5/10(金)……少女エゴエゴ山放火業
▼「独断と偏見のSF&科学書評」の森山さんたちとアキバで飲み。初対面の人が多かったが、そういう席だと小心者なので勢いをつけようとつい飲み過ぎてしまう傾向があるため、今回は多少セーブ気味。おかげでちゃんと終電で帰れたが、帰ってからはすぐぐだーっと寝てしまう。
▼「千と千尋の神隠し」のDVDの発売が7月19日に決まったらしい。ってなわけでさっそくAmazon.co.jpで予約。10%引きであるうえに、自分のページからのリンクをたどって購入すれば、アソシエイトプログラムでさらに5%がポイントで戻ってくる。ハナっから15%引きしてるようなとこで買っちゃえばいいだけのような気もするけどまあいいや。bk1でもこれは予約できるみたいですな。
▼未読物(早売り)
【雑誌】コミックビーム 6月号 エンターブレイン B5平
【雑誌】コミックバーズ 6月号 幻冬舎コミックス B5平
【雑誌】零式 Vol.41 リイド社 B5平
【雑誌】カラフルコミックピュアガール 6月号 ビブロス B5平
【単行本】「カムカム雲雀荘」 EB110SS メディアックス A5 [Amzn]
【雑誌】ヤングアニマル 5/24 No.10 白泉社 B5中
田中ユタカ「愛人[AI-REN]」がついに最終回。最後は残された者たちの物語を描き、きれいに締めくくり。最後まで息切れすることなくいい作品でした。あとは単行本最終巻が出たときに、またじっくり読み返したい。克・亜樹「ふたりエッチ」は年齢は24歳、身体はロリロリな官能小説家の椎名さん大活躍。「24歳」との注釈が躍りまくり。これ重要。文月晃「藍より青し」。ティナがかわいそうだ! どう見たって全女性キャラのうち、この娘が一番マトモなのに。薫はもうどうでもいいから全員愛人にしちまえ、目指せマウス!!とか思う。山口貴由「蛮勇引力」は珍しく濡れ場あり。歩さんはいい女だなあ。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/10増刊「MONEY BOOK 2002」 小学館 B5中
金儲け話がテーマの増刊第2弾。がぽがぽ儲けるとかよりは、借金系のお話が多くちと鬱っぽい気分になる。しかしそんな中でも、藤波俊彦「万札ロケンロール」と東陽片岡「東京片岡おマネー劇場 お金屋が行く」はマイペースの極みで、いつもと同じ漫画を描いている。戸田尚伸「楽園DEAL」は証券会社モノ。今回のヒロインはけっこうかわいい。藤堂裕「スーツマン」は、仕事でのフラストレーションを込めてバイクにまたがる都市伝説的な男「スーツマン」の物語なのだが、そのストレスをためる仕事シーンのほうがメインなのでちともったいない。扉絵のスーツマンがなかなか尋常でないオーラを放っているだけに、その爆走シーンでスカッとさせるものが欲しかった。でもバイクで完璧に発散しちゃったら仕事なんてしないか。あと珍しいところでは「たびてつ友の会」の山口よしのぶ「アンラッキーOL玲子」も掲載されている。
【雑誌】ビッグコミック 5/25 No.10 小学館 B5中
なかいま強「黄金のラフ」。そうかーきりたんぽを窮地に陥れたディボッドは、あの男が作ったものだったのか。ちゃんと伏線張ってあったのね。いいキャラだ。
【雑誌】メガキューブ Vol.15 コアマガジン B5平
今号はテンション低め。そのなかで目立ったのは巻頭ののぞみ侑海「ユメゴコチ」。お義兄ちゃん大好きな双子のお話。どっちもちんまりしてかわいく、なおかつエロゲ好きという不思議なキャラづけが面白い。あと今号には田沼雄一郎「少女エゴエゴ魔法屋稼業」が掲載。なんか冒頭で今後につながっていきそうなシーンが描かれるが、本編はいつもながらの残酷お仕置きモノ。もうちょっとコンスタントに掲載されていってほしいものだが。
5/9(木)……落語魚
▼5月26日(日)にロフトプラスワンで行われる「もっと!ヌケる漫画が見たい!!」というイベントにちょろっと出演することになったのでその打ち合わせ。こちらがそのチラシ(エロめの図柄なので、オフィスとかでは開かないほうが無難かと思われます)。「ヌケる漫画が見たい」などと書いてあるものの、基本的な趣旨としてはエロ漫画好きな作家さんとファンの人が集まってワイワイ楽しく酒呑みたいな、という感じのようで、そんなに「ヌケる」「ヌケない」ばかりにこだわって議論するといったイベントではなさそう。も少し気楽にだらだら喋っていく感じ。だから細かいことはほとんど決まってなくて、ぶっつけ本番に近い内容になる模様。まあなんにせよ目玉は伝説読者・三峯徹さんでしょう。
実のところ、アガリ性なので人前に出て喋るとかは苦手だし恥ずかしいから直前までここではそのイベントの情報は書かないでおこうかと思っていたのだが、よく考えてみるとウチのサイトを知ってる人が来てくれたほうが言い訳が利きそうな気もしてきたので書いてしまうことに。
▼今bk1ブリーダープログラム開始1周年を記念して感謝祭みたいなのをやっているのだが、その中のブリーダーデータ集によると、なんだかウチは、bk1のブリーダープログラム参加サイト中、最も「新世紀エヴァンゲリオン」綾波レイフィギュア付が売れたサイトであるらしい。自分自身はフィギュアなしの通常版しか買っていないので、なんだか申し訳ない。
▼書店にいったら「青木雄二マガジン 娯楽王」(ぶんか社)という雑誌が創刊しているのを目の当たりにし、自分が人間としていかに生きていくべきか、しばし考えた。
【雑誌】ミステリーボニータ 6月号 秋田書店 A5平
「拡散」「クーの世界」でおなじみ、小田ひで次が星新一作品を漫画化したとのことで買ってみた。タイトルは「夜の事件」「箱」。原典は未読なのだけれども、背景まで非常に細かく描き込む、あの丁寧な筆致で構成された世界はファンタジーごころにあふれていて美しい。「夜の事件」は地球を占領にきた宇宙人が、遊園地の案内ロボットを地球人と勘違いして勝手に脅威を感じる……というコメディ的な作品。それから「箱」は、一回だけ願いをかなえる力を持った箱を渡され、それを大事に、心の糧としながら人生を過ごした女性の物語を描く。「箱」のほうがページ数も長いし、小田ひで次の持ち味がよく出ていると思う。
そのほかではビジネスジャンプの増刊BJ魂で切れ味の良い読み切りを描いている大熊ジンが「マジカルチロル」という、魔女っ子が主人公の可愛らしいお話を描いているのが目についた。そういえばこの人は以前チャンピオン.AIRでも描いてたし、秋田書店とはつながりがあるみたい。それからタイム涼介「おねがいこっくりどん」は相変わらずナンセンスさと詩魂の同居した作風。今回の「春のうららかな風は時として凶器に変わり 私の思い出にまたひとつ後ろ姿が増えた」なんてフレーズは、サラリと書かれてるけどうまいもんだなあと思う。連載10回めだそうだが、そのうち単行本にまとまってほしいもの。ここまでの9回は読み逃しているし。
【雑誌】モーニング 5/23 No.23 講談社 B5中
松苗あけみがモーニング初登場。「アパートの鍵あいてます」。ボロっちいアパートでたむろっていた男たちが、その2階に住む女たちと仲良くなるも、そのうちのリーダー格の男女はどうも過去に事件があった間柄らしく、そこからドラマが始まっていく……みたいなお話。これはこのままシリーズ連載になるのかな。あと今号に載ってたアフタヌーン四季賞募集のコーナーで、2002年春のコンテスト入賞者としてイラストが掲載されてた大庭賢哉って、コミティアとかで出ている「ペンキヤ」の人のようだ。相変わらず気持ちのいい絵だ。
【雑誌】ヤングサンデー 5/23 No.23 小学館 B5中
パンチラを武器とする女子サッカーギャグ漫画、原誠治「ミニスカサッカー部」が再登場。こういう下らないお話はわりと好き。
【雑誌】ヤングジャンプ 5/23 No.23 集英社 B5中
あら〜、楽しみにしていた清野とおる「青春ヒヒヒ」がいきなり終わってしまった。かなりギャグにクセがあって好きな作品だったのだが、でも単行本が上巻5月17日(→bk1)、下巻6月19日と、ちゃんと発売が決まったみたいなんでちょっとだけ安心。高橋陽一「キャプテン翼ROAD TO 2002」。またしても実在選手モジり名前がツボに入る。とくに「イタリア代表MF タッキナルディーニ」に爆笑。これは「タッキナルディ+マルディーニ」なんだろうか。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 5/23 No.24 秋田書店 B5平
八神健「ななか6/17」が最終回……とか思ったら、第一部完だった。まだ片づいていない部分も多かったので、これでおしまいでなかったのは良かったと思う。第二部が秋ごろ開始予定。しかもアニメ化のおしらせまであり(放映時期、局などの情報が未掲載)。これはちょっと見たいかも。動く雨宮さん……。伯林「しゅーまっは」。今回は飛行形態のまはが活躍。やはり羽つき状態はかなり強力なかわいさ。作:今川泰宏+画:国広あづざ「七人のナナ」は最終回が近そう。七人が力を合わせて受験……という感じで、なかなかいいお話。
【単行本】「クール・パイン」 南Q太 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
「クール・パイン」はZipper comicで連載された作品で、自分勝手でSEXばかりしようとする男の先輩と付き合い出した少女の葛藤を描いた物語となっている。彼女は最初、そんな先輩の態度にどうも納得がいかなかったが、しだいに彼への執着を強めていく。反発しつつもやはり惹かれてしまう、その微妙な距離感の描き方が非常にうまい。肉体をくっつけ合うことの心地よさみたいなものもしっかり伝わってくる。最近、南Q太にはちょっと飽きてきたかなーとか思っていたのだけれども、やっぱりちゃんとまとまった形で読んでみるとしっかり面白い。さすが鮮やか。
5/8(水)……空飛ぶエンバーム
▼仕事関連の打ち合わせから直帰。いつになく早めに帰宅したので、「よ〜し何かやるぞ〜」とか思ったが、結局いつもと変わったことを何一つできず自分が情けなくなる。でも生きていくしかない。
▼T・ZONEメンバーズクラブ会員サービス終了のおしらせがメールで到着。よく行ってたショップなだけに何やら寂しい気持ちになる。でも生きていくしかない。
【単行本】「フランス」上巻 タイム涼介 編:ZOP!/発行:株式会社零 A5 作者Web
ヤングマガジンにて1995〜96年に連載された、タイム涼介の初連載作が単行本化。といってもこれは別に書店とかで売ってるわけじゃなくて作者Webの通販でしか手に入らない。3冊以上まとめ買いすると送料がタダになるというので、知り合いで共同購入者を募ってみたが、今のところ一人しか確保できず。しかし買ったのは5冊。いざとなったら作者に貢ぐぐらいの気持ちでいるのでまあ別にいいのだ。
で、内容については作者Webの情報も参照してほしいが、タオルを駆使するフランスの格闘技「タオル」の道場をやっていた父が死に、母は入院、8歳ながら一人で暮らしていかなくてはならなくなってしまった小学校2年生の伊藤良平の日々を描くというもの。そんな良平のことを、タオルにおける父の弟子「ピンチ」が何くれとなく面倒を見ることになる。ピンチは20歳になっても高校に通い続け、仕事もしないで遊び回っているハズレ者で、最初は良平も反発するけれどもその仲間と過ごしているうちにだんだん心を開いていく。
全体に地味といえば地味なのだけど、随所に「日直番長」で見せた詩心の片鱗を伺わせてくれる。マヌケな登場人物たちの行動の明るさと、ふと見せる哀愁のコントラストに強く惹かれる。なおヤンマガの月間新人賞に2作同時入選したデビュー作である「タオル」「おまえのそれは万引きとはいえない!!」も収録されている。タイム涼介のルーツを知りたい人にはぜひオススメしたい。
【雑誌】キングダム 6月号 少年画報社 B5中
付録で東本昌平「キリン」のバンダナ付。最近は本当、いろいろなモノが付録につくなあ。私屋カヲル「青春ビンタ!」。アミちゃんが全裸。そしてダイブ。エロサービスたっぷりかつダイナミックでおめでたい。今回もそのドタバタっぷりを堪能。
【雑誌】週刊少年サンデー 5/22 No.23 小学館 B5平
「リベロ革命!!」の田中モトユキが新連載。今度は野球漫画で「鳳ボンバー」。有名プロ野球選手の息子が主人公ということで、一瞬「MAJOR」を思い出したが、こちらは高校生活とプロ野球を両立せんとする豪快な野球少年が主人公になるっぽい。第一話めからお話は急展開しており、メジャーといいつつなかなかお話が進まない「MAJOR」の対照的でけっこういいかも。少年漫画らしい破天荒な勢いもあるし。松江名俊「史上最強の弟子ケンイチ」。着実に修行編に移っていってて面白く読める。それにしても見るたびに思うが体型がやたらHだ。とくに股間。
【雑誌】週刊少年マガジン 5/22 No.23 講談社 B5平
杉山真弓「スーパープロデューサーつんく♂物語 〜LOVEマシーン大ブレイク編〜」の後編が掲載。モーニング娘。の各人はあんまり似てないと思うが、お話としてはなんか意外に面白い。ちゃんとドラマとしての盛り上がりがあるし。三ツ森あきら「わんるーむ」。今回も巨乳信仰・乳神教のお話。それにしても巨乳ってなんでこんなにギャグとの相性がいいのだろう。
【雑誌】スーパージャンプ 5/22 No.11 集英社 B5中
ときどき電波チックになる作:愛英史+画:里見桂「ゼロ」だが、今回はわりと電波度高め。病弱だった娘を健康にした市松人形の謎を巡って、ゼロが陰陽師の格好したりする。謎の正体もなんというか。車田正美「リングにかけろ2」。シナトラJr.の新必殺技炸裂。一瞬何がなんだか分からなかったが、むやみにハッタリ利いててかっこいい。こういうところの演出力はやっぱすごいと思う。
【雑誌】近代麻雀オリジナル 6月号 竹書房 B5中
うーん、いまいち弱い。藤波俊彦「ビバ!ギャル雀」と坂本タクマ「シンケン君」あたりが一番面白いと思えてしまう。本そういち「麻雀無限会社39」あたりは、麻雀で会社をやっていくというコンセプトは面白いと思うので、もう一歩闘牌シーンで迫力が出てくるといいんだけど……。
【雑誌】YOUNG YOU 6月号 集英社 B5平
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」。森田がー。うーん、この先どうなってしまうんだろうか。今回はけっこうヒキが強くて先がとても気になる。 榛野なな恵「パンテオン」。今回は引き続きブラコンの女の子・彰子にスポットを当てていく。妹萌えがあるのだから兄萌えがあったっていい。そんなことを思う。
【雑誌】FEEL YOUNG 6月号 祥伝社 B5平
今号は、二宮ひかるが読み切り「みじかいお別れ」に注目。大学時代一瞬恋人同士でその後別れたが、恋人未満で仲のよい関係を保ったまま過ごしてきた二人の物語。「男女の間に友情は成立するか」というテーマにもつながってくるお話だけれども、それを堅苦しくやることなく、近寄せたり離したり、快い距離感を作り出していく呼吸はさすがに巧み。気持ちのいい読後感を残してくれる。
三原ミツカズの新シリーズ「死化粧師」がスタート。損壊してしまった死体に修復を施し、生前の姿に近づける「エンバーミング」の技術を持つ男・心太郎が主人公で、死んでしまった者に思いを馳せる残された人々の姿を彼を通して描いていくという物語。鮮やかにお話をまとめてくる手腕はさすがで、「DOLL」に続きこちらも期待できそう。ただ実際に死体を修復しているシーンの描写は、もう少しあったほうが主人公の存在は際立ってきたかもしれない。そのほかでは安野モヨコの庵野カントクとの新婚漫画「監督不行届」が、のどかで幸せそうで、かつこの二人らしくてほのぼの楽しく読んだ。
【雑誌】コミックオルカ 6月号 司書房 A5中
北河トウタ「たのしい保健室」が巻頭カラー。この人の絵は相変わらずキュートで、Hさも十分。おちんちんがついていることを隠しているショートカットのかわいい女生徒を、巨乳な保険の女医が食っちゃうというお話。岡山弓子「岡山弓子の裏本出演記」は、岡山弓子自身が裏本の撮影の仕事で撮影中に発情してしまい、お仕事終了後に男のモデルの人たちとやりまくるというお話。どこまで本当なのかよく分からないけど、本当だとしたら夢もロマンもありますな。この人の作風はけっこう過剰なとこがあって好きだし、作中にもあるとおり、SEXもマンガも頑張っていただきたい。霞香うらら「アイドル・デビュー?」。この人の描く女性の体のラインの柔らかさは前からわりと好きだったが、最近ではキャラの表情も好ましく感じるようになってきた。よこやまちちゃ「網元ドラゴン2」。こなれた絵柄はやはり好みだが、この人の持ち味でもあるウエストから尻にかけたラインがどばーんと出るシーンのインパクトが今回はちと弱めだったかも。
5/7(火)……商館の使用感
▼ひとことメモ欄はやっぱ廃止。いろいろ考えたが昨日書いた問題点のスマートな解決法がいまいち思いつかなかったため。
▼今年は例年になく漫画雑誌の出入りが激しい。今日読んだ雑誌でも、スピリッツ増刊山田が今回でおしまいで新増刊が創刊される運びになったと思ったら、ヤングヒップも次号でリニューアル、メンズアクションキャラクターは新創刊と、なんとも目まぐるしい。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/7増刊 山田5号 小学館 B5中
編集後記によれば売上率はとても良い雑誌だったそうだが、編集部全体で新しい増刊の方向性を探っていくために増刊山田はこれで最終号にすると判断したとのこと。スピリッツの増刊枠といえば新人競作専門増刊「新僧」のほうも先月末発売号で最終号→リニューアルということになったけれども、どっちも好きな雑誌だったんでそれぞれの路線そのものは残してほしい。
古屋兎丸「だいすきっ」は、ファッションセンスも悪くてダサダサな主人公をいつもかっこいいとホメそやしていた同級生男子のともじが、学校の制服廃止と共に女装して学校に来るようになる。ところがそれがすっげーかわいくて、主人公やほかのみんなもドキドキというコメディ。男の子だけど単純に可愛く描けてて楽しい作品。それにしても最近の古屋兎丸はファンタジーをやったかと思えばホラーに挑戦し、またあるときはギャグもやる。本当に作風の幅が広くなった感がある。吉田戦車「山田シリーズ」。今回は山田と、スピリッツ本誌連載である「殴るぞ!」に出てくる和歌子の夢の競演。外見は似ているがやっぱり山田と和歌子、それに叔父は違う生物だった。あとは「かわうそ」と山田の関係性についても知りたい。
山本直樹「アルバム」は、いつもながらの山本節。セックスシーンと普通のシーンがなんの前触れもなく切り替わるトリッキーな作りだが、この人の作品内ではそれがごく普通にしっくりなじんでいる。池部ハナ子「セイシの床」は短編シリーズ5話め。女性視点から恋愛模様を柔らかく描いていく手際は非常に巧み。今度竹書房から単行本が出るそうだけど、こっちのほうもいずれまとめてくれないかな。えにしだ真史「栄冠」は、ゆとり教育だかなんだかのせいで順位なしとされてしまった運動会のリレーの決着をつけるため、少年少女が自分たちだけで競争をする。勝負を通じた心地よいライバル関係を描き出すフレッシュな筆致が琴線を刺激する作品。
(執筆陣)くじらいいく子、古谷兎丸、吉田戦車、国樹由香、山本直樹、山本康人、桐島いつみ、星里もちる、榎本ナリコ、山口かつみ、猪熊しのぶ、柴田亜美、渡辺泰行、石川優吾、松本ななこ、とんだばやし、池部ハナ子、藤波俊彦、えにしだ真史、橋口新太郎、ほりのぶゆき、林田三美、窪之内英筋策、真木ヒロチ、西原理恵子
【雑誌】漫画アクション 5/21 No.21 双葉社 B5中
ながしま超助の新連載「ジェット上司」がスタート。かつてバブルのころ、抜群の企画力・交渉力で勤務する広告代理店を業界トップにのし上げた男が11年ぶりに復活。頭の中はバブルのままで身体は年を食ってしまった男が、そのエロテクとかを駆使して活躍するという作品になりそう。前作「ぷるるんゼミナール」はたいへんぶっ飛んだ作品だったが、この連載はどこまでいけるだろうか。何はともあれ楽しみにしている。
【雑誌】漫画サンデー 5/21 No.20 実業之日本社 B5中
小田扉「マル被警察24時」。今回はムボー君がテレビ出演。ムボーくんの素っ頓狂な顔と赤山の鋭すぎな推理のギャップに思わず笑ってしまった。ジョージ秋山「生きなさいキキ」。毎度すごいけど、今回もキキのテンションの高さには驚かされた。そして妻。ガーン。
【雑誌】メンズアクションキャラクター 6月号 双葉社 B5中
誌名を見て一瞬驚いた。アクションピザッツの前身となった雑誌「アクションキャラクター」が復活したのかとか思ったからだ。でも内容は普通にエロ漫画雑誌なんだけど。とくに何か決まったコンセプトがあるというふうではなく、総合エロ漫画雑誌という感じかな。コンビニ売りなんであんまりハードな路線ではない。
執筆陣ではまず小林拓巳「緑陰行路」の描線がきれいで目を惹いた。主人公の昔の想い出、初めて見てしまったおっぱいの記憶が甘酸っぱくて印象的。ぐれいすの連載は「LOVE2ライブラリー」は、主人公・富雄と図書館のめがねっ娘司書の女の子のラブラブHストーリーといったところ。ヤバい。図書委員系はツボだ。
(執筆陣)原口清志、小林拓巳、あいざわひろし、桜りゅうけん、ゆめおりあむ、北里ナヲキ、タナカ☆コージ、小本田絵舞、速水憂海、青野六剛、びびんば篁、ぐれいす、ねぐら☆なお、MON-MON
【雑誌】MUJIN 6月号 ティーアイネット B5平
堀川悟郎「私立聖皇曼女学院」が毎度濃い。今回も姉妹をズブズブ犯しまくり。それにしても堀川悟郎の描く男のエロ笑い顔は本当すごいな。小暮マリコ「みるくちゃんのおっぱい」。ちょっと頭が弱いくせにおっぱいはやたらでかくてHなことが大好きなみるくちゃん。あまりにも危なっかしい彼女に対し、学校はクラスの男子を一人、みるく係としてつけているけど……というお話。なかなかへんな状況を楽しくかつHに描いている。最近の小暮マリコはかなりいい。古事記王子「アネモネ」。やっぱり絵がうまーい。細い線とくりくりした目の描き方は独自の味。
【雑誌】ヤングヒップ 6月号 ワニマガジン B5中
次号からグラビア80P+漫画128Pの新スタイルにリニューアルされるらしい。うーん。今の形態はけっこう好きだったので残念。もしかしてラブラプ創刊の影響もあるのかな。
で、今号の個人的な目玉は次回(8月号に掲載)で最終回のMARO「ABILITY」。足かけ6年になるそうだが、なんだかむちゃくちゃデッカい話しになっちゃっててもう爆笑。巳月兄弟の喧嘩は全地球規模にまでスケールアップし、アメリカが日本に向けてICBMぶっ放したと思ったらそれがUターンして米国消滅しちゃうわ、巳月竜司は戦闘白バイでロケットランチャー撃ちまくるわ、もう好き放題。借金取り立てやってるんじゃなかったのか、この男は。いやーさすがMARO先生。スペクタクル。素晴らしい。今月も面白く、かつHい西川魯介「ラブ装填☆電動ファイター」は、コミックス発売が決定したそうな。めでたし。
【雑誌】マンガBOOP 6月号 平和出版 B5中
加賀美ふみを「あまあまウェイトレスちゃん」は、風邪ひいた彼氏をウェイトレス姿で看病する彼女ちゃんのお話。あどけない顔つきが見事に癒し系。松本耳子「性病」はピルとコンドームのお話。そういえば山田5号の池部ハナ子の作品もピルが登場してたけど今流行ってるんだろうか。KASHIみちのく「メイドINじゃぱん」は相変わらず陽気なH。この人の場合、お話だけでなく絵も陽気、おっぱいの揺れ方とか下の動かし方、体液の飛び方とかも派手で底抜けに明るいのが良い。
酔っパ川嘘は、表紙の表記では川嘘修一郎。この人のホームページは昔ちょくちょく見させていたいてたのだが、今はなくなっちゃったのかな。で、今回の作品「召喚される人」は、夜な夜な異世界に召喚され伝説の勇者をやらされている男が、召喚者の3姉妹とやりまくりでヘロヘロになっていくというお話。線がきっちりしててかわいくてかなりいいなと思った。エロシーンにおける女の子たちの表情の崩れ方がイキイキしてて惹かれる。横川真矢「kuma」は、くまの着ぐるみを着た二人がファミレスでH&バトル。ふわふわした可愛い存在とエロス&バイオレンスの取り合わせがユニークな作品。横川真矢はエロティクスFでもときどき描いているけど、なかなか面白い作品を描く人なので注目している。
5/6(月)……ドールクイーン
▼トップページのひとことメモの更新がうまいこと反映されない。これは、CGIスクリプトで更新したメモ用ファイルの内容を、トップページからSSIでincludeして取り込んで表示するようにしてるんだけど、調べてみたら.htaccessでXBitHackをFullにしておくと、includeしたファイルの内容がクライアント側(Webブラウザ)に反映されないらしいということが判明。でもこれやっとかないと更新時刻取得アンテナにひっかかんなくなっちゃうし……。うーん困った。
▼5月5日コミティア購入物件
【同人誌】「声の温度2」 おざわゆき
【同人誌】「かれきちゃん」 西村竜 <universal kidology>
【同人誌】「なんだかよくわからないもの」 らいだゆず(新居さとし) <HATAHATA>
【同人誌】「アメニウタエバ」 本井広海/本澤友一郎 <METAL ZIGZAG>
【同人誌】「ゆめの底」 音子 <音々堂本舗>
【同人誌】「赤の丘」「社の娘」 くろ
【同人誌】「道草」 こうの史代 <の乃野屋>
【同人誌】「サイレン vol.4『19-20』」 ニシムラカズコ/保科慎太郎 <サイレン>
【同人誌】「ニコとアー」 笹井 <ガソリン>
【同人誌】「がらくたばこ」 Nie <新屋>
【同人誌】「marguerite」 朔 <Lapp>
【同人誌】「半端マニア」8、10 <半端マニア製作委員会>
5/5(日)……香味茶
▼こどもの日なのでビッグサイトへ。コミティア60。いろいろな人に挨拶しつつ、ぷらぷら歩き、そして買う。朝飯を食わないで出かけたので、お腹が減って困った。で、本日の収穫物は以下に示すとおり。感想は読みしだい別ページのほうに書いていきます。
コミティア終了後は池袋で飲み。ビッグサイトから飲みエリアに行く場合、一見池袋よりも新宿のほうが近そうだが、駅すぱあとによれば国際展示場→新木場→池袋ルートのほうが近いらしい。飲み会には18人が参加。これだけの人数になると、さすがに全員とは話せないのが残念なのだが、でもなんかもうお話はむちゃくちゃ楽しくていやーやっぱ漫画話はいいわーとか思った。後半では名前は書かないけど、びっくりゲストも登場して本当にびっくりした。なにぶん酔っ払っていたので、話の内容はあんまり覚えてないのだが。飲み会トークなんてそんなもんです……と思うんだけど、酒飲まない人はけっこう内容を覚えているものらしい。悪いことはできない。でもしてしまう。今日も帰りがけの電車でなくなっているはずの終電を「ある!」と声高に主張してしまいいらん恥をかく。たぶん暴言もいろいろあったのではないかと思うが、相手が忘れてくれていることに期待したい。
そういえば個人的に「飲み会は6人まで」説を唱えていて、これは端っこの人同士が話せる人数の限界が6人であるという根拠に基づいているのだが、18人だとやっぱりお話グループは三つに分かれるな、とか思った。それなのに飲み屋の料理は、だいたい4人に一皿という計算で構成されていることが多いような気がする。どうでもいいことだが。
▼俺購入本
【同人誌】「来ちゃった。」 <NENE>
【同人誌】「Night-Marchenの幻想雑誌 2002.5.5版」 村山慶 <Night-Marchen>
【同人誌】「とても危ない本」 村山慶 <Night-Marchen>
【同人誌】「スペースサッカー物語」 新谷明弘
【同人誌】「ROUGH DEVICE」 <TEN-PEST>
【同人誌】「JackPot! 2002年春号」 <TEN-PEST>
【同人誌】「PLANET SOLARIS」 <TEN-PEST>
【同人誌】「MERCURIUS」 <TEN-PEST>
【同人誌】「宇宙温泉」 小田扉 <みりめとる>
【同人誌】「島のうらっかわ」 <極楽とんぼ>
【同人誌】「ねむの鈴2」 中田歩美 <天羅万象>
【同人誌】「ホモヨロン2」 アニュウリズム/加瀬世市/まきお <テレピン>
【同人誌】「おはよう少年」 加瀬世市 <テレピン>
【同人誌】「H・T」 加瀬世市 <テレピン>
【同人誌】「男の闘い VOL.1」 伊藤一蔵 <伊藤一蔵商店>
【同人誌】「つゆくさ6」 <つゆくさ>
【同人誌】「花八代系譜」 大空とわ <猫熊図書>
【同人誌】「プールプーール」 袴田めら <逆ギレ刑事>
【同人誌】「Othelo」 イトウサクミ/ハルタハルノブ
【同人誌】「ゆめの底」 音子 <音々堂本舗>
【同人誌】「赤の丘」「社の娘」 くろ
【同人誌】「道草」 こうの史代 <の乃野屋>
【同人誌】「サイレン vol.4『19-20』」 ニシムラカズコ/保科慎太郎 <サイレン>
【同人誌】「ニコとアー」 笹井 <ガソリン>
【同人誌】「がらくたばこ」 Nie <新屋>
【同人誌】「marguerite」 朔 <Lapp>
【同人誌】「声の温度2」 おざわゆき
【同人誌】「かれきちゃん」 西村竜 <universal kidology>
【同人誌】「なんだかよくわからないもの」 らいだゆず(新居さとし) <HATAHATA>
【同人誌】「アメニウタエバ」 本井広海/本澤友一郎 <METAL ZIGZAG>
【同人誌】「半端マニア10」 <半端マニア製作委員会>
【同人ゲーム】「冬は幻の鏡 体験版」 <半端マニア製作委員会>
【同人誌】「penkiya iii」 <ペンキヤ>
【同人誌】「どっか行こうや!!」3 <ひまわりデザイン事務所>
▼兄購入本
【同人誌】「2002年武富健治Q資料」 <胡蝶社>
【同人誌】「高野文子『黄色い本』を読む(増補改訂版)」 <吉本松明>
【同人誌】「ひとりものがたり」 三五千波 <つくりもの>
【同人誌】「地上50センチメートル」 原田それから
【同人誌】「ヒルネル」 原田それから
【同人誌】「カリスト」 衣羅ハルキ <HEE-HAW>
【同人誌】「大きなカーブどこまでも」 <青ラヂヲ>
【同人誌】「notchooseby(改訂版)」 風祭彰一
【同人誌】「paperfiction」 風祭彰一
【同人誌】「素直」 <AC>
【同人誌】「アサー・ハッラーと信者の意地」 <大宗教学刊行委員会2001>
【同人誌】「空庭画帖」 <Cight>
【同人誌】「Prisoner」 <トラウマヒツジ>
【同人誌】「automatic」 <トラウマヒツジ>
【同人誌】「菊男ちゃんのキロメンタル通り」 <赤色オレンヂ>
【同人誌】「菊男ちゃんの肉屋の福袋」 <赤色オレンヂ>
【同人誌】「かおりちゃんの蛸壺でオールナイトロング」 <赤色オレンヂ>
【同人誌】「たいようがきこえる」 <ショミンの家>
5/4(土)……子とひとモメ
▼トップページに「ひとことメモ」欄を設置。わざわざHTMLエディタとかと使うのも面倒なので、WonderLinkで配布されている、「Web-Memo」というWeb上でファイルを編集できるスクリプトを利用してみた。SSIで外部のテキストを貼り込む形なのでindex.html自体はいじらないから、たぶん更新チェック系のアンテナには引っかからないと思います。というわけで、それだけのためにわざわざ来ていただくのが申し訳ないようなちょっとした更新をしたいときとかに利用していくつもりです。
▼前回コミティアで買った同人誌をようやく読了。なんとか明日のコミティアには間に合った。というわけで今日はいつもより早く寝ます。
▼2月17日コミティア購入物件
【同人誌】「つゆくさ」5号 三島芳治/丸山由太 <つゆくさ>
【同人誌】「かおりちゃんの吃驚バウランチ」 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「かおりちゃんのてふになる」 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「男の子の為のアンドロギュヌス講座」 三五千波 <つくりもの>
【同人誌】「蛇を飼う女」 武富健治 <胡蝶社>
【同人誌】「伊藤伸平『素敵なラブリーボーイ』を読む」 吉本松明
【同人誌】「parking 08」 <parking?>
【単行本】「ななか6/17」7巻 八神健 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
この巻のクライマックスは、ななかの父親の再婚話。その話を聞いた6歳ななかの心にはまだ母親の面影が残っていて、心は千々に乱れる……というところ。17歳ななかとの心中対話シーンも描かれ、ここまで積み上げてきた物語からさらに一歩踏み込んでいる。そういったシリアスな展開の読みごたえもあるうえに、新キャラの「オヒョヒョヒョ」笑ってねんじを運命の人と決めつける電波系なお嬢さま那由がギャグ方面でいい味出してる。たぶん次の巻あたりが最終巻になると思うんだけど、このキャラはちょっともったいないなー。あと雨宮さんの恋の行方は!? てなわけで連載のほうも今度出る号で最終回。万感の想いを込めて、次を待つべし。
5/3(金)……スッキリ無理
▼2月17日コミティア購入物件
【同人誌】「LDK」 はしもとしん <プロペラ>
【同人誌】「獅子王の門」「無表情な灰」 男鹿たかとお <壺中庵>
【同人誌】「DIET A-GO-GO」 西村竜 <univesal kidology>
【同人誌】「Rainbow」「DOUBLE MOON」 <Hee-Haw>
【同人誌】「PLEASE PLEASE MR.SKY」 レンキナコ <Poeta>
【雑誌】コミックフラッパー 6月号 メディアファクトリー B5平
今月号からリニューアルで「大前進号」とのことなんだけど、読んだ感じはあんまり変わらない。ただリニューアル号の表紙と付録マウスパッドが和田慎二「超少女明日香」というのは、ちょっとどうかなとか思う。別に「超少女明日香」が悪いってわけではないし作品自体は面白いのだが、あんまり「大前進」っぽい感じはしないなー。
んで、リニューアルの目玉であろう、作:富野由悠季+画:中村嘉宏「キングゲイナー」だが、せっかくかっこいい出だしなのに44ページ中、ペン入れされてるのが8ページのみと非常に残念な仕上がり。これではリニューアルのために終了させられた連載が浮かばれない。作品自体は面白くなりそうな気配がけっこう漂っているんだけど。とりあえず次号での立て直しに期待。なんだったら1回くらい休んでも……と思う。あと画:伊藤潤二+作:木原浩勝&中山市朗の新連載、「ミミの階段」も実話恐怖譚とのことだが、4ページは少々短すぎのような。なんか続きがあるのかと思っちゃった。都築和彦「風の天使ウィンディ」は読み切り30ページ。天使の少女と人間の暖かい触れ合いを描いたお話。さすがに作画は達者。都築和彦はカラーのイメージが強いけど、モノクロ絵もすっきりしててなかなか。あと雑君保プ「そして船は行く」は今回で最終回。バタバタと終わっちゃったけど、まあこの作品らしいといえなくもないか。
【単行本】「闘破蛇烈伝DEI48」9巻 前川かずお 講談社 B6 [bk1][Amzn]
今回は実は存在したらしい破武男の腹違いの弟の対決へ向けて、前半はわりと大人しめの展開。しかし後半になって5対5のバトルが開始されるといつものような馬鹿漫画モードに突入。とくにカズマ総帥の作り出した恐ろしい生物兵器グース・ザ・マンIIがヤバすぎ。あと巻末にある「格闘技リアル講座」が何気にけっこういい味。この漫画をリアルに解説してもなあ、というところが。
【単行本】「エリートヤンキー三郎」10巻 阿部秀司 講談社 B6 [bk1][Amzn]
ついに10巻突入。最初はどうなることかと思っていたが、最近ではずいぶん安定感のある漫画になってしまった。三郎の恋愛、例の「オウヨ」男・福士の彼女と、わりと珍しいことが起こる巻。うだうだやってて総じて見れば平和なような気がしないでもないまったりとした世界である。
【単行本】「ヒミズ」3巻 古谷実 講談社 B6 [bk1][Amzn]
行き詰まった少年の絶望的な青春は続く。例えばイジメられているとかそういう直接的な迫害はなくとも、ただ生きているだけで苦痛。金もなく親もなくやることもやれることもやりたいこともない。住田を良い方向に導くかと思われたホームレスのおっさんも、本性はどうしようもないし。現実は本当に最悪だ。少しずつ周囲の酸素がなくなっていくような息苦しさ。こういう閉塞状況を真っ向から描いていく古谷実の筆力は大したもんだなあと思う。カタルシスなんか何もないし、描いていても息苦しかったんじゃないだろうか。読んでいると身体がピリピリするような、静かな緊張感に満ちている。それにしてもこの表紙もすごいな。主役キャラなんか全然出てこないし。
【単行本】「雪夜の告白」 近藤ようこ 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
銀幕のスタアであった大女優を母に持つものの、自分自身はすごいブスであることをコンプレックスとし続けていた女性が、母の死をきっかけに整形。新たな人生を送ろうとするも、親が生んでくれた顔形を否定することへの罪悪感、整形前と後で手の平を返したように反応を変える周囲への不信感などから、彼女は鬱々とした日々を送ることになる。後ろめたさを抱えたまま生きる女の心情の細やかな描写は、ズンとくる重みがある。描写が静かなだけに、粛々とした物語展開に得も言われぬ凄みがある。実に近藤ようこらしい作品。
【単行本】「柳生十兵衛死す」4巻 作:山田風太郎+画:石川賢 集英社 B6 [bk1][Amzn]
うーん、相変わらず荒唐無稽で派手な時代アクションだ。柳生十兵衛と織田信長が邂逅したり、身体を機械化した宮本武蔵が暴れ狂ったり、松平元康が忍者だったり。次に何をやってくるかまったく分からないダイナミックさは、このコンビの面目躍如といったところ。
【単行本】「桃色の蜜肉」 菓子山美里 ソフトマジック A5 [Amzn]
読んでみたら案外いいなとか思った。基本的には官能劇画ラインなんだけど、きちんと現代的に洗練されていて、オヤジくさくはない。線は美麗。でも美少女漫画的にライトにはならず、あくまでも劇画風味は残っている。個人的にいいなと思うのは、女体のラインが非常に熟れていること。10代の青臭い少女でもなく、30代の熟女でもない、20代の女性っぽさがよく出ている。個人的にも、普段はロリものとか読んで喜んでるけど、一番好きなのは20代中盤なんす。
【単行本】「りりむキッス」全2巻 河下水希 集英社 新書判 [bk1][Amzn:1巻/2巻]
現在「いちご100%」を連載中の河下水希の週刊少年ジャンプ初連載作品。キスをすることで男の生気を抜いちゃう夢魔のりりむと、彼女に気に入られ一緒に住むことになった斉木くんのドタバタラブコメ。この作品の特徴は、なんといっても女の子、りりむが可愛いこと。露出度高いしFカップだし……というのはもちろんだけど、笑顔が初々しかったりするあたりもトキメキ要素。物語はドタバタしつつもほのぼのした感じだが、全体に華やかでいい具合。現在の「いちご100%」のほうがよりトキメキ度は高いかなーという気はするけど、そこらへんは夢魔という設定に起因しているかもしれない。多少りりむがHな格好しててもまあフツーでしょとか思えてしまうところはあるし、物語にもラブコメ以外の要素が入ってきがちなので。それに「いちご100%」は違うタイプの女の子二人だしね。
5/2(木)……菱形車でいこう!
▼5日の日曜はコミティアなので、いい加減読まなきゃいかん。というわけで9冊ほど。残りはあと14冊。なんとか間に合いそうだ。
▼2月17日コミティア購入物件
【同人誌】「ハッピーアイスクリーム2」 果竜 <竜の子太郎>
【同人誌】「果竜再録短編集 Crow's foot」 果竜 <竜の子太郎>
【同人誌】「BLUE PLUM」Vol.1 <BLUE PLUM>
【同人誌】「Toy Box」1〜4 <Bits&Pieces>
【同人誌】「魚マン大百科」 森砂季 <トラウマヒツジ>
【同人誌】「いつかこんな日が」 袴田めら <逆ギレ刑事>
【雑誌】マンガ・エロティクスF Vol.15 太田出版 B5平 [bk1][Amzn]
今号から隔月刊となり内容もリニューアル。個人的に名前買いなメンツがさらに増えて、なかなか豪勢な感じ。でも新人発掘のほうはこれからもコンスタントにやっていってほしいところ。
で、まずは新顔組。志村貴子がオムニバス新連載をスタート。第1回めの「どうにかなる日々 scene1」は、飲み屋でふと出会った男女が、そのままずるずると一緒に居続けセックスしたり外出したりといったてれんこてれんこした日々を送るというお話。よってすごいクライマックスとかがあるわけではないのだけど、そこらへんはさすがに志村貴子。キレ味良く鮮やかに、気持ち良く読ませてくれます。三宅乱丈「マイママ」。いきなり母と娘の激しいバトルで始まってなんだかこえーという雰囲気なのだが、後半でスパッと思わぬ転換をするあたりの呼吸は絶妙。やっぱりこの人は漫画うまいと思う。
比古地朔弥「ゆく春の」は、金持ちの家で下働きをしていた娘とその家の病弱な坊ちゃんの物語。最初は身体を拭くなどしかしていなかった娘だが、しだいに下の世話もすることに。でも自分は脱いだりはせず、SEXまで及ぶわけでもない。そのあたりで坊ちゃんのイライラは募っていく……というお話。この娘さんが別に美人とかスタイルいいとかでなく、ちょっと太めの普通の娘であるあたりはリアル。あまり直接的なところは責めず、搦手からいくあたりがかえって色っぽい。
山本直樹「堀田」はひさびさに連載モノである模様。最初は多数の家臣に囲まれた素っ裸のお姫様が登場し、何かシュールな風景の中を行くという感じでスタート。かなり幻想的な始まり方をしていて、正直今の段階では何を繰り出してくるかさっぱり予想はつかない。だからいいんだけど。雁須磨子「しゃりんしゃらん」は、嫁さんの博多弁が気になる夫のお話。「好かん」という言葉が妙にHに響く。天然ボケ系のふわふわしたノリは相変わらず不思議な読後感を残してくれる。小田扉「高枝さん」。この人は本当にヘンなキャラクターを描くなあ。今回でてきた高枝ばさみなんだろうか、長い棒を常に持ち歩いている女性もかなりヘンだ。駕籠真太郎「あつめもの」は好きな人が触ったものはなんでもかんでも集めまくる、奇矯な性癖を持った少女を描く。柱のところには「新連載読み切りシリーズ」と書いてあるので、短編連作って感じになるのかな。
(執筆陣)山本直樹、志村貴子、三宅乱丈、南Q太、雁須磨子、中村明日美子、安田弘之、月子、やまだないと、羽央、比古地朔弥、松本次郎、小田扉、和泉慎、田村マリオ、駕籠真太郎
【雑誌】ヤングマガジン 5/20 No.23 講談社 B5中
阿部秀司「エリートヤンキー三郎」。今回はわりとほのぼのラブコメチック。三郎の意外と根性ある一面が。まあ我慢強いことは今までのお話からいっても間違いないところではあるのだが。たまにはこういう話もいいですな。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 5/20 No.10 小学館 B5中
たくまる圭の新シリーズ「未来少年ビン坊」が掲載。2010年の東京で、貧しいながらも清く生きる兄弟の物語。なんかやけにいじましいけど、読み口はカラッとしている。作画はやっぱ気持ちいい。ビッグコミック系でのたくまる系は、わりとコメディっぽい風味を狙ってるのかな。深巳琳子「沈夫人の料理人」は、毎度コンスタントに面白い。今回も「あるお肉を食べたい」といわれ、何の肉料理を出すのか奥さまに謎かけされた料理人・李三が右往左往。李三のあわてぶりが面白いし、奥さまの無邪気な意地悪さも憎めない。軽やかでいい味を出している。
【雑誌】別冊ヤングサンデー 6/2 No.15 小学館 B5中
菊池直恵の読切「キモチノカセキ」が掲載。中学3年のときに告白して自分をフり、1週間後に転校していった女の子のことが今でも吹っ切れていなくて、大学生になっても女の子とつきあうことに踏み切れない男が主人公。しかし彼は、そのフラれた彼女と思わぬ形で再会を果たすことになる……というストーリー。青春の想い出にケリをつけて、新たな一歩を踏み出していく前向きな気持ちをうまいこと描いた、読後感爽やかな佳作。あと西炯子のちょっとHな小学生ライフ4コマ「ちるちる!」は今号2本掲載。1本は4色カラー。4コマ描かせてもうまいのね、この人。
【雑誌】花とゆめ 5/20 No.11 白泉社 B5平
樋口橘「MとNの肖像」は最終章がスタート。最近のあれよあれよの急展開はびっくりだが、今回もごろごろ転がすなあ。高雄滋「てるてる×少年」がいい具合になってきている。ニコニコしているばかりではない才蔵のカッコイイ面も見えてきて、紫信お姫様もドッキドキ。二人とも微笑ましい。
【単行本】「ガタピシ車でいこう!!」1巻 山本マサユキ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
いいねえ。面白い。旧車改造マニアの俺こと「山本」と、エロが大好きなエンスーの金田くんの男二人を中心とした、ほのぼの、かつけっこうムチャクチャな旧車ライフを描いていくという作品。バイク積むためにジープの天井を切ったり、ボロボロの車をテキトーにエポキシパテで補強して乗り回してみたりと、バリバリチューンとかではなく手作りで車をいじくり回すのを楽しんでいる感じがいい。別に速くなくたっていいから、とにかくいじりたいというええ大人の子供っぽさが楽しいのである。あと出てくる女の子が何気にけっこう可愛かったりして、車オタク的な話ばかりにもならないバランスをキープしているので、車には全然興味のない男子である俺のような人間でも面白く読める。あと読切の「FIATは元気?」「香奈ちゃんとFIAT500」あたりも、後味のいい魅力的な作品。ところで「ガタピシ車でいこう!!」は1巻が「風の巻」で、夏発売予定の2巻が「林の巻」ってことなんだけど、つまり4巻までは出ると考えていいってことだろうか。それはともかく、そのうち「六本木リサイクルショップシーサー」その田の短編も1冊にまとまるといいな。
【単行本】「イナカナかれっじ」1巻 法田恵 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
志望校を落ちてとんでもない田舎の学校に行くことになってしまった主人公男子の桐山和樹。最初は意に染まぬ進学にひねくれていたけど、意外と田舎の居心地は悪くなくて、だんだんなじんでくる。それには同級生のかわいい女の子であるみづきちゃん、それから先輩の色っぽいおねーさんカレンの存在がからんでいるのだが。まあそんなわけでカレンさんを中心に、Hなことがいっぱいのドキドキ田舎カレッジライフを描いていくという作品。大学のシーンがあんまりなくて、Hが中心なのは、掲載誌がメンズヤングであるだけに仕方ないところか。でも柔らかい絵によるHシーンはけっこうソソるし華がある。ストーリー的な妙味はあんまりないが、大学生活のまったりした空気+ちょっといい感じのHが、肩の力を抜いて楽しめる。
【単行本】「蛮勇引力」2巻 山口貴由 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
雑誌読みではあんまりピンと来てなかったんだけど、まとめて読むとけっこう面白く読める。神機力というエネルギーとその信奉者たちに支配された近未来東京・神都に対し、浪人者の由比正雪が敢然と戦いを挑むという物語。正雪のキャラがいまいち立ってない感じはするんだけど、脇を固めるご婦人方、とくに歩さんが艶やか。適度に熟れた女の色気。あとはストーリーのほうがもう少しガンガン盛り上がってきてくれるといいのだが。
5/1(水)……推移と見る比喩
【小説】「世界は密室でできている。」 舞城王太郎 講談社ノベルス [bk1][Amzn]
ちょっと時間がなくて読めていなかったのだが、読み始めたらもう止まらず、2時間くらいで読了。やっぱりこの人の本は面白いわ。1冊めの「煙か土か食い物」では狂言回し的に出てくる名探偵ルンババと、彼の友人である西村友紀夫、そして彼らが中学生のころ修学旅行先で知り合った井上姉妹をからめて、密室が連続する物語が進行していく。ドカドカと打ちつけるようなけたたましい文章は、最初はやかましく感じるのだけど、読み進めているうちに快感に変わってきて、しだいにそれがないともの足りなくなってくる。なんかこう生のライブでも聴いてるような感覚。ドカグシャズルベチョって感じのとてもセンセーショナルで刺激的な描写を連続させながら、最後には気持ちのいい青春物語としてまとめちゃうあたり、実に素晴らしい。
こういうグシャグシャな暴力描写なんかは綾辻行人「殺人鬼」あたりがあったから出てきたものだろうし、ミステリという枠でこれだけなんでもできるのは清涼院流水とかがその枠を極限まで広げておいてくれたおかげってのはあると思う。やっぱり今だからこそ出てきた人なんだろうなーと思う。そういう土壌があるってことを考えると、日本のミステリ界って豊穣じゃん、とか改めて感じる。「煙か土か食い物」(bk1/Amzn)、「暗闇の中で子供」(bk1/Amzn)と合わせて、今読んでおくべき作品であると思う。
▼とらのあなで買い物をしたらポイントが1500たまってたので、ポイントカードグッズ第一弾のはっとりみつるテレカをもらってくる。カードを作ったのが3月頭で、100円ごとに5ポイントもらえるわけだから、2か月弱で約3万円つかったわけか。最近単行本はほぼネット書店で買っちゃってるし、雑誌はコンビニと御徒町のほうにあるエロ系書店がメインになっていることを考えるとわりと使ってるほうかなと思う。主力書店をとらのあなにしちゃえばもっとたまるんだけど。
【雑誌】ヤングマガジンUppers 5/21 No.10 講談社 B5中
「GTO」の藤沢とおるがゲストで登場。タイトルは「Rose Hip Rose」。コギャルなんだけどスゴ腕の特殊犯罪対策のスペシャリストであるローズ・ヒップの活躍を描くガンアクション。殺しをしないというコンセプトは好感。さすがにきれいにまとめてくる。はっとりみつる「おとぎのまちのれな」は2話め。わけわからんまま突っ走る勢いはやはり良し。でも今回はだいぶ次につながりそうなものが見えてきた。楽しいなあ。
すぎむらしんいち「クローン5」(相談:いとうせいこう)はやっぱり面白い。この人が描くオタクとか引きこもりとかの理屈は、何度見ても面白い。新井英樹「シュガー」。いよいよ凜がボクシングジムへ。会長には今のところ相手にされておらず。しかしその天才性は隠すべくもなし。おもしれー。凜が躍動するシーンは見ていて本当気持ちがいい。
【雑誌】オールマン 5/15 No.10 集英社 B5中
六田登「BOX」は、主人公・一途とそのライバル的存在である堂本の対決が迫っている。かなり面白そうな試合になりそうで楽しみ。
【雑誌】週刊少年マガジン 5/15 No.22 講談社 B5平
今年はゴールデンウィークでも合併号にしない週刊少年マガジン。巻頭カラーで加瀬あつしの新連載「ジゴロ次五郎」がスタート。公道バトルものになりそうな感じ。杉山真弓「スーパープロデューサーつんく♂物語」。今回は「LOVEマシーン」誕生秘話編の前編。こういうアイドルネタの漫画ってけっこう好きなんだけど……。アチドル漫画は、どうでもいいっちゃどうでもいいのだが、そのどうでも良さがなんかこう、気楽でいいです。島田英次郎「サッカーけるける団」。女の子がなかなかかわええです。三ツ森あきら「わんるーむ」は、巨乳のある生活の幸せをというものを強く感じさせてくれる。
【雑誌】近代麻雀 6/1 No.413 竹書房 B5中
今号はイマイチかなあ。郷力也「狂獣博徒大帝」(原作:東行一志)は強烈だけど、闘牌は意外とあっさり。もう少しクドい歯ごたえがあるといいんだけど。しっかし改めて見るとすごいタイトルだ。
【雑誌】桃姫 6月号 富士美出版 B5平
しろみかずひさ「なぶりっこ」。麻理果は怖い女だなあ。その飽くなき欲望に圧倒されてしまう。ここのところの展開は非常にスリリングで面白い。長谷円「はじめちゃんがんばる」前編。新米女教師はじめちゃんと不良たちの、ハードなエロエロ授業〜という感じ。むっちりした肉感たっぷりで密度の高いエロを展開。でも絵柄的には明るめで、女体が柔らかそうなのがええ感じ。たまちゆき「Frineds」は、ショートカットの女の子が可愛い。汗のかき方、体液の垂れ方なんかもソソる。
【単行本】「BLAME!」8巻 弐瓶勉 講談社 B6 [bk1]
相変わらずお話は分かりにくい、というかセリフが減ってさらに分かりにくくなっている。でもやっぱりカッコイイ。やたらと重厚感のあるSF的機械文明的風景は、見ているだけでもう「カッチョイー」とうなる。これはこれで下手に説明入れていくのも野暮なんで、誰か別口で小説版BLAME!とか書いてくれるといいんではないかと思った。
【単行本】「SM〜スウィート・ミルフィーユ〜」 佐野タカシ 大都社 B6 [bk1]
復刻本なんだけどええの〜。佐野タカシの描く、中性的なオトコノコオンナノコが、トロトロになってく様子は今みてもかなりソソる。Hでかわいくてよろしいんではないかと。あと、このころの佐野タカシはけっこうフタナリものが多いのだなあとか思った。
【単行本】「吼えろペン」4巻 島本和彦 小学館 B6 [bk1]
相変わらず炎尾燃先生の多方面への活躍は続く。肩が凝らず面白く読める。「燃えよペン」はどちらかというと「漫画家」という職業をギャグにしてくという方向性だったのに対し、「吼えろペン」は「漫画家の炎尾燃というキャラクター」をギャグにするという、キャラものに転換した感がある。その分、「吼えろペン」のほうがまったりしてるなーという印象。
【単行本】「からくりサーカス」22巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1]
しろがねおよびナルミたちと自動人形たちとの闘いを描いたからくり編が終幕。そしてすべての謎を解き明かすサーカス編も最終章へと突入。これまで盛り上げ続けてきた物語を、どう締めくくってくれるのか楽しみ。