2005年5月下旬


5/31(火)……神のち空

▼下のほうに漫画の感想追加しました。ずずーっとスクロールして下さい。あとOHP月極アンケートのテーマをいったん入れ替えたのち、テーマをサシカエたりとかしてます。(2005/06/01 12:53)

OHP月極アンケートのテーマ入れ替え。当初はキャバクラ、ホスト、バーなどの酒場、性風俗といった世界について描いた「夜の世界漫画」にしたんですが、どうも反応が鈍そうな気配だったんで急遽テーマを差し替えました。新テーマは「芸能界・演劇・舞台漫画」にします。これならもう少し間口は広いかと。バレエとか能、歌舞伎、漫才、落語といったものでもOKです。なんかゴタゴタしてすみませんが、よろしくお願いします。

▼5月の「こどもまんが」のほうはあずまきよひこ「よつばと!」が1位。小田扉「団地ともお」、安達哲「バカ姉弟」がそれに続いており、だいたい現在の勢いからいうと妥当な結果になったんじゃないかと。もしかすると誤解を招く表現だったかもしれませんが、ここでいう「こどもまんが」というのは、「こども向けまんが」ではなく、「こども世界を描いたまんが」「こどもがメインとして活躍するまんが」を指してます。こども向けまんがはこどもが読むまんがですが、上記のようなくくりだと、むしろ大人が読むものという色合いが強くなると思います。投票結果もだいたいそういった感じになってるかと。いちおう念のため。こども向けまんがでアンケートをやってみるという手もありますが、これはOHPにアクセスしてくださっている層と、こども向けまんが本来の読者層がかぶらないので、やってもあんまり盛り上がらないし参考になる結果は出にくそう。てなわけで「こども向けまんが」というテーマではたぶんやりません。

▼未読物
【単行本】「月光シャワー」 坂口尚 チクマ秀版社 A5 [bk1][Amzn]

▼単行本購入予定。データはbk1まんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

▼2005年6月単行本購入予定
6/1 「となりのお姉さん」 玉置勉強 ニ見書房
6/3 「ピューと吹く!ジャガー」9巻 うすた京介 集英社
6/3 「RING」3巻 島袋光年 集英社
6/7 「かる〜まミルク」 かるま龍狼 竹書房
6/7 「西校ジャンバカ列伝かほりさん」3巻 神原則夫 竹書房
6/8 「無敵看板娘」13巻 佐渡川隼 秋田書店
6/8 「かりんと。」6巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店
6/8 「子供学級」4巻 桜井のりお 秋田書店
6/中 「ファミリーレストラン」 雁須磨子 太田出版
6/中 「ケツのある通路(仮)」 砂 太田出版
6/10 「ネコネコパンチ!」 大見武士 少年画報社
6/10 「モッちゃん 猛打爆裂編」 尾上龍太郎 白夜書房
6/10 「わたしの肢躰」 みかん(R) コアマガジン
6/10 「ミルクママ」 ゆきやなぎ 富士美出版
6/13 「BARレモン・ハート」21巻 古谷三敏 双葉社
6/15 「F-mode」 高岡基文 ヒット出版社
6/16 「教えてTeacher」 飛龍乱 フロム出版
6/17 「おれはキャプテン」8巻 コージィ城倉 講談社
6/17 「僕と君の間に」2巻 鈴木央 集英社
6/17 「ひかりのまち」 浅野いにお 小学館
6/19 「GOGO HEAVEN」 ヒロモト森一 集英社
6/下 robot 3  ワニマガジン
6/20 easeVol.3  宙出版
6/20 「シグルイ」4巻 作:南條範夫+画:山口貴由 秋田書店
6/23 「さくらの境」1巻 竹本泉 メディアファクトリー
6/23 「爆音列島」6巻 高橋ツトム 講談社
6/23 「無限の住人」18巻 沙村広明 講談社
6/23 「ラブやん」5巻 田丸浩史 講談社
6/23 「ヒーローズ」2巻 作:大山あつし+画:三宅乱丈 講談社
6/23 「はるか17」7巻 山崎さやか 講談社
6/23 「蟲師」6巻 漆原友紀 講談社
6/24 「特務咆哮艦ユミハリ」1巻 富沢ひとし 幻冬舎コミックス
6/24 「Rouge」 冬長 オークス
6/25 「コーヒーもう一杯」1巻 山川直人 エンターブレイン
6/25 「山川直人作品集(仮)」 山川直人 エンターブレイン
6/25 「機動旅団八福神」2巻 福島聡 エンターブレイン
6/25 「戦線スパイクヒルズ」1巻 作:原田宗典+画:井田ヒロト スクウェア・エクニックス
6/25 「BOYS'n GIRLS」 小菅勇太郎 一迅社
6/25 「Landreaall」6巻 おがきちか 一迅社
6/25 「ササナキ」2巻 ゴツボ×リュウジ 角川書店
6/25 「低俗霊DAYDREAM」7巻 作:奥瀬サキ+画:目黒三吉 角川書店
6/27 「宇宙賃貸サルガッ荘」5巻 TAGRO スクウェア・エニックス
6/27 「モーティヴ −原動機− リフュールド」1巻 一色登希彦 少年画報社
6/27 「最後の制服」1巻 袴田めら 芳文社
6/28 「セクハラマン」1巻 ながしま超助 双葉社
6/29 「ちょこッとSister」4巻 作:雑破業+画:竹内桜 白泉社
6/29 「もてね!?」 甘詰留太 白泉社
6/29 「サーティーガール」1〜2巻 岩崎つばさ 白泉社
6/29 「Newmanoid CAM」 うろたん フランス書院
6/30 「麦わらドリル」 原一雄 小学館
6/30 「のらみみ」3巻 原一雄 小学館
6/30 「バンビ〜ノ!」2巻 せきやてつじ 小学館
6/30 「キーチ!!」7巻 新井英樹 小学館
6/30 「ぼくらの」3巻 鬼頭莫宏 小学館
6/30 「パン★テラ」3巻 ゴツボ×リュウジ 小学館

【雑誌】漫画サンデー 6/14 No.22 実業之日本社 B5中

 以前短期集中連載でやってた笠原倫「沈め屋」が本格連載に。お金がらみで非道な行いを繰り返す「マネー極道」をターゲットとする、通称「沈め屋」の活躍を描いていくというモノ。ネタ的には「クロサギ」にちょっと近いかな。作:ひじかた憂峰+画:松森正「湯けむりスナイパー PARTII」。携帯電話の導入により、温泉宿の面々の人間関係に微妙な変化が生じ始める。なんかみんな揃いも揃って、火を手にした原始人か何かのような反応(というとおおげさすぎるけど)をしてて面白いです。作:倉科遼+画:東克美「不倫白書」は2回め。これ続きモノじゃなくて一話完結シリーズだったのか。前回読んだとき勘違いしてた。

【単行本】「神のちからっ子新聞」1巻 さくらももこ 小学館 A5 [Amzn]

 ビッグコミックスピリッツの片隅で、奇妙なワールドを展開している「神のちからっ子新聞」が単行本にまとまった。1回につき4P、見開き漫画2Pと記事2Pで構成されるその誌面はどうにも滑稽。誌面で好きなコーナーは、加字山さんという人が作った新しいことわざを紹介するコーナー。「パンダのはくせいを得る」(入手困難だが、別にいらない物を得た時のたとへ)とか、含蓄があるんだかないんだかよく分からんことわざが満載。これを読むと、自分でも何か新しいことわざを生み出してみたくなるというもの。あとおたよりコーナーへのつっけんどんでいい加減な回答、似てない似顔絵、微妙にオチてなくてもやもやした4コマ漫画など、素敵な要素がてんこ盛り。さくらももこの、こういう不条理ギャグ的なものをさらりと描いてしまう才能はかなり素晴らしいものがあると思う。枯れた絵柄も味わいがある。徹底的に無益であるところが良いです。

【単行本】「ライドバック」4巻 カサハラテツロー 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 とても面白い。ロボットとバイクの複合ユニット的な乗物であるライドバックを駆る主人公・尾形琳は、「ライドバック少女」として学生運動の象徴的存在へと祭り上げられていく。その渦中で起きた悲劇をきっかけに、琳は否応なく時代のうねりに巻き込まれる。ここまでもライドバックがメカとして魅力的だったし、運転シーンの爽快感もあったが、このあたりからさらに物語のほうも大きく動き始めて目が離せなくなってきた。そしてこの巻の後半、琳が悲しみの中で遮二無二ライドバックを駆るシーンは、ヴィジュアル的にも非常に素晴らしい。キラキラとした光の中で、少女の乗ったメカが躍動するダイナミックな画面作りは鳥肌モノ。琳のスラリとしたプロポーションの見事さ、しなやかさも目に眩しい。カサハラテツローならではのダイナミックで気持ちの良い作画がいよいよ威力を発揮してきた。今後のさらなる盛り上がりに期待が高まる。

【単行本】「最強伝説黒沢」6巻 福本伸行 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 いやあ本当に面白い! もう爆笑。若いくせにやけにモテモテで、金もあり、ジューシィな体験をしまくりな仲根に引き回されて、上流な人たちが集まるトロピカルな場所へと連れていかれた黒沢。そこで女子の水着姿に浴場した黒沢は、一匹の野獣と化しエロスイムを敢行! で、その後、仲根の喧嘩沙汰に巻き込まれて黒沢流超戦闘術を披露。あまりのイカレた行動に相手も読者もあ然呆然。行動ももちろん面白いし、黒沢さんの表情、セリフの一つひとつがとにかく素晴らしい。「青汁みたいな青春」「人生の温暖化」「ハウルの動く城」など、名セリフも続々。本当に福本伸行は、よくこんなの考えつくよなあ。ほとほと感心する。天才だと思う。

【単行本】「ハツカネズミの時間」1巻 冬目景 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 閉鎖された学校の中で、投与され続けていた薬剤の影響もあって、その状況をとくに疑問に思うこともなく暮らしていた少年少女。しかし外からやって来た少女の存在がきっかけとなって、彼らは自らを取り巻く環境の不自然さに気づきはじめ、自由を求めてあがき始める……というストーリー。モーニングで始まり、アフタヌーンに連載の場を移した本作は、現代(もしくはそれに近い)日本っぽい感じの世界が舞台に、なかなかミステリアスに展開中。最近の冬目景は、いまいちピンと来ない作品が多いので、ここらへんでブイブイいわせてほしいところ。この作品も均質で整ってはいるが、その分、もう一つインパクトには欠けるところがある。キャラなりストーリー展開で、もっとメリハリがついてくるといいんだけど。実力はある人なので、今のポジションに安住せず、さらなる飛躍を狙ってほしい。

【単行本】「はるか17」6巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 コンスタントに面白い。最初は野暮ったいところもあったはるかが、いろいろな経験をして魅力的に成長している。自分の頭が古いせいもあるだろうけれども、普段の姿があんまりチャラチャラしておらず、良い娘さんっぽい点も好感が持てる。出世がトントン拍子すぎるといえなくもないが、成長のためのステップはきっちり踏んでいるので納得はいく。それに芸能界で出世する人は、案外こんなもんなのかもしれないなーとも思う。


5/30(月)……尻箒

▼未読物
【単行本】「ライドバック」4巻 カサハラテツロー 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ナツノクモ」4巻 篠原六郎 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「最強伝説黒沢」6巻 福本伸行 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「龍」39巻 村上もとか 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「いばらの王」5巻 岩原裕二 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】ヤングキングアワーズ 7月号 少年画報社 B5平

 石田敦子「アニメがお仕事!」が毎回面白い。めもちプロの経営が激震、イチ乃をはじめ所属する人たちの人間関係も揺れる。そんな中、これまでニ太に毒づいてばかりいた湯田上が、引きこもるニ太の元へ行き、彼を叱咤する。アニメがどうのこうのを抜きにしても、青春ドラマとしてアツい展開になっていて読みごたえがある。志村貴子「ラヴ・バズ」と大石まさる「ピピンとピント★」はともに次号で最終回。どちらもドタバタした感はあるが、「ラヴ・バズ」の試合の無茶苦茶な混乱ぶりはなかなか見もの。平野耕太「ヘルシング」。アーカードがアンデルセン神父に向けた微笑みがかなり萌え度高し。これはけっこうグッとくるでしょう。

【雑誌】コミックバーズ 7月号 幻冬舎コミックス B5平

 PEACH-PIT「Rozen Maiden」。ドジっ娘っぽい人形のカナと、そのマスターで人形出来愛者であるみっちゃんのやりとりが面白い。けっこうギャグキャラだ。ジュンが人形の服を作ったりするとすごく喜びそうな人だけど……。ジュンのほうはいよいよトラウマの核心部分に迫って事態は深刻化。でもまあここを乗り越えれば、社会復帰も見えてくるって感じか。

【雑誌】ヤングマガジン 6/13 No.26 講談社 B5中

 古谷実「シガテラ」。不安と安堵を行ったり来たりで、ふらふらした境地をうまいこと描いているなあと思ったら次号で最終回とのこと。ちょっと驚いた。また、作:綾乃小路あや之+画:前川かずお「ややBUSU」は最終回。終盤はけっこう話が大がかりになったが、最後はほのぼのハッピーエンド。すごく面白いというほどでもなかったが、まあきっちり締めくくったかな。押切蓮介「でろでろ」は珍しくちょっとイイお話。人っ子ひとりいなくなった過疎の村に残る不思議な少女の物語。しんみりしました。あと克・亜樹「ラブらっきぃ」の「ふたりエッチ」化が急速に進んでいるのも見逃せない。いやまあ見逃しても困らないけど。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/13 No.26 小学館 B5中

 もりやまつるの読切「SCHOOL COUNSELOR 大輝」の前編が掲載。荒れた中学校の校長が、その学校の卒業生であり妙に近所の少年少女に人気のある元ヤンのお好み焼き屋のあんちゃんを、学校内カウンセラーとして登用。ヤンキーながら人望のある大輝が、体当たりで子供たちの心をつかんでいくといったお話。夜回り先生的な役割を、ヤンキー兄ちゃんに担わせようという感じか。ベタベタではあるけれども、もりやまつるらしい作品ではあり、ちゃんと仕事してるなあと思う。

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」は今回もすごい。玉ネギの料理の話をしたいからといって、道行く人に無差別できざんだ玉ネギをぶつけるというテロ行為を繰り返しているファンキーな少年を登場させてくるあたり並じゃない。いちおう家庭不和が原因だったりするのだが、それにしてもやることがヘンだ。あとよく分からん探偵さんとかも出てくるし。相変わらずこの世界は料理に都合良くできている。素晴らしい。年季の入った異常さ加減が最高です。

(2005/06/06追記:最初のアップ時に「SCHOOL COUNSELOR 大輝」を「新連載」と書いてしまいましたが、前後編読切の誤りです。おわびして訂正いたします)

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/13 No.26 集英社 B5平

 昨年の9/6 No.36に読切版が掲載された中島諭宇樹「切法師」が新連載に。特殊な技を身につけた「切法師」の少年が、その能力を駆使して化物たちと戦いつつ戦国の世を旅する和風冒険アクションファンタジー。絵は整っていてまとまりもあるけれども、ジャンプではよくあるタイプの作品ではある。切法師の能力にも、強い、霊力がどうのこうの以上の特徴がまだ見えてきていない。もう少し突き抜けたモノが何か一つ欲しいところだが……。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」は、第二部に入りキャラが増えてなんかゴチャゴチャしてきた感がある。少し落ち着いてくるのを待ちたい。

【雑誌】エンジェル倶楽部 7月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

 60ページ増量でリニューアルということだが、今までどおりの爆乳路線なのであんまり変わった感じはしないかな。とりあえず表紙イラストにモザイク入りのちんこが2本あって、本屋さんで買いにくい感じになってはいる。自分は定期購読にしちゃっているので関係ないが。

 誌面のほうでは牧部かたるが初登場。「There and Back」という作品を描いている。とある奥さんが水道管工事を業者さんに頼んだところ、来た作業員が昔つき合っていた男で、そこからエロエロな関係が再燃するというお話。みっちりしたエロを描く人なんで、この誌面には合ってるでしょう。また今号では飛野俊之、まじころ、五十嵐輝も初登場。みな揃って濃い目に爆乳路線で固めている。そして奴隷ジャッキーがヘンな作品でアクセントになっているという構成も不変。作家陣は多少変わっても、基本テイストは変わらない安定した誌面といえる。


5/29(日)……火と霧

【単行本】「愛気」1巻 ISUTOSHI 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 なんかとっても凄い拳法の腕前を持つ主人公・承久國俊が、学園の覇権を巡る争いに巻き込まれそうになるが、独特のふらふらした物腰でどっちつかずを貫き、両陣営に拳法の手ほどきとかをしたりするというお話。……とかいうと何がなんだかよく分からないが、実際にお話のほうも、拳法漫画という点だけはハッキリしているものの、今のところまだ本筋はあんまり進んでなくて先行き不透明な状況。でもこれがけっこう面白い。ISUTOSHIのシレッとした作風が、遊び人的な國俊のキャラによく合ってるし、拳法の描写もオリジナリティがある。物語の推進力が強まってくれば熱血的な面白さも出てくるかもしれないけど、なんかそれは合わないような気も。まったりのほほんと進んでいきそうな雰囲気で、気楽に読めるのが味。いっぱい出てくる女の子たちのキャラがもう少し立ってくればより良い。

【単行本】「99ハッピーソウル」 大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 「NHKにようこそ!」のちょっと前にシリーズ掲載されていた大岩ケンヂのオリジナルもの。女子高生のユキジと、モノに宿る精霊が具現化した「TSUKUMO」と呼ばれる存在であるタマキチがコンビを組んで、学園で巻き起こる騒動をドタバタ解決していくというアクションコメディ。大岩ケンヂの作画はこのころからたいへんうまいのだけど、お話自体は正直なところ面白くないなー。作者コメントで編集との方針の違いもあって、作品にノレずに中断したみたいなことが書かれているけど、それだけじゃなくて漫画としての作りにもやや難はあったと思う。設定の呈示のしかたが単刀直入でなくて掴みづらいし、画面構成もいまいち。この作品の掲載当時は、大岩ケンヂに大いに期待していただけにちょっとガッカリしたところもあったんだけど、その後の「NHKにようこそ!」は面白くなっていて安心した。

【単行本】「NHKにようこそ!」3巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 というわけで大岩ケンヂもう1冊。こちらは安定して面白いと思う。引きこもり野郎のドタバタラブコメぶりを、楽しく賑やかに展開している。引きこもりから愛の力で一本道に更正ってわけではなく、ネトゲにハマったりマルチで借金したり、いろいろ寄り道イベントを設けてて一筋縄ではいかないのが面白い。美少女の岬ちゃんのほうにも彼女なりの事情があって、ただやみくもに優しくて主人公受け入れまくりなキャラに終わってない点も良い。

【単行本】「迷宮百年の睡魔」 作:森博嗣+画:スズキユカ 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]

 森博嗣作の小説を漫画化。同じ組み合わせの「女王の百年密室」[bk1][Amzn](感想:20011230日記)も面白かったし、なかなか良い取り合わせだと思う。機械でできた助手みたいな存在のロイディと共に旅している主人公サエバ・ミチルが、女王の統治する閉鎖された島イル・サン・ジャックを訪れ、そこで首なし死体をめぐる事件に巻き込まれる。さまざまな事象がなかなか明らかにされないミステリアスな雰囲気を、スズキユカの透明感のある硬質な絵で美しく描き出していて完成度は高い。原作は未読なんだけど十分に楽しめた。

【単行本】「人斬り龍馬」 石川雅之 リイド社 B6 [bk1][Amzn]

 現在イブニングで「もやしもん」を連載中の石川雅之によるハードコアな時代劇。実は人斬りだった坂本龍馬と新撰組の暗闘を描いた「人斬り龍馬」、幕末の世に死んでいった二本松藩の少年兵たちの物語「二本松少年隊」、とある人斬りの悲哀を描いた「とどかぬ刃」、それからちょっと風味は違うが龍退治をめぐる人間の悲喜こもごもを描いた和風ファンタジー「神の棲む山」を収録。どの作品も独特のカッチリした絵柄で丁寧に描き込み、人間ドラマを構築。なかなか読みごたえがある。「もやしもん」みたいなのほほんとしたお話もいいけど、こちらの硬派な味わいもまた良し。

【単行本】「スパイシー・カフェガール」 深谷陽 宙出版 A5 [bk1][Amzn]

 とあるタイ料理屋でその味に感銘を受け、店員となった青年が、その店の武骨でアヤしい店長らのせいもあっていろいろなアジアン系のちょっとヤバめな事件に巻き込まれていく。コミックバンチに掲載された「ラープ・ガイ」「小さな密航者」と、描き下ろしの「ミリオネアランチタイム」「プリッキーヌー」を収録。エスニックだのオリエンタルだのといった言葉がスッと浮かんで来る作画は相変わらずの完成度の高さ。お話のほうも構成が巧み。得体の知れない外国人とかがもりもり出てきて「どうなっちゃうんだろう」と思わせつつ、しっかり後味の良い締めくくりを用意して、お話をまとめてくるあたりはさすがのうまさ。なかなか一つの雑誌に定着しない人だが、できた作品はほぼハズレなく面白い。売れるかどうかとなるとまた別の話だけど……。

【単行本】「一騎当千」9巻 塩崎雄二 ワニブックス A5 [bk1][Amzn]

 相変わらずパンチラ乳出しで激しく格闘。お話のほうは赤壁に向かって少しずつボルテージを高めていきつつあるが、まあそれはわりとどうでも良く、「典韋がこれかよ!」「司馬懿はこうか!」などといいつつ、その場その場での快楽追求で読んでいけばいいんじゃないかなあって気がします。

【単行本】「快速!FREE NOTE Book!!」2巻 すがわらくにゆき ワニブックス A5 [bk1][Amzn]

 コミックガムの後ろのほうでやってるショートギャグ漫画。力の抜けた絵柄で、ときにふざけまくったり、いきなりしんみりさせたり。その自由奔放ぶりが気持ちイイ。ものすごくシンプルなのにオリジナリティを感じさせる絵柄はやはりお得。あと2巻にはコミックビームでやってた「魔術っ子!海堂くん!!」の、これまで単行本未収録だった分も収録されている。


5/28(土)……五徳岩斧

▼未読物
【単行本】「愛気」1巻 ISUTOSHI 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】コミック三国志マガジン 白眉最良号 メディアファクトリー B5平

 3号め。意外と続きますね。今号では老将・黄忠の生き様を、趙雲が見つめるという内容の志水アキ「巌のごとく」が面白く読めた。「三国志」好きで黄忠好きな人は多いと思うけど、あの元気なおじいさんはお話の中でも異彩を放っててカッコイイ。佐々木泉による魯粛ストーリー「伍君神」も物語展開は地味ながら、スッキリした絵柄と落ち着いた物語運びで好感が持てる。あとは末弘の4コマ「アレ国志」が下らなくてちょっと笑った。とうたくさんが萌えキャラで、リョフが人外の怪物、袁術が夢見る変態など、クセのあるキャラ作りが良い。

【雑誌】フラワーズ 7月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 この雑誌で最近とても楽しみにしていた新鋭、岩本ナオの新連載が始まってワクワク。タイトルは「スケルトン イン ザ クローゼット」。公認会計士試験のため浪人中の主人公・山本貫一の部屋に、弟で漫画家を目指している公ニ、いとこの少女・野花がたむろするようになり、賑やかな共同生活が始まることに……といった感じの出だし。岩本ナオの作画はスッキリと上品ながらほのぼのとした暖かみがあって、見ていて気持ちが良い。また漫画としても奇をてらわないオーソドックスな作りで読みやすい。新鋭ながら心が落ち着く居心地良さをかもしだしてて、いつも「おっ」と思わされる。かなり楽しみにしてます。

 小沢真理の読切「おひさまの国」は、子供タレントの事務所の同期で、その後もずっと友達同士だった二人の女子の友情を描いた作品。時を経るに従って二人の立場は変わっていくものの、その絆がずっと続いていく様子が暖かく描かれていて後味の良い作品に仕上がっている。江平洋巳「ちぃちゃんとルビィ」。ふわふわと柔らかくファンシーな絵柄が持ち味できれいだが、もう少し物語要素を整理したほうが読みやすいかな。複雑なお話というわけでもないのに詰め込みすぎな印象を受ける。あとさいとうちほ「ブロンズの天使」は相変わらずイイ。プーシキンとフランス人貴族のダンテス、そして皇帝の3人でナターリアを取り合い状態に。ゴージャス極まりない中に、ちょっとエッチっぽい香りが漂ってるのもいいです。

【雑誌】コーラス 7月号 集英社 B5平

 今号は面白かった。まず桜沢エリカの短期集中連載「手をつないで歩こう」がスタート。学校であんまりうまくいってなくて、近所の駄菓子屋にちょくちょく寄っていた女の子と、その幼なじみの少年の成長していく姿を、駄菓子屋で買われていた老猫のミイが見つめていくといった内容。たぶんこの二人のラブストーリーになっていくんだろうけど、猫を一匹、間にかましたことで間接的な、柔らかい印象のお話となっているのが良い。

 小沢真理「マーブル」は読切45P。背が177cmとやたらデカいことがコンプレックスな、とあるレストランのウエイトレスさんが、出入りの業者の青年に恋をするも、ウエイトレスさんには彼に打ち明けられない秘密があって……という内容。なんかできすぎな感じはするものの、意外性のあるお話を軽やかに見せていて楽しめた。よしまさこ「うてなの結婚+」。あのんさんもいよいよ年貢の収めどきか……。あのんさんは落ち着いてるように見えて意外と行動がぶっ飛んでて面白い。よしまさこの軽妙なお話作りも毎度見事。読んでて全然肩が凝らない。

【雑誌】メロディ 7月号 白泉社 B5平

 よしながふみ「大奥」は4回めが掲載。今回は女性将軍の吉宗様が大活躍。吉宗様の型破りな行動を痛快に描きつつ、お話のほうも世界設定の根本的な部分に迫ってきていてググッと読ませる。しっかり面白いです。魔夜峰央「パタリロ西遊記!」は、キッズステーションでのアニメ版(→公式サイト)が6月6日24:30から放映開始ということで、集中連載として復活。「パタリロ源氏物語!」の続きも気になるけどまあしょうがないか。

【雑誌】阿ウン 7月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 真海「心のスキマ」。学級委員の生意気な女の子が、彼女の弱みを握った男子生徒によってズブズブに犯されてしまうという内容。お話的にはまあ普通なんだけど、この人の描くエロシーンはなかなかいやらしいと思う。身体のラインとか液体の描写に生々しさがあってグッとくる。高岡基文「ふるさととおく」は、久々に故郷に戻ってきたおねえちゃんが、田舎の山奥で地元の男友達の手荒い歓迎を受けるといった内容。いつもながら仰山な乳でエロシーンは充実。妹さんも出てきて、巨乳と貧乳が並び、一粒で二度おいしい構成。なお最新単行本「F-mode」[Amzn]が6月15日発売予定。

 Boichi「明洞ウエストゲートホテル」。日本人男声が、ユジンちゃんという女の子に告白するため、一人韓国にわたり、その地で不思議な少女と出会う。こんなところにまで韓流が進出してきたのだなあとか思った。ちゃんと町中の看板や段ボールの文字とかもハングルで書いてある。作者コメントには「僕の街では汗を描くのはタブーです。自由って素敵なもんですね。」とあるけど、もしかして向こうの作家さんなのかな?

(2005/06/03追記:掲示板の情報(#340の書き込み)によるとBoichiはやはり韓国の作家さんだそうです。もともとは少女漫画家で、10年以上キャリアがあるとか。情報ありがとうございます>ANTIさん)

【雑誌】快楽天 7月号 ワニマガジン B5中

 かるま龍狼の新連載「おとなり」が開始。隣家の老人と家政婦がセックスにふけっているところを見て、欲求不満に見悶える人妻が主人公。たぶん今後はその人妻さんが、老人と関係を持つようになっていったりするのでしょう。やっぱりかるま龍狼の描く人妻はエロい。肉付きが良くて表情やポーズもしっかり決まってる。毎度いい仕事してます。島本晴海「はれ☆ゆき」は11話め。一度はフッて、今は妹の彼氏になっている岡島に対する想いが募っていく晴。しっかりラブストーリーを展開。桃姫の「ちゅ〜ぺっと」もそうだけど、この人の作品はストーリーのヒキが強くて読ませる。ヒキの強さに関してはエロ漫画界屈指でしょう。

【雑誌】COMICパピポ 7月号 フランス書院 B5中

 D.P「ポコとワンダフル」が面白いです。今回はたぬき少女のポコがフェイスハガーみたいな得体の知れない虫を拾ってきて、美女化したさいにその虫にやられてしまうという内容。ポコのタヌキ形態のかわいさと、美女形態のときのエロっぽさ、共に良いです。RIKIの4コマ「ラブラブポンチ」は毎度スカッとくだらない。今回は主人公のモモカとペットのウーパールーパーが買い物に行くというだけ。4コマ4ページのうち、2本が4段ぶち抜きとかだったりするし、自由奔放ですなあ。

【雑誌】キャンドール 7/11 VOL.18 実業之日本社 B5中

 みた森たつや「渡良瀬医院へようこそ」が最終回。最後はけっこうベタなオチ。この連載はみた森たつやとしてはいまいちお話が弱かったか。むつきつとむ「小あくま天使桃色系」。同居中の克也のことを意識してしまってしょうがない水穂のお話が続く。この娘は妹系でかわいいけど、エッチシーンが入れにくいのがちとつらいとこですな。


5/27(金)……蓮葉汁

▼そういえばOHP月極アンケート5月分「こどもまんが」の締切が近づいております。まだまだ受け付けてますので、ぜひ投票してってやってください。コメントのみの投稿も歓迎です。

▼未読物
【雑誌】コミック三国志マガジン 白眉最良号 メディアファクトリー B5平
【雑誌】コーラス 7月号 集英社 B5平
【雑誌】メロディ 7月号 白泉社 B5平
【雑誌】フラワーズ 7月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon
【雑誌】阿ウン 7月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan
【雑誌】キャンドール 7/11 VOL.18 実業之日本社 B5中
【雑誌】快楽天 7月号 ワニマガジン B5中
【雑誌】COMICパピポ 7月号 フランス書院 B5中
【単行本】「それがし乞食にあらず」 平田弘史 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「99ハッピーソウル」 大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
▼30日売り
【雑誌】エンジェル倶楽部 7月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

【雑誌】電撃コミックガオ! 7月号 メディアワークス/角川書店 B5平

 矢上裕の新連載「ヒッカツ!」がスタート。空手を人のために活かせといわれて思い悩んだ少年が、電器屋のおっちゃんがテレビをたたいて直しているのを見て開眼。ぶん殴ることによって人やモノを直す空手を追求し始めるものの、結局会得できずにガンガンものをぶっ壊し続ける。「叩けば直る」をつきつめようというアイデアは、ユニークでなかなかいい。今後のヒネリにも期待したい。濱元隆輔「UG★アルティメットガール」。ヴィヴィの白絹に対する純愛ぶりが健気でええですな。作画もベタベタしたところがなくてポップ。

【雑誌】ヤングアニマル 6/10 No.11 白泉社 B5中

 宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。なんでこの作品はこうも俺の心の扉をノックするのだろう。とくに笑いの扉を。今回も由紀が黒川さんに髪を下ろして見せてくれと頼むシーンで、髪を下ろしたと思ったらなぜか同時にスカートもめくれててつい笑ってしまった。ありえない連動ぶりだ。あとその後の由紀の姉に対する世迷い言、黒川さんに対する嘘つきっぷりも面白かった。

【雑誌】ビージャン魂 7/1 No.23 集英社 B5中

 尾玉なみえ「サルっ子ペペ」。サルの女の子のペペと、猿語がしゃべれる少年・トーマスによるドタバタギャグ。今回もたいへんくだらなくて良かった。なお「スパル・たかし」の単行本発売はもうちょい待てとのこと。待つさ。ちゃんと出るならば。中津賢也は初登場。「S-witch」という読切作品。男にしてはなよっちい身体、顔をしていた主人公の前に、魔女のような女性が現れ、彼女が差し出したスイッチのせいで主人公は女になってしまう……というドタバタ劇。ものすごく面白いというほどではないけど、軽いノリでするっと読めて、まあきっちりまとまっている。ベテランらしい手慣れた味。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/10 No.12 小学館 B5中

 乃木坂太郎「医龍」(原案:永井明)。浅田の手術テクニックの凄さをガガッと見せつけてカタルシスをもたらした後、今度は野口教授のしたたかさ、腹黒さを描く。いわばアクションシーンである手術シーンはダイナミックで面白いし、それ以外の語り的な部分でもキャラの強さでしっかり見せる。うまいですなあ。太田垣康男「MOONLIGHT MILE」も面白い。いよいよ宇宙に復帰できそうな情勢になってきた吾郎だが、その方法は衆人が予測しないようなものだった……といったところ。日本人技術者の意地もからんで燃える展開に。こちらも物語に小手先でない強さがあってグイグイ読ます。

【雑誌】コミックバンチ 6/10 No.26 新潮社 B5中

 佐原ミズの新連載「バス走る。」がスタート。バス停とかバス車内で出会った人たちの人間模様を描いていくオムニバス形式の青春ストーリーって感じか。今回は営業活動で疲れているサラリーマンのおにいさんと、片想い恋愛をしている少女のお話。すっきりとした絵柄できれいにお話を作っている。コミックバンチ的には榎本ナリコ的な要素を注入しようという感じかな。最近脂っこい作品が多くなってきていたので、アクセントとしては良いのではないかと。坂本タクマ「屈辱er大河原上」。大河原上の新婚生活が屈辱的に幕開け。最近は衝撃的に屈辱的な展開が続いていて目が離せない。それにしても三才ブックスは果たして3巻を出してくれるのだろうか。なんとか出してもらいたいので、あらためて既刊単行本について、ネット書店へのリンク[bk1][Amzn:1巻/2巻]を貼っておく。

【雑誌】クッキー 7月号 集英社 B5平

 ここ何号か続けて買ってみてるのだけど、この雑誌はいまいち合わないかも。全般に初見でグッと引き込まれて、読むぞ〜って気になれるようなタイプの作品が少ないような気がする。やっぱ初見でノッていけないと、次の号が出るころには話を忘れちゃうし、とっかかりができない。そろそろ脱落しそう。

 まあそれはともかくとして、今号読んだ中では加藤友緒「イチゴとアンズ」が妙な展開で笑ってしまった。音後嫌いの双子の妹が、犬に乗り移り、元の身体に戻ったと思ったらまた犬に。普通のドタバタ恋愛だと思っていたら、なんか超展開になってきた。しかも妹が犬に乗り移った理由が、双子の姉の杏が作った料理がとてもくさいゲテモノだからってのもなんかすごい。

【雑誌】COMIC夢雅 オークラ出版 B5平

 はっとり忍「かずえさんとたかし君とかずえさん」。うーん、ちんこがでかいなあ……としみじみ感心してしまった。だって本当にデカいんだもん。お話のほうは女装の似合うでかちん少年が、母親が理事長をつとめる女学校にやってきて、そのちんちんをいじられるというお話。普通にちんちんはでかいのだが、遠近感を一部無視したデフォルメにより、ときどきちんちんが女の子の上半身かそれ以上くらいに描かれる。クライマックスの、みんなで空に向かって射精&母乳発射をやったりしているシーンもおめでたくて良かった。一瞬画像貼りたいなとか思ったけど、無修正なのでやめときます。草津てるにょ「2泊3日」は最終回。旅行に行った奥さんたちがぐちょぐちょにエロっちいことをしてて、ヒトヅマスキー的にはなかなか良い作品でした。草津てるにょの絵柄はいつもながらつやつやしててエロいし。

【単行本】「ふたつのスピカ」8巻 柳沼行 メディアファクトリー B6 [bk1][Amzn]

 この巻は、アスミ、府中野を中心に、各人の恋する気持ちに触れていくお話が多い。ベタにラブラブな路線で攻めるのでなく、哀惜の念に満ちた切ない物語を展開していてしみじみと心に染み入ってくる。とくにアスミが通いつめていたプラネタリウムの閉館をからめたあたりは、なんともジーンとくるものが。一つひとつの描写が丁寧で本当に良心的。いつもながら良い作品です。

【単行本】「妹がんばってます!」 舞登志郎 オークス A5 [Amzn]

 舞登志郎久々の単行本は、お得意の妹モノを中心に、非妹のロリ、それから母モノを含む作品群を収録。中でも妹モノは舞登志郎らしいこだわりが強く感じられてお兄ちゃんに恋する妹さんの姿を、たいへんかわいらしく描いている。ぶかぶかのシャツを着たちんまりした姿とか、心細げな甘えた顔つきとか。線の省略のしかたとかも、見てて気持ち良い。「メジャーデビューへの道」については頓挫しちゃったけど、普通のエロ漫画でも十分良いものを描く人なんで、もっといっぱい描いて欲しいですなあ。


5/26(木)……ゼータくは敵だ

▼未読物
【雑誌】クッキー 7月号 集英社 B5平
【単行本】「妹がんばってます!」 舞登志郎 オークス A5 [Amzn]
▼28日売り
【雑誌】快楽天 7月号 ワニマガジン B5中
【雑誌】COMICパピポ 7月号 フランス書院 B5中

【雑誌】月刊少年シリウス 7月号 講談社 B5平

 新創刊。公式Webサイトはhttp://www.sirius.kodansha.co.jp/。あさのあつこ(挿絵:百瀬ヨシユキ)、西尾維新(挿絵:鶯)の書き下ろし小説、田中芳樹×夢枕獏の特別対談を収録した小冊子を特別付録としていることからも伺えるように、講談社の抱える少年少女向け小説、ライトノベル的な要素を取り込んで、少年向け雑誌を展開しようという感じだろうか。個人的には、このコンセプト自体はけっこうイイと思う。まあ漫画として面白くできるかは未知数なんだけれども、漫画、小説双方のブランド力を利用できそうだし、少なくともいっぺんやってみる価値はあると思う。できればミステリ分野でもこういうのやってほしい。コミックファウストとか。

 で、漫画のほうの執筆陣は以下に示すとおり。表紙と巻頭カラーには加藤和恵「ロボとうさ吉」を抜擢。あんまり名前は聞かない人だが、赤マルジャンプ等に読切を描いていたりしてた人の模様。とくにカラー絵が見映えのするタッチで、新雑誌の扉を飾るにふさわしい達者さ。お話のほうは元気のいい宇宙冒険ファンタジー。よくできた感じだが、ゴチャゴチャしててちょっと読みにくいか。漫画として面白かったのは、能田達規の読切「時間救助隊タイマー3」。通常の100倍のスピードで動けるパワードスーツと、3分間だけ時間を遡れるタイムマシンを駆使して人助けをする正義の少年少女のお話。完全に無敵というわけでなく、メカにいくぶん不自由、かつ分かりやすい制約を課した設定がうまい。キャラ作りも良いし、今後もいろいろ転がしようのあるお話って感じがする。

 そのほかの作品については、まだ始まったばかりでピンと来ない作品も多いが、新創刊雑誌独特の雑然とした雰囲気は悪くない。できれば柱となる作家でもう一人二人、ダイナミックかつスムーズに読める漫画巧者な作家さんも欲しいところかな。ところで次号予告に載ってる石川マサキって、ひぢりれいと絵が似てるような気がするんだけどどうでしょうか。あと2号めでは、まがりひろあき「魔女っ子つくねちゃん+」が始まるほか、光永康則、オオシマヒロユキ+猪原大介の新連載もスタート予定。とりあえず何号かは買ってみるつもり。

【執筆陣】加藤和恵、翠川しん、能田達規、白井三ニ朗、佐々木ミノル、旭凜太郎、小林彌生、堂高しげる、作:根本新+画:ふる鳥弥生、いちば仔牛(UGO)、山口譲司、晴瀬ひろき、作:はやみねかおる+画:武本糸会、作:田中芳樹+画:ふくやまけいこ、作:あさのあつこ+画:いーだ俊嗣、藤山海里

【雑誌】ゼータガンダムエース No.001 角川書店 B5平

 5月28日の劇場版映画公開(→公式サイト)に先駆けて、ガンダムエースの特別増刊が発売。劇場版のガイドに加えて、永野護のロングインタビュー、富野由悠紀×Gacktの対談などを収録。また漫画については田巻久雄、北爪宏幸、唐沢なをき、ことぶきつかさ、徳光康之、長谷川裕一、羽生生純が執筆。この中では羽生生純「イナバシロヒトクイウサギ」が、一人だけまったくガンダムじゃないことをやって個性を発揮。平凡なくたびれ主婦が、ニュース映像を見て、昔小学校の学芸会で奇矯なことをやっていたかつてのクラスメートのことを思い出すという内容。ガンダム世界でやる必要はまったくない内容だけど、そこが奇妙な味になっていていい。あと徳光康之「いつか見た青い空を見上げる日」は、前半ではガンダムネタの実体験系ギャグをかましつつ、後半では映画のレポートをやっている。徳光康之は、自分の味を出しつつヨイショするのが何気にうまい。勢いだけの人じゃねえなと思う。

 あと、劇場版を見る前にTV版を復習しときたい人は、バンダイチャンネル[DMM]あたりで見てみてはいかがでしょうかー。いや、ちょっと動画配信サイトのDMMのアフィリエイトを始めてみたもんで、リンクでも貼ってみようかと。

【雑誌】ガンダムエース 7月号 角川書店 B5平

 安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」では、キャスバルがいかにしてジオンの士官学校に潜り込んだかが描かれる。なるほどと思ったけど、この展開だとセイラは「シャア・アズナブル」という名前の人は旧知なはずなんで、ファーストの最初のほうのセイラさんの反応が、若干解せなくなってくるような。うーん、まあいいか。トニーたけざきは久々にガンプラを使った写真漫画で登場。いつもながら無駄に手がこんでて面白い。ガンダムエースにはこういうガンプラネタを使った作品がもっと欲しい。ガンダムにおけるガンプラは、やはり抜き難い要素だと思うので。

【雑誌】少年エース 7月号 角川書店 B5平

 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ「NHKにようこそ!」は引き続き好調。主導権があっちにきたりこっちにきたり。岬ちゃんの思わぬ激しさもなかなか見もの。吉崎観音「ケロロ軍曹」。桃華に強力、ではないけど恋敵が。案外モテておりますな、冬樹くんは。児玉樹「Canvas2」は今回もしっかりラブコメ展開で好感が持てる。アニメ化もされるそうだが、タイトルは「Canvas2〜虹色のスケッチ〜」に決定したとのこと。天津冴「がぁ〜でぃあんHearts」は最後までドタバタと最終回。ごちゃごちゃしていつつもラブコメ濃度は高めでけっこう楽しみました。

【雑誌】コミックガム 7月号 ワニブックス B5平

 宗我部としのり「あまえないでよっ!!」。今回は結子(ショートカットの貧乳ねーちゃん)のエピソード。アニメ化が決まったとはいえ、乳出しぺースをまったくゆるめないあたりはさすが。乳を見てもキレなかった逸剛にも少し成長の跡が見られる。女の花園百合百合漫画、イマイヒヅル「ぱりあんの園」は毎回楽しい。今回はぼたんと先輩の中を引き裂こうとする、セレブげなお姉様キャラが登場。今後この人がどうお話にからんでくるかちょっと楽しみなところ。それにしてもぼたんは乳がたゆんたゆんしておりますのう。

【雑誌】モーニング 6/9 No.26 講談社 B5中

 弘兼憲史「常務島耕作」。反日デモの広がる中国で、島がいろいろ活動。それはともかく今回はフカヒレ姿煮をゴキュゴキュ一気飲みしている秘書の人を見て、ああいう食い方をしてみたいものよ、と思った。本編と関係ない描写ではあるんだけど、こういうのって好き。おいしい脂身部分だと思う。

【雑誌】ヤングサンデー 6/9 No.26 小学館 B5中

 河合克敏が6ページのラジコンサーキット取材漫画「イッツ・ア・1/10ワールド」を執筆。7月14日発売のNo.33では本格RCストーリーを描く予定もあるそうだ。小田原ドラゴン「小田原ドラゴンくえすと!」は、以前ヤンサンでキャバクラ嬢に対する誌面告白をやった(というかそういうふうに描かれた)石川キンテツのその後をレポート。石川キンテツの汗だくな表情が面白い。ただ身内いじりよりももっとディープスポットのレポートが見たいなあとは思います。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/9 No.26 集英社 B5中

 海野そら太の新連載「女子アナ魂」がスタート。美人だけど暴れん坊な女子アナの桃川小春が、その規格外の行動力でテレビ界に旋風を巻き起こしていくという女子アナ一代記。まだ荒削りではあるけれども、元気のある作風だし連載向きな才能という印象も受ける。メジャー誌向きの良い作品を描けそうな人なんで、うまく伸びてほしい。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/9 No.26 秋田書店 B5平

 水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。相変わらず山田は容赦なく打つなあ。あぶさんもそうだけど、この二人の凄さには理由がないところが凄い。バキ親父並の問答無用ぶりだ。相手は絶望するほかないだろう。作:堀雅人+画:三三「フリオチ」。フリオチがシャラポワのコスプレして「ポワッポワッポワッ」と笑っているのがちょっと面白かった。


5/25(水)……根治得ると

▼未読物
【単行本】「人斬り龍馬」 石川雅之 リイド社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「スパイシー・カフェガール」 深谷陽 宙出版 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「がんばれみどりちゃん」1巻 唐沢なをき 講談社 B6 [Amzn]

【雑誌】アフタヌーン 7月号 講談社 B5平

 巻頭カラーは木尾士木「げんしけん」。最近すっかり存在感を増した荻上さんが同人誌即売会に受かるも、自分の妄想爆発な同人誌を作る気恥ずかしさに悶々とする。相談に乗る大野さんが、解決になってるんだかなってないんだかよく分からないことを語り続けてる様子が面白楽しい。五十嵐大介「リトル・フォレスト」は最終回。自然、およびそこからもたらされる食を楽しげに描いたユニークな作品でした。派手さはないけどしみじみ楽しめた。冬目景「ハツカネズミの時間」はモーニングから移籍。でもこれはあんまり伸びしろは期待できないかなあ。

 高橋ツトム「爆音列島」は平和な日常が続いていたが、思わぬところから事態は急変。マニヨンはいったいどうなってしまうのか。そして新美は。現実は無情。先が気になります。またヒキでは平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」も強い。禍々しい空気に満ちた作品世界は緊張感があってビリビリくる。田中ユキ「神社のススメ」は里見と真鍋がくっついてほのぼのラブコメチックになってると思ったら、後半で一気にドロドロとダークな展開に。このドスーンと突き落としてくるような感覚がたまらんです。

【雑誌】月刊IKKI 7月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 作:綾辻行人+画:佐々木倫子「月館の殺人」は、殺人が起こったというのに呑気な雰囲気は変わらず。そしていよいよ舞台は鉄道から別の場所へ移るかな……といったところでしばし連載はお休み。8月25日発売の10月号から再開予定とのとこ。なお単行本は上巻が8月10日ごろ発売。上下巻構成ってことはあんまり長くはならないのかな。中巻もあるかもしれないけど。原一雄「のらみみ」は、お笑い芸人志望のキャラ・シナモンと、彼女にできたお友達のお話。しみじみした味わいで今回もしっかり読ます。シナモンちゃんは口は悪いがちょっとかわいい。あと今回は木葉功一の読切の読切シリーズ「フルーツ」が掲載。胸に傷を持った少女と、彼女に憧れるカメラ少年の物語。ちょっとフェティッシュな風味も交えながら、初恋物語を爽やかにまとめた。

【雑誌】ヤングアニマルあいらんど 7/7 No.3 白泉社 B5平

 女の子まんががてんこ盛りな増刊。はっとりみつる「コンチェルト」は、子供のころから仲が良く、ときどき隠れてキスなんかもしていた二人の少女が、卒業を機に新たな関係を迎えるという内容。ちょっとエッチっぽく百合系なネタも織り交ぜる。途中までちょっとドロドロさせて、後半の見せ場で気持ち良くハジケさせる。勢いがあるし、短編だけにまとまりも悪くない。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」は、黒川さんと兄の結ばれない恋模様を描いた番外編その3。まったくこの世界の住人はみんなして根性腐っとる……。面白いけど。

 八神健「まんがのがっこう」は、漫画の専門学校を舞台にした青春物語。かつては高校生で担当編集もついたけど、今はやる気を失っている主人公が、学校で一生懸命漫画を描いている女の子と出会って再び自分を見つめ直すというお話。扉ページに「ありそうでなかった新テーマを描く!」とあるけど、たしかに漫画専門学校という舞台設定は意外と珍しいかも。柔らかい作風でお話を進めてハートウォーミングに仕上げている。ヒロインの女の子も、ちょっぴり変わり者だけどわりとかわいい。この他では、梅川和美「スノーホワイト〜君に舞う雪〜」、田中ユタカ「もと子先生の恋人」あたりが印象に残った。

【雑誌】ビッグコミック 6/10 No.11 小学館 B5中

 近藤ようこの新シリーズ「兄帰る」がスタート。結婚式をドタキャンして失踪した男の元婚約者のもとに、彼が3年間の行方不明の後、死体となって発見されたというしらせが届き……という出だし。この行方不明期間の間の行動を、婚約者が探っていくという内容になっていきそう。しっとり落ち着いた作風で読ませる。今後の展開に期待。

【雑誌】スーパージャンプ 6/8 No.12 集英社 B5中

 作:早川光+画:橋本孤蔵「きららの仕事」。これでいちおう長かった坂巻vs.朱雀の対戦は決着かな。かなり引っ張ったけどなんだかんだで読んじゃう。大河原遁「王様の仕立屋」は、秋葉原でイタリア料理店をやってる人の話。オチが下らなくてちょっと良かった。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/8 No.26 小学館 B5平

 畑健二郎「ハヤテのごとく!」。ハヤテがお嬢さまを救わんと、やたらカッコイイところを見せる回。けっこうサラリとキザなことをいいますな、この人は。賑やかにラブコメしてて安定して楽しい。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/8 No.26 講談社 B5平

 森川ジョージ「はじめの一歩」は、間柴vs.沢村のぶん殴り合いが最高潮。どちらも捨て身になって技術もなんもなしのラフファイト。決めのシーンのリズムの付け方、ページをめくった瞬間のインパクトの付け方とかさすがだなあと思う。赤松健「魔法先生ネギま!」は、高畑vs.ネギの試合がスタート。なんかわりとちゃんと戦っている。この武闘会編は、あんまり長くならない範囲でうまくまとめてほしい。

【単行本】「すもももももも 〜地上最強のヨメ〜」1巻 大高忍 スクウェア・エニックス B6 [bk1][Amzn]

 ヤングガンガンで連載中のドタバタラブコメストーリー。司法試験を目指す優等生だが、昔のとある出来事がトラウマになってすっかり喧嘩恐怖症になっていた主人公・犬塚孝士のもとに、ある日突然押しかけ女房がやってくる。彼女・九頭竜もも子はちびっちゃくて一見カワイイけど、性格は天然で戦闘力は最強。そんな彼女が犬塚に対して子作りしようと迫ってくるが、とてもじゃないけどそんな気になれない犬塚はそれを拒否し続ける。絵柄は華やかで元気が良く、お話のほうもドタバタと非常に賑やか。ギャグで攻めるところと、恋愛っぽいちょっといいムードなシーンなど、緩急のつけ方もうまくて楽しい。1巻はまだ登場キャラが少なめだが、連載のほうではこの後、犬塚&もも子を狙う巳屋本いろはらが出てきてさらにドタバタ感が増して面白くなっている。ラブコメ好きなら注目に値する、イキのいい作品だと思います。


5/24(火)……リストラリストランテ

▼2台めのキャプチャーマシンのほうで作業していたら、HDDがなんか怪しい音を立て始めてそのままお亡くなりに。運良く動画用にしようと思って置いといた160GBのHDDが1台余ってたので、それで環境を再構築。やっぱエンコやキャプチャでずっと回しっぱなしで、マシンがいつもほかほか状態だったのがいくなかったか。ついでにどっちみちいずれ必要になるということで、動画用と予備用に200GBのHDD(Maxtor 6L200P0[ツクモ])を2台ほど注文。最近HDDは完全にリムーバブルメディア感覚で使っている。DVDじゃ容量ちっちゃすぎて動画だとろくに入らないし(アニメだとDivXにしても1クールものがせいぜい)、書き込み速度も遅いのでいちいち焼いちゃいられない。こうしてHDDはどんどんたまっていくのでありました……。

▼未読物
【単行本】「ふたつのスピカ」8巻 柳沼行 メディアファクトリー B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「はるか17」6巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「駿河城御前試合」上巻 作:南條範夫+画:平田弘史 マガジン・ファイブ/星雲社 A5 [Amzn]
▼25日売り
【雑誌】アフタヌーン 7月号 講談社 B5平
【雑誌】月刊IKKI 7月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon
【雑誌】ヤングアニマルあいらんど 7/7 No.3 白泉社 B5平
【雑誌】ビッグコミック 6/10 No.11 小学館 B5中
【雑誌】スーパージャンプ 6/8 No.12 集英社 B5中
【雑誌】週刊少年サンデー 6/8 No.26 小学館 B5平
【雑誌】週刊少年マガジン 6/8 No.26 講談社 B5平
【単行本】「すもももももも 〜地上最強のヨメ〜」1巻 大高忍 スクウェア・エニックス B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「一騎当千」9巻 塩崎雄二 ワニブックス A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「快速!FREE NOTE Book!!」2巻 すがわらくにゆき ワニブックス A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「ハツカネズミの時間」1巻 冬目景 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「迷宮百年の睡魔」 スズキユカ 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]
▼26日売り
【雑誌】少年エース 7月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社
【雑誌】ガンダムエース 7月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社
【単行本】「NHKにようこそ!」3巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】マンガ・エロティクスF Vol.33 太田出版 A5平 [bk1][Amzn]

 新連載がいろいろスタート。まずは巻頭で古屋兎丸「ライチ☆光クラブ」。美を追求する秘密クラブに所属する少年たちの物語。なんかものすごく丸尾末広チックな耽美路線をやっていて、その完成度は非常に高い。古屋兎丸の多才ぶり、器用さを改めて思い知る。オノ・ナツメ「リストランテ・パラディーゾ」も新連載。これは来た来た来たぁーって感じですよ。オノ・ナツメといえば老眼鏡萌えの同人誌を作ったりしているほどの老眼鏡ラヴァーな人だが、この作品ではその嗜好を前面にストレートに押し出してきた。オーナーの趣向で店員さんは全員老眼鏡着用の紳士たちという方針のレストランにおいて繰り広げられる人間模様。今回はペンタッチもいくぶん大人っぽくというか、写実的に変えてきておっさんの色気がムンムン。その手のおっさん好きな人には萌え度がムチャクチャ高い作品になっていると思う。今後もこういった嗜好はガンガン前に出してって、刺激的な作品にしてもらいたい。

 桂明日香も初登場新連載。「そこはぼくらの問題ですから」。なぜか変態さんにばかり好かれる特殊フェロモンの持ち主である女子高生を主人公とするコメディ。この人は「螺子とランタン」[bk1][Amzn](感想:20041128日記)がとても好ましい作品だったが、こちらはかなりドタバタ感のある賑やかな作品になりそう。きれいな絵柄の持ち主でお話のほうもちゃんと作れる。期待してます。遠藤淑子は読切「おとぎばなし」で初登場。落ち着いた作風は、意外とこの誌面にも合うかも。志村貴子「青い花」は4話め。主人公のふみちゃんとバスケ部の凜々しい先輩が初デート。百合系のお話でどんどんトキメキ度が高まりんぐ。たいへんステキです。新人さんの佐藤真通「少年、怪物を倒しに行く。」は、お話的にはいまいち頭に入ってきにくいが、カケアミ多用の丁寧な作画が目をひいた。キャラクターにもう少し魅力が欲しいかな。

【雑誌】イブニング 6/14 No.12 講談社 B5中

 川畑聡一郎「S60チルドレン」は、かつてクラス内で窃盗事件を起こした後、クラスメイトに見捨てられ、不良グループに入ってしまった京助少年のその後に迫る。今回は晶がわりと男気のある態度で彼に接しており、ちょっとかっこいいじゃん、と思った。子供の人間関係を描きながらも、その周到さ、ねちっこさは独特。この人の別の作品も読んでみたいです。

【雑誌】ヤングチャンピオン 6/14 No.12 秋田書店 B5中

 今号の「ブラックジャックALIVE」は八神健が登場。いかにも八神健らしいハートフルなブラックジャック像を描いててほのぼの。ピノコもかわいい。このシリーズは、「ブラックジャック」という鋳型に作者の個性を流し込んで持ち味を殺すのではなしに、各人の裁量に任せてかなり自由に料理させちゃっているところが面白いです。なお次号では柴田昌弘が登場するとのこと。道家大輔「電車男」。絵的、漫画的な洗練度は原秀則版、渡辺航版と比べると低いけど、こちらは電車男、エルメスがより人間くさく見える。とくに今回はエルメスのほう。ただ惚れてくるってだけじゃない感じが出ているのが良かった。

【雑誌】漫画サンデー 6/7 No.21 実業之日本社 B5中

 画:本庄敬+作:末田雄一郎「蒼太の包丁」では、キングオブ中落ち的なマグロの部位であるテンパについて描く。うーむ、食うてみたいですのう。いつもながら料理モノには弱いワタクシなのでした。たみゃら〜ん(東陽片岡調)。

【雑誌】LaLa 7月号 白泉社 B5平

 最終章に突入した森生まさみ「おまけの小林クン」が急展開。ちっちゃい小林(大和)が自分の道を歩もうとし始めるが、それを心配したほかの小林連中に思わぬ出来事が……。けっこうハードな感じになっているけど果たして。まあさすがにここまで楽しく来たので、悪いようにはしないと思いますが。時計野はり「お兄ちゃんと一緒」は、桜が高校に進学。だいぶこの娘さんも成長して恋愛生物化してまいりましたなあ。外見はあいかわらずちまちまして子供のようだけれども。

【雑誌】COMIC LO Vol.17 茜新社 B5平

 単行本「Life is Peachy?」[bk1][Amzn](感想:20050518日記)が出たばかりの鬼束直は、単行本作業で忙しかったのか8ページ読切での登場。妹さんがスク水姿でエッチなことをする「POP SONG FORUS」という作品。いつもながらのスッキリしたほの甘い絵柄が見てて気持ち良いです。また、現在LOで一番楽しみにしているうさくんは、「衣装ポーカー」という作品を執筆。これはエッチがマンネリにならないよう、道具や衣装などを書いたカードでプレイ内容を決めるというヘンなことをしているカップルのお話。タイトルは荒木飛呂彦の「武装ポーカー」を意識してるんでしょうか。ゆるゆるでかわいらしい作画と、茶目っ気たっぷりなお話作りが楽しくてとても良い。単行本も早く出てほしいなあ。そうま竜也「ぴかち」はなんか読んだことがある作品だなあと思ったけど、comic天魔2003年9月号に同タイトルの作品が。その号は手許にないので異同は確認できないけど、当時の日記(20030813)を見る限り途中までの再録かな?

【単行本】「もやしもん」1巻 石川雅之 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 生まれつき自然界の菌が肉眼で見えてしまう体質の持ち主である沢木成年が、幼な友達である結城蛍とともに東京の農大に入学。発酵食品の権威である教授らをはじめ、変わり者たちに囲まれて、平和かつ風変わりな日常を送っていくことになる。そんなわけでなかなか珍しいバイオ系な農学系の漫画。やっていること自体は文字にすると多少難しいところもあるかもしれないが、ビジュアルで楽しくやってるので菌やら発酵やらのことをわりとすいすい読んでいける。何よりいかにも農学〜って感じの、どこか大ざっぱでバイタリティのある教授や学生たちの様子が見てて楽しい。ただ単行本の装丁は、いくらなんでも地味すぎやしませんかねえ(→画像)。美少女とかドーンと出しても看板に偽りありだとは思うし、内容とマッチしてるといえなくもないのだけれども。

【単行本】「しおんの王」2巻 作:かとりまさる+画:安藤慈朗 講談社 B6  [bk1][Amzn]

 親が目の前で惨殺されたショックで口がきけなくなった少女・紫音が、将棋の道を歩んでいくという物語。この巻では紫音とライバルとの対戦もだいぶ熱気を帯びてきて、展開がスピーディになってきた。なかなか燃える。あと紫音はちんまりしてて萌える。セリフがすべてスケッチブックに文字を書く筆談であるのが良い。顔の下あたりにスケッチブックを構えるポーズがいちいちかわいいじゃありませんか。紙がもったいないから小さなホワイトボードとか手書きPDAにすれば、とか思ったりもするけど、それだと風情がないかな。タカラの「おえかきせんせい」も良いかも。話がズレたが、キャラクターでは紫音のライバルである、斉藤歩、お高い美少女の二階堂沙織の二人も良いですな。歩は邪道キャラではあるが、まあこれはこれで。


5/23(月)……大宇宙系

▼そういえばエロティクスFの最新号(Vol.33)[bk1][Amzn]を買い忘れていた。というわけで注文しておいた。

【雑誌】ヤングキング 6/20 No.12 少年画報社 B5中

 一色登希彦「モーティヴ −原動機−」は今回も面白いです。雨の中でのレースで、坪井のレースに賭ける情熱が燃え盛る。1ページめでタメて、次の見開きでドバッと爆発させる出だしがうまくて、物語に引き込まれる。「ダービージョッキー」も先日揃いで単行本購入しました。小池田マヤ「聖☆高校生」は緩急のつけ方が巧み。4コマのうちのほとんどはゆるいムードで進めて、最後の1本でドスーンと落とすハードさが凄い。ページ数は短くとも、雑誌の中では欠かせない一作。

【雑誌】近代麻雀ゴールド 7月号 竹書房 B5中

 表紙からして雀鬼様が樹木にぴったり身を寄せ、その命の息吹を感じている様子を写したセクシーショット。そして巻頭の中邑真輔の「ファンキー1コマ新連載」で、俺たちの心はメロメロにトロける。その後はカサギヒロシの婦警ものの新連載「代打ち婦警すずめ」から始まって、ちょっと雀鬼様色をゆるめたかと思ったら、後半に向かうにつれてまたしても濃度を増していく巧みな構成。やっぱり恐ろしい雑誌です。

 そしてクライマックスは、ちばゆうこ「鬼ごっこ」、谷口亜夢「雀鬼サマのオキテ」、作:安田潤司+画:中村毅「牌の音」と続く3連コンボ。ちばゆうこ「鬼ごっこ」は、雀鬼様と雀鬼龍が取っ組み合って殴り合うだけという今までにも増してシュールな内容。最終ページの柱で「次号作者急病か!?」とかいわれてるし。もうなんと申し上げたら良いものやら。「牌の音」は、雀鬼様が揉み手でエエ顔をしているファンキーな扉絵から始まり、今回も雀鬼会の皆様のマイルドかつさわやかな笑顔が炸裂。あまりの素敵ぶりに鼻血が出そうです。

【雑誌】ヤングマガジン 6/6 No.25 講談社 B5中

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」が第2部に突入。いちおう大河内家の家庭事情がメインになってくるっぽいけど、あんまり前と変わらないかなーといったところ。せがわまさき「Y十M」(原作:山田風太郎)。まだ忍術合戦的な展開にはなっていないが、順調な滑り出し。今回は主役である柳生十兵衛の登場シーンが増えた。なかなかいい男に描けてるんじゃないでしょうか。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/6 No.25 小学館 B5中

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。BSE問題については結局のところ「アメリカさん気をつけてくださいよ」という結論でおしまい。なんかおいしい料理を食わせてごまかしたような気も。それにしても今回も富井副部長は素晴らしい。自分の失態の尻ぬぐいをしてくれた山岡に対してまた暴言。あと最終ページ柱の「モーこういうことのないように”ぎゅう”っとおしおきですね!!」という言葉に激しく脱力した。「ばか。」は、「絶対絶命でんぢゃらすじーさん」の曽山一寿による読切。奇をてらいすぎな感じで個人的にはあまりノレず。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/6 No.25 集英社 B5平

 新連載・坂本裕次郎「タカヤ−閃武学園激闘伝−」は、昨年の8/9 No.35に読切として掲載された「タカヤ −おとなりさんパニック!−」が連載に昇格したもの。親御さんの会社が倒産してしまって路頭に迷いかけた少年が、おとなりに済む超お金持ち兄妹の尽力で、武闘派な学園に無理矢理入学させられてしまう……というところから始まるドタバタラブコメ&格闘ストーリーといった感じ。最初っから主人公のタカヤはお金持ち妹の渚と幼なじみでほぼラブラブであり、お話としては単純明解な図式で分かりやすい。洗練されているわけではないが、まあまあ楽しいとは思う。今後の盛り上げしだいでは化けることもあるかも、といったところ。うすた京介「ピューと吹く!ジャガー」はいつの間にか200回突破。というわけで珍しく巻末カラー。だからといっていつもと違うことをしているわけではありませんが。


5/22(日)……ファーファ熊

▼日記の過去ログ倉庫のページを整理しました。レイアウトの変更が主だけど、それに加えてコミティア同人誌感想など、別ファイルでアップした文章へのリンクも追加しておきました。このほうが自分でも参照しやすいので。

▼アニメ「雪の女王 The Snow Queen」放映開始。監督:出崎統+キャラクターデザイン:杉野昭夫の「あしたのジョー」コンビによる作品。アンデルセンの原作を元に、ヒロインのゲルダちゃんを愛らしく描いてきっちり作ってあるけど、うーん、現在のアニメファン的には全体にセンスが古めに感じられるんじゃないすかねえ。局面局面で劇画調の止め絵になる出崎演出は、オールドファンは喜ぶかもしれないけれども。あと今のお子様方の心をつかむ要素がもう少し欲しかったような。とりあえず何回か見てみるとは思うけど途中で切りそうな気が。

【単行本】「ふわふわ悪魔」 阿部潤 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]

 「the 山田家」などで知られる阿部潤による、ファンタジーテイストな作品。キャベツが大好きな平凡な少年・星空翼が、友達が召喚してしまった雲か羊みたいなふわふわしたかわいい悪魔ふわりんと一緒に暮らし始める。その中で、周りの人たちのために魔力を使った翼の身体は、だんだん悪魔化していくが……。全体にほのぼのとしたかわいらしいお話。ラストのほうはちょっと急展開気味だけど、暖かい読後感を残す、阿部潤らしい愛のある作品に仕上がっていると思う。

【単行本】「ピースオブケイク」2巻 ジョージ朝倉 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]

 バイト先のビデオ屋の店長にぞっこん惚れ込んでしまった志乃は、引き続き彼にアタックを続けるが玉砕し、自分は彼のヘンなファンに甘んじることを決意する。といったわけでこの巻も勢いのある恋愛物語が展開されていく。志乃はかっこ悪く振られて、いくぶんストーカー化するものの、そんなにねちっこくはならない。ここらへんのサバサバした様子が逆にかっこいい。お話の牽引力も強くて、ぐいぐい読者を引きずり込んでいく、そのパワーに改めて惚れる。FEEL YOUNGでの連載は最近お休みがちだけどこれからも期待してます。

【単行本】「月のパルス」2巻 くらもちふさこ 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 この巻で最終巻。何もないはずの空間にヘンなものが見える超常現象に悩まされていた少年・宇太郎と、彼に恋する少女・紀。紀は宇太郎のことを慕うも、彼の運命の女が自分の友達である月子だということに薄々気がついていて、二人が出会ってしまうことを恐れる。運命的な二人が運命的な出会いを果たし、恋におちるまでをじっくり描いていくファンタジー。全2巻とコンパクトながら、深い余韻を残す物語はさすがの出来映え。最初のほうはもやもやしててどうなるかなと思ったけど、中盤から後半にかけてググッと盛り上がった。面白かったです。

【単行本】「よにんぐらし」1巻 宇仁田ゆみ 竹書房 A5 [bk1][Amzn]

 若夫婦+幼い娘&息子の4人家族によるファミリーマンガ。愛情たっぷりなほほえましい家族模様が描かれていてたいへんほのぼのいたします。子供さんたちが、たいへんかわいらしくて良いです。あと夫婦もけっこう美男美女。だんなさんの浴衣姿とかイイ男っぷりだと思います。

【単行本】「恋愛ジャンキー」15巻 葉月京 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]

 ようやく恋人同士となったエイタローと姿子のおつき合いの模様がメイン。まだ処女で、性的なことに恐怖心が残る姿子を見て、エイタローはしばらくエッチはしないでキスに止めると宣言するが、姿子のほうはそれでは物足りなくて……といったところ。相変わらず姿子はかわいくて良い。エイタローに甘えるようになった姿がまた。この後はミホもからんできていよいよ本命的な三角関係モードに入っていくことになるけど、それは次巻以降のお楽しみ。

【単行本】「からくりサーカス」37巻 藤田和日郎 小学館 新書判 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 ゾナハ病を抑制する機械「ハリー」を巡って人間と自動人形が激闘。ミンシア、ジョージ、阿紫花と、これまでの物語を彩った脇役陣にも見せ場到来。ずいぶん長くなったけど局面局面はしっかりドラマチックで面白いです。


5/21(土)……ルベンダーの香り、放課後の実験室

▼数日前にダンベル 3.0kg×2[Amzn]を購入したと書いたのだけど、このところ職場泊まりが多く、ちゃんと試せていなかった。そんなわけで帰宅したこの2日間くらい、アニメを見て踏台昇降しつつ、えっちらおっちら持ち上げてみたりした。正しい使い方は知らないので適当にやっているけど、わりといいです。単純に重量が増えるので踏台昇降時の負荷が増えるし、いろいろ動かしたりすると使った部分の筋肉がきちんと張って心地良い。まあそのうち3.0kg×2では物足りなくなってきてしまうのだろうけど、有効活用したいとは思います。

▼PC方面では、ゴールデンウィーク前に「AivX DVP-254[楽天]というHDDケースを購入いたしました。これはUSB2.0接続の2.5インチHDDケースで、中に入っているHDD内の動画を単体で再生できる機能を持った製品。つまりUSB2.0接続でPCに外付けHDDと認識させて動画をコピーした後、それを外して今度はテレビに接続、動画をTV画面に出力する……といったことができるもの。再生可能な動画形式はMPEG-1/MPEG-2、DivX、XviDなど。JPEG画像やMP3をTVで表示・再生することもできる。

 現在は録画してDivX形式にしたアニメを職場泊まり時に見るときとかに使っているけど、これはなかなか良かったです。とくに良いのが、HDDフォーマットにNTFSを使用できること。FAT32だと4GB以上の動画は無理なんで、長時間のMPEG-2も大丈夫。あと120fpsでも音ズレなく再生できるのはありがたい点。画質もまあまあ。ただ階調表現はちょっと弱くて、アニメで色がぼんやりとグラデしてて、それがスクロールするようなシーンだとブロックノイズが出ていた。それを除いてはほぼ快適に使える。日本語ファイル名も使えるし、リモコンや持ち運び用のソフトケースが付属しているのもいい。WMVが再生できないのは惜しいとこだけど、それ以外は上々。小さいので、動画を詰めたHDDを持ち歩いて出先で上映会的なことをするのにも好適。もちろん動画以外のPCデータも混在できる。ある程度PC動画についての知識がある人にはオススメ。

 なおAivX DVP-254は2.5インチHDDを組み込むタイプだが、3.5インチタイプだと「TViX M3000U[楽天]という製品が、DVP-254と同じチップを使っていて、120fpsとかにも対応していて良い感じである模様。LinkPlayerとかの据置型のネットプレイヤーは、120fpsがまともに再生できないことが多いので、120fpsのアニメをよく見る人にはAivXやTViXのようなHDDケースタイプのほうが良いかも。まああと個人的な希望をいうなら、USB2.0/IEEE 1394共用タイプで、電源供給もできる6ピンケーブルで接続できる動画再生機能付きHDDケースなんてのがあったら買います。PCに接続してHDDケースとして使う場合、バスパワーだとIEEE 1394のほうが安定して認識してくれるので。USBポートはマシンによって供給電力にけっこうバラつきがあって、バスパワーだと外付けHDDをちゃんと認識してくれないことがときどきあるんでけっこう困る。「OWLTECH OWL-EP2A/CMB[楽天]みたいなのをベースに、動画再生機能をつけた製品があるといいんすけどね。

▼未読物
【単行本】「恋愛ジャンキー」16巻 葉月京 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ピースオブケイク」2巻 ジョージ朝倉 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]

【雑誌】コミックハイ! 6月号 Vol.2 双葉社 B5平

 復活2号め。かがみふみを「ちまちま♥」が良いです。背が小さくて引っ込み思案な女の子と、背のデッカい純情少年のラブコメ物語。二人ともすごく初々しく、二人して顔を赤らめあっている奥手っぷりがなんとも微笑ましい。かわいいカップルさんになりそうで、たいへんええ感じです。流星ひかる「それはロボット」は新連載。クラスにいかにもロボロボしいロボの転校生がやってきて、隣の席になった女の子がロボ子さんとのつきあい方でいろいろ苦労するというドタバタコメディ。ほのぼのしててまずはきれいにまとまっている。流星ひかるのあっさりした絵柄もあって読みやすい。2話め以降はどう展開していくんかな。読切、河内泉「ちゃおせれーの」は、終業式が終わった後に勢いだけでイタリアに直行してしまった女子高生が、現地で言葉も何も通じなくて右往左往するというお話。女子高生さんは元気だけど、一人旅の心細さもいっぱい。ドタバタぶりがけっこう楽しかった。

【雑誌】コミック電撃大王 7月号 メディアワークス/角川書店 B5平

 あずまきよひこ「よつばと!」がいつもながら良いですね。よつば作の牛乳と、最後のオチに笑った。ふうかがちょっとかわいそうだったが、ああいうふうに笑い飛ばしてもらえるとかえってスッキリするかも。高尾右京「To Heart」漫画版は最終回だった模様。前号から継続購入を始めたので、これまでのいきさつはよく分かりませんが、有名な作品なんでなんとなく雰囲気は。そのほかではkashmir、すがわらくにゆき、山田英樹、鳴子ハナハルといったあたりが印象に残った。

【雑誌】robot 2 ワニマガジン A4平 [bk1][Amzn]

 複数の人が漫画を寄稿しているので、便宜上「雑誌」に分類してるけど、どっちかっていうと画集に近い。村田蓮爾プロデュースで、執筆陣を集めて作った本。執筆者は村田蓮爾、浅田弘幸、安倍吉俊、SABE、三部けい、田島昭宇、帝国少年、道満晴明、長澤真、猫井ミィ、HACCAN、前嶋重機、前田浩孝、三浦靖冬、ミギー、ヤスダスズヒト、YUG。漫画としてはそれぞれのページ数が短いのでさほど面白いというほどでもないが、さすがに厳選しただけあって達者なメンツが揃っており、カッコイイ本に仕上がっている。ただ、この手の「カラーのうまいカッコイイ絵の人を集めました」っていうスタイルは、今となっては新味はあんまり感じなくなってきてるかな。村田蓮爾プロデュースの本としては、1999年10月に「FLAT」[Amzn]が出たが、そのころと比べての進化はさほど大きくないような気はするし。

【雑誌】フラミンゴR VOL.01 三和出版 A5平

 祝・復活! 2000年8月に休刊したSM調教系エロ漫画誌の名門が、5年ぶりに雑誌形態で帰ってきた。この間、雑誌形態のアイラ→アンソロジー形態のアイラDELUXEと形を変えて雌伏してきたが、ようやく雑誌形態へのゴーサインが再び出たとのこと。旧フラミンゴのゴリゴリなSM・スカトロぶりは今も語り草になっているほど。フラミンゴRも、それに負けないくらいブイブイいわせていただきたい。雑誌形態になったのでAmazonで注文できなくなっちゃったから、いくぶん買いにくくなったとはいえるかも。

 で、中身のほうだが、第1号はアイラDELUXEの内容をほぼ継承。まず巻頭カラーはNeWMeNで、その後に氏賀Y太「カラシおじさん」が掲載。カラシが大好きなホットドッグ屋のおやじが、女の子をつかまえてカラシ攻めしまくって、カラシ風呂の中でぐっちゃんぐっちゃんにするというたいへん痛辛そうな作品。けっこう馬鹿馬鹿しくて笑える。栗田勇午「ソナちネ」は5話め。すっかり家畜たちとの性行為にハマった主人公たちが、豚たちに身を預ける。なんかすごい幸せそうにやってるなあ。この徹底ぶりはさすがです。掘骨砕三「はえてる女の子」。久しぶりに普通の現代人っぽい少年少女エロだった。あとベギラマ「乙女失格Z」は久々の復活。全体的な印象としては、フラミンゴの名を冠するにはまだちょっとヌルいかなとも思ってしまうが、まず出だしとしてはこんなもんかな。そのうちかつてのフラミンゴ勢、白井薫範や蜈蚣Melibe、海明寺裕、香愁(今なにやってるんでしょう)といった人たちも出てきてくれるとすごくうれしいんだけど。

【執筆陣】NeWMeN、氏賀Y太、しのざき嶺、栗田勇午、海野やよい、大槻保彦、コミー、越智多胎子、掘骨砕三、ベギラマ、近石まさし

【雑誌】純愛果実 7月号 光彩書房 A5中

 つつみあかり「曇りのち姉。」(目次ページの表記は「曇り」、扉は「雲り」)。いつもながらの姉モノでたいへんに手堅い。最初のページの欄外にある「前回までのあらすじ…姉弟でラブラブ。」というのに笑った。たしかにそれ以外の何者でもない。ゼロの者「散歩道」は、散歩中によく出会う男と常時を重ねているhと津真さんのお話。いつもながらのたっぷりした乳描写がエロい。脱いだときもいいけれど、ノーブラで、ボタンとボタンの間から胸の谷間が見えるほどパツパツなブラウスという姿も、その量感が伝わってきていい具合。

【雑誌】ドルフィン 7月号 司書房 B5中 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 くどうひさし「あまやどり」は、あまやどりがきっかけでエッチな展開になった同級生の少年少女の話。若々しい青春模様が微笑ましくて良いです。安定して甘く爽やか。 うさぎのたまご「電車のお姉さん♥」。同じ電車に乗り合わせた純情少年を、エッチなおねえさんが誘惑して、そのまま電車内でエッチという内容。最後まで純真な少年がちょっとかわいい。


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