10/10(木)……心臓図鑑
▼11日のリリースだけど、ロジテックがUSB2.0対応のメモリカードリーダー/ライター「LMC-CA84U2」を発売。Type2のPCカードが使えるということで、東芝のモバイルディスクユーザーである自分にとっては待望の製品。現在主流のUSB1.1ではモバイルディスクで大容量データを扱うには遅すぎるし、PCIのインタフェースカードを使用する製品だとケーブル長が限られてしまうという弱点があったのでこれまでPCカードリーダー/ライターだけはSCSIの製品をずっと使ってたのだが、これでようやっとSCSIカードとお別れできそうだ。できればベイ内蔵タイプも出していただけるとすごくありがたい。
▼未読物
【単行本】「エイケン」7巻 松山せいじ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「ORANGE」5巻 能田達規 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「ARIA」1巻 天野こずえ マッグガーデン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「眠狂四郎」5巻 作:柴田錬三郎+画:柳川喜弘 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「みんなはどう?メガキューブ」 G=ヒコロウ コアマガジン A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「小桧山中学吹奏楽部」 米根真紀 ラポート B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「まじわりについての考察」 愛澤銀次 司書房 A5 [Amzn]
【単行本】「内向エロス」2巻 陽気婢 ワニマガジン社 B6 [bk1][Amzn]
【雑誌】アフタヌーンシーズン増刊 Vol.14 初冬号 講談社 B5中
残念ながらこれにて最終号。マニア筋からの評価は高かったけれども、そういう雑誌は得てして短命に終わるもので、まあ仕方ないのかな……。でもやっぱりこういう新鋭の読切が多く載るような雑誌は貴重なので、またなんか新しい雑誌が出てくれることを期待。別にアフタヌーン系列でなくてもいいんで。なおシーズン増刊の連載陣は、熊倉隆敏「もっけ」、漆原友紀「蟲師」、岡田芽武「SHADOW SKILL」、ももせたまみ「ななはん」、田丸弘史「ラブやん」の5作品が本誌に移籍して続行。この雑誌で一番楽しみにしていた「神原則夫の人生劇場」が続かないのはすごく残念だが……。
で、神原則夫の人生劇場の其の伍「メンズセリクラ漢(おとこ)」。こりゃまたなんともヘンな話なんだけど、なんだか感動もさせちゃうんだからスゴい。おそらくリストラされたんであろう、バーコードハゲのおやじが、せっぱつまって競りで男を買う「セリクラ」というところで働くことに。でもババアの客しかつかないという状況が続いていたが、ある日、彼に大金を払って競り落とすコギャルが出現し……というお話。このコギャルとのエピソード自体はすごくいいお話っぽいんだけど、彼女との会話の内容が「O神会長の乳首の透けたTシャツ」の話だったりするナチュラルな俗っぽさが素晴らしい。だいいちセリクラに入るところからして「行くぞー最終手段!」とかいってて、実に飄々としている。この人のけしてオシャレにしない、気取らなさというのは本当にいい。それでいながらけっこう深い内容を描きこなしちゃう懐の深さも、なんだか不思議なほどだ。
熊倉隆敏「もっけ」、漆原友紀「蟲師」の、怪異モノ2本はどちらも手堅く面白い。「もっけ」は今っぽいけどどこか懐かしい、「蟲師」は昔っぽいけど今現在ともどこかつながっているよう。どちらも怪異と人間の世界の接点を、自分なりのスタンスで描いているところが良いと思う。上田宏則「Kiss girl」。今回はちと言葉が多めだったけどちゃんと読ます。これも続行しても良かったんじゃないかなー。というか作風的にはむしろモーニングのほうが向いてるかも。
読切も数本。須藤真澄「ほねをつぐもの」は歩道橋の精みたいな女の子とほねつぎのお医者さんによるファンタジーといったところ。ほのぼの。富沢ひとし「ラジオデパート」は、依頼されたモノはなんでも作る技術屋集団、「有限会社ラジオデパート」の面々が活躍するというお話。依頼者は幽霊だけど、技術屋的アプローチでそれに対処している様子が面白い。連載向きのお話かも。トミイマサコ「シャレコベズム」は、本誌の10月号に「ブキミ横丁」が掲載されてデビューした人。ベタの黒さが際立つシャレた絵柄がいい雰囲気。内藤曜ノ介「鉄橋」は四季賞夏のコンテストで四季賞を受賞した作品。デッサンのしっかりした写実的なタッチで、小学校のクラスで隣同士な男女の恋の芽生えを描いた作品。作画はしっかりしてるし、お話もいい雰囲気でなかなかうまい。作画はもう少しこなれてきたほうが、漫画的には読みやすげな感じではあるので、やっぱりあとは数を描くってことだろうか。何はともあれ次の作品も読んでみたいという気になった。
【雑誌】ビッグコミック 10/25 No.20 小学館 B5中
前回たいへんヒキの強い終わり方をして気になっていた、なかいま強「黄金のラフ〜草太のスタンス〜」。きりたんぽの最終ホールのプレーの様子が分かってスッキリした。まあゴルフに負けて勝負にも負けたが、結果はオーライといったところか。
【雑誌】モーニング 10/24 No.45 講談社 B5中
山下和美「天才柳沢教授の生活」がTVドラマ放映開始に伴って隔週連載化。今号と次号は連続で掲載されるらしい。で、今回のお話はスーツケース一つだけを持って世界中を旅しているという外人さんと柳沢教授のエピソード。苔むした岩のように動かない柳沢教授と、根無し草な外人男性という対照的な二つの生き方を描きつつ、その二つをからませて美しい話に仕立て上げる手際はとても鮮やか。幸村誠「プラネテス」登場。なんだかちょっとヌルめな展開。今後は木星編が中心となっていくだろうから、そのための助走段階といったところか。あと今号は小田扉の読者コーナー1P漫画「男ロワイヤル」の掲載号。
【雑誌】ヤングサンデー 10/24 No.45 小学館 B5中
いわしげ孝「新・花マル伝」は木元vs.花田の対戦がますますヒートアップ。アツいし迫力あるし正統派な面白さ。秋重学「學ビノ國」。うーん、青春だー。ドラマティックである。遊人「PEACH!」もまあドラマティックといえばドラマティックな展開ではある。
【雑誌】ヤングジャンプ 10/24 No.45 集英社 B5中
作:瀧直毅+画:能田茂「どっかん!」が最終回。なんかめちゃくちゃな終わり方だー。途中まではわりと面白く読んでいたのだけど、終盤はちとぐだぐだになってきてた感があったのはちと残念。で、次号からはヤングサンデーで「ダービージョッキー」を描いている一色登希彦の新連載「モーティヴ」が開始。シリーズ新連載とあるから不定期登場って感じになるんかな。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/24 No.46 秋田書店 B5平
作:森高夕次+画:松島幸太朗「ショー★バン」。ははは、ショーバン君はまったくやることが極端だなあ。思わず笑っちゃったよ。今回の最後のほうの展開も、もしかして演技じゃないかとか思っちゃったりしたが果たして。八神健「ななか6/17」。今回はわりとお気楽なお話。やっぱりオヒョヒョヒョ笑うお嬢さま、那由さまは楽しくていいな。も少し登場機会が増えるといいんだけど。能田達規「ORANGE」。ちょっと意外な展開にも思えたが、そういえば2部リーグとはいえ活躍すれば当然こういう展開もあるわけですな。
【雑誌】メガキューブ Volume20 コアマガジン B5平
とらのあなで購入したときに、店員さんがチラシか何かを紙袋に入れてるな〜と思ったら、メガキューブの付録の下敷きだった。絵柄は琴義弓介「触乳」で、ちゃんとプラスチック製。これまでの付録のマウスパッドはただの厚紙だったのでちょっと驚き。でもやっぱり、下敷きやマウスパッドだと880円はちと高いような気がするな〜。最近では実際に役立つオンラインソフトや体験版などのデータが収録された、パソコンで再生できる丸いプラスチック板が付属する雑誌だって多いわけだし。
みこくのほまれ「ショーウィンドウの向こう」は、先日単行本が発売された「まりあの夢に向かって第1歩」のシリーズ。まりあちゃんが観客群がるショーウィンドウの内側で羞恥プレイをさせられているというネタ。この人の絵柄は暖かみがあって健康的でやっぱりいいな。エロシーンもボリューム十分だし。初登場の南極サバ吉の「乳パンチャー!」は、ネタがシュールでちょっと笑った。ボインでキーボードを叩く「乳パンチャー」と呼ばれる入力オペレーターになった女の子のお話。ほしのふうた「なかよしちゃん」。毎度のことながら、この人の絵は本当に可愛い。保健室でなっちゃんと鈴ちゃん、二人の女の子がHなことをしあうというお話。考えてみればそれだけのお話でしかないんだけど、これだけ絵が可愛いとやっぱり強い。
【単行本】「おとぎのまちのれな」1巻 はっとりみつる 講談社 B6 [bk1][Amzn]
「イヌっネコっジャンプ!」のはっとりみつるの最新作。もののけがいるという伝説のあるちっちゃな地方都市「おとぎの」在住の女子高生、御前れなは、最近不意にエッチな気分になっちゃって止まらなくなるという状態が続いていて困っていたのだが、それはどうも「ケガリチョタ」と呼ばれるもののけが原因らしい……といった感じで、もののけおよびエッチな気分を巡るドタバタコメディといった作品。
んでもってこれがなかなかにエロい。セックスとかそのものズバリなシーンは今のところないんだけど、れなが発情しているシーンのドキドキした感じがよく出てる。はっとりみつるの作風は非常に健康的で元気がいいだけに、そのありあまるエネルギーがそのまま性欲につながって悶々と爆発寸前という感じ。寸止め寸止めでいくのがかえっていい。さらにもののけの秘密とれなの関係をかぎまわる、妹のみことがからんできて非常にドタバタとお話が展開中。「イヌっネコっジャンプ!」同様、なかなか先の読めない作品だが、ワクワク浮き立つものはあるし、とても気軽に読めて楽しい。それにしてもれなはソソるなあ。
10/9(水)……ある鍛冶屋の理想郷
▼仕事の打ち合わせ×4のあと飲み。連日だったので今回はわりと控えめを心がけたが、それでもやっぱり酔っ払った。
【雑誌】スーパージャンプ 10/23 No.21 集英社 B5中
徳弘正也「狂四郎2030」はアルカディア編が終了。シビアな展開の連続で面白かった。とくに今回のエピソードは、現実にありそうなことだけに真に迫っている。次からどのように展開するのか、またしても楽しみ。単行本を買おうかとも思うのだが、もう14巻も出てるからなあ。
【雑誌】週刊少年サンデー 10/23 No.45 小学館 B5平
藤田和日郎「からくりサーカス」。過去の因縁がじょじょに明かされていく様子が面白い。一歩一歩真実に近づいていってるんだなあという実感があるし。雷句誠「金色のガッシュ!!」はキャンチョメ&フォルゴレ編が続く。キャンチョメって意外と強そうなのね。本当に強いかどうかは別として。
【雑誌】週刊少年マガジン 10/23 No.45 講談社 B5平
山田恵庸「チャンバラ」が新連載。古流の剣術を叩き込まれて育った少年が、現代剣道に挑戦していくという熱血剣道漫画といった趣。森川ジョージ「はじめの一歩」。一歩のボディブローが炸裂。激しく痛そう。強さの描写に説得力があってやっぱりいいですな。
【雑誌】YOUNG YOU 11月号 集英社 B5平
岩館真理子「アマリリス」。いちおう恋愛模様自体はスリリングに展開しつつあるんだけど、登場人物が揃いも揃ってぽわぽわしてるから緊迫感はない。う〜ん、天然だ。羽海野チカ「ハチミツとクローバー」は、山田さんのちょっとした仕草がいつもながらにいちいち切ない。手堅く面白いです。
【雑誌】FEEL YOUNG 11月号 祥伝社 B5平
こいずみまり「ガーデンオブエデン」。とある女性の夢を巡るミステリアスなお話。この人はいつものカラッと明るいお話もうまいけど、ラブコメやらシリアスものもうまいなー。近年作風の幅が広がってて素晴らしい。宇仁田ゆみ「アニマニ」。今回は子供のころから人付き合いが下手だったが、現在は教師として案外充実した生活を送っている女性のお話。生徒たちの恋愛模様とかを間近で見つつ、自分ではそのようにできないことは先刻承知、いろいろ考えつつも「まあ仕方がない」という感じで肩肘張らずに生きている主人公の姿はなかなか素敵。ほのぼの系の和菓子屋の店員さんにちょっとトキめいちゃう奥床しさもなんか微笑ましい。
【雑誌】コミックメガストアH Vol.3 コアマガジン B5平
巻頭から鬼ノ仁「無限姦通」が16ページフルカラーと精力的。お話としては気弱な弟が彼女としようとしていたところ勃たなくて、そこに割り込んで来た兄貴によって彼女の処女を奪われてしまうところから始まり、兄、弟、彼女の奇妙な肉体関係が形成されていくというお話。相変わらず描写が瑞々しく、みっちりエロが詰まっております。浅草寺きのと「恋するプリンセス♥」は、兄妹ものではあるのだが、ちょっと変わった感じ。兄が妹に萌えるのではなく、身体が小さくてショタっぽい魅力満載の兄に妹がむらむらし続けるという展開。かわいい兄による裸エプロンなどという珍しいシーンも。ドタバタしててなかなか楽しかった。
10/8(火)……Voodoo2
▼アキバの焼肉屋で知人3名と飲み。その後帰宅したらあえなく撃沈してスカーッと寝てしまう。昔は酒呑んで帰ってきてもそこから漫画読んでWeb更新して……などということをやったりしてたもんだけど、最近はそういったことはめっきりできなくなった。酒は控えよう、と毎度思うのだが、どうも飲みに行くとその場のノリでいろいろ頼んじゃうんだよねー。意志よわよわ。
【雑誌】ヤングチャンピオン 10/22 No.21 秋田書店 B5中
古泉智浩の集中連載「路地裏のバッター」が最終回。究極のスイングを身につけた元野球少年のでくのぼう的フリーターが選んだ道は、バットスイングを生かしての強盗だった。いかにもありそうな話で、なんだかこの世の生きにくさってものを感じさせる。でもラストシーンはけっこう痛快で良かった。単行本にはまとまらないかな? とりあえず切り抜きしとかないと。葉月京「恋愛ジャンキー」では、いよいよエイタローがミホと絵夢の二者択一を迫られる。というわけで三角関係がヒートアップ中。ところで地井さんはどうするんでしょうな。「あなたの特別な人は誰?」「ちぃ」。それは違う漫画だー。
【雑誌】漫画アクション 10/22 No.43 双葉社 B5中
わたべ淳の新連載「歓声」がスタート。廃部が囁かれている実業団の女子ソフトボールを巡る物語。けっこう熱血してるし手堅く読めそうな感じはする。
【雑誌】漫画サンデー 10/22 No.42 実業之日本社 B5中
作:鍋田吉郎+画:原恵一郎「巌流小次郎」は、小次郎が絶体絶命の中で復活の兆しを見せ、そこに小次郎と同じく死んだと思われていた宇喜多秀家が近づいてくるという具合。登場人物がなかなかカッコ良くて面白い。豪快でいいですな。
【雑誌】近代麻雀オリジナル 11月号 竹書房 B5中
本そういち「麻雀無限会社39」(闘牌原作:安藤満)によれば、下がった血糖値を急速に回復し、闘争本能や頭のキレを鋭くするにはブドウ糖をガリガリ食うのがいいらしい。そのうち試してみようかな。えーとそれから今号で一番笑ったのは、巻末に載ってる10月15日発売の近代麻雀11.15号の予告ページ(近代麻雀本誌にも載っているのだろうが見逃してた)。高橋のぼる「ジャンロック」の最新作が掲載されるらしいのだが、そのアオリ文句が以下のようになっている。いったいどんな漫画なんだ……。
雀平の前に立ちはだかる
『龍の穴』の残党!
♪オレのギターはマシンガン〜
♪オレのギターはマシンガン〜
なぜだか知ってる奴などいねェ!
滾る破壊と変革のエナジー!!
衝撃の最終章!!
【雑誌】コミックオルカ 11月号 司書房 A5中
全体にいまいちパッとしない誌面。
オルカで最近注目は愛澤銀次。ギャグにしろシリアスにしろ、ストーリー作りの面でけっこういいものを持っていると思う。絵がもう少しこなれてくれば……。今回の「るみ子2」も、主人公がちょっと不思議な雰囲気の女の子と暮らしながら、子供の頃の夢を繰り返し見るというお話で儚げな雰囲気が良かった。10月10日に初単行本「まじわりについての考察」が発売。そのほかでは岡山弓子のクセのある作風が相変わらず気になる。
【雑誌】comic天魔 11月号 茜新社 B5平
今号もうるし原先生の表紙はスゴイなあ……。毛丸出し。で、巻頭から木村義浩「凌辱の刻」、水無月十三「世界制服少女たわわちゃん」と続くコンボは、パッと見のインパクトが非常にあるしエロ度も高い。このほか琴義弓介「スリープ・トーキング」あたりも見映えのするエロスを展開。まぐろ帝国「4891 GUILTY CITIZEN」は、ちと謎めいたストーリーながら絵柄とかダイナミックでパンチが利いているのでなんとなく気になる作品。ゆきやなぎ「煩悩生徒会あんりみてっど」は今回で最終回。なかなか幸せに締めくくり。この人の線がきっちりした完成度の高い絵柄はわりと好き。エロシーンの絵はうまいけどちと止め絵っぽいところがあるんで、絵にもっと動きが出てくるとより良くなりそう。
10/7(月)……盗られるウッド
▼部屋の中のLEDがどんどん増えている。ビデオやステレオ、テレビの電源待機ランプといったAV機器に加え、ルーター、光学式マウスなどがあっちこっちで蛍のごとくぴっかぴっかと光を放つ。電源タップも1口ごとに電源をON/OFFできる奴に買い換えたので、LEDとはいわないかもしれないがここにも六つの光り物が。さらに派手にピカピカいうのがYahoo!BBのADSLモデム。何をやってるんだか知らないが、LEDが8個くらいついててあっちが点灯しこっちが点灯し。たいへん賑やかである。LEDはあればあるほどいいものなので、ついついたくさん付いているものを買ってしまいがちだ。だから何だといわれても困るけど。
▼眠くて仕方なかったが、先日購入したベアボーンキットで組んだビデオキャプチャー用マシンにOS類をインストール。とりあえずいちおうキャプれるようになったみたいなんで、そのうちいろいろと試してみたい。そろそろ記録型DVDドライブが欲しいなあ。
【雑誌】ヤングマガジン 10/21 No.45 講談社 B5中
山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」は今回特別編。「WR車でいこう!!」ということで、はるばるドイツまでワールドラリーを取材に。ここらへんは、本誌、増刊と忙しく活躍していることへのご褒美という感じだろうか。ちなみにレポート漫画のほうは、ドイツに行ってもいつものガタピシ調。安達哲「バカ姉弟」は単行本2巻が12月上旬発売予定とのこと。で、今回のお話がその第2巻での最後の話になるみたいなんだけど、これってけっこうヒキが強いのでは……。3巻が出るのはかなり先だろうから、単行本派の人はけっこうつらいかも。だからみんな雑誌を読みませう。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/21 No.45 小学館 B5中
三宅乱丈「ペット」。他人の記憶をぐちゃぐちゃにしながら腹の探り合いをする混沌とした状況は、すごく緊張感があって面白い。多少お話の全貌がつかにくいところはあるものの、それでもグイッと引き込まれる。村上かつら「サユリ1号」。かつて大橋さんがウィンタースポーツ同好会をむちゃくちゃにしたときのエピソードが引き続き語られていく。こんな感じで誘惑されたら、そりゃあもう男としてはたまりませんなあ。怖い女だ。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/21 No.45 集英社 B5平
「ライジングインパクト」の鈴木央が新連載。タイトルは「Ultra Red」で、少年たちが空手や中国拳法の技を競う格闘モノになりそうな感じ。第一話の時点ではまだどんな感じになっていくのかはよく分からないけど、とりあえず手堅く面白そうな感じではある。河下水希「いちご100%」。ラブコメだなあ。スウィート。今回は北大路さつきさんが真中に攻勢。好意むきだしで迫る。でもやっぱり東城さんもいいなあ。叶恭弘「プリティフェイス」も、理奈をお姉サマと慕う後輩が出てきてこれまたラブコメっぽい展開。樋口大輔「ホイッスル!」は最終回。ここまで続いた作品が練習試合で終わってしまうのはちと残念。
【雑誌】MUJIN 11月号 ティーアイネット B5平
松文館の逮捕事件を受けてか、若干消し面積が大きくなってるかな……?
それはともかくとして今号では甘詰留太「キミの名を呼べば」の中編が、非常に甘くて切なくて良かった。学校で生徒の性欲処理用に買われている肉便所ちゃんな女の子と、主人公の中川少年の間にほのかな恋心が芽生えてきてそれが進行していく様子が甘酸っぱくて非常に心地良いだけに、その後の展開がズンと突き刺さる。満子ちゃんはにかんだ幸せそうな表情が……。甘い話も苦い話もうまい人だけに、緩急の落差がすごく利いた作品となっている。それにしても、いつも裸な満子ちゃんが服を着てかえって恥ずかしがっちゃうなんていうのはうまい演出だなと思う。ああ、これはハッピーエンドにしてあげたいなあ。というわけで後編に期待。蓬瑠璃「ひとつ屋根の下」は、家に下宿しているイトコのおねーちゃんが色っぽくてドキドキな青少年のお話。大人びてはいるけど人の良さそうなお姉さんの表情がわりと好みだった。
【単行本】「バングラデシュ日本」 天久聖一 太田出版 B6変形 [bk1][Amzn]
ヘタウマ系の代表格的存在というイメージが強いけれども、改めて読んでみたらやっぱりすごかった。おしっこをしたい人とうんちをしたい人が走ってきて激突。ちんちんと尻だけで構成されて、糞尿をまき散らす怪物みたいな生物が誕生したと思ったらそこから事態はあれよあれよと展開。メインで描かれていくものが何ページかごとにガラッと変わると、それまでのことはすべてうっちゃらかしつつ、どんどんお話はわけの分からない境地へと突っ走っていく。最初と最後だけ見たら、とてもそれがつながったお話であることなんて考えられないんじゃないかと思う。そんなわけで展開はムチャクチャの連続なんだけど、まったく説明なんかしないでとにかくイメージを垂れ流しにしているみたいなダダモレ感はすごく気持ち良かったりする。
【単行本】「PEACH!」7巻 遊人 小学館 B6 [bk1][Amzn]
なんだかんだいって遊人というのはすごい作家だと思う。一見ステロタイプなお色気ものでしかないように見えるけど、ここまで混沌とした妙な作品を描く人もなかなかいない。今回も主人公の法師(という名前の青年)が美少女たちによる童貞狩りの魔手にさらわれようとしているわけだが、これがまたいつもながらにすごい展開。クイズに誤答すると傾斜がキツクなる滑り台の上に、法師が両足を頭の上でくくられちんちんだけ下に向かって露出しているという形で縛られ、滑り台の先には童貞狩りをしている美少女が股を開いて串刺しになるのを待ち受けているといった具合。そんなまだるっこしいことせんでも……と思うのだが、このよく分からないエンターテインメント感覚こそが遊人先生の真骨頂。凄いよ。
【単行本】「學ビノ國」3巻 秋重学 小学館 B6 [bk1][Amzn]
なんかすげえ青春してんなあ!という感じを受ける。大検合格を目指して主人公の水樹やヒロインの小野寺さんが頑張り、恋あり挫折あり家族ドラマありと、起伏に富んだドラマが展開されていく。わりとフツーの青春ドラマという印象ではあるものの、爽やかで手堅く読める。作画は相変わらずキレ良く鮮やかだし。あとこの巻では小野寺さんがずいぶん色っぽくなってきたような。こんなにナイスバディな娘さんであるとは。太股もむっちりしてますな。
10/6(日)……クラブ訪問
▼ブロードバンドルーター買い換え。今度はわりとスループットが速くてなおかつプリントサーバー機能を持った機種ということで、エレコムのLD-BBR4M2を選択。ヨドバシカメラで9800円。機能から考えるとけっこう安いほうだと思う。ついでにいくつか細々したケーブル類とかも購入して、それらの機器を配線し、古雑誌の処分作業などを行っていたら一日が過ぎてしまってほかにやりたかったもろもろのことがちっとも遂行できず。ファーック。
【単行本】「ラブホルモン」 坂井恵理 講談社 B6 [bk1][Amzn]
待望の初単行本。それまで彼女も全然いなかった平凡な少年・堀込くんが、「ラブホルモン」という、ある一定時間相手を本当に好きになる効能を持った惚れ薬を服用して売春している少女・日野あざぎに一目惚れする。しかし相手は自分よりもはるかに経験豊富で、さらに奔放に振る舞ってはいるもののラブホルモンという薬の力に頼らざるを得ないような、心理的な欠落部分を抱えている。この二人を中心として、堀込くんの幼なじみで浮気性の女の子のカオルもからめつつ、「恋愛とは何か」「擬似的な恋と本当の恋は違うのか」といったテーマも掘り下げていく作品。坂井恵理の作画は端整で可愛らしく、一見ライトな雰囲気だけど、テーマ自体はけっこう深くなかなか読みごたえのある作品に仕上がっている。この道具立てを使えば、もっとダークな部分までギチギチにキッツく掘り下げることもできないではなかったと思うが、作品としては良いバランスを保っているし、何より気持ち良く読める。坂井恵理についてはデビュー当時の読切がかなり気に入っていたので、いずれそこらへんもなんかしらの単行本にまとめていただけるとありがたい。
【単行本】「エリートヤンキー三郎」12巻 阿部秀司 講談社 B6 [bk1][Amzn]
いつもどおり。三郎が修学旅行にまた行ったりしてるけど、大局的には変わらず……というかこの作品が大局的に動くことはなかなかなさそうだけど。
【単行本】「賭博破戒録カイジ」7巻 福本伸行 講談社 B6 [bk1][Amzn]
パチンコ編。銀玉1発4000円の悪魔的台に、坂崎+カイジのコンビが挑むも形勢著しく不利。しかしそんな中で、カイジは勝ちにつながる一つの理を見出すが……という第7巻。カイジが最終的にどんな手を使うかはよく分からないまま引っ張っているけどやっぱり読ます。
【単行本】「いちご100%」2巻 河下水希 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
いいですなあ。これはもう、隅から隅まで学園ラブコメとしかいいようがない。ちょっとHなシーンもあったりするけど、とにかく描写に華があってそれぞれの女の子がえらく可愛い。この巻では東城さんの魅力がビシバシ迫ってきて、西野つかささんのほうを忘れてしまいそうになるほど。こういうラブコメ読んでると本当に骨が抜かれます。メロメロになります。
【単行本】「嗚呼!熱血ロリータ番長PS」 小野寺浩二 大都社 B6 [bk1][Amzn]
男らしい。汁吹き出まくり。この単行本は、昔、雄出版から出た「ロリータ番長」の再編集版。ロリ系のアンソロジーに掲載された作品がメインということで、いつもどおりのオタク的な人物たちが暴走しているものの、男汁をぶっ放したりする直接的なエピソードが多く、現在の作品よりはいくぶん下品。でもまあロリやめがねっ娘などに血道を挙げるダメな男たちの血涙や叫びが、そのまま勢いのあるギャグとなってて内にこもらずストレートなギャグになっているのがいい。正々堂々としてて清々しい。
【単行本】「なんてっ探偵アイドル」10巻 北崎拓 小学館 B6 [bk1][Amzn]
連載開始当初は、タイトルからしてイロモノ的連載かと思わないでもなかったが、いつのまにやら単行本が10巻に到達。いつもながらに肩が凝らず、気楽に読めて華やかで、なんだかんだいい作品だと思う。やっぱりかわいい女の子アイドルがわんさか出てきて、学園ものしたり推理ものしたりいろいろ飛び回っている様子は癒されるとでも申しますか。華やかだが多少シビアなところもあるアイドル編と、ヌルめな味わいがうれしい学園編が交互にあるのもグッド。
【単行本】「LIZARD KING」2巻 馬場康誌 ワニマガジン社 B6 [bk1][Amzn]
えーと1巻が出たのいつだっけ……とか思ったら、1998年10月。まるまる4年を置いての第2巻。とっくの昔に連載も休止していたのでスッカリ諦めていたが、ちゃんと出てくれて良かった。ヤンマガ連載の「空手小公子 小日向海流」がヒットした勢いか何かかな。で、ストーリーのほうは、とある王国の王子で悪魔憑きなザビタンが日本の学校に転校してきて、暴君ぶりを発揮して、橋本真也似の先生をイジメたり好き勝手やりまくるという愉快痛快学園ギャグといった趣。エロ漫画雑誌(激漫)連載作品だったがエロはほとんどなし。こうして見ると、馬場康誌(この当時は馬場康士)ってこのころからすごくうまかったんだなーと感じる。「LIZARD KING」も、そのままヤンマガに載っててもおかしくないようなメジャー感あるし。内にこもることなくズガッと豪快で力強いギャグも、メチャクチャでありつつも作品としての体裁は整ってて安心して楽しめる。「小日向海流」も面白いけど、たまにはまたこういうギャグものも描いてほしいところではある。
【単行本】「蛮勇引力」3巻 山口貴由 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
「神機力」というテクノロジーに身も心も縛られた帝都の状況を覆すべく、浪人・由比正雪が権力に闘いを挑む未来アクション第3巻。今回は正雪と松平伊豆守の対決→不可解な勝利→帝都潜入という流れ。雑誌読みのときにはさほどストーリーが印象に残っていなかったのだが、単行本でまとめて読むとちゃんと面白い。とくにヒロインの歩さんが貞淑かつ色っぽくていいですな。
【単行本】「BAMBi 零 alternative」 カネコアツシ エンターブレイン A5 [bk1][Amzn]
「BAMBi」本編に出てきた、名のある、もしくは名もない脇役たちを主人公にした単発のエピソードを集めた単行本。「BAMBi」本編の大きな流れの影で、それぞれの脇役はこういうふうに考えて動いていたのかーといったことを感じさせてくれて面白い。絵も完成されててカッコイイし、お話としても毎回工夫が凝らされてて、すごく気が利いている。「BAMBi」本編を読んでいることが前提となっているお話なので、未読の人はそちらを読んでからといったところ。
10/5(土)……二重メンソール
▼ガーン。ブロードバンドルーターが壊れたー。電源タップを新しいのに取り換えようと思ってタップのコンセントを抜いたら、その後電源が入らなくなってしまい申した。抜いたときに過電流でも流れたんだろうか。ルーターは今度、Bフレッツを導入するに当たってスループットの高い奴に買い換えようと思ってたからまあ諦めはつかないでもないんだけど、無線LANアクセスポイントとプリントサーバーの機能も一体になった高めの奴だったんで、使用後誰かに売っ払おうと思ってたからたいへんもったいない。しかもギリギリで購入後1年過ぎていたので保証も利かないという屈辱。電源タップのスイッチを先に切っておけば良かった……。
▼未読物
【単行本】「なんてっ探偵アイドル」10巻 北崎拓 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「PEACH!」7巻 遊人 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「學ビノ國」3巻 秋重学 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「嗚呼!熱血ロリータ番長PS」 小野寺浩二 大都社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「2人暮らし」1巻 市川ヒロシ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
別冊ヤングマガジンでひっそり連載中の作品。無口な彼氏と天然な彼女の同棲生活を描いたギャグという感じなんだけど、これがけっこう面白い。彼女は悪気は全然ないんだが、たいへんマイペースで世間知らず、かつ底抜けに衝動的で、その行動に彼氏は喋りはしないけどいつもショックを受け続ける。彼氏の実物大人形を顔の部分だけ大量に作ったり、冷房が壊れたときに凍った新巻鮭を彼に抱かせてみたりとか。地味なんだけど独特のリズムを持ってて、読んでるとふいとツボにハマッて笑ってしまう。ヤンマガ系はショートギャグで面白い人が多いけど、市川ヒロシもまたいい感じのモノを持った人だなーと思う。
【単行本】「少年エスパーねじめ」2巻 尾玉なみえ 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
悲運の最終巻! というほど悲壮ではないです。迷惑な超能力の使い手であるねじめが、るきじという少年宅に住みついてトラブルを起こすというお話。いちおうねじめをはじめとした白エスパーと、変態集団みたいな感じの暗黒エスパーが戦うという大筋的なものはあるものの、わりとそんなことはどうでもいい感じにお話は展開。最終回からしてそんなのとはまったく関係ないネタだもんなー。まあ何はともあれごちゃごちゃと、独特のヘンなリズムのギャグが満載でたいへん面白いです。あと「マコちゃんのリップクリーム」「純情パイン まねっ子撃退法〜その傾向と対策〜」も併録されている。
【雑誌】コミックフラッパー 11月号 メディアファクトリー B5平
小原愼司の読切「二十面相の娘」が掲載。これはすごくいいな。飲んだくれの父親によって客をとらされたり、たいへんかわいそうな境遇にあった娘が二十面相によって連れ去られ、彼のアジトに引き取られる。そして「二十面相の娘」として育てられていく物語。少女が非常に可憐で二十面相がカッコよく、正義のほうは無神経で容赦がない。とても美しく鮮やかな雰囲気をまとっていて、読んでて気持ち良かった。これはぜひ再登場も期待したいところ。
柳沼行「ふたつのスピカ」は、アスミが髪を短くしてけっこうかわいい。カリキュラムのほうは宇宙服を着た水中訓練とかも行われるようになり、だいぶ宇宙飛行士っぽくなってきた。新居さとし「地球防衛OL」。なんか戦隊モノ度が上がって……いるようないないような。カラッと陽気で毎回楽しいな。いい加減単行本を出してみてはどうだろうか。
あと今回の和田慎二「超少女明日香」はやけにサービス度が高いな。着替えシーン多いし巨乳だしスクール水着だし。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 10/20 No.40 小学館 B5中
作:やまさき十三+画:北見けんいち「釣りバカ日誌」は、アニメ化ということで特集もあり。本編のほうは佐々木さんが社長になるかということでてんやわんや。何気にあわただしい展開でもある。考えてみれば「美味しんぼ」の富井副部長あたりが社長になっちゃうみたいなもんだもんなー。
【雑誌】花とゆめ 10/20 No.21 白泉社 B5平
桜井雪「ラヴァーズα」は、今号と次号で前後編掲載。古風ないい家の女の子と親戚のあんちゃんが、子供のころ出会った瞬間から恋に落ちるも、お家のほうはその交際を認めず。でも二人の仲は延々と続いていて……というところに持ち込まれた見合い話。二人の恋はどうなるのかーといったところ。この人のスッキリとした画風はやっぱり好ましい。そういえばときどき登場の「ショート寸前!」って、もう4巻も行っているのだなあ。樋口橘「学園アリス」は3回め。この連載については、かわいい少年少女がかなりてんこ盛りになっている印象。クラス委員のめがね君なんかなかなかです。
【雑誌】ヤングヒップ 11月号 ワニマガジン B5中
草津てるにょ「長月の蝉」。年上の女性のつやつやした肉体によるエロス……という風情のお話はさすがにうまい。今回はヌレスケもばっちり。綾坂みつね「新婚さん危機一髪」は、元修道女で性知識の全然ない若奥様が、相談にいったお医者さんにダマされてヤラれちゃうというエロコメ。やっぱり人妻はいいですね。
【雑誌】桃姫 11月号 富士美出版 B5平
ちょいとあさりよしとおに似たような雰囲気の絵をした、ひねもすのたり「背徳の小袖の手」とかが良いのではないかと。姉の留守中に彼女の制服を着てみた弟くんが、その姿を見つかってしまい、姉弟のHになだれ込むというお話。顔を赤らめた表情に惹かれるものあり。THE SEIJI「一粒の青春」、きらら萌「昨夜の君」。この二人はなんとなく似たような印象があるんだけど、ともに手堅く実用度高めな作品を描いてていい。島本晴海「気持ちいい場所」は、今回彼氏のいない女の子のエピソードだけど、わりとラブラブ度は高めで好感度が高い。
【雑誌】コミックPOT 11月号 メディアックス B5中
しろみかずひさが初登場。タイトルは「After8」。8年ぶりに再会したご主人様が、肉奴隷にかつて約束した調教を施すというお話。SMベースではあるけれども、ちゃんと真摯な愛の物語になっている。ヒロインの名前が麻理果ではなく亜希子であるのは、最近のしろみかずひさ作品では珍しい(麻理果の存在も匂わせてはいるけれども)。次号予告にも名前が出ているが、このままPOTに定着するのかな? そういえば桃姫のほうには載らなくなってるけど……。大和田泊「秘密の美園さん♥」は、学生寮の寮母さん的な女性を二人の男子が激しくファックするというお話。熟れたグラマラスなバディがなかなかいやらしい。ファックシーンのテンションも高め。猫玄「依頼人の条件」。イジメられていた男の子が、イジメていた女の子を肉奴隷として調教することを「化学の力でなんでも解決する同好会」に依頼。まんまとリベンジを果たすも最後に思わぬ展開が……。かわいい絵柄ながらちゃんとHで、オチもちゃんと決まっててよろしいんではないでしょうか。
なお、すでにファンタジーライズ最終号で告知されたとおり、今後ファンタジーライズが合流して、11月6日発売の次号からコミックPOTは平とじにリニューアル。執筆陣は以下のようなメンツが予告されている。とりあえず木静謙二、EB110SS、ジェームスほたてといった、ファンタジーライズで楽しみにしてた人は全員移ってくるようなので一安心。POT勢のうち花丸木リカ(おがきちか)はリニューアル第1号の予告には名前がないが、今後も機会があったら随時登場するとのこと。
【コミックPOT次号執筆陣】さいとうつかさ、竹村雪秀、フジヤマタカシ、神楽雄隆丸、甘夏真琴、木静謙二、亜木祭&もりもと海、みさわひろこ、EB110SS、夕凪薫、砂川多良、しろみかずひさ、猫玄、にしむらはるか、ジェームスほたて、
necoJET、九巴昭彦、刻江尋人、未宇 ……etc
(ピンナップ)十羽織ましゅまろ
10/4(金)……干物道
▼シヴヤで飲み。相変わらずシヴヤは若いモンがたくさんいて落ち着かない街だった。なんかあの街って、通路や広場のスペースがそこを使用する人数から考えるとちょっとずつ狭いような気がする。人間がリラックスできる対人距離というのは一定の値があるそうだけど、絶えずその距離を保てない状況にあるからなんとなくトゲトゲした気持ちになってしまうのではないか……などと考える。それはともかく飲みのほうは楽しかった。みっちりオタク話をできるのはやはりとてもいい。あとたまたま飛び込みで入った居酒屋に、有名なプレミア付きの麦焼酎「百年の孤独」(楽天とかで検索すると720ml瓶で1万円くらい)があったのはみっけもんだった。1杯950円もしたけど……。
▼未読物
【単行本】「エリートヤンキー三郎」12巻 阿部秀司 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「賭博破戒録カイジ」7巻 福本伸行 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「2人暮らし」1巻 市川ヒロシ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ラブホルモン」 坂井恵理 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「いちご100%」2巻 河下水希 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「少年エスパーねじめ」2巻 尾玉なみえ 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「LIZARD KING」2巻 馬場康誌 ワニマガジン社 B6 [bk1][Amzn]
【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 11/17 Vol.10 白泉社 B5中
「ふたりエッチ」の優良さんが水着姿で自分の胸をつかんで押し上げている絵柄の表紙は、電車内で読むにはちょっと恥ずかしめ。私屋カヲル「さくら咲いちゃえ♥」。何やらラブコメ度が強まっている。コージも自分がめがね君であることをさりげなく利用しているのかー。ひよひよは初登場。読切で「Dear My Princess」。南の島の王女様が日本の男のところに押しかけ女房〜というお話。個人的には「王女はこれから来る!」とか以前思っていたのだが、あんまり来てないようでちょっと残念な萌えジャンルであった。梅丸茶「一緒に暮らそう♥」。この人はけっこうコンスタントだな。多少Hっぽい風味を織り交ぜつつ、楽しいラブコメを描いている。絵柄的にもシンプルで親しみやすい。作:茅野あゆみ+画:亜桜まる「市立カルガモ学園高等部」も華のある絵柄でなかなか。で、雑誌の最後は西川魯介「野蛮の園」でしめくくり。現在8話だから、あと3話くらいやれば単行本も見えてきそう。
【雑誌】キングダム 11月号 少年画報社 B5中
志村貴子の新連載が始まった。タイトルは「ラヴ・バズ」。かつて女子プロレスの花形スターだったが男を作って逃げ出した藤かおる。それがひょっこり子連れ&無一物で帰ってきて、またプロレスやらせてくれという。子持ち女子プロレスラーの生活……という感じだけど、内容的にはいつものペース。ラストの文字だけ1コマで落とすあたりも定番。何はともあれ楽しみな連載が一つ増えた。
佐野タカシ「イケてる刑事」。今回は愛浜署では数少ない男性、でも女装美人で近藤の姉そっくりな桜田門さん編。なんか今回はやけにエッチだなー。裸エプロンだし。法田恵「こんすとらくたーず」は最終回。きれいなハッピーエンドでございました。そして次号からはカサギヒロシの新連載「ROUTE16」が開始予定。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 10/18 No.21 小学館 B5中
小山ゆう「あずみ」。なんかすごい曲がった顔の男が登場した! この人ってよくこんな顔描けるよなあ。東本昌平「SS」は、栗原がなんとなくふっきれた様子。もしかしてそろそろ大きくお話が動き始めるのかな。次にダイブツと会ったときの展開が楽しみ。
【雑誌】コミックバンチ 10/18 No.44 新潮社 B5中
松家幸治「ガキんちょ強」が2本立て。この作品についてはちょっとキツいことを書いたこともあるけど完成度が高いことは素直に認める。今回も1話めの運動会のエピソードなんてなかなか良かったな。面白くなってきてるとは思う。渡辺保裕「ワイルドリーガー」。ルーブvs.浅野の対決が非常にカッコよかった。「レッツプレイツー」というセリフにジーンとくる。ただルーブを回心させるにはもう一手欲しいところか。八潮路つとむの読切「ひもの道」は、ひもとして暮らすためにそのための塾に行っている男の話。これは読切よりも連載でやってなんぼの話という気がした。超ひも理論。
【単行本】「ドロヘドロ」2巻 林田球 小学館 A5 [bk1][Amzn]
面白いなー。IKKIの若手勢の中ではかなりいい線行ってると思う。魔法とサイバーパンクのミックスみたいな世界はとてもカッコよくて気が利いてるし、アクションシーンも派手。血みどろの戦いとかしても、どこかユーモラスなのも楽しいところ。とくに毎回毎回食事シーンが出てきて、それがやけにうまそうなのがいい。餃子はもちろんのこと、肉とかもいい。食事シーンをしっかり描く人ってけっこう好きだなー。そのキャラがどういう人物なのか、ちゃんと考えているような気がして。
【単行本】「警視正大門寺さくら子」3巻 作:大西祥平+画:高橋のぼる 小学館 B6 [bk1][Amzn]
なんかますます馬鹿馬鹿しくなってて単純に楽しい。大門寺さくら子の奇抜きわまりない行動もいいけど、部下の副署長とかのズッコケというかなんというかな行動もすごくいい。大門寺さくら子の乱行に対する対策をイマジネーションしようとしたら、頭に子供の落書きみたいなヘンなものがゴオオオオと飛んでるところとか思い浮かばないシーンとかけっこう笑った。登場人物が基本的にバカばかりなのもスカッとしてて嫌味がない。
【単行本】「聖」9巻 山本おさむ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
最終巻。これまで難病と戦いつつ将棋に打ち込み続けてきた村山に最後の瞬間が訪れる。最後の最後まで将棋のことを考え続ける村山、彼らを見守る人々の物語は、やはりどうにも胸を打たれるものがある。名人になりたいという宿願に対する鬼気迫る執念だけでなく、一度でいいから女を抱いてみたいという世俗的な欲求、どちらも隠すことなく生の人間を描ききった山本おさむの堂々とした描写力にはうならされた。とくに一番泣けるのは、村山の師匠であった森信雄との別れのシーン。本当の親子のような二人の関係がこれまでずっと描かれていただけに、別れのシーンはよりぐっと来た。
10/3(木)……学園ジュンプー
▼わいせつコミックで出版社社長ら逮捕。最近はエロ漫画の消しがどんどん薄くなっていたのでいずれ何かあるかもとは思っていたけれども、実際にそのような状況になるとけっこう衝撃。このあたりの動きについては、今後注意深く見守っていきたいところ。
▼とある仕事および趣味の事情により、という物欲発揮のための理由付けが自分の中でできたので、ちっちゃなマシンを1台組むべくキューブPCのベアボーンキットをアキバで物色。「小さい」「Socket478」「インテルチップセット(ビデオ内蔵)」「標準サイズのPCIカードが差さる」という条件を満たすものが意外となくてけっこう探し回る。で、探してみた結果、マスタードシードのCF-7589P4が上記条件をいちおう満たせそうということで購入。カノープスのMTV2000もいちおうOKっぽい(まだ装着して試してはいないが、いちおう目分量では大丈夫っぽい)。今後はTV/ビデオキャプチャーその他もろもろの用事に使用する予定。
【雑誌】トラマガ 11/1 vol.2 インフォレスト B5平
かつて斎藤惇夫の小説「冒険者たち」を元にアニメ化され好評を博した「ガンバの冒険」が漫画化。タイトルは「GAMBA!〜冒険者たち〜」。原作小説も好きではあるけれどもちとストイックすぎるきらいがあったので、個人的にはアニメ版のほうが好きだったのだが、今回はアニメ版のキャラデザインをそのまま使用。アニメ化のさいには物語を分かりやすくするために、原作で16匹いたネズミたちが7匹に統合されていたけれども、今回の漫画化では16匹が全部登場。しかも残りのメンツも、アニメ版のキャラデザを担当した椛島義夫が手がけている。作画を担当する一式まさともかなり達者な人で、第一話を見た感じではなかなか良い出来。正直、ガクシャが初登場したときに燃えた。この雑誌については1号を買って、2号以降はどうしようかと思っていたのだが、これで今後買い続ける明確な動機ができた。もうしっぽが立ちまくり。
あと今号ではこいずみまりの読切36P「EVERYTHING BE ALL RIGHT」が良かった。姉が自殺して失意のうちにあるクラスメートの女子の力になれなくて、苦い想いを抱えたままだった高校一年生男子が夏休みを利用してふらふらと祖母の家にやってくる。そこで幼なじみの少女と久しぶりに再会し……といった感じの青春モノ。何も起こっていないようで何かが確実に動いているという感じ。このほかでは、のむらしんぼの「新・とどろけ!一番」が連載開始している。のむらしんぼはほのぼの4コマの描きすぎか、絵に熱さがなくなってしまっているのが気になる。
【雑誌】モーニング 10/17 No.44 講談社 B5中
佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」は単行本3巻ですでに175万部に到達したそうだ。これは素直にめでたい。ヤングサンデーは大魚を逸したか。さて本編では今回も、未熟児を巡って親と医師たちのやりとりが続けられる。それぞれの立場が理解できるだけに状況的にはたいへん難しい。今後この難問にどういう結論を出していくのか、とても気になるところ。堂々としたストーリーはやはり読みごたえがあっていい。うめ「ちゃぶだいケンタ」。なんかすごくラブコメ度が高まっていて面白くなっている。最初のころはありがちな下町系のお話になるのかなと思ったけど、ここに来て面白みが増してきている感じ。
【雑誌】ヤングサンデー 10/17 No.44 小学館 B5中
北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。ガーン! トリコロールがヒットチャートでベスト10に入ってる……。意外と順調に出世してるのね。ステージ衣装はいかにもアイドルアイドルしてて良い感じだと思った。
【雑誌】ヤングジャンプ 10/17 No.44 集英社 B5中
読切の寺上太句郎「桜、散り。」がちょっと気になるところ。卒業式を迎え、別れを惜しむ女子高生3人の姿を描いた爽やかなお話。絵柄的にも少し洗練されるとよりグッときただろうとは思うけど、とりあえずチェック。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/17 No.45 秋田書店 B5平
瀬口たかひろ「えん×むす」。面白いですな。今回はソーニャさんが「どなたかかわいがってあげてください。」という札のついた捨て犬段ボールに入るあたりが良い。捨てメイド。秋葉原だったら拾う人が山ほどいそうだ。伯林「しゅーまっは」は、彩のお友達がみんなしてチャイナドレス。単純に華やかでいいな。 水島新司「ドカベンプロ野球編」は、いともあっさり西武が優勝決定。最近の水島漫画を見ていると、野球のシーンが白熱してなさすぎるような気がする。もう少し盛り上げる演出くらいしてくれても罰は当たらないと思うのだが。
【単行本】「アフター0」5〜6巻 岡崎二郎 小学館 B6 [bk1][Amzn:5巻/6巻]
「アフター0」はやっぱりいいなあ。5巻は「人類 新 進化論」、6巻は「ファンタジックワールド」をテーマに再構成。今さらながらにこの人の描くショート・ショートの切れ味の良さにうならされる。知識を物語の中でうまいことスパイスとして使って、気の利いたヒューマン・ドラマに仕立て上げる腕は絶妙。現在の作品群もいいけど、またこういう良心的なショート・ショート連載もいずれやってほしい。ネタをストックするのは大変そうだけど。
【単行本】「順風」 三本美治 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
表題作の「順風」シリーズがとくに面白い。上京してきたものの本当にやる気がなく、だらだらし続ける男・純平が、とある編集プロダクションでバイトを始める。しかしやっぱりやる気がないし働きたくないから、適当にちんたらやっている。そのうち職場がいやになってやめて、自費出版で雑誌を作ったりするものの、結局やる気がなくすべてにおいて自分に都合よくしか考えない性格も災いし、何も身につかない。そんな男の暮らしを実に生っぽく描く。絵的にはまあはっきりいって上手ではなく、ヘタウマとかいわれそうな部類なのだが、これが妙に読める。ダメ人間の本格的なダメさが伝わってくるとともに、それでもなんだかんだそんな人間を生かしておいちゃう出版界の鷹揚さ加減を見ていると、なんだかものすごく気が楽になる。解放感がある。「これからもテキトーにやろう」「努力なんかしてるヒマは無い」「これからも気合いを入れて楽に生きよう」といった言葉に強烈なインパクトを受ける。やる気なくかつ無能であることは、別に自慢できたことではないし社会的に容認されているわけでもないが、それでもそういう人はいるし、いるものはもうどうにも仕方がない。そういった現実をそのまま受け入れる大らかさを感じさせるいい本だと思う。
10/2(水)……ナカつく
▼前の会社にいたときおつき合いのあった方々とアキバで焼肉。おにくはおいしいなー。むぎめしもおいしいなー。
▼予約しておいた「ロード・オブ・ザ・リング」のDVDが到着。今回出たのはスタンダード版とでもいうべき「コレクターズ・エディション」[Amzn]というバージョン。12月4日には6時間以上の特典映像が付いた「スペシャル・エクステンド・エディション」[Amzn]も発売予定。当然予約済み。ところでこのDVDのパッケージには、日本語での「第一部 旅の仲間」という表示がない。これはちょっといかんと思うのだが……。
▼で、時間がないのでまだDVDでは観てないが、映画館で観た限りでは非常によくできていたし、監督の細やかな配慮も伝わってくるいい映画化だった。ただし三部作を全部見終わったら、きっと自分は「短すぎる」と不満をいうだろうと思う。これはJ・R・R・トールキンも認めるとおりの、原作と共通した「指輪物語」最大の欠点ともいうべき点なのだけど。というと「あの長さでも足りんのかー」と思う人もいるだろうが、要するに「指輪物語」ファンの最終的な願望は「あの世界にずっと居続けたい」ということなので、それを満たすには究極的にはテキストがいくらあっても足りない。多くの「指輪物語」ファンがあの作品を何度も繰り返し読むのは、そこらへんが原因なのだろうと思う。
▼というわけで30歳にして指輪熱を再び激しく燃え盛らせている俺が次に狙っている指輪関連アイテムは、来年1月に発行予定の「The Complete History of Middle-Earth」シリーズだ[Amzn:Part1/Part2/Part3]。これはJ・R・R・トールキンの三男であるクリストファー・トールキンが、父の遺稿や未完成原稿を編纂した日本では未訳の「The History of Middle-Earth(中つ国の歴史)」(ペーパーバック/全12巻)をハードカバーにまとめたもの。1冊9510円という猛烈な値段が付いていたりするのだが、激しく心が揺さぶられている。実はこの本は旧版もあって、こちらはサイズがもうちょっと大きくて非常に豪華な感じの本でむしろそっちのほうが欲しかったりはするのだが、これが1冊2万円くらいするうえAmazon.co.jpにPart1の在庫がないということで安くなった新装版をゲットしちゃおうかなとか思っているわけだ。英語なうえムチャクチャ分厚いので読み切る自信は正直いってあんまりないのだが、もう後には引けないような気分になってしまっている。たぶん近いうちに注文してしまうと思う。
▼未読物
【単行本】「振袖いちま」3巻 須藤真澄 エンターブレイン A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「アフター0」5〜6巻 岡崎二郎 小学館 B6 [bk1][Amzn:5巻/6巻]
【単行本】「警視正大門寺さくら子」3巻 作:大西祥平+画:高橋のぼる 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「聖」9巻 山本おさむ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【雑誌】週刊少年サンデー 10/16 No.44 小学館 B5平
皆川亮二の新連載「D-LIVE」がスタート。普段は平凡な高校生、でも裏では「ASE」と呼ばれる特殊技能集団に所属している主人公・斑鳩悟が、どんな乗物でも完璧に操縦できるという能力を生かして難事件にチャレンジしていくというアクションモノという感じ。今回はわりと単純明解な作りで単純に楽しめそう。藤田和日郎「からくりサーカス」。すごく着実に一歩一歩物語を詰めていってる。しかもテンションも高い。面白いなあ。久米田康治「かってに改蔵」。改蔵と羽美で人格入れ替え〜。なんかいつもよりずいぶん普通にコメディっぽい。たまにはこういう展開もいいな。
【雑誌】週刊少年マガジン 10/16 No.44 講談社 B5平
森川ジョージ「はじめの一歩」はいよいよ戦闘開始。なんか対戦前はけっこう引っ張ったが、意外とあっさり勝っちゃいそうな気がしないでもない。ともあれ今後の展開が楽しみ。
【単行本】「ササメケ」2巻 ゴツボ×リュウジ 角川書店 B6 [Amzn]
サッカー野郎たちの青春学園群像とか適当に要約。今回はイタリア帰りのサッカー小僧らくいちがサッカー部の試合にだんだん熱を入れ出すも、それとは反比例するように存在感が薄まっていく展開。サッカー自体はテクニシャンが揃ってる感じで面白く、シャープで端整な作画もいい塩梅。ただ、この巻はちと展開がノロいなーという気はする。試合シーンも少ないし。雑誌では1回1回面白いのだけど、まとめて読むと物語の進行が意外と遅いのが目立ってしまう感がある。でもまあ基本的には面白げな要素がいっぱいあるので、あとはどんどんサッカーも恋愛も(という展開があるのかどうかは知らないが)スピードアップしてけばそれでオッケーなのではないかと。
【単行本】「Dr.モローのリッチな生活」しょにょさん Dr.モロー FOX出版/文苑堂 A5 [bk1]
いつもの感じの例のアレ。Dr.モロー近辺の日常を面白楽しく。まあそれなりに事件が起こっているとはいえそんなデッカいヤマというわけでもないのだが、読んでいるとやっぱり楽しい。これだけいつも同じ絵でいつも似たようなことをやっているにも関わらず不思議と飽きない。特異な才能だと思う。
【単行本】「ちょびっツ」7巻 CLAMP 講談社 B6 [bk1][Amzn]
高値安定という感じ。いよいよちぃの正体も見えてきて、ちぃ、秀樹それぞれにとっての「自分だけのヒト」が問われるという展開。ところでもうこの作品も7巻まで来てるけど、ちぃ自身についてはいまいち性格が見えてないような気がする。その無色透明なところが良かったりするのかもしれない。
【単行本】「ジェット上司」1巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
あの「ぷるるんゼミナール」で一部に旋風を巻き起こしたながしま超助の最新作。かつてとある広告代理店を業界トップにのしあげた伝説の男「浅野W」が、11年の眠りから目覚め復活。バブル期のノリそのままに……っていうかバブル期でもこんな奴いねーよというメチャクチャな適当さで会社および部下(と浅野Wが勝手に呼んでいる)斉藤らに迷惑をかけまくるという作品。伝説のサラリーマンではあるのだけれども、仕事はいい加減だわ女と見ればセクハラの嵐だわ、その行動はとにかく豪快かつ下品。でもなんかこの作品は、読んでて妙にスカッとする。「バブルのころはこういうのあったよなー」とかいう言葉でなんでも片付けちゃう大ざっぱさが素晴らしい。ちまちまクサクサしたところが全然ない、スコーンと抜けた馬鹿馬鹿しさがすごくいい。この明るさ、嫌味のなさはながしま超助天性のモノだと思う。引き続きこの人については注目していきたい。
【単行本】「てんねん」 まだ子 シュベール出版 A5 [bk1][Amzn]
消しはひっじょーに薄いH漫画ではあるが、成年マークが付いてないのでbk1でも買える。マンセー。そんなわけで零式でぽちぽち描いていたまだ子の、待望の初単行本。これはなかなかにいいもんです。こなれた線による明るくかつマイルドなタッチで、あられもないHシーンを連発。こういう柔らかい絵柄によるエロって個人的にはけっこうヒット率が高く、さらにやってる内容も絵柄の印象よりもわりと過激。でもガッツンガッツンハードコアなんて感じでは全然ないので、間口的にはけっこう広いのではないかと。女体描写にも線の柔らかさは発揮されてるけど、一番いいのはなんといっても女の子たちの表情だなー。気持ちいい状態になっちゃってトロンとした目つきで嬉しそうに喘いでいる様子がたまらない。もっとこっち方面でいろいろ描いて、次の単行本も出るといいなあ。とくにドレグラに掲載されている「娘。」的な漫画なんかは旬を逃さないうちにお願いしたい(もう逃しかけかもしれないが).
10/1(火)……根底に勇
▼台風が来るとかいうので、とりあえず常時接続環境があれば仕事はできるので……とかいいつつ自宅仕事モードにしてしまう。こんなときでもネット書店で注文した本が宅急便で届くというのはありがたい。
【単行本】「殴るぞ」1巻 吉田戦車 小学館 B5平 [bk1][Amzn]
タイトルと吉田戦車ということから分かるとおり、かわうそやかっぱくん、いじめてくんらが殴り合うストリートファイト漫画である……などというはずもなし。本当はごく普通、というと語弊があるかもしれないが吉田戦車としてはスタンダードな感じの4コマ漫画である。スピリッツで4コマというと真っ先に思い浮かんで来るのが「伝染るんです。」だが、さすがに読むほうも慣れているのであのころほどのインパクトはない。でもこれ、なんかちゃんと面白かった。というかときおり爆笑しながら読んだ。ギャグとしては落ち着いてきてるし地味になってるかもしれないけど、吉田戦車の言語センスとか、シュールだけどオシャレになりすぎないものを見つけてくるセンスとかは相変わらず一流。安心して読める。登場キャラでとくに好きなのは考える犬。主人が散歩に連れていってくれなかったので噛むことを計画しながら、さらに先回りして彼が怪我をしたときの薬の補給までしておくとか、そういうもってまわった思慮深さがたまらない。表情も味わい深い。この人はやっぱりなんともいえない微妙な顔を描かせたら、漫画界でもトップクラスだと思う。
【雑誌】ヤングマガジンUppers 10/15 No.20 講談社 B5中
咲香里「春よ、来い」。女子高生アミちゃん編はサクッと終了。次号から新章突入ということは、また新しい女のコでも出してくるんすかね。はっとりみつる「おとぎのまちのれな」。毎回えっちだなあ。常に寸止めし続けてムラムラ状態を維持し続けているあたりがいい。「健康的な性欲」という感じがいたします。で、次号からは桑原真也の新連載が始まるんだけど……うおー、原作が佐木飛朗斗かー(「特攻の拓」の人です)。桑原真也の絵であのデッカい「!?」とかやったりするんだろうか。まあ違和感はさほどなさそうだけど。
【雑誌】近代麻雀 11/1 vol.423 竹書房 B5中
福本伸行「アカギ」。おお、ついに鷲巣の手が一個進んだ。ここまで長かったなあ。天獅子悦也「むこうぶち」(原案:安藤満)。上野の秀vs.傀のエピソードがいちおう決着。今回は傀を心の中で応援しつつ、点数を拾っていた安永の姿がなんか微笑ましかった。
【雑誌】ビジネスジャンプ 10/15 No.21 集英社 B5中
栗原正尚「怨み屋本舗」は、人気漫画家の元にクレイジーな読者が押しかけてきてストーカー的行為を繰り返し、漫画家は怨み屋に彼女の撃退を依頼するというエピソード。イヤ〜な話ですなあ。作:夢枕獏+画:谷口ジロー「神々の山嶺」。今回は羽生のアタックをカメラのファインダー越しに見つめる深町の視点から物語が語られる。手が届かないもどかしさが作品からありありと伝わってくる。
【雑誌】漫画アクション 10/15 No.42 双葉社 B5中
うーんあんまり面白くない……。今号は「軍鶏」と「颶風」がお休みだからとくに。全体に見てると萎える漫画が多い。スカッとするのはながしま超助「ジェット上司」くらいだ。山崎さやか「東京家族」とか柳沢きみお「翔んだカップル21」とかもコンスタントに面白くはあるんだけど。
【雑誌】漫画サンデー 10/15 No.40 実業之日本社 B5中
「湯けむりスナイパー」が載ってないとちと寂しいです。新田たつお「静かなるドン」は、オリバー・カーン似のゴリラ顔のハーン氏が、ボスからバナナをもらって感涙するあたりにちょっと笑った。ベタだけど。
【雑誌】ポプリクラブ 11月号 晋遊舎 B5中
巻頭カラー、ふじもとせい「残暑お見舞い」は、夏休みで帰省した彼氏と地元の彼女の仲睦まじき様子を描いた作品。なじみやすい絵柄でなかなか爽やか。微笑ましくもある。若干季節外れではあるけれども。星逢ひろ「あすかクリック!」は、昔は仲良し3人組だったのに兄貴とくっついちゃったあすかちゃんに恋し続けている良樹くんが、家で全裸チャット中だった彼女とやっちゃうというお話。ふにふに柔らかくてロリものでも描きそうな暖かい絵柄なのに、さりげなくおっぱい大きめなキャラをえがくんだよね、星逢ひろは。ソフトでマイルドそうなのに、案外使えてしかも後味が良いということでけっこう気に入っている。高雄右京「カレンの犬」は第一話が掲載。4ぺージしかないのでお話が始まる前に一回が終わっちゃってるような感じだなあ。「超大型ショート連載」という言い回しはなんか微妙だ。また来月号からは百済内創の新連載が始まるという。
【アンソロジー】コミックアリスしすたぁ vol.2 コアマガジン A5平 [Amzn]
買うときは全然気にしてなかったが、どうやら妹モノのアンソロジーであるらしい。実は表紙にばっちり「萌える妹アンソロジー」と書いてあるにも関わらず、読んでいる途中においてもそのことに気づかず、「ふむ、ロリ系のアンソロジーであるな」とか思ってしまっていた。その一番の原因は、ほしのふうた目当てで買ったためではないかと思われる。で、そのほしのふうたの「運動会」だが、やっぱりいい。丸顔で快活な娘さんがいつもながらにたいへんかわいい。それから巻頭漫画の馴染しん「Continue.」は、淡い質感がいつもながらに美しい。ストーリーのほうも、ゲームをしながらHなことをする妹さんが魅力的。色っぽさ、ソソるという意味ではチャーリーにしなか「Nice Age」の熱に浮かされたみたいな描写がいいかな。エロゲーの内容をなぞりながらのあにいもうとHという感じ。あとタカハシマコ「犬の生活」は相変わらずソツなくうまい。
【執筆陣】馴染しん、水原賢治、ほしのふうた、反村幼児、鷹勢優、志崎月魚、チャーリーにしなか、タカハシマコ、某零、エロソング、隣狐