかえって清々しいものがある。島袋光年「世紀末リーダー伝たけし!」。ポッポ小学校のシュールな大会編はいつもやけに面白い気がする。今回は顔面ギャグ炸裂で狙っているとは分かっていてもつい笑ってしまう。

 新人さん、滓羽リスヲ「電気式トランスRISE」。学園を舞台にしたちょっとオカルティックなアクションもの。お話がとっちらばってる感はあるけれども、絵柄的には完成してるしけっこううまい。もう一つ読切で山田一樹「ポテポテポテト男爵一家」。「赤丸ジャンプ」で大好評らしいけど、すんません読んでませんでした。こちらは素っ頓狂なギャグ漫画。なんだかんだいって週刊少年ジャンプは、若手作家をこうやってちょくちょく実験的に起用しててエライなあと思う。安易にほかから連れてくるんじゃなくてあくまで自前で育成してるからこそ、思わぬ大ブレイクもあったりするのだろう。

【雑誌】カラフルBee 12月号 ビブロス B5平

 琴の若子「召しませバニー星人 セカンド」は、ほのぼのSFぶりが好き。宇宙船が舞台でバニーのかっこした宇宙人が出てきて……。こういうのって、メジャー誌ではすっかり失われちゃったノリだよね。絵柄的にもアニメの「うる星やつら」とかあそこらへんをちょっと思い起こさせるまったりした暖かさがあるし。


11/11(日)……ぼくねエンジン

 今日同人誌読めなかったのはかなり致命的。明日から1日10冊をノルマとして自分に課そう。しかし最近自分にノルマを課してきちんと実行できた試しがないような気がしてならない。明日からはノルマをきちんと消化することを自分に課そう。

【単行本】「ロードス島戦記 ファリスの聖女」1〜2 作:水野良+画:山田章博 角川書店 変型判 [bk1]

 いや〜やっぱ山田章博はすごいわ。超絶した画力っていうのはまさにこういうのをいうんだろう。剣と魔法系のファンタジーの中では、まず間違いなく最高傑作。このシリーズ自体はずっと前に第1巻が発売されててそのまま単行本は止まってたんだが、今回は新装版。1巻に86ページの加筆が加えられ、さらに2巻で完結。ロードス島で起きた「魔神戦争」の伝説を、ついに語り尽くしたというのが「ファリスの聖女」の内容。作画はこれ以上ないほど美しいし、物語のほうも最後は神話的な荘厳さを漂わせてしめくくり。崇高な叙事詩に仕上がった。「剣と魔法」って奴は、このご時世、さんざん使い古されちゃってすでに陳腐になったもののような気さえしてたけど、山田章博はやっぱ一味違いますな。

【単行本】「ももいろワイフ」 ぐんぱん 富士美出版 A5 [Amzn]

 フラミンゴがなくなってどうなるかな〜と思っていたぐんぱん先生だけど、富士美出版に行ってもやはりしっかり太くて毛深い女性たちのエロをたっぷり描いてて健在ぶりを見せつけている。さすがにフラミンゴのように痛そうでキッツ〜いものではなく、よりストレートな肉欲ものになってはいるけれども、それでも獣姦とかやってるあたりはさすが。濃い人はやっぱり濃い。

【単行本】「裸でゴメンね」 THE SEIJI 桜桃書房 A5 [Amzn]

 最近の肉弾系で実用向きな作品を描く人たちの中で、取り分け充実度が高いな〜と思っているTHE SEIJIの新刊。この人の描く女の子は身体がもちもちしててすごくいいですよ〜。ちんちんをくわえるときとかもすごく一生懸命な感じがするところも好感が持てる。やることはしっかりやってるんだけど、どこか初々しくて和む味わいがある。ハードなことをやっても殺伐としないというのは素晴らしい長所だと思う。何か豊かな気分で使えます。ほくほく。

【単行本】「ぼくね、先生。」 語シスコ 三和出版 B6 [bk1]

 スズキトモユさんのレビュを読んでたらなんか頭に「語シスコ」という名前がインプットされちゃったので、本屋で見かけたときについ購入。なんといいますかかなりヘタレ感のあるやりまくりホモ漫画。スズキさんも指摘してるとおり、セリフがええ感じ。個人的に一番ヒットしたのは「カレーパンを盗んでどうするつもりだったんだ」「割って中にチンポコサンドしてしごくつもりだったのかァ?」「ンン〜〜?」「確かにあのヒリヒリ感はクセになるよなァ けど食い物粗末すんのどうかと思うぜェ〜?」というくだり。カレーパンという庶民性、というか安さが、ホモ純愛に及ぼす影響について考えてみたり。セリフのセンス的にはMAROに近いんだけど、あちらの豪快さとはまた違ったヘロヘロ感にマターリとした風味を感じました。


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