2001年5月上旬


5/10(木)……ひとまづ人妻

 眠いし呑んできたので今日は能書き省略。まだtotoの予想もし終わってないしね。

【雑誌】ヤングサンデー 5/24 No.23 小学館 B5中

 かわぐちかいじ「バッテリー」が掲載。オリンピック野球編に本格的に突入。北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。アキラ、意外とオパーイ大きいのね。

【雑誌】モーニング 5/24 No.23 講談社 B5中

 榎本俊二「えの素」。今回はなかなかスゴい。スピーディでヒップでホップ、ダイナミックなアクションがこのうえなく気持ちいい。快感。水島新司「新野球狂の詩」。う、こちらもトンデモになってしまうのか。バット型の水筒から酒をジュルジュル。弘兼憲史「部長島耕作」。やっぱり高市さんはいいね。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 5/24 No.24 秋田書店 B5平

 松山せいじ「エイケン」。1回めもかなりなもんだったが、2回めはまたすごい。今回は新入生の伝助が入部させられたエイケン部のメンバー全員顔見せって感じなんだけど、それが全部美少女。で、スタンダード美少女(でも巨乳)、ケンカっぱやいおねーさんタイプ(でも巨乳)、小学生(でも巨乳。しかも111cm)、マッドサイテンティストタイプ、そして曲馬団系チャイナ娘と多士済々。かなりダメだ〜。漫画としてはあんまりうまくないんだけど、ムダに過剰なサービス描写が俺の馬鹿漫画センサーに引っかかってしょうがない。水島新司「ドカベンプロ野球編」。不吉霊三郎パワーで渡辺正和虐待。ヒドいよ水島先生!

【雑誌】ガロ 6月号 青林堂 B5平

 ええ〜、ガロ、次号から隔月発行になっちゃうの? お値段据え置き、増ページ&各所リニューアルで奇数月10日発売となるらしいのだが……。うーん正直苦しそうだ。漫画はけっこう面白いんだけど。そういえば最近逆柱いみりが描いてないな。

 さて漫画のほう。まず大越孝太郎「天国に結ぶ恋」。シャム双生児兄妹の、妹のほうがどんどん頼もしく、そして綺麗になっている。シャープな線が美しく、ところどころ艶のある表情にハッとさせられる。津野裕子「乙女椿」はネームが詩的でとても素晴らしい。6ページしかないけどしみじみ美しいなあ。QBB「ヨーチA」。今回はキャラ者でところ狭しとページが埋め尽くされていて、見ていて単純に楽しい。

【雑誌】零式 Vol.29 リイド社 B5平

 安森然「WATER ENGINE」。今回もエロはないんだけど、すごいなーこの絵は。パースの利いた部屋の描写、視点の持って行き方だけで十分満足させられてしまう。扉の見開きの、天井や床の描写だけでいっぺんにやられてしまった。すえひろがり「TAG」は今回も他人の視線の使い方がうまい。露出モノを描かせたらエロ漫画界随一。むつきつとむ「としうえの魔女たち」。小鳥さん萌え〜とばかりもいってられない、ちょっとキツい展開に差しかかってきている。読ますなあ。

 読ますという点では、大貫鉄郎「シルバーリング」の前編もなかなか良かった。兄が死んだ痛みが癒えぬまま、かねてから憧れていた兄の恋人と通ずるようになった少年、それから彼のことが好きだった同級生女子の三角関係を描く。初々しいところのある作風が目を惹く。中田ゆみ「レンタルラバー」。着実に面白い。だんだん切ない話になってきている。

 全体にエロはソフトめで、萌え要素はありつつも真剣なラブストーリーものの比率が上がっているという印象。

【雑誌】メガキューブ Volume3 コアマガジン B5平

 祭丘ヒデユキ「罪と罰からはじめよう」が抜群に面白い。日本のエロマンガ以外に外界からの情報源がない島−エロマンガ島。あちこちでエロマンガ的展開が繰り広げられるその島に、現役エロマンガ家、祭犯プデユキが見参。彼は「エロマンガ界最高峰 不沈雑誌ホットミルク」でも活躍中のナイスガイだ! 単行本「レ研」で一気に評価を高めた(?)、あの有無をいわさぬゆかいギャグがこの作品でもビシバシ展開。なんという下らなさ、馬鹿馬鹿しさ、そして素晴らしい結末。いや〜笑った笑った。

 竹下堅次朗「よいこの唄」。これもスゴい。エロ漫画雑誌に来て大好きなロリを描けて、もうノリノリという感じ。ロリ、そして小学生ラブ。まさに水を得た魚といった雰囲気。ロリといえば、ほしのふうた「かがみ」も秀逸。この人の描く少女は身体の線が柔らかくて、可愛らしくかつエッチでとてもいいわ。それから今号もいつものとおり俺を萌えさせる女の子が。菜々子さんでした。瓦敬助「菜々子さん的な日常」は今回も好調。この人の描く漫画は品質にバラツキがないなー。高値安定。

 なお、俺が原稿を書かせていただいていた連載コラムは今号でひとまず終了の模様。その原稿用にチェックした成年マークなしエロ系単行本のうち、これまでの日記で触れていなかったもの11冊の感想はこちらのファイルにまとめておく。

【単行本】「人妻姫」 かるま龍狼 ワニマガジン社 B6 [bk1]

 かるま龍狼のエンターテイナーぶりは毎度ステキだ。エロとギャグを完璧に両立し、コミカルでかつスタイリッシュ。エロに関してもツボを押さえた滑らかな描写ができるのはとても強い。この単行本のメインとなっている「人妻姫」は、どこだかの国の王子様が、理想の女人である「人妻専用エプロン」をつけた人妻を求めて旅に出る……というスゴイお話。初っぱなから王子と人妻が手を取り合って、お花畑を「ウフフ」「ハハハハ」笑いさざめきながら走っているという妄想シーンから始まって、いきなりスバラシイ。俺が人妻好きなのを差し引いても、この本は楽しい。ロリもできるし熟女もオッケー、少年も老人もちゃーんと描ける芸風の幅広さにいつも感心する。こういう人は貴重だ。

【単行本】「みみチャンネル」 松本耳子 ワニマガジン社 B6 [bk1]

 快楽天などで活躍している松本耳子の初単行本。この人の漫画は全体にすごく楽しそうだ。若気が存分に漂ってて、自由奔放、小回りが利いてる。平っぺためな顔つきのキャラたちがピチピチ魅力的だし。吉本蜂矢とかに共通する雰囲気があって、ああいったノリでなおかつHやっててー的なモノが好きな人はぜひ(といっても「デビューマン」みたいなギャグではないんだけど)。この前エロティクスFにも掲載されていたけど、この人はもっとメジャーな方面でもいけそうな気がする。FEEL YOUNGとか合いそう。

【単行本】「病院行け!!」 かかし朝浩 ワニマガジン社 B6 [bk1]

 うわー、面白い。まずは表紙からしていいっすよ。手塚治虫漫画全集レイアウト。お話もノリが良くて素晴らしい。看護婦も迷っちゃうような巨大病院勤務のスゴ腕女医が主人公なんだが、これがエキセントリックな女で、死にかけの人間を勝手にサイボーグにしちゃったうえ手下として活用できるようさまざまなギミックを追加したりやりたい放題。同じ病院に勤める医者もちんこハンターな男性器専門医だったり、死刑執行人みたいだったりクセ者ばかり。そういった奴らがドタバタを繰り広げるわけなんだけど、テンポがすごくいいし、カラッとした読み口もストレートに愉快。端々で漫画などを元ネタにしたこまごまとした、でもマニアックなギャグが埋め込まれているのも気づくとニヤリって感じである。なんつったって第1回めのタイトルからして「患者はどこだ」だし。センスいいなあ。


5/9(水)……あかつき血のイレブン

 本日、書店で見かけた本。「衣服の描き方 メイド・巫女篇」。あまりにピンポイントな実用性の高さに感動および脱力。「初心者から上級者まで、あらゆるレベルの人たちを対象に、メイド服や巫女装束を描くテックニックを解説する。」か……。ていうかグラフィック社の漫画系のHOWTO本、よく見るとなんかみんなすごくない?

【雑誌】YOUNG YOU 6月号 集英社 B5平

 田渕由美子「恋愛小説」。後編もなかなか良かった。ヒロインの女性ライターの、おっとりとしているようでも芯は強く、かつ儚げな姿が印象的だった。山下和美「昨日の君は別の君 明日の私は別の私」は4回目で集中連載最終回。パソコンの向こう側の、あり得たかもしれない別の自分を巡る物語。山下和美にしてはわりとこじんまりまとめたなという感じ。武内直子「姫と王子のベビー♥ぱ〜んち!!」。うーん、富樫家おっかねもちい〜。あのエロ漫画描いてた富樫のほうも、こんな豪邸にお住まいなんでしょうか。

【雑誌】FEEL YOUNG 6月号 祥伝社 B5平

 いろいろ面白い。とはいえ今号でこいずみまり「CUT×OUT」、原田梨花「天使の分け前」、次号でやまじえびね「LOVE MY LIFE」、藤臣柊子「人生とはなんだ」、松井雪子「魔おんな占い」と次々最終回を迎えるということでだいぶ入れ替えはありそうだけど。

 こいずみまり「CUT×OUT」最終回は、首をしめられる快感に酔う少女と絵描きの青年のエピソード。緊張感があってエロチックで良かった。やまじえびね「LOVE MY LIFE」は最終回に向けて盛り上がっていて、目が離せない。同性愛者たちの愛の姿を真っ向から描いていて読みごたえバッチリ。これほどにハードな話を描く人だとは思ってなかったんで、より刺激的だった。かわかみじゅんこの読切「亜木子」は、目の光が読者を射抜くかわかみギャルもいいんだけど、セリフのキレが良く、トントーンとくるテンポも気持ちがいい。あと南Q太「夢の温度」の、ヘンな女の子・田中さん、キャラが立っててすごくいいわ。平安時代の美人という感じか。南Q太って、美人だけでなくブスを描くのもうまいよなー。

【雑誌】アワーズガール No.3 少年画報社 B5平

 今号から平とじに。中とじ好きな俺としては残念なのだが、レジに出した瞬間、この装丁で380円→安い!と思ったのでそれも解消。余談ではあるがなんで俺が中とじが好きかというと、かばんの中でゴツゴツしないのと、雑誌の気楽さを感じられるから。保存を考えるのなら平とじのほうがいいんだろうとは思うんだけど、厚くなるとかさばるし、そもそもあんまり読み返すことがないんで保存欲というのが薄いのかもしらん。でもこの雑誌の場合、平とじといっても重量的には軽めなんでそれなりに気楽に読めるので助かる。あと、内容のほうも3号めになってずいぶんこなれてきたように思える。爆発的というタイプではなく、どの作品もきっちりハイパフォーマンスを発揮しているといった感じか。

 今回目新しいところでは、「青空の悪魔円盤」の呪みちるが読切「寝台飼育」で登場。この人のホラーは発想がユニークで、あんまりそっち方面に通暁してない俺でも興味深く読める。犬上すくね「Love Experience」。これは「恋愛ディストーション」シリーズとは別物の読切。ちょっとしたエピソードだけど、恋愛的快感がしっかり満ちていて気持ちよか。藤原薫「アダルトハーフ」は相変わらずの緊張感あふれる、細くて美しい描線がカッコイイ。おがきちか「先生のラブ時計」もいいな。新しいお仲間も増えて、瑞々しい楽しさ。あと逆柱いみり「夢のちまた」、水野純子「森の魔子さん」も、この人たちでなければ描けない世界観を存分に味わわせてくれて良い。そんなこんなで次号は7月下旬発売。

【雑誌】スーパージャンプ 5/23 No.11 集英社 B5中

 新連載、宮下あきら「暁!!男塾」は当然のことながら「魁!!男塾」の復活新連載。主人公は剣桃太郎の息子になっているし、かつての仲間たちはヤクザになっていたりするけれども、やはり男塾塾長は江田島平八である!

【雑誌】週刊少年サンデー 5/23 No.23 小学館 B5平

 作:武論尊+画:松浦聡彦「ライジング・サン」が本格新連載。日本が世界のゴミためとなり、そこから這い上がっていこうとする若者たちの戦いを描く未来SF作品。かなり大風呂敷を広げていてデカい話になりそう。それにしてもこのところ、右っぽい漫画が増えつつあるような。

【雑誌】週刊少年マガジン 5/23 No.23 講談社 B5平

 最近ヘンにアツい西山優里子「ドラゴンボイス」。今回は着ぐるみでBEATMEN踊りまくり。妙カッコイイ漫画だ。作:七三太朗+画:川三番地「Dreams」。曲芸シリーズ第2弾。今度はガム。考えてみるとこれ、相手に不正投球疑惑をおっかぶせるのに使えるな。

【雑誌】夢雅 6月号 桜桃書房 B5平

 THE SEIJI、MEGUMIなどなどを中心としてむっちりとしたエロが充実。その中で夢雅初登場のフジヤマタカシ「Home Maid Milk」が気になる。巨乳なメイドさんもの。くりくりと描き込んだ、潤んだ感じの目の描き方に特徴あり。エロのほうもボリューム感があって満足度は高い。小林少年「妹小屋」は第10回め。業深き男とその妹の世界をかなり掘り下げて描いている。これ雑誌で1話だけだとどんな話か全貌がつかみづらいけど、単行本でまとめて読むとすごそう。かなり深みのある内容となっている。諸井愛「木漏れ日のボート小屋」は、こなれているけどピチピチした絵柄が印象的。海明寺裕の全裸スポーツモノ「ストリートのカバーガール」。今回はまた愉快でよかった。全裸でやるというだけで、ローラースケートも途端に不思議なおめでたさを醸し出している。とくにラストの開放感は格別。ビバ全裸。Pen吟「艶!!永瀬先生♥」。カッチリとしたブットい線でクセの強い絵柄が目立つ。ノリもいいし。最近こういうアメリカンなコミック的テイストを持った人って増えてきたような気がしないでもない。

【単行本】「イヌっネコっジャンプ!」3巻 はっとりみつる 講談社 B6 [bk1]

 この巻でもお話はまったく進んでないみたいなもんなんだが、それでもべらぼうな楽しさが。ヘッドホン女子高生ゆ→き、巨乳天然系美人の和月に加え、さらにライバル女子高生的存在ナオも加わり、まあ賑やかなこと賑やかなこと。爽やかなH、そしてパンチラ! かなり楽しんで描いてそう。カラッと明るく、気持ち良く萌え。

【単行本】「瓦礫の楽園」 吉川博尉 ラポート B6 [bk1]

 キイカ名義で発表された作品が中心の単行本。この人の、線が太くてでもシャープで耽美的な絵柄はたいへんにかっこいいんだけど、今回はわりとまとまったページ数のある作品(といっても短編なのだけど)が読めてうれしかった。チャイナ服系の娘さんが出てくる作品が多いかな。白黒のコントラストがクッキリしてるんだけど、お話自体は軽やかで楽し。


5/8(火)……みすてり半劇場

 コンビニ売り300円コミックスで西岸良平の「ミステリアン」が出るんだそうな。双葉社の3コインズ・コミックシリーズの5月15日配本分。ちょっとうれしい。

 なんか忙しかったので雑誌4冊しか読めず。コンスタントに6〜7アイテムくらいずつ読んでいかないと後でキツくなったりするのだが……。というわけで本日購入未読分は以下。天魔ってB5中→B5平にリニューアルされたんですな。

【雑誌】YOUNG YOU 6月号 集英社 B5平
【雑誌】FEEL YOUNG 6月号 祥伝社 B5平
【雑誌】天魔 6月号 茜新社 B5平
【雑誌】MUJIN 6月号 ティーアイネット B5平
【雑誌】夢雅 6月号 桜桃書房 B5平

【雑誌】キングダム 6月号 少年画報社 B5中

 佐野タカシ「イケてる刑事」は中国編でも絶好調。ビッグマグナムを振りかざし、チャイナ娘をひんひんいわせているのだ〜。このノリの良さ、サービス精神、さすが。同系列、といっちゃなんだか私屋カヲル「青春ビンタ!」も楽しいねえ。五十嵐浩一のホームドラマ「Home Sweet Home」は今回最終回。派手な展開はないけれど、着実に読ませるお話を作ってて、コンスタントに面白かった。

 それからよこやまじんの読切「雷迅祭」は、かなり激しくて気になる漫画。ホントの愛とは相手を倒すことにありーということで、美少女が愛するマッチョマンをボコボコにしちゃうというお話。絵も濃いが、ギャグもなかなかにファンキー。唐突な展開がステキ。そのほか、佐藤裕介の読切「GYU-RU-RU」は絵のタッチもわりと好みだし、お話もまとまってて悪くない。でもなんか行儀良くまとまっちゃってる感もあって少しもの足りなく感じたりもする。今回は引きこもりの少年が、他人のために料理を作ることに目覚めて立ち直っていくという話なんだけど、いまいち「引きこもり」という行為に対する考察が甘いような気がしてしまった。こういうタイプの人は、もっとやりすぎに見えちゃうほどにいろんな要素を詰め込むくらいのほうがいいような気はするんだけど。

【雑誌】ヤングチャンピオン 5/22 No.11 秋田書店 B5中

 加藤伸吉が読切で登場!! うれしいいいいい。タイトルは「ベビイシッターベイベー」。性格破綻気味な母親にベビーシッター役を押しつけられた少年が、赤ん坊を抱いて町をふらふら歩く。最初はすごく地味な出だしなんだけど、後半に行くに従ってどんどん気持ち良くなる。とくに空飛ぶバスが町をバックに浮かんでいる1ページあたりは、「うわーうわー」って感じでゾクゾクしまくり。セリフやコマの一つひとつに、漫画的栄養素が満ち満ちている。加藤伸吉は本当にいい漫画を描く。とくに読切だとそれが顕著だ。またちょくちょく登場してもらいたいもの。

【雑誌】漫画アクション 5/22 No.21 双葉社 B5中

 環望「フリークスドミ」が新連載。なんだか女子寮モノらしいのだが、寮生は美人だけどツルッぱげだったり、腹話術使いだったり、うさぎの着ぐるみを着てたりでヘンな女の子ばっか。タイプの違う女の子がわらわらと……というカラーの扉ページを見て思い出したのは、遊人「PEACH!」の第1回め。なんとなく似たような、女の子攻略系のギャルゲー構造な漫画になりそうな感じではあるけれどもさて。それから大島永遠の新連載「女子高生」がスタート。高校生になったものの、主人公とその友達3人組は、どうも内部進学組のコたちとなじめない……という出だし。健康的な可愛い絵柄で罪のない話作り。ラブコメとかうまい人だし華はある。わりと堅実に読める作品になりそう。それにしてもストレートなタイトルだな。

 そしてながしま超助「ぷるるんゼミナール」。うわははは。おもしれー。菜々美がセクハラ研究のためにバイトに行った会社ではなぜか「セクハラ推進プロジェクト」が導入されてたりするし。なんじゃこりゃ〜。会議室に「肉棒」と記された書が飾ってあるとかいう小技も下らなくて好き。なんでこういう馬鹿馬鹿しい展開をこの人は……。市川智茂「穴の女」。けっこういい話。マンホールに落ちてしまったOLが、穴の中で5年間暮らしていた男に助けられ、しばらく共に生活するというお話。それから今号ではみやびつづるが4ページほど描いている。こういうふうにゲストが入れ替わり立ち替わりするのも、エロアクションの楽しいとこだなー。毎号何かしら動きがあって楽しみ。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 6月号 竹書房 B5中

 巻頭カラーで山崎さやかの読切「しょぼテン」が登場。美人なねーちゃんが風邪で寝込んでいるのだが、その部屋で男4人がえんえん徹マンしているという状況からお話はスタート。つまり彼氏が彼女の部屋を徹マンルームとして使っちゃってるのだが、風邪でくらくらな彼女にとってはそれがウザくてしょうがない。でも麻雀に熱中している彼らは意に介さず。というわけで彼女の一日は最高に冴えないまま過ぎるのでありました、といった話。さすがに山崎さやからしく、迷惑してる女視点できっちりコメディをまとめてくる。テンポ良く気楽に読める軽めなお話。沖田龍児「極道パパ」は最終回。脂っこい作風の人だけど、何気にあれよあれよとけっこう面白く読ませてくれる。


5/7(月)……フルシング

 そろそろ発売になったはずの「ダ・ヴィンチ」6月号(メディアファクトリー)で原稿書かせていただきました。コミック・ダ・ヴィンチの新雑誌特集4ページと、清涼院流水インタビュー1ページ。4月上旬の日記の1日、6日あたりにごそごそやっていたのがコレです。

【雑誌】ヤングマガジン 5/21 No.23 講談社 B5中

 松本光司「クーデタークラブ」。おねえさまのいいつけでオナニーを我慢させられる潤。その苦悶ぶりが切実すぎて。このくらい抑えきれないようなドックンドックン状態というのは、ある種うらやましくもある。若いってスバラシイ! 村上真裕「チキン」。クライマックスなんだろうけど、なんか松本大洋「ZERO」を激しく思い出させるようなセリフ回しが連続してちょっと萎える。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/21 No.23 小学館 B5中

 作:今井亮一+画:ウヒョ助の「交通被告人前へ!!」コンビの新連載、「駐禁ウォーズ」が巻頭カラーでスタート。まあタイトルどおりの内容。作:坂田信弘+画:中原裕「奈緒子」。ようやく奈緒子が雄介への想いを口にする。男女関係についてはこれまでいらいらするくらい進展がなかったので、ここらでちょっとスパートの一つもかけてくれるといいのだが。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 5/21 No.23 集英社 B5平

 巻頭カラーの新連載、鈴木信也「Mr.FULLSWING」は、萌え+野球といった具合。スケベでへらへらしているようなんだけど実はベンチプレス120kgをこなしてしまうような男が、かわいい女の子につられて野球を始める……とかいうことになりそう。線とかはわりとこなれていてまあまあ。突出したものは今のところ感じないんで、萌え、もしくはスポーツシーンでいかに特徴を出せるかといったところ。売れるか売れないかはよく分かりまへん。俺にはそういうのを見抜く目は全然ないんで。

【雑誌】ヤングヒップ 6月号 ワニマガジン B5中

 西川魯介「ラブ装填☆電動ファイター」。ラブコメ度が強まっております。それにしてもこの娘さん、真っ赤になりっぷりが尋常でなくてかわいいですなあ。マーシーラビットのヒーロー奥様Hしまくりもの「ラブ☆バイブレーション」は今回で最終回。今回は締めくくりということでお話的にはあんまりHでないものの、ビジュアル的にはぶっかけいっぱいで相変わらずのサービスぶり。かかし朝浩「ブッ契りラヴァーズ」。親同士の再婚によって、兄妹との関係になり、時間もなくなってヤレなくなっちゃったカップルのドタバタコメディ。かなりコメディとしてのボルテージが高くていい。微笑ましいし。


5/6(日)……スイカ・ハイ

 町田市街に出てゴールデンウィーク近辺で買い逃していた本をいくつか購入。あわよくばゲームボーイアドバンスもと思ったが、やっぱり品切れでそんなにあわよくは行かず。明日から会社であるが、そういえば通勤定期も切れることを思い出してさらに鬱な気分に。今度のtotoは確実に取らねば。そういえばジャンボ宝くじが5月14日に発売だ。今度はきっと取る。誰に誓った自分に誓った。

【アンソロジー】ミルクコミックさくら vol.16 松文館 A5

 今号は月角が描いてないのでちょっとさみしい。とくに最近すごく良い作品を描いていただけに。そんななか、巻頭漫画はあじまる「眼鏡が無ェ」。この人の描く丸顔ロリ少女はたいへん可愛らしくていい。思わず頭をなでてあげたくなるような。危険思想「迷ヒ猫」も良い。街で一人雨に濡れていた少女と、彼女を拾って自分の部屋に連れてきた青年のお話。少女の気位高そうなしゃべり方に萌え。ぷにぷにしたほっぺたの質感とか、絵もペンタッチが美しくてグッド。栗東てしお「Smoke Smile」はたいへんラブラブ。愛くるしいですなあ。森ひろみ「なかよし」。最近、森博巳名義でエンジェル倶楽部などでアダルトな作品を描いているけど、この人の場合、俺としては目がおっきめでロリロリな作品のほうが好き。そんなわけで今回の作品は満足度が高かった。

【単行本】「ザ・ワールド・イズ・マイン」14巻 新井英樹 小学館 B6 [bk1]

 これにて最終巻。最後まで荒ぶる魂を持って突っ走ってくれて面白かった。近年まれに見るくらいのスケール、爆発力を持った作品だったと思う。「人間には平等に価値がない」「俺は俺を肯定する」「抗うな 受け入れろ、すべては繋がっている」などなど、力のある言葉の数々を脳裏に刻みつけてくれた作品でもあった。最終巻掲載分については、雑誌で読んだときよりも単行本で読んだときのほうが、興奮や感動が連続して積み重ねられてクラクラした。

 「ザ・ワールド・イズ・マイン」は、作品の持つ力、そして玄人筋の評価と、世間一般の評価および売れ行きの釣り合いが著しく取れていなかった作品だったように思う。漫画賞の重要な機能の一つが販売促進にあるとするならば、こういう作品にこそ小学館漫画賞を与えて、そのギャップを埋める一助とすべきだったんじゃないかと思う。もう連載も終わっちゃったしそういう機会はなくなってしまったけれど、作品のためにも賞のためにも非常に惜しい。

【単行本】「ゴルディアス」2巻 イダタツヒコ 講談社 B6 [bk1]

 謎多き学校を舞台に、「鍵師」といわれる謎の少年と、そのマスターにさせられてしまった女の子が大活躍。それにしてもこの作品は、アクションはもちろんやってるんだけど、かなり割り切って女の子萌え萌え路線にしてきたなと感じる。この巻では鍵師の少年のほうはわりと影が薄く、あやちゃんのほうがメイン。単純に楽しくてよろしい。

【単行本】「美弥の恋」2巻 高見まこ 集英社 B6 [bk1:1巻/2巻

 これにて「ロマンス」から続く夢谷吾郎シリーズが完結。「ロマンス」のほうがわりと中途半端な終わり方をしただけに、すっきりまとまって良かった。それと今回の単行本には、第29回青年漫画原作大賞準入選の高原勉原作、「紅胡蝶」前後編も収録されている。「美弥の恋」は竹久夢二がモデル、「紅胡蝶」は江戸時代の女浮世絵師の物語と、両方とも絵画がらみの単行本となった。

【単行本】「すいかのアイス」 いわみえいこ 宝島社 B6 [bk1]

 ちょっとズルいといえばズルいかもしれない。子供っぽいタッチと、ピュアさ、ノスタルジーを前面に押し出す作風は、ともすればあざとさにもつながってしまう。でも、いわみえいこのピュア路線な漫画はとても好きだ。やせっぽちな女の子の健気な気持ちがいっぱいつまってて、分かっちゃいるけど感動してしまう。収録作品では表題作「すいかのアイス」が一番好きだ。学校のなにもかもが窮屈に感じていた女の子が、授業中、突如自分の気持ちを爆発させ一声叫んで外に飛び出していく、というお話。このように書くとエキセントリックな感じだけど、そういったタイプでもなく、けっこうオトメチック。

【単行本】「薔薇色のみっちゃん」1巻 大久保ニュー 宝島社 B6 [bk1]

 妄想たくましき天然少女・みっちゃんの、恋多すぎなハッピーライフ(周りの人にとっては迷惑だけど)を描くコメディ漫画。CUTiE comic連載時はそんな強い印象はなかったんだけど、ちゃんと読んでみるとコレはけっこうイカす。「赤毛のアン」ばりの妄想が、意識せず口から出まくりなみっちゃんの天然オーラに引き込まれて思わず笑ってしまう。自分は「かわいい」っていうよりも「透明感のある存在」だとのたまい、イケメンのちょっとしたプロフィールから有名人になった彼、そしてそれを支える自分、不幸になる彼、健気な自分などとステキすぎる脳内世界を展開していく姿はかなり愉快。

 ところで特別収録された「透明感占い」。試してみたところ、俺は「湖」で「東京メルヘン製菓学校校長」タイプ。「恋に関しては受け身体質」で、「人から理解されにくい」「マニアック」「フェティッシュ」な趣味の持ち主と出た。なぜそれを……。


5/5(土)……永遠に遠泳

 昨日コミティアなどで思ったこととかをメモ。

■ビッグサイトから帰るときは水上バスがけっこういい
 日の出桟橋(最寄り駅:浜松町)まで約20分。晴れていれば気分的にもこちらのほうがゆりかもめよりナイス。冬は寒くてキツいかな? 飲む場合は池袋のほうが個人的に好みな店が多いので、りんかい線で新木場行ってそこから有楽町線で池袋までびやーっと行くほうがいいかも。ちなみに電車で通うときパスネットは必須アイテム。
■男マンさんのところのコピー誌を買い忘れ。
■小田扉新刊買えず。
 行ったときには売り切れていた。知り合いも軒並み買えていなかった模様。単行本効果デカし。でもこの人はけっこう再版してくれるんでまあそのうち手に入るでしょう。
■今度のコミティアからは宅急便を使うことを決意
 買った本全部抱えて呑みに行くのは何かと良くない。本を置き忘れたりしたらシャレにならんし。
■カタログ完売を告げるアナウンスがかなりアニメ声だったような。
■新宿マップ
 飲み会の待ち合わせ場所を連絡するためいい駅周辺地図がないかと探したんだけど、意外と詳しいものが落ちていない。こういうのは本当は自治体で配ってほしいのだが、たいていの自治体のWebにはろくな地図が置いておらず、どうしようもないコンテンツばっかり。武蔵野市はわりといいけど。ここの防災マップはPDF形式でかなり詳細(武蔵野市マップは吉祥寺に行くときに利用した)。そんなわけでいろいろ探したところ、The SHINJUKUというWebにPDFのマップがあるのを発見。これはかなり詳細で拡大/縮小でき、なかなか便利。同様な形式の池袋PDFマップも捜索中。
■朝の新宿はカラスがスゴい
 店の前に出されたゴミ袋が破られて中のものが食い散らかされているせいで、街角には悪臭が立ちこめ、かなりいい感じで退廃的な雰囲気に。あの光景こそ東京名物というべきものなのかもしれない。デカいカラスがそこら中で低空飛行していて、かなり怖い。酔いつぶれて道端で寝たりしたら目玉をほじられそう。俺が大学生だったころはまだこれほどじゃないかったような気がするんだけど、昔っからこんな感じだったっけか?
■totoのマークシート
 鉛筆だと手でこすれて枠からはみ出して読み取りエラーを起こすことがわりとあるようなんで、ボールペンのほうがいいみたい。
■ウイルス付きメール
 最近また増えているような。再度強化リンク:トレンドマイクロ TROJ_HYBRIS対策Web。心当たりある人もない人もチェックすべし。そういえば漫画喫茶とかのインターネット端末ってウイルス駆除ソフトってちゃんと入ってるのかしらん?
■イベント前は自重しよう
 家にいたというのになんかぐいぐい飲んじゃってコミティア当日の朝は二日酔い状態でした。日記書いてるときもべろんべろんだったしなあ。何やってんだ俺。

*  *  *  *  *  *  *  *

 今回は同人誌もさくさく読むのだ、というわけで本日読んだものは以下。まずは判型の大きなものから攻める。感想はこちらのファイルに。あと兄購入分のリストも追加。

【同人誌】「The Dawn Of The Jinnda Bonio.」 西村竜 <universal kidology>
【同人誌】「どっか行こうや!! その1」 藤井ひまわり <ひまわりデザイン事務所>
【同人誌】「Night-Marchenの幻想雑誌 2001.5.4版」 村山慶
【同人誌】「流架の記3」 村山慶
【同人誌】「ハッピーアイスクリーム1」 果竜 <竜の子太郎>
【同人誌】「永遠に泳ぐ」 <数学とミシン>
【同人誌】「SLIDE.」 ミナミケンイチ
【同人誌】「うたげのさかづき」×2 暁悠宇 <B突堤>
【同人誌】「宴のさかづき Ver.4.0」 ガース <ガ茶屋>
【同人誌】「ALWAYS 2つめ」 <吉岡企画>
【同人誌】「ぼくら」 <Junk Mobile>
【同人誌】「ラフナスの葉トカゲの歌 第1話『嵐』前編」 白井弓子 <メタ・パラダイム>
【同人誌】「『女神さまっ』的マンガの研究・仮説」 新田五郎&滑川ニュッピー <WAIWAIスタジオ>

【雑誌】オールマン 5/16 No.10 集英社 B5中

 作:荒木飛呂彦+画:鬼窪浩久の師弟コンビによる「タイ・カッブ」(前編)が掲載。20世紀初頭にアメリカ合衆国プロ野球界で活躍し、生涯打率3割6分7厘、4割を3回、首位打者を12回獲得した伝説的メジャーリーガー、タイ・カッブの物語。この人、成績もむちゃくちゃにスゴイが人格も相当にぶっ壊れていたようで、ヤジに怒って観客席に飛び込み客をタコ殴りにしたり、ショットガンを常備してたりと、かなりスゴかったらしい。そういう人間を荒木飛呂彦原作でなおかつ鬼窪浩久が描くもんだから激しいこと激しいこと。野球がうまくなかったら狂人であろう人間を、迫力たっぷりに描いている。かなり面白い。ところでタイ・カッブの成績を見ると1921〜22年って.389、.401と打ってるのに首位打者じゃないんだなあ。


5/4(金)……イタリアでありたい

 一昨日書いた昨日の日記に一部、現実に起きたことと異なる点があったのでアップデート。あとコミティア収穫物件はこちら

 コミティアに行く。今回の会場は東京ビッグサイト。いつも思うことだが、ビッグサイトは遠いしデカすぎなので東京流通センターのほうが好きだ。カタログは事前に買っていなかったので入口で買うことに。まあどうせいつもすべてのスペースを回るようにしているので、チェックしてもしなくてもさほど変わらないんだけど。それにしても今回は直参が1530サークルってことで、いつもよりずいぶん多いような気がする。ゴールデンウィークってこともあって人がずいぶん多い。ビッグサイトで同日開催されていたイベントから流れてきた人もけっこういたのかもしれない。すれ違う人たちの会話に「ペパロニ」「ナポリターン」「ペスカトーレ」などという言葉が多く混ざっていたのは、きっと別ホールでイタリアまつりが行われていたからであろう。ちなみにイタリアまつりでは、邪教の神である「イータリヤーナ」が祀られていたらしい、と誰かがいっていた。

 会場では例によって知人のサークルにご挨拶しつついろいろと購入。即売会会場を歩くときは、たいてい首を一定方向に傾けながら長時間歩くので、回り終えるころには首が痛くなるのが常。今日も痛かった。荷物があるので腰も痛くなる。俺もヤキが回った。というかずっと前から回っている。今回は同人誌購入時用に新カバンを導入。リュックサック形状のものはジャマになるので肩掛けバッグに。このタイプはお腹の側にも背中の側にも回せるし、蓋を開けたままでも歩き回れるのでわりと扱いやすい。ただ、重くなってくると本の角が太ももにゴツゴツ当たって痛いし腰にもこたえる。この点は対策を考えなくてはならない。

 コミティアの後は新宿に繰り出して、NIFTY時代からの知り合いの方々を中心に構成されたMLのメンツで宴会。1次会には間に合わなかったものの、途中からサークル参加していた人たちも合流して朝までどんちゃん騒ぎ。なんか漫画についてやたらアツく語ったりしてたいへん楽しかった。キャベ2の効果か、帰るころにはすっかり気分も良くなっていてよかったですわい。


5/3(木)……ミニカー変形

 「サッカー観に行かへんけ?」という誘いを、朝までの雨で寒かったこともありお断りしたが、あとで悔やむことに。で、結局家で兄が前回のコミティアで買ってきた本を読む。ふ〜、ホントにギリギリだった〜。まあそんなわけで5月4日の日記の更新はコミティア終了後飲んでくる予定なのでなかなかできないだろうから、今のうちに書いておいた。どうせやることは大して変わらんでしょ。

 本日読んだ同人誌は以下。感想はこっちにまとめておきますけえ

【同人誌】「みるく☆きゃらめる」8号 特集:下品 <みるく☆きゃらめる>
【同人誌】「みるく☆きゃらめる」9号 特集:フェチ <みるく☆きゃらめる>
【同人誌】「松本大洋『GOGOモンスター』を読む」 吉本松明
【同人誌】「ぴあの no 気持ち5」 石川ひでゆき
【同人誌】「ぶっとびマンガ大作戦」Vol.5 新田五郎 / 滑川ニュッピー <WAIWAIスタジオ>
【同人誌】「as・is vol.1 沈黙の夏」 檜木倭世 <あまちゃづる三昧>
【同人誌】「as・is vol.2 forget me not」 檜木倭世 <あまちゃづる三昧>
【同人誌】「Brother」 志賀彰 <憂貧局>
【同人誌】「魚類正義 魚マン」 森砂季 <トラウマヒツジ>
【同人誌】「高円寺ごみ少女帯」 あびゅうきょ
【同人誌】「ねこたん社 初期短編集0」 <ねこたん社>
【同人誌】「ネオ長男シリーズ 四畳半間男の襖」 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「ネオ長男シリーズ 菊男ちゃんの牛うしモーモー羊バーバー」 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「ポン刊フルーツ」第12号 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「MUSIC IN THE DEEP SKY.」1〜2 群青 <Gleam Star Factory>
【同人誌】「EURA」 灯夢 <STUDIODOUBLEMOON>
【同人誌】「東京冥途綺譚」 除虫菊 <練馬交通公社>
【同人誌】「東京冥途綺譚 一ッ半 旦那天国」 除虫菊 <練馬交通公社>
【同人誌】「東京冥途紀行」 除虫菊 <練馬交通公社>
【同人誌】「続・馬車馬画報 矢羽ちゃんデラックス」 除虫菊 <練馬交通公社>
【同人誌】「秘骨」 淘汰
【同人誌】「けだもののようにII-8」 渋蔵 <ぐんたまカンパニー>
【同人誌】「冬のアイス」 衣羅ハルキ / 藤ノ木いらか <HEE-HAW>
【同人誌】「鳥」「獣」「魚」 衣羅ハルキ / 藤ノ木いらか / 桃井葉月 <HEE-HAW>


5/2(水)……土屋漫画

 にゅ。昨日張ったエロティクスFへの[bk1]リンクを押すと、なぜか「トゥハートコミックアンソロジー」が出てくる……。リンクを張った時点では間違いなくエロティクスFの全巻が出てくるページだったんだけど。しかも「エロティクス・エフ」で検索かけても、検索結果になぜか「トゥハート〜」が入ってくるところを見ると、書籍ID(URLに含まれる「bibid」というパラメータ)に対応する本がそのまま入れ替えられちゃったんだと思うんだけど、こういうことってけっこうあるんかなあ。だとしたら困るけれども。もしかしたら作業ミスかもしれないんで、とりあえず質問メールを出してみたりした。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/10増刊 漫革 vol.23 集英社 B5中

 熊谷カズヒロが「ガッチャマン」の漫画を!! 原案はタツノコプロダクション。15着めのバードスーツ(コードネーム「モズ」)を装着することになる男と、その相棒の女性が中心となってお話は展開。ガッチャマンはかっこいいと思うのだが単発だとちと弱いかなあ。も少し続けてみてなんぼかも。清野とおる「縄張り」。野グソする場所を犬と真剣に奪い合う男子。なんかけっこうノリがヘンだし気になる作品。あとは、作:渡辺智敬+画:川村亮「武」がけっこう面白く読めた。新撰組末期、武(もののふ)としての生をまっとうせんとする新撰組の下っ端の男と、副長・土方歳三のエピソード。角ばった個性的な絵柄ながら迫力があり、けっこう読ませる。

【雑誌】コミックフラッパー 6月号 メディアファクトリー B5平

 今月号は全般的に低調な印象。連載陣がちょっと落ち着いちゃってるターンであるとか、SABE「串やきP」のページ数が少なめであるとか。安彦良和「韃靼タイフーン」は再開したものの、まだ序の口といったところ。目立ったのは、守安啓行の読切「ネア!」が元気いいなというのと、竹本泉「トランジスタにヴィーナス」が相変わらず好調だなといったあたり。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 5/20 No.10 小学館 B5中

 さすがの安定感を誇る誌面。どれか飛び抜けてというわけでもないけれど、どれも高いレベルでバランスが取れている。村上もとか「龍」、浦沢直樹「MONSTER」などなど。ただ安定感がありすぎるだけに、「単行本チェックでもいいかな〜」とも思ってしまいがちでもある。というか今までそういう理由で定期購読してなかったのだが。

【雑誌】花とゆめ 5/20 No.11 白泉社 B5平

 樋口橘「MとNの肖像」が再開。マゾのヒロインとナルシストの美少年のラブコメ。「ラブコメ」と一口に書いちゃうけど、ラブの度合いもコメの度合いもともにかなり強力。思い込み激しいキャラクターたちの迷走ぶりは見ていて楽しいことこのうえないし、絵も濃いめでコミカルかつきれい。それにしても今回のエピソードはまた、すごく甘がゆくてええですのう。単行本は今のところ2巻まで(→bk1)。

【雑誌】桃姫 6月号 富士美出版 B5平

 山形せい「ウタマロ。」。アメコメチックな線(といってもそんなにバタくさくはない)と軽妙なノリでなかなかユニークな存在。エロもテンション高めでこなせるし、けっこう先が楽しみな存在。木静謙二「Find」。主人公の仲間の女の子たちが捕まってエロい目に遭わされるというシチュエーションが燃える。エロはかなりしつこくていやらしいし、絵もしっかり。これは単行本出たら買いかな。木村義浩「愛する人へ…」(協力:うるし原智志)。カラー4ページだけだが、エロ度は高い。ヒロインの女の子が媚薬で狂わされて、浮浪者たちに身体を与えてしまう。消しは入ってるとはいえ、堂々と描きますな、局部。しろみかずひさ「なぶりっこ」は復活して一安心。いよいよ清彦による麻理果の肉奴隷調教が始まってワクワク。長谷円「兎と亀の接点」。この人はこのところけっこう気になってる。ペンタッチがしっかりしてるけど激しいとこもあっていい。作品のほうは小さなお嬢さまと下僕の物語。小さいけど高圧的なお嬢さまがいい〜。

【雑誌】エンジェル倶楽部 6月号 エンジェル出版 B5平

 MARO「緊縛の旅人」。いや〜、さすが! 調教されている女性が、エロオヤジに原生林に連れ込まれ嬲られる。すると彼女のフェロモンに引き寄せられて動物がわらわらと……。んでもって登場、「身の丈8m80cm」「体重は象に匹敵すると言われる」! 「伝説の羆王」!! ダダーンッ!!! 相変わらずムチャやってくれるなあこの人は。楽しい〜。奴隷ジャッキー「痴漢やま感大輪姦!!」。今回は独特のセリフ回しはちと大人しめかなという感じだけど、テンションはやっぱり高い。それから山本よし文「恥辱の学園」、あずき紅「淫の告白」と、新連載も2本ほど始まっております。

 なお、5月18日にはエンジェル倶楽部増刊「Pure club」というのが出るらしい。ミルフィーユ、鬼窪浩久、草津てるにょ、土師キューブ、奴隷ジャッキー、きゃらめる堂、ますやまけい、maamい、ねりまよしと、笑花偽、unimaruというメンツが予告されている。購入予定に追加。

【単行本】「ジャンゴ!」全2巻 せきやてつじ(原案:木葉功一) 講談社 B6 [bk1]

 大銀行のロビーに颯爽と現れた一人の男。一見、普通のサラリーマン、しかし彼は銀行強盗。通り名はジャンゴ。すでに銀行内に乗り込んでいた仲間と強力して大金庫に眠る50億の金塊を奪おうとするも、謎の美女の妨害により仲間を失い、計画も頓挫……というところから物語はスタート。その後、金塊を巡ってジャンゴ一味、警察、ヤクザらが入り乱れる一大活劇が繰り広げられるという作品。

 モーニング連載時はとびとびで読む感じだったのだが、まとめて読むとかなりいい。アクションはダイナミックだし、濃いめの絵柄は力強くて気持ちがいいし。作者自身は「ルパン三世」みたいなことをやってみたかったというようなことを描いていたけど、それも納得。銃撃ありロマンあり、イカした仲間とのやり取りありで、真っ向勝負な面白さを演出している。原案の木葉功一(「キリコ」等の作者)の影響をどの程度受けているのだかは知らないが、エンターテインメイト性がとても強く素直に痛快。こういう骨太なタッチの人ってけっこう少ないと思うんで、じゃんじゃん活躍してくれるといいなあ。


5/1(火)……名探偵シャケマン

 なんでこう休みの日ってのは早く過ぎるんだよっ。理不尽だ!!(憤怒)

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/1増刊 山田2号 小学館 B5中

 まずは読切組。小池美枝「カッパのお宝」にやられた〜。最初は、イジメられっ子とその同級生の少女の心の触れ合いって感じのフツーのいい話だと思っていた。いや、実際いい話なんだけど、結末で相当ビックリさせられた。なんじゃこりゃ〜。素晴らしい! ああ、こりゃ詳しいことは書けないんで、読んでみてくださいな。池部ハナ子「生まれ出づる君」。短いんだけどうまいな〜。しっとりと微笑ましくもある恋人模様を実に鮮やかに描いている。なんだか女性作家ならではという感じの柔らかさ。真木ヒロチ「鉛筆とナイフ」は重めのお話。中学生でありながら彼氏と関係を持ち、堕胎して以降、手首を切ったり自殺行為を繰り返すようになった少女、そしてその父の物語。行き詰まってしまった少女の心の揺れを、かなり丁寧に描いていて読みごたえあり。けっこう手堅く、しっかりした話を作っていけそうなタイプの人だ。

 吉田戦車「山田シリーズ」。ああ、やっぱり山田はいい。この礼儀正しさ、そして懐の暖かさ。微妙な表情などなど、この動物の素晴らしさといったらどうだ。あとは窪之内英策「怪奇鮭男の恐怖!! 〜ボクの身体はどこですか?〜」が下らなくていいな。いっそ本気でこういうの書いてくれたりするとうれしいのだが。山田1号に掲載されたH路線もぜひ。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 5/15 No.10 講談社 B5中

 板垣恵介「餓狼伝」(原作:夢枕獏)。面白い。格闘中の、言葉ではあるけれどひどく断片的な、でも思考の流れを感じさせる文字のちりばめ方がとてもカッコイイ。スポーツ漫画では、登場人物が一瞬の間にベラベラベラベラしゃべりまくる描写がよく見られるが、あれにはいつも納得いかないものがあるんだけど、今回の「餓狼伝」みたいな言葉の出し方だったら感覚的にしっくりくる。はっとりみつる「イヌっネコっジャンプ!」。いやー、たいへん可愛くて楽しいんだけど、ますます「何をやってるんだかこいつらは」という感じ。お話は一向に進む気配を見せず。でも楽しいからいいんです。堂高しげる「全日本妹選手権!!」。2号連続大増ページなんだそうだ。とりあえず爆乳の妹はいかんですよ! いかん、本当にいかん……。俺にも分けてくれないと……いかん。

【雑誌】マンガ・エロティクスF Vol.4 太田出版 B5平 [bk1]

 CG漫画描き教室であるところの「電脳漫画技研」第2回め。前回同様、山本直樹インタビューを基にしており、今回は実践編。教科書的では全然ないと思うし、この手法がどれだけの人の参考になるんだかよく分からないのだが、本当に漫画を一人で描いていくために試行錯誤して開発された手法だけに、風変わりであっても納得いくし、説得力がある。本当に画材としてパソコンを使いこなしている人なのだなあと強く感じる。それにしてもすでにペンを持ってないっていうのはすごいなあ。憧れるスタイルだ。今号に掲載されている「アイスクリーム」もそうやって描かれた作品なのかと思うと感慨深いものが。内容のほうも相変わらずしなやかにエロくて、カッコヨイほどであるし。

 それから華倫変「木々」。3号連続掲載の最終話。これすごくいいなあ。三重人格の少女と、彼女と親しくしている平凡な少年の物語なのだけど、彼とそれぞれの人格の微妙な距離感がうまく描けているし、すうっと消えていくようで寂寥感を残すラストもすごくいいし。第1話掲載時に予想していたレベルを大きく上回るいい出来だった。ああ、それに華倫変描くところの少女も儚げでたいへん美しい。単行本が出たばかりの安田弘之「紺野さんと遊ぼう」。今回もとても良かった。遊園地に遊びにいった紺野さんをじーっと観察。微妙だけどとても豊かな変化にいちいちソソられる。葭路豆子「わさび田の女」。なんかヘンな雰囲気の作品。和風でのったりといやらしくなかなかユニーク。新鋭chickenの「しろむく」。これもけっこうイケる。少年同士のHなのだが、瑞々しく個性的な絵柄で印象に残る。切り絵っぽい、白黒のコントラストの利いたタッチがきれい。

 町田ひらく「義勇軍エウロパ」。少女とヤリたいという欲望を、新たに作られた人類のための居住地である木星の衛星・エウロパに託さんとする男たちの、叶わぬ願いを描いたお話。業が深い物語を、非常に巧みに苦ーく描く。雰囲気作り、描写力の高さはさすが。たいへん後味は悪いけど、そのやりきれなさがいい。駕籠真太郎「六識転想アタラクシア」。なんかかなりたいへんな展開になっている。いや、今までもかなりたいへんではあったんだけど。これ1冊にまとまったら相当すごいだろうなあ。快楽天でも活躍中の松本耳子が、第3回太田マンガ賞佳作を受賞して登場。タイトルは「NaNa」。平凡なサラリーマンが、行く当てなさげだった少女を町で拾い、同棲生活を始める。奔放な彼女に振り回されつつも、愛を感じる日々。必ずしも終わりまでハッピーとはいかないけれど、一緒に過ごした日々のキラメキは確かに心に残る。快楽天で描いているときよりも、タッチをシャープにしている感じで内容も大人っぽくなっている。さすがにすでに商業誌で描いている人だけに破綻はないし、きれいにまとまっている。こっちの路線のほうも、今後ちょくちょく描いてもらいたいところ。

 そんなわけで今回は面白い作品が多くて充実してたと思う。次号以降もこんなぺースを保っていっていただけるとありがたい。

【雑誌】ラッツ 6月号 司書房 B5中

 今号では、まず巨乳絵師、ドリルムラタ「ロマンチカ。」第4話かな。いきなり白い水着に巨乳ときて、すぐエロシーンに大突入。デカいもの好きにはたまらない展開。濡れスケもあるし。あとは森高たかし「青龍伝説 娘々 −日中激突編−」。森高たかしの作品によく出てくる中華娘の娘々と、これまた前に出てきたお兄ちゃん大好き女忍者のしずくがからむというもの。カラッと明るく、なおかつHも充実。この人の女体の描き方はむっちりしてて好きだ。

【単行本】「エリートヤンキー三郎」5巻 阿部秀司 講談社 B6 [bk1]

 何かいろいろイベントはあるんだけれども、回を重ねるにつれ雰囲気的にまったりまったりしてきている。河井らによって三郎が迷惑を被るというのは毎度のことなんだが、それもまた楽しい日常の一形態。三郎本人にとっては地獄ではあっても。オスマンのほうにデータ追加。

【単行本】「蒼天航路」22巻 王欣太 講談社 B6 [bk1]

 いよいよ赤壁編の火ぶたが切って落とされる。王欣太のコメントによれば、ここらへんは正史ではほとんど触れられてないあたりなんで、そもそも創作物である「三國演義」の記述にはとらわれないで好き勝手やるとのこと。そっちのほうがこちらとしても展開の予測がつかないし、面白く読めそうだ。というわけで今後の戦の展開がかなり楽しみ。

【単行本】「鉄腕ガール」5巻 高橋ツトム 講談社 B6 [bk1]

 いろいろな困難をくぐり抜け、やっと野球が始まった〜という印象。ここまで鬱陶しい展開が続いてきただけに、トメが投げ、打ち始めるとこれがすごく気持ちいい。立ち姿、投球フォームがいちいちビシッと決まっててカッコイイ。こういう立ち姿は、男野球ではちょっと見れないな。そもそも長ズボンである時点でちと厳しい。さりとて男の半ズボンは、見たくないしねえ。少年ならともかく。

【単行本】「海猿」10巻 佐藤秀峰 小学館 B6 [bk1]

 垂直尾翼が取れ、墜落せんとする飛行機の事故。大破を免れるため、夜間、海に緊急着水を試みる。今回、主人公・大輔たちが立ち向かわなければならない海難はコレである。といっても物語は大輔たちのサイドからのみ語られるわけではない。飛行機のパイロット、副操縦士、そしてスチュワーデス。それぞれの人間が、それぞれの事情を抱えながら生と死の狭間で格闘するさまを描き出す。それにしても考えてみれば、漫画の単行本なんて個人差はあるだろうけれど、1冊読むのにそんなに長い時間はかからない。その短い時間の中で、いろいろな人々の生き様を濃密に見せつけるこの作品のボルテージの高さ、密度はかなり高い。こういう真っ向勝負のドラマを作れる人は大切にしていってほしいもの。


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