2005年3月中旬


3/20(日)……優劣づける

▼エンコマシンの静音化が終わったと思ったら、今度はメインマシンの調子が悪くなってきた。ときどき固まる。いまいち原因を特定できないが、先日ケースファンを取り外してほかのマシンに流用しちゃったせいかもしれない。とりあえずケースファンは買ってこよう。8cmファンは何かと使うし三つ四つあってもいいかな。

【雑誌】花とゆめ 4/5 No.8 白泉社 B5平

 今号は「学園アリス」「V・Bローズ」「女子妄想症候群」「親指からロマンス」がお休みなので個人的にはちと弱い。

 南マキ「S・A」は巻頭カラー。鈍感な主人公の光が、彼女のことを好いている男子の滝島に、好みのタイプをいわせようとつきまとって滝島をイラつかせる……という回。楽しくラブコメ展開して微笑ましかった。あと良かったのは8ページのショート読切、モリエサトシ「うつくしいもの」。妖艶な女性の姿をした「うつくしいもの」を食べる妖怪と、彼女に食べさせるために絵を描き続ける絵師の青年の物語。しなやかで耽美な感じでなかなかの出来。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 5月号 竹書房 B5中

 次号でロゴが変わり、連載陣もかなり入れ替わりのリニューアルが行われる。それに伴って、山野りんりん「はにーすぃーとティータイム」、みずしな孝之「チクチワワ」、羽崎やすみ「おきらくリバース」、藤城翔「つぐみフィフティLOVE」、笹野ちはる「花のOL組」、谷澤みき「ついんえんじぇる」が最終回。それに代わって松山花子「やさしくしないで!」、さとるサブレ「潤度100%」が連載開始。さとるサブレはあんまり見たことない人だが、新人4コマフェスティバルで優勝して連載権獲得とのこと。まるで美少女のごとき可憐な外見をした少年を主人公としたドタバタ劇という感じ。絵はつやつやしててなかなか可愛い。最初のところで「男なんだけど女の子みたい」という特徴、およびキャラの名前をもう少し強調して、作品のスタイルを印象づけたほうが良かったかなあという気もします。

【単行本】「ゆれつづける」 松本次郎 太田出版 A5 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 「ゆれつづける」「ひるがお」「不可侵魎域」「サンポーラとクレゾーラ」「猫祭り」「GIVE AND TAKE」「ハードボイルド坂田」の7作を収録。そういえば初短編集だった。バサバサした質感の作画と、現実なんだか幻なんだか分からないような感触の物語作りがかっこよい短編が詰め合わされている。描かれているものはときに狂的ではあるけど、作者の筆致は至ってクール。どれか一作というよりは、本全体の至る所から松本次郎らしさ、才気の鋭さを感じさせてくれる。

【単行本】「ドロヘドロ」6巻 林田球 小学館 A5 [bk1][Amzn]

 ニカイドウが魔法世界の実力者である煙につかまって、無理やりそのパートナーにさせられる。だんだんカイマンや、魔法使いたちにまつわる謎の核心に迫りつつあり。ごちゃごちゃ混沌とした世界観、飄々としたノリが今までどおり楽しい。ただこの巻はギョウザ食ったりとかしないのがちょっと寂しくもあり。

【単行本】「黒田三十六計」5巻 平田弘史 リイド社 A5 [bk1][Amzn]

 信長の覇業は続き、秀吉とともに官兵衛は毛利攻めに向けて、侵攻を進めていく……という展開。この作品は軍師のほうを主人公しているせいか、平田弘史にしては激しい勢いはなく落ち着いた印象。あと戦国武将たちが戦いに敗れた後、どのような人生を送ったのかということもフォローしていく丁寧さが目立つ。

【単行本】「妹ゴコロ」 ゴージャス宝田 コアマガジン A5 [Amzn]

 最近のゴージャス宝田はストーリー面でも良い。この単行本は、コミックメガストアに掲載された連載作品をまとめたもの。お話のほうは、お兄ちゃんである航一郎と、彼のことをずっと慕っていた妹の千波、この二人が肉体関係を持ち、想いを通じ合わせて結ばれるまでの過程を、じっくり話数をかけて描いていく。これがもうたいへん甘ったるくてラブラブでええんですな。少女、妹と思いっ切り真剣に恋愛している。そのほかの要素はほとんどなく、ガチンコで熱愛。途中で二人の気持ちがすれ違うこともあったりはするが、最終的にはラブラブで収まる。密度の濃い甘ったるい展開をずーっとやってて、心とろけさせられる。妹ちゃんはしっかりかわいくて意地らしく、お兄ちゃんのほうも真剣にその気持ちを受け止めようと頑張る。まあお約束っちゃお約束ではあるんだけど、こういう甘ったるいのは好きなんだよこんちきしょうめ、となった。面白かったですよ。

【単行本】「Heart Core」 柿ノ本歌麿 コアマガジン A5 [Amzn]

 お嬢さまらをぐっちゃんぐっちゃんに凌辱しまくる、柿ノ本歌麿らしさは健在だが、この人にしてはやはりヌルいと感じる。作者後書きによると「メガストア様ではこれ以上無理そう」とのこと。この人の場合、「崩壊の慟哭」[Amzn](感想:20010319)、「嗜虐の絶頂」[Amzn](感想:20011221)あたりに収められた、以前の作品で、「7万人の男が1年がかりで凌辱」とか、「これ以上やりようがない」ってくらいのことをやっちゃっているのでまあ仕方ないんだけど。

【単行本】「ESP エッチな少女パンツ」 EB110SS メディアックス A5 [Amzn]

 ロリ漫画の雄、EB110SSの最新刊。いつもながら平ぺったい顔の幼女さんたちの楽しそうな表情がとてもかわいい。あとこの単行本収録の作品では、きちんと幼女さんと恋愛して、恋人同士になるところまで描いた作品が多いのに好感。少女売春している外国人の少女とその常連客のお兄さんの絆がだんだん強くなっていく、「子供料金」シリーズは読後感が良好。まあ外国人少女売春自体はあまり誉められたことではありませんが。


3/19(土)……IT900

16日の日記に書いた、キャプチャー&エンコ用マシンを静音化するべくいろいろ試行錯誤。思った以上に苦戦してしまった。

▼このマシンがこれまでうるさかった理由は、電源ユニット部の温度が上がると、電源ユニット内のファンが高速回転するのが原因だった。使用しているAOpen H420AはmicroATXのケースではあるのだが、付属の電源が特殊形状なので、市販の一般的なmicroATX電源に交換することはできない。そこでまず、ケース内の温度を下げることで、電源ユニットのファンの高速回転を防ごうとしてみたがこれは失敗。CPUクーラーを変えたり背面に排気ファンをつけたり、ダクトを使って吸排気を効率化してみたり……とやったが結局ダメ。CPUの熱をエンコ時40℃程度(通常は28℃くらい)に抑えても、電源のセンサーがかなり敏感なようで、どうしてもファンが高速回転してしまう。結局のところ小細工をしてもしょうがなさそうなので、電源ユニットを改造してしまうことにする。といっても別に大したことをしたわけじゃなく、電源ユニット内のファンの電源ケーブルをはさみでちょん切って取り外し、回転数可変じゃないケースファンを取り付けただけ。ケースファンの電源は外部から取ることにした。

▼で、その作業が終わった後、さっそく試運転〜とか思ったらなんかうまく電源が入らない。電源こわしちゃったかも……とか思ってちょっと別の電源で試してみたがそれでもダメ。電源いじったせいでマザーをヤッちゃったか、と青くなったが、実は電源交換作業の途中でいったんCPUを着脱したさいに、CPUをしっかり差していなかったのが原因だったらしい。というわけで差し直し。ちゃんと差さっていなかったのはピン曲がりが原因だったので、ピンセットを使ってそれを直す。というところまでは良かったのだが、いじってたら今度はCPUのピンが1本折れちゃった……。さすがにヤバいと思ったが、CPUのピンにはデータ用のものと電源供給用のものがあり、電源供給用のものならば、1本くらい折れてもけっこう動いちゃったりする。ってなわけでそれに望みを託して差してみたら動いた。良かった〜。

▼ってなわけで、現在はマシンは滞りなく稼働中。動作音もずいぶん静かになった。エンコマシンは24時間ぶっ続けで回しっぱなしとかいうことがよくあるんで、これがうるさいのと静かなのでは大違い。それにしても手間かかったなあ。

【雑誌】ウルトラジャンプ 4月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社

 いささか俗っぽいので漫画マニア受けはさほどでもないかもしれないけど、個人的にはこの雑誌はけっこう好き。さまざまな異分子をごちゃまぜに詰め込んで混沌としていながら、雑誌全体では一つのカラーができてるし、適度に読み流せる漫画があるのでサクサク読んでいけるのもいい。何気にけっこうちょくちょく若手も登用しているし、好みに合う合わないはともかくとして、躍動感のある雑誌だと思う。

 荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」が週刊少年ジャンプから移籍。まあ週刊だと休みがちだったので、コンスタントに載るようであればよろしいのでは。作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」は今回もとても面白い。ギリギリの戦局の中で新城が見せる、怖さと勇猛心と狂気がごちゃまぜになったような表情がカッコイイ。顔でハッタリを利かせられるというのは漫画としてはやっぱ強い。いい顔を描けるというのは武器だと思うので、これからも大事にしてもらいたい。灰原薬の読切「ツノツキ」は、ある日突然頭にツノが生えてきてしまって狼狽した女の子が、一人暮らしの兄のもとに泣きついてくる……というお話。そのどさくさに紛れて妹が兄に甘えまくってて、なかなか可愛い兄妹モノになっていると思います。

【雑誌】月刊サンデーGX 4月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 後藤羽矢子の新連載「アバターえくぼ」が開始。チャットサイトでネカマをやっていた少年の部屋に、そのサイトで使っていたアバターの少女が現実のものとなって現れて……という「電影少女」的なお話。安定感のある人なんできっちりまとめてきそう。クリス直孝「はるのさくら」。最近ラブコメ度が上がってる感じ。とか思ってたら次号で最終回とのこと。

【雑誌】チャンピオンRED 5月号 秋田書店 B5平

 鬼ノ仁が登場。読切「ミリオネラドライブ」前編。宇宙犯罪者によって送り込まれた宇宙生物を倒すべく、宇宙刑事をやっている美女が地球にやってきて、とある女の子の体を借りて化物退治〜というお話。鬼ノ仁らしいパンモロを随所にかましつつ、アクションを派手に展開。これまでエロ系で活躍しててそちらのイメージが強い鬼ノ仁だが、濃い目でメリハリの利いた絵柄なので、チャンピオン系列の雑誌には作風的に合ってるような気がします。作:南條範夫+画:山口貴由「シグルイ」は、藤木源之助と、彼と懇意にしていた兄弟子のエピソード。比較的地味な展開ながらも虎眼流の剣術は今回もかっこいい。

【雑誌】ヤングマガジン 4/4 No.16 講談社 B5中

 宮下英樹「センゴク」が巻頭カラー。姉川の合戦が始まり、戦闘が白熱。描写に迫力があって順調に来ている。雑誌全体としてはいまいち盛り上がりに欠けているような。今が旬という作品があんまりない。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/4 No.16 小学館 B5中

 読切シリーズ「SEX and the COMIC」に期待の俊英・信濃川日出雄が登場。「ラブシューズ」という作品。女性が苦手なオーダーメイドの靴職人の主人公の青年と、店の向かいで売れない喫茶店をやっている、彼が唯一テレないでつき合える女性とのラブストーリー。二人の感情の動きをうまいこととらえていると思うし、ちょっとフェティッシュな要素をからめつつ、後味の良い物語に仕上げている。のりつけ雅春「中退アフロ田中」。田中たちが女子大生たちとの合コンの成功確率について真剣に試算。こういう役に立たなさげな皮算用ってけっこう楽しい。

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。やはり美味しんぼ世界の住人たちの行動はすごい。今回はカメラマンにして二木さんの夫である近城が写真展を開く。その会場で近城の母が作ってくれた茶碗蒸しの話をしていたところ、ひょっこり顔を出した近城さんのいとこが茶碗蒸しを「あんなもの喜ぶのは味覚の遅れた人間だな」と脈絡もなくバッサリ。社会人として問題があるくらいの無礼さだ。ちなみにお話の結論としては、有機飼料で放し飼いにした鶏の肉と卵など、厳選した素材を使えば茶碗蒸しもおいしいとのこと。個人的には普通の素材でもおいしいと思うし、逆にそこまで材料を選ばないとおいしくならないなら、料理として問題ありなのでは、という気もする。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/4 No.16 集英社 B5平

 作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」は漫画は載ってないけど特集記事が掲載。大場つぐみのインタビューもあり。読切、夕樹和史「RAREGENE4」は、特殊な能力を持つ少年少女が、巨悪をぶっつぶす怪盗をやってて快刀乱麻の活躍……というアクション。軽いノリで絵柄もかわいく、きっちりまとまっている。週刊連載とかでやっていくにはちょっと小粒な感じもするけど、楽しく読める作品ではある。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 4/5 No.7 小学館 B5中

 作:石坂啓+画:堀田あきお「ひみつの箱」。肉体は子供のままだけど大人で大金持ちなワケアリ君の生活を描いていくストーリー。なかなかアダルトな雰囲気が出てきて、けっこう面白くなってると思う。石坂啓独特の嫌ったらしさが、堀田あきおの淡々とした絵柄で中和されてる感じ。

【雑誌】COMIC LO Vol.15 茜新社 B5平

 最近のLOで注目しているのはうさくん。今回は「…好き。先生、好き♥」「宗くんの剣♥」の2本立て。いずれもぷにぷにした暖かみのある絵柄が良いです。きっちりとした固めの線でなく、手描きのふわふわした感触があるのが良いし、頭身縮めたときのかわいらしさも好き。ちょっと頭の軽いノリも好み。なかなか良い人を発掘してきたなあと思います。そうま竜也「もっちゃんるんるん♥」は今回ももっちゃんがかわいー。先輩大好きではにかみつつもエッチなことしまくりなめがねっ娘、もっちゃんの様子に萌えます。そうま竜也といえばオタク漫画業界ではけっこう古株だけど、最近水を得た魚という状態でイキイキやってるな〜という感あり。朝木貴行「愛・恥丘博」。先生がモリゾーみたいなマスコットのモリスケくんの力を借りて、女の子とおしべとめしべのお勉強しちゃうぞーというお話。タイトルどおりのタイムリーな内容。


3/18(金)……皇国の志

▼土曜の朝に見た分。BSフジでやってた「サムライチャンプルー」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)/(7)/(8)/(9)]が最終回。ラスト3話は本筋である、「ひまわりの匂いのするお侍さん」探しの旅の終わりをしっかり描いて、きれいに終了。フウ、ムゲン、ジンの3人の青春物語を爽やかに締めくくった。作画も気合いが入っており、アクションもスピーディ。全編を通じてみると、ストーリー性は弱く、ラストもよく考えてみるとこの旅ってなんだったんだろうと思わされはするものの、毎回事件が起きてなんだかんだやって解決……という一話完結の構成でいろいろ遊んでくれて、気楽にエンジョイできた。第1話のトンガった印象とは裏腹に、実はコンスタントにぼちぼちやっていくタイプの作品。登場人物は全般にカッコ良く描けており、キャラクター作りは秀逸。暗い画面が多く、アクションシーンで何やってるか見にくかった点はちょっとマイナス。なお最終話には原画で石田敦子が参加してましたな。

▼未読物
【単行本】「ゆれつづける」 松本次郎 太田出版 A5 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ハチミツとクローバー」7巻 羽海野チカ 集英社 新書判 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ひろみちゃん奮戦記 高校時代」 MEE フロム出版 B6 [bk1][Amzn]

【単行本】「皇国の守護者」1巻 作:佐藤大輔+画:伊藤悠 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 とても面白いです。佐藤大輔の小説(現在9巻まで刊行)を原作にした軍記モノ。架空戦記の日本的な国家「皇国」に、ロシアっぽい大国である「帝国」が攻め込んで来る。その国防の最前線に立たされた将校・新城直衛が、部下と軍用サーベルタイガー「剣牙虎」らを率いて、必死の戦いを続けるという第1巻。

 まずこの作品、絵がいい。伊藤悠のシャープな作画は、線がキリリとしていて見ててとてもカッコイイ。絵のレベルはかなりうまいと思う。とくに新城の無愛想で不敵で、なおかつ人間味も残した表情の描き方とかとてもいい。戦闘の模様も緊張感に満ちている。雪の降りしきる中で繰り広げられる圧倒的に不利な戦闘を、新城が冷静沈着にして大胆な用兵でなんとかくぐり抜けていくさまもチリチリする緊迫感があって読みごたえあり。絵柄はスタイリッシュながらも、ガツンとしたボリューム感もある軍記モノに仕上がっている。

 まあ付け加えていうならば、もちろん普通に面白い作品なんだけど、やおいな人とかにも萌える作品なのではないかと思うんですな。軍服姿の若者やオヤジをカッコ良く描いているし、美少年っぽさを抑えてシブみを出しているところがまた良くて。……というとやおいに抵抗のある方が引くかもしれないけど、別に美少年をべらべらはべらすとかじゃないのでご安心ください。今のところかなり面白く来ているのでオススメ。

【単行本】「学園アリス」7巻 樋口橘 白泉社 新書判 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 蛍の危機を救うため、蜜柑、ルカぴょん、棗、翼の4人が学園を抜け出して冒険する巻。心なしか、最近線が細くなってキラキラ感が増しているような。蜜柑がやけに美少女っぽくなっているような気がする。お話はシリアスに進行しているけど、その中でルカぴょんがますます蜜柑に対するメロメロぶりを強めている様子が微笑ましい。本命は棗なんでしょうけどなー。

【単行本】「さくらんぼ」 くどうひさし 司書房 A5 [Amzn]

 ドルフィンで描いているくどうひさしの最新刊。相変わらずスッキリしてほのかな甘味もある良い絵です。普通の青春恋愛ものの後味の良いラブラブぶりがとくに良い。まあときどき鬼畜な話とかぶっ飛んだギャグものの話にも色気を見せていて、それもまた楽しいんだけど、甘酸っぱい青春恋愛ストーリーが一番実力がストレートに出せている感じがします。現在は読切がベースだけどそのうち続きモノも読みたいっすね。

【雑誌】ヤングガンガン 4/1 No.7 スクウェア・エニックス B5中

 三家本礼の読切「マジョンナ」が掲載。悪魔祓いを生業としている魔女のマジョンナが、人面疽が腕にできたのでなんとかしてほしいという依頼を、奇想天外な手段で解決……という内容。毒々しい絵柄でハッタリの利いたお話を作ってて持ち味をしっかり発揮してると思います。霧木梵犬の読切「Beat GirlS」もなかなか。事故のショックで声を失った少女が恋をし、そのおかげで前向きになっていく……というストーリー。シャープな絵柄で爽やかな青春ラブストーリーを展開。なかなか後味の良く気持ちいい作品だった。アフタヌーンでやってる「しおんの王」をちょっと想起。声が出せないので筆談で語る女の子という設定もそうだけど、絵柄的にもちょっと似た雰囲気あり。大高忍「すもももももも」は表紙&2本立て。この作品はけっこう好き。絵がかわいくて、ドタバタラブコメっぷりも賑やかで楽しい。また金田一蓮十郎「ニコイチ」も安定感あり。毎号連載でないのが残念。

【雑誌】オースーパージャンプ 4月号 集英社 B5中

 本誌連載だった島袋光年「RING」の最終回が50ページで掲載。いちおう第一部・完という形になっているけど、続きはないかなあ。個人的にはとても楽しみにしていた作品だったのでかなり残念。あと最終回だけ別の雑誌に載せるという中途半端な扱いも不憫。架空スポーツものとしてすごくうまくできてたと思うんだけど、掲載誌に合ってなかった気はする。大人相手よりも、頭の柔らかい少年向けのほうが受け入れられやすかっただろうなと思う。惜しいなあ。

【雑誌】コミックメガストア 5月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 米倉けんご「淫笑う看護婦」後編。夜な夜なかわいい入院患者の少年をいただいていた看護婦さんが、その淫らな声でほかの入院患者さんを刺激してしまい、彼らに襲われちゃうという内容。ちんちん多めでしっかりエロい。ED「好きと言えない…。好きと言わない!!」。幼なじみだけど歳下の女子にいつもイジメられている生徒会長をやっている気弱な男子が、ふとした拍子にキレて、それがきっかけで二人の仲が進展というお話。ツヤのある絵柄が見てて気持ち良くて、結局ラブラブに終わる甘ったるいお話作りも良い。

 ゴージャス宝田「妹エネルギー。」は新シリーズ。出張ホストをやってるロリコンの男を指名してきたのは、彼の理想のタイプの少女であった……というところから始まるラブストーリー。主人公はゴージャス宝田の日常漫画でおなじみな感じのごんぞーだったりするけれども、ラブラブロリ物語として面白くなりそう。和六里ハル「ハレンチモンキーパンティ拳」。カワイイ男の子ばかり襲う痴女さんがいたいけな少年と……という内容。今回もかわいいけど馬鹿馬鹿しくて楽しい。小林王桂「ラブソングは不協和音」。最近ペンタッチが変わって来ている。線が細かくなってよりきれいになってきた。なかなか良い具合な絵になってきてると思う。野良黒ネロ「In and Out」。メガストア初登場。ヒロインの女の子のぷにぷにした感じがなかなか。

【雑誌】COMIC姫桜 VOL.004 富士美出版 B5平

 LINDA「deep」は、女を憎んでいるのが、女を惹きつける魅力の持ち主である男が、人妻たちを堕落させていく……というお話。まあお話としてはどってことないが、エロ描写は相変わらずの濃さできっちり仕事している。あとは芥川義澄、ichiといった汁気の多いつややかな絵柄な二人が注目株といったところ。

【雑誌】漫画実話ナックルズ 5月号 ミリオン出版 B5変型

 武富健治が描いていると聞いて買ってみた。実話系のヤバ目の事件とかを漫画で見せるという感じの雑誌。1本1本の作品は短く、正直なところ漫画的にはさほど面白いとはいえない。ただ前述の武富健治のほか、泉晴紀とか、摩周子とか、石井達哉(以前スピリッツで「プロファイリング師 朕集院犬清」を描いていた人)とか、意外なメンツもちらほらといるので話のタネにはいいかもしれないな、という雑誌。


3/17(木)……あたしハワイ

▼18日売り
【雑誌】ヤングガンガン 4/1 No.7 スクウェア・エニックス B5中
▼19日売り
【雑誌】COMIC LO 茜新社 B5平
【単行本】「妹ゴコロ」 ゴージャス宝田 コアマガジン A5 [Amzn]
【単行本】「Heart Core」 柿ノ本歌麿 コアマガジン A5 [Amzn]
【単行本】「ESP エッチな少女パンツ」 EB110SS メディアックス A5 [Amzn]

【雑誌】モーニング 3/31 No.16 講談社 B5中

 外薗昌也が新連載。「わたしはあい」。美少女ゲームのヒットメーカーである男が、新作の恋愛シミュレーションで作成した究極の萌えキャラ・あいは、彼が初めて本気で夢中になったメイドカフェの女の子をモデルとしていたが……という出だし。現実の女の子とつき合えない彼が、恋愛を成就させるまでを描いていく「電車男」みたいな話かなあとも思ったけどどうなんでしょうな。なお監修は瀬奈秀明。扉ページでは外薗昌也のペンネームの脇に「コスプレ大好き♥」とか書いてあり、なんだか香ばしい。

【雑誌】ヤングサンデー 3/31 No.16 小学館 B5中

 一色登希彦の読切「ごんぞろ〜迷える悪魔に愛の歌を〜」が掲載。大会社の社長令嬢だが周りからハブにされている少女が、ある日悪魔を名乗るヘンなおっちゃんと出会い、「本当の願い」を聞かせろと迫られる。カネはあるけど孤独な少女の心の闇を描いて、最後はきっちりシメて読ます。普通に読ます漫画を普通に描ける、仕事人といった趣の作家。

【雑誌】ヤングジャンプ 3/31 No.16 集英社 B5中

 中野純子「ちさ×ポン」がクライマックス。一度は「ポン太が大学受験に失敗したら別れる」と宣言したちさだが、ポン太が交通事故にあって、ちさは自分の気持ちをハッキリ自覚する。いろいろ苦い出来事も多かった二人だがここでようやくハッピーエンドということになりそう。今回はなかなかいい感じの盛り上がりでした。というわけで次回が最終回。作:外薗昌也+画:別天荒人「ガールフレンド」ACT.10の前編が掲載。なぜだかやたら主人公を誘惑してくる、学校でも美人と評判のその姉。二人のその様子を見て、心穏やかでない主人公の彼女……という構図でお話は展開。お姉さんのほうが優勢って感じではありますが後編は果たして。尾玉なみえの読切「よれよれ草」なんか柱の部分に「Gペン片手に」とか書いてあるけど、本当にこれGペンの線なんだろうか。いつもよりもさらに脱力感があるんですけど。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 3/31 No.16 秋田書店 B5

 阿部秀司「番長連合」。池袋編は、池袋のあちこちに存在するクラブを取り合っていく、陣取り合戦的な感じで展開するっぽい。これまでは完全に番長同士の喧嘩モノだったが、現代風(あくまで「風」)な要素を分かりやすい形で取り入れ、ハッタリを利かせてくるあたりはさすがにうまい。あと今号と次号で、作:二宮清純+画:井上正治の実録スポーツ選手漫画「Athlete」が掲載。今回はプロ野球読売ジャイアンツ・工藤公康を取り上げる。投球フォームマニアにはたまらない投手です。

【雑誌】コミックバンチ 4/1 No.16 新潮社 B5中

 春日光広「サムライ刑事」が表紙&巻頭カラー。この人らしい、主人公にハッキリした相手はいるんだけど煮え切らないラブコメ状態になっている。この生ぬるさは嫌いじゃなかったりします。


3/16(水)……土産て魚卵

▼TV録画&動画エンコに使用しているmicroATXマシンは、エンコを始めると電源のあたりが熱くなり、それを感知して電源のファンの回転数が上がってけっこううるさい。なんとかならないかしら、とか思ってmicroATX用電源を物色するも、自作板の過去ログ(このスレッドの860あたり)を見ると、どうやら自分の使っているAOpen H420Aの電源は特殊な形状であり、交換がきかないらしい。ボボボボボキ━━(゚Д゚;)━━ン!と衝撃を受けた。あと実際に中身を見たところ、マザーボードを付けたままの状態だと取り外しができず、交換するにしても面倒くさそう。とりあえず外気の吸入と排気をしっかり行って、電源部分があったまらないようにするしかないかなー。まあちょっと対策を考えてみます。

【雑誌】週刊少年サンデー 3/30 No.16 小学館 B5平

 草場道輝の新連載「見上げてごらん」がスタート。テニスもので、主人公は元々は剣道の推薦でスポーツ名門校に入学したはねっかえりの兄ちゃん。テニスものって、主人公が他スポーツからの転向組であることが多いような気がする。将来的にはグランドスラムで優勝するまで登り詰めるらしい。ヒロインなのかな、主人公の幼なじみっぽい女の子が、かわいいとは思うが、外見がいささか地味でロン毛の男子にも見えてしまうのが惜しい。満田拓也「MAJOR」の清水さんのような扱いを受けないとよろしいのですが……というわけで、今回の吾郎の清水さんに対する仕打ちはヒドい。放っておくと1年くらい連載に登場しない彼女なので、たまにはいい目を見せてあげたまえ、という感じ。鈴木央のフィギュアスケート漫画「ブリザードアクセス」は2回め。しっかりまとまっていて、サンデーの誌面にもなじんでいるというか、絵的に違和感がない。橋口たかし「焼きたて!!ジャぱん」は桃屋とペプシからも金でももらってんのかな……というタイアップっぽい展開。桃屋のほうは扉に「協力」って書いてあるけど。

【雑誌】週刊少年マガジン 3/30 No.16 講談社 B5平

 GAGフェスティバル」とダイしてショートギャグ5本立て。桜場コハル「コワイオンナ」、小田扉「高速扉道路」、島田英二郎「愛と誠と彼氏と彼女」、西本英雄「さらばアニキ」、サダタロー「純情コクル24」。まあどれも短いので「すごい!」ってほどじゃないけど、まあまあ面白い。特別企画の扉ページをマガジンの表紙と同じレイアウトで作ってるので、せっかくだから1ページくらいカラーにすりゃいいのに……と思った。

【雑誌】COMIC RIN 4月号 茜新社 B5平

 ロリ系が多めの誌面だが、それ以外も楽しめる作品がわりと多く、最近のエロ漫画雑誌の中では好きなほう。東雲太郎「Swing Out Sisters」は5回め。カワイイ弟を、二人の姉が誘惑〜というお話。もともと絵はなめらかな質感があってとてもうまい人だけど、この作品はお話のほうもラブラブだったりコメディだったりしてけっこう楽しく読めている。上連雀三平「となりの精液さん」も相変わらずの上連雀三平ぺース。サラリと変態ワードの数々を口にする、いけしゃあしゃあとしたノリが面白い。

 関谷あさみ「愛の2歩3歩」。主人公で出来た地味でおとなしそうな外見の理想の彼女。でも一度したら彼女がエッチになりすぎちゃって、理想は大人しい女子である主人公はちょっと弱ってしまって……という内容。めがねっ娘で図書委員系なルックスをしたヒロインがかわいくて良いです。LEE「にゃんにゃんらぷそでぃ」は、ボーイフレンドの飼っていた猫の霊がヒロインにとりついちゃって、ネコミミモードでエッチ。こちらもかわいい。冒頭でヒロインが「中学1年」と明言しちゃってるけど、最近あんまりこういうの隠さなくなりましたね。以前は「●年」とかになってることが多かったけど。

【雑誌】美熱Angel 4月号 平和出版 B5平

 じょん同助「みによめ」は2回め。謎の花嫁売りますサイトからやってきた、ちびっこなおよめさんが主人公に甲斐甲斐しく奉仕。変わった漫画を描く人であるけど、今回はわりとストレートに幼女のかわいさで勝負してるかな。加賀美ふみをはちょっと短めの作品2本立て。「いんもう姫」は、一人暮らし男子のチン毛から生まれた妖精みたいな女の子「いんもう姫」が、ご主人様に恩返し、というお話。出自は陰毛だけれどもなかなかかわいい。もう1本「マシュマロ」は4ページ。前回掲載の「チョコレイト」の後日談。ところで最近、ペンネームの表記が作品の扉ページでは「カガミフミヲ」、目次などでは「加賀美ふみを」となっているんだけど、どっちにしたほうが良いのかなー。


3/15(火)……オレンジ屋根は俺んじゃねー

▼「エマ」5巻[Amzn]販促のため、ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店の女性店員さん二人が、3月31日から5日間、店内でメイドコスプレするとのこと。ニュースの内容で「最近の書店さんはいろいろやるんだなあ」と思ったが、新文化がニュース(3/15分)でわざわざ取り上げたのもちょっと新鮮だった。ニュースリリースでも送ったんですかね。

▼アニメ感想。遅ればせながら、先週土曜日放送(BSフジ)の「サムライチャンプルー」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)/(7)/(8)/(9)]第25話を見る。さすがにラス前だけあって、物語はだいぶ盛り上がっているし、作画も気合いが入っている。アクションシーンも充実。フウが、ムゲンとジンのどちらにより惹かれていたかなんてことも、結論めいたものが見えた。「途中はいろいろ寄り道して、最後の3話でまとめればいいかな」と思っていた作品だったが、本当にその通り最後の3話でググッとまとめてきた。「巌窟王」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)]も相変わらず面白い。昨日の日記で書いた「ファンタジックチルドレン」[Amzn:(1)/(2)]とともに、豊作だった2004年秋スタートアニメを代表する作品。確固たる美学に貫かれた作品作りの姿勢には敬意を表します。

▼16日売り
【雑誌】COMIC RIN 4月号 茜新社 B5平
【雑誌】COMIC姫桜 VOL.004 富士美出版 B5平
▼18日売り
【単行本】「さくらんぼ」 くどうひさし 司書房 A5 [Amzn]

【雑誌】漫画アクション 4/5 No.8 双葉社 B5中

 作:井川公彦+画:やまだ浩一「飯盛り侍」。今回は海賊にとらわれた弥八が、船の上で彼らに鍋を振る舞う。いろいろうまそう。漫画を読んでいるときはお腹空いてるときが多いのでつい反応してしまう。

【雑誌】近代麻雀 4/15 竹書房 B5中

 天獅子悦也「むこうぶち」。やっぱり予想どおり、傀との勝負を経て、安永さんの秘蔵っ子の女流雀士さんが化けた。分かりやすく美人キャラに変身してる様子がちょっと笑った。神原則夫「西校ジャンバカ列伝かほりさん」では、テンパイ君の訴えかけにより、西校麻雀部が立ち上げられる。なんかのんびりした感じで、ほのぼのいたしました。たまにはかほりもノーレート。

【雑誌】ビジネスジャンプ 4/1 No.8 集英社 B5中

 新連載、山花典之「オレンジ屋根の小さな家」が開始。突如妻に捨てられて離婚することになったマジメで平凡な男が、彼女に帰ってきてもらおうとマイホームを購入。しかし住宅業者が悪徳で、その業者はまったく別の、娘二人連れの女性にも同じ家を売りつけたままトンズラこいていたのだった……ってなところから始まる、離婚した家族同士のドタバタ同居ホームコメディといった感じ。まだ最初なんでどうなるか分からないけど、山花典之の描く女性は相変わらず美人さん。手堅く楽しめるラブコメ含みのホームドラマになりそうな感じではあります。作:倉科遼+画:紅林直「嬢王」では、彩の前に彼女を惹きつけるイイ男が出現。彼女がノボせてポーッとなっている風情が色っぽくて良いです。

【雑誌】漫画サンデー 3/29 No.12 実業之日本社 B5中

 ロドリゲス井之介「ぴんちら」は、上部団体へと単身修行に行ったドンブリが順調なのに対し、キョロのほうはドツボ状態。このまま二人のコンビは解消されてしまうのか……というところで以下次号なんだけど、次で最終回になるらしい。ちょっともったいないかな。末松正博「親子ゲーム」はめでたしめでたしの最終回。きちんとハートフルなホームドラマになっててけっこう面白かった。最近の末松正博は何気に手堅い。

【雑誌】エンジェル倶楽部 激花 Vol.9 エンジェル出版 B5平

 平野武士「凸凸家族」がわりと良かった。ふたなりお姉ちゃんが、弟くんのおちんちんで性欲解消〜というお話。おねいちゃんのイタズラっぽい表情が見てて楽しい。

【単行本】「シャイニング娘。」4巻 師走の翁 ヒット出版社 A5 [Amzn]

 おなじみコミック阿ウンで連載中の、女の子大量アイドルユニット凌辱絵巻の4冊め。この巻は前の続き。不死本ミキの強大な魔術によって操られた超アイドルの×浦あや、そしてシャイニング娘。のメンバーたちがファンと行く沖縄ツアーの道中で、ファンの男の子たちによって公開凌辱されまくりますよ〜という展開。師走の翁のサービス精神の旺盛さには毎度感心させられるけど、それはこの巻も同様。シャイ娘。のメンバーたちを、現実の人たちをモデルにしつつかわいく個性的に描き、楽しい雰囲気でお話を展開。しかもエロ密度も素晴らしい。ほとんど全編にわたって、あっちゃでもこっちゃでもシャイ娘。のメンバーたちがねっちょりがっつりヤラれまくっててたいへんエロいです。

 あとファンと行く沖縄ツアーも面白い。娘。たちによる撮影会やらクイズゲームやら、早ヌキゲームやら、運動会的なイベントをエロに結びつけて、みんなでやりまくりやられまくり。元ネタとかについてはよく知らない部分が多いのだけど、「あー、ここらへん勘どころなんだろうな」っていうのが分かるように、嫌味にならない調子で描いてるのでなんとなく面白さは伝わってくる。ヌカせもするし、ファンを面白がらせもするし、作者自身も面白がってる。エンターテイナーだなあ。なお現在出ている初回限定版の単行本には、1冊につきトレカが4枚ほど付いてます。


3/14(月)……BACK TO THE 博徒

▼アニメ「ファンタジックチルドレン」[Amzn:(1)/(2)]が面白い。物語は現在23話。最終盤に突入し、ほとんどの謎が明かされた。序盤のゆったりした展開から少しずつ物語を加速させ、ドラマチックに盛り上げてきている。スケールの大きな物語をしっかり構築して、強い物語の力で見る者を引き込む。絵柄も地味ながら安定感があってクオリティは高い。現在見ているアニメの中ではトップクラスの評価。昨年秋スタートの作品は本当に豊作だったなあとしみじみ思う。興味のある方は、現在Yahoo!動画で第1話が無料配信中なんで見てみるとよろしいのでは。といっても1話だけ見てもよく分からんかもしれませんが。

【雑誌】ヤングキング 4/4 No.7 少年画報社 B5中

 一色登希彦「モーティヴ−原動機−」が引き続き面白い。5年ぶりにバイクレースに出場した主人公ミチタカのバイクへの想いに再び火がつき、いよいよ本気モードに。熱気のこもった描写に迫力があり、毎回ググッと読ませる。大橋薫の新連載「巫女っす! 〜歌舞鬼町七変化〜」は、巫女であるヒロインとホストをやってる男がコンビを組んで、歌舞伎町で起きる霊魂関係の事件を解決してくって感じかな。わりとお気楽なノリ。花見沢Q太郎「ももいろさんご」は、69回めだからシックスナインのお話。この人を食った安直さ加減が良いと思った。

【雑誌】ヤングマガジン 3/28 No.15 講談社 B5中

 以前別冊ヤングマガジンで連載されていた、市川ヒロシ「2人暮らし」が掲載。CLAMP「×××HOLiC」の代原かなあ。「2人暮らし」は好きな作品なので、久々に新作が読めてうれしかったです。作:村尾幸三+画:土屋多摩「諸刃の博徒 麒麟」は短期集中連載。幕末の世に生きた博徒・麒麟が、日本を食い物にしようとするアメ公な方々を相手に一勝負……という内容。今回はまだ導入なのでどんなジャンルで博打をやるのかは不明。あと大和田秀樹「野獣社員ツキシマ」はセカンドシーズン最終回とのこと。続きはあるんすかね。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 3/28 No.15 小学館 B5中

 新連載、並木洋美「現在官僚系もふ」は財務省の主計局総務課に配属されたおにいちゃんが主人公の官僚モノコメディとのこと。原作は「コンデ・コマ」の鍋田吉郎。絵柄は若干薄味。うーん、どんなもんかなあ。小田扉「団地ともお」。ガリベン少年のみつお君と、ちょっと怖い頑固オヤジの島田さんがお友達に。珍しく島田さんが幸せそうにしててうれしかった。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 3/28 No.15 集英社 B5平

 読切、杉田尚「斬」がわりと面白かった。いまだ人々が帯刀をやめないでいる、架空世界の日本が舞台。普段は意気地なしだけど刀を持つと人格が豹変し、物凄い剣の使い手に変身する少年(でもそのときのことは普段は覚えてない)が、学校に出没する辻斬りと戦う。まだ垢抜けないところはあるものの、絵柄はけっこう可愛げがあるし、学生服や背広を着た人たちがみんな刀を持っている姿とか、設定的にもユニーク。画面作りがゴチャゴチャしてるのは難だが、すごく読みにくいというほどではない。というわけで作画的にもう少し腕を上げてくると、けっこう良い感じなのでは。読切はもう2本掲載。KAITO「ハピマジ」、大江慎一郎「肉ガリ」。ジャンプのギャグ漫画シーンにおけるうすた京介の影響って本当にデカいんだなと思いますね。作画とかボケツッコミのテンポとか。

【雑誌】快楽天BEAST 4/15 Vol.1 ワニマガジン B5

 快楽天系列で、わりとエロを濃い目の方向に振った雑誌って感じかな。次号が5月16日発売なので、いちおう隔月ペースっぽい。

 巻頭カラーは西安。淫乱女教師さんと生徒がやるという話だが、「3年P組尺八先生」というタイトルにちょっと笑った。オチも下らなくて良い。奴隷ジャッキー「鳴かぬなら!」は、部活の合宿中に起きたアクシデント→押し入れ内でHというお話。あいかわらずむちむち。オチのぐだぐさ加減が楽しかった。Cuvie「真心ブラザー」。いつもながら品の良い絵柄で、エロもラブもきっちり押さえててうまい。甘い雰囲気作りも上々。ノッてるなと思います。天竺浪人「峠」。主人公の滝村が、クールで無愛想に見える女の子・沢口さんが大学で出会い、それがきっかけで苦い過去の記憶が甦る。ミステリアスなお話運びで読者を引き込む腕前はさすがのもの。50ページとボリュームもあり、読みごたえがありました。

【執筆陣】西安、飛龍乱、鬼窪浩久、Cuvie、夕凪薫、桐生知彦、麻生我等、佐桂蓮弥、天竺浪人


3/13(日)……荷負うたイモリ

▼サブのテレビ録画用マシンで動画エンコをしていると、どうもけっこう熱を持つらしく、CPUクーラーのファンの回転数が上がってしまってかなりうるさい。というわけでちょっとケースを開けてみて放熱対策を検討……とかやってたら重大なことに気がついた。CPUクーラーの固定用レバーを倒してなかった……。つまりクーラーが固定されておらず、グリスだけでCPUにくっついている状態。なるほど、こりゃ冷えないわけですよ。横置きのケースなんで、そのままの状態でもクーラーとCPUは接触してたけど、CPUへの密着度は低くなるはずなんであんまり良い状態でなかったことは確か。この状態で24時間以上エンコとかしてたけど、よく落ちなかったよなー。ということは、マシン全体の放熱性自体は意外と悪かないってことなのかな。とりあえず排気のほうは足りてそうなので、あとはもう一息吸気のほうを工夫すれば、だいぶいい感じで運用できそうな気はする。今後どんどん暖かくなってくから、ちゃんと対策はしとかないとね〜(などとCPUクーラーの固定を忘れるような粗忽者がいうべき言葉ではないかもしれませんが)

【雑誌】コミックビーム エンターブレイン B5平 [定期購読:7andyicon

 志村貴子「放浪息子」がたいへん面白い。今回は修一くんがモテモテ。というかもともとモテてはいるのだけど、彼を取り巻く女の子たちの気持ちが、ハッキリと浮き彫りに。頑張れ千葉さん。負けるな安那ちゃん。みんなかわいいなあ。冷静に考えるとかわいい女装少年をめぐって、女の子たたいが火花を散らす、ドロドロな構図ともいえるけれども。森薫「エマ」は乳が良かった。別に中学生でもないんだから乳程度でなんだとも思うけれども、やっぱり心が華やぐ。乳は心の栄養費。安永知澄「やさしいからだ」は、ヒロインの美保弥生さんがかわいいなあ、と。はにかんだような控えめな表情がええです。

 タイム涼介「あしたの弱音」。弱音がケンカしているときに口にしたセリフが、何気ないけどカッコ良かった。「俺ら二人に勝てると思ってんのか」と問われて「お前らとは勝ち基準が違うがな…勝つぜ…」と返す。タイム涼介の言葉はいい。新谷明弘「からだの国のありす」は久々の代7話。ありすが旅に出て、ちょっとお話が動くかな。千田悟志の読切「放課後図書室」は、放課後の図書室で一人本を読む、ちょっと変わった女の子と少年の物語。今回は女の子がなかなかいい感じに描けていると思いました。きっちりした丸い絵柄で完成度は高い。カイトモアキの読切「井戸に薔薇」は、下校時に涸れ井戸の脇で、親友として振る舞っていた二人の少女が醜い争いを繰り広げる。シドいお話ですよう。アクが強くて好きだけどねー。

【単行本】「溺れるナイフ」1巻 ジョージ朝倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 面白かった。ファッション雑誌の読者モデルをやっているようなイケてる小学校6年生の娘さん・夏芽が、親の都合によっていきなりど田舎の町に引っ越すことに。そこで彼女は不思議な雰囲気をまとった少年・コウと運命的な出会いを果たし、彼に心奪われていく。いつもながらジョージ朝倉のぐいぐい読者を引き込んでいくストーリー運びは素晴らしく、見せ場のシーンの美しさ、線の力にうならされた。そして夏芽とコウ、二人の想いのまっすぐなこと。夏芽はこの巻の段階では自分の抱いている気持ちの名前を見出していないが、相手に向かう気持ちの強さはとても眩しい。なんていうかちまちましたことしないで、スバッズバッと読者に向かって切り込んで来てくれるので、読んでて気持ちイイ。オトメチックであり男らしくもある。カッチョいいですねえ。

【単行本】「恋姫草紙」 コゲどんぼ メディアワークス A5 [bk1][Amzn]

 人々の恋する力を爆発させちゃうという特殊能力の持ち主であるお姫様が、彼女が恋した四郎という若侍(実は忍者)の後を追って城を飛び出し、いろいろな冒険をしていくという物語。あんまり長いお話ではないけど、お姫様をキュートに描いてきっちりまとめていて、まあまあ楽しめる。

【単行本】「内向エロス」4巻 陽気婢 ワニマガジン社 B6 [bk1][Amzn]

 最終巻。とはいっても巻を重ねるに従って、エロ漫画家・竹井先生の話→作中作→竹井→作中作というサイクルではなくなり、完全に短編連作状態に。とはいえ1本1本の作品を見ると、女装少年ものや、義母に憧れる少年のお話などなど、いかにも陽気婢らしい味の出た作品が揃ったなという感じ。そのため驚きこそはないものの、手堅くきっちり読めるし、陽気婢の細い線によるのびやかな作画や、ほの甘い雰囲気が楽しめる。掲載作品の中ではとくに、女装少年モノである「ロリータエンジンナルシスター」がいいかな。主人公の少年がかわいくて。

【単行本】「下町マドンナ食堂」1巻 中田ゆみ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 未亡人のおかみさんとその娘さんが切り盛りする下町の食堂を舞台とした、ちょっとエッチなほのぼのコメディ。そのおうちに以前は借金取りをやっていた青年が居候することになったりするんだけど、そういったあたりはまあわりとどうでも良くて、とにかくおかみさんがいい。おっとりした天然系な和み系おくさんで、たいへん乳がデカい。そのうえなんかガードがゆるい。お祭りのときに浴衣着てたら胸の谷間に金魚が滑り込んで、とろうとしたら乳がぼろんと飛び出しちゃった〜とか、そういう他愛ないサービスシーンがてんこ盛り。いちおうエロ系ではあると思うけど、本番シーンとかはなく、あくまでポロリレベル。でもそれが無性に安心すると申しますか。たいへん良い感じに、包容力のあるほんわかした熟女さんを描けていると思います。

【単行本】「桜通りの女神」1巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 いやー、ながしま超助最高。本当に下らない。生まれ育った商店街がつぶれそうになったと聞き、世界的なスーパーモデルをやっていた八百屋の娘ユリアが、故郷に戻って商店街のために身も心も捧げちゃうわ〜んというお話。その商店街というのが、昔はあっちゃでもこっちゃでも真っ昼間っからええ大人たちが絡み合っているような、ユリアいわく「愛があふれたラブタウン」だったそうで、彼女はそれに憧れていたので商店街に愛を取り戻すべく頑張ってしまう。そんなわけだからエロエロサービスとかもやり放題。

 もう2話めからユリアは自分から極小ビキニ姿になって八百屋で野菜を売り、お客さんに体も触らせまくり。とても頭が軽い。3話めでは、商店街の飲食組合のイベントである女体盛り祭に協力。最初は寿司屋、次にそば屋、そして最後はトンカツ屋と女体盛りをはしごする。揚げたてのトンカツとライスによる女体盛りとか、あんまりな構図に思わず爆笑。こんな適当なセクハラバリバリなことばっか描いているのに、ながしま超助の作風は不思議なくらいカラッと明るくて嫌味がない。出てくるキャラが揃いも揃って頭が悪いのも清々しいほど。読んでてとても楽しいです。


3/12(土)……guessして解す下衆

▼アクセス解析で引っかかったのだが、MARSFLAGという検索サイトだと、なぜかこんな検索ワードでウチが一番上にくる模様。ちょっと愉快だったので記念キャプチャー

▼ちょっと忙しいので本日は2冊だけ。

【雑誌】別冊マーガレット 4月号 集英社 B5平

 アルコの新連載「ヤスコとケンジ」がスタート。以前読切で掲載された作品の連載化。読切版は単行本「三つ編と赤い自転車」[bk1][Amzn]に収録。お話のほうは、お年頃の妹ヤスコと、彼女のことを心配してやかましく口出ししてくる元ヤンキーで現在は漫画家をやっている兄ケンジの二人を描いたドタバタコメディ。アルコの場合、こういうギャグっぽいモノより直球勝負な恋愛モノのほうが好きなんだけど、まあとりあえずはしばらく様子見。河原和音「高校デビュー」。ヨウが彼氏になったことを意識するあまり、彼にまともに接することができなくなった晴菜。その態度を見てヨウがヘソを曲げてしまうが……という展開。とくに今回のラスト数ページあたりは、ラブコメ感がいい具合に高まってて微笑ましい。好調をキープしている。中原アヤ「ラブ★コン」は手堅いが、だいぶ展開が遅まってきた感がある。そろそろサクッと巻きに入ってもいいころだと思う。

【雑誌】comic天魔 4月号 茜新社 B5平

 花巻かえる「2.5次元少女」はロリ顔巨乳の声優を、オタクたちがさらってリンカーンに突入という内容。クライマックスシーンで彼女が「イクッ オタク精子でイッちゃうよォォ!!」「子宮がオタクになっちゃうよォォ!!」とか叫んでたのが面白かった。このセリフだけでもけっこう満足。グッドセンスだと思います。琴義弓介「Guess」。お兄ちゃんのPCのひみつ妹フォルダを覗きみちゃって欲情した妹と、おにいちゃんが……というお話。妹さんのたぷたぷぷるぷるした体つきが色っぽいのと、吊り目なイタズラっぽい顔つきがなかなかかわいい。絵のクオリティも高く、安定したエロエロぶり。あと今号にはTrump「Charm the Cat」が載っててちょっとびっくり。懐かしいなあ。「Refrigerator inside.」というお話。そんなに細かく追っていたわけではないので新作なのかは分からなかったです。


3/11(金)……和菓子屋の星

▼そういえば書き忘れてた。永野のりこの娘さんであり「ちいさなのんちゃん」[Amzn]で有名なのんちゃん(現アキバ系バンドLittle Nonヴォーカル)が、漫画で商業誌デビューしてます。まあ4コマ1本だけですが。掲載はネットランナー2005年4月号[Amzn]のp.151。連載らしいです。

【雑誌】ヤングアニマル 3/25 No.6 白泉社 B5中

 甘詰留太「もてね!?」。収まるべきところに収まった感じ。これ以上展開しようはないと思うんで、そろそろラストは近いかな。克・亜樹「ふたりエッチ」。優良さんと真が200回くらいしかしてないとかほざいている。納得できない。だって今回で連載198回めですよ。あのぺースなら少なく見積もってその2倍くらいはしてるでしょう。漫画に描かれてない部分も含めて。などと主張してもしょうがないんだけど……。まつもと剛志「まじかるストロベリィ」の単行本1巻は4月28日に発売決定。今回も微笑ましく、ラブコメもきちんとしてました。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。今回はひだりちゃんの友達にして雑魚キャラである(とか断言しちゃいますが)女の子のお話(名前覚えてない→加賀見さんでした)。このところ由紀&姉&黒川さんの話で盛り上げてきたのに肩透かしされた気分。次号は由紀の逆襲に期待。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 3/25 No.7 小学館 B5中

 作:秋月戸市+画:吉本浩二「こまねずみ出世道」。ものすごくウザったい顔をした常次朗の部下、奥野がお見合いパーティに参加して、ちょっといい女の子と知り合って調子に乗る。奥野の表情や振る舞いが物凄く暑苦しくて素晴らしい。吉本浩二の絵のいやったらしさはけっこう好きだ。太田垣康男「MOON LIGHT MILE」。妊婦である理代子に襲いかかる犬。うーん、犬こえ〜。描写に迫力があって説得力あります。

【雑誌】コミックバンチ 3/25 No.15 新潮社 B5中

 坂本タクマ「屈辱er大河原上」。大河原上の、芸人としての認知度がどんどん高まっている。「恋人にしたくない芸能人」とかいう分野で。芸人というのはまさに天職ですな。しかしそれだけ売れてきても着ている服や済んでるアパートは全然変わらない。作:いしぜきひでゆき+画:藤栄道彦「コンシェルジュ」。いつもはツンケンしている鬼塚さんのメイド服姿が今回の見どころ。藤栄道彦の描く女人はけっこうかわいい。

【単行本】「アカシヤの星」2巻 たくまる圭 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 多国籍な民族の子供達が入り混じる幼稚園で働く日本人青年・隆星が主人公。この巻では隆星がとある児童のお母さんに惹かれてしまうが、それはやがて幼稚園の子供達全体に波紋を呼んで……という展開。なかなか複雑な環境におけるドラマを丁寧に描いててきっちり読めるんだけど、うーん、ちょっと地味かなあ。もやもや息苦しいこと自体は悪くないんだけど、物語全体を貫く本筋自体が見えにくくなっちゃってる気がする。たくまる圭ならではの気持ち良い作風に、ブレーキがかかっちゃる感じがしないでもない。別に癒しまくれとはいわないけど、もう少し確かなフックのようなものが欲しい。主人公のキャラが弱いような気はします。

【単行本】「ベルセルク」28巻 三浦健太郎 白泉社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻はあんまり大きなヤマがないのでちょっとヌルめの展開。魔女っ娘のシールケちゃんがガッツにちょっとトキめいててかわいかったりするのが印象に残る。そのほかのキャラはちと印象が薄く、28巻はシールケが主役といっても過言ではないでしょう。

【単行本】「蒼天航路」33巻 王欣太 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 漢中を巡る劉備陣営と曹操陣営の戦いがヒートアップ。そろそろ「三国志」ではおなじみの歴戦の英雄たちが、表舞台を去る時期が近づいててちょっと切ない。で、この巻のメインは夏候淵と法正。二人ともカッコ良かったです。

【単行本】「龍」38巻 村上もとか 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 いつもどおりの安定感。子供ならではの純真さと、人身売買され最下層の生活の中で身につけた邪さを同居させている雲龍少年の描き方がうまいなあと思う。外見的にも可愛いような気持ち悪いような感じがしっかり出ている。


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