2005年6月中旬


6/20(月)……ガンジョリー・ロード

▼最近会社でも漫画などのスキャンをする機会が増えたため、今まで家で使っていた「CanoScan FB636U」を会社に持っていって、おうち用に新しいのを購入。今回選んだのは同じくキヤノン製の「CanoScan LiDE 500F[Amzn]。USB2.0接続で、立てて置いた状態でもスキャンできるのが便利。自分の場合、漫画の表紙とかの取り込みがメインなので、立て置きスキャンはあんまり使わないとは思いますが……。パーソナルスキャナ市場ではキヤノンとエプソンが2大メーカーだけど、エプソン系はUSBバスパワーで動かずACアダプタが必要(確かそうだったはず。少なくともGT-7400Uはバスパワー不可)なので、自分の用途的にはお手軽感の高いキヤノン系のほうが向いている。まあなんにせよスキャナはUSB2.0だと速くていいです。USB1.1からUSB2.0にして、その効果を最も実感した周辺機器といえるかも。

 USB2.0のスキャナは、FAX兼プリンタとして使ってるブラザーの複合機「MFC-8820J[Amzn]にも付いてるんだけど、これはデカくてパソコンとはちょっと離れた位置に置いてあるので、手許でちょっと手軽にスキャンするのには使いづらい。まあそんなわけでこの二つを適宜使い分けてるわけです。MFC-8820Jのスキャナはシートフィーダが付いてるので、複数ページある漫画の切り抜きをまとめてスキャンするときに使用。表紙とかをちょっとスキャンしたいときは、手許でCanoScanを使うという感じ。

▼話変わって。Comic batonなんてものもあるんですね。Koujiさんから回ってきました。しまった返された……。KoujiさんがMusical Batonを自分のところで止められたのは、スマートな対応だと思います。自分もここで止めておこう。バトンを渡すのが5人ってのは多すぎですよね。2〜3人くらいがちょうどいいんでは。

1.Total volume of comic on my Bookshelf(漫画所有量)
 わからない……。最近まったく把握してないです。
 自分は単行本派というよりは雑誌派なので、単行本については万は行ってないと思うんですけど、OHP始めてから感想書いた単行本だけでも5000は行ってるから、あるいは万の大台にも乗ってるかもしれないですね。
2.Comic thought to be interesting now(今面白いと思う漫画)
 現在一番楽しみにしてるのは一色登希彦「モーティヴ −原動機−」でしょうか。
3.The last comic I bought(最後に買った漫画)
 答えが毎日のように変わる質問なんでパス。ここで常に書いてるとおりです。
4.Five comic I read to a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画)
 五つってのは酷な質問ですなあ。
 悩むので「吉田戦車の諸作品」とだけさせといてください。
 たぶん自分が一番影響を受けている作家です。
5.Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5名)
 すみませんが上記のとおりパスで。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7/5 No.13 小学館 B5中

 井浦秀夫「弁護士のくず」。今回は痴漢冤罪がらみの話だが、痴漢でつかまった男の外見がもろに映画版の「電車男」だったので笑ってしまった。ベタだけどこういう分かりやすさってのは大切なんでしょうなあ。石塚真一「東京チェックイン」は毎回手堅い。新鋭作家だが、もう何年も前から描いていたように、ビッグコミックオリジナルの誌面になじんでいる。弘兼憲史「黄昏流星群」は、老年スケッチクラブ編がおしまい。いったんは妻の看病のため、スケッチクラブから離れた主人公のおじさんだが、ラストは「そんな馬鹿な」というくらい都合よく収まった。イエーイ、ドリーミングだぜ〜。なんだかもうすごく楽しんでしまいました。

【雑誌】ヤングマガジン 7/4 No.29 講談社 B5中

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」。大阪で戦った番長が押しかけてきて、にわかに大きな展開に。このまま「番長連合」みたいな展開に……はならないだろうなあ。ハロルド作石「BECK」とアイドルの山崎真実の、漫画+写真のコラボ漫画が掲載。ヤンマガらしい企画。面白いかといえば微妙ですが。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/4 No.29 小学館 B5中

 玉井雪雄「OMEGA TRIBE」が、「OMEGA TRIBE KINGDOM」にリニューアル新連載。いよいよ晴と梶が日本制圧に向けて本格的に動き出して……という展開。いがらしみきおはスピリッツ初登場。読切の「ガンジョリ」前編が掲載。山の中の寒村を舞台にした和風サスペンスホラーといった感じの作品。小田扉「団地ともお」。男らしい実習の先生にケリ子がトキめいて頑張るもうまく行かず……というお話。その脇っちょで意味のない目標に向かって邁進しているともおの様子がおかしくて良い。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/4 No.29 集英社 B5平

 作:稲垣理一郎+画:村田雄介「アイシールド21」はついにムサシが参戦。ここまですごく引っ張りましたなあ。ためにためてきた展開だけに、大活躍を期待いたしますよ。あと髪の毛を普通にしたムサシは美男すぎると思った。作:ほったゆみ+画:河野慶「ユート」。最終的にはロングのほうを見越しているとはいえ、ユートがショートトラックに本腰を入れるようになって、スケートシーンは面白くなってきたと思う。もっと序盤のうちにこういう展開に持っていったほうが良かったんではないかなあ。とくに少年誌の場合、序盤で出し惜しみしないで畳みかけるスタートダッシュは大事だと思うんで。

【雑誌】花とゆめ 7/5 No.14 白泉社 B5平

 日高万里「V・B・ローズ」。ラブコメ度がますます高まってて面白いです。お互いに好きあっているにも関わらず、その当人同士だけがそれに気づいていないあげはと有坂……という図式がはたから見ていると面白い。樋口橘「学園アリス」は、アリス学園のクリスマスということで、久々にほのぼの感あふれるお話。新キャラも登場。最近絵がきれいになって美少女度の上がっている感のある本作だが、新キャラもけっこうなかわいい娘さん。何かいわくありげな感じではあるので、シリアス展開につながっていきそうではありますが。

 古都和子の読切「トロピカルに恋色」は、修学旅行中に船から飛び降りようとした男の子に巻き込まれ、ヒロインの水波さんも海に落ち、二人っきりの無人島生活が始まる……というお話。生活が続くにつれてだんだん恋心っぽいものも芽生えていく。絵がきれいでアングルとかがちっとエッチっぽい。最初のほうからヒロインのスカートがめくりあげられたりするし(下は水着だけど)。少年のほうの上半身裸シーンも多く、サービス度高めで楽しく読めました。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 8月号 竹書房 B5中

 だいたいいつもどおり。小池恵子「ななこまっしぐら!」の最終ページの8コマで、いつもだんなさんにタックルで抱きついてくる若奥さんの習性を、ダイナミックに利用しているのが面白かった。青木光恵「小梅ちゃんが行く!!R」はそろそろ新婚漫画に移行するのかな。そちらのほうが話が動きそうで良いと思います。

【単行本】「おれはキャプテン」8巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 カズマサたちの高校野球がスタート。デレック(およびその父)、蝦名を巻き込んで、軟式野球だけだったはずの新設高校に硬式野球部を強引に作らせ、甲子園出場を目指しちゃうという寝技、力技をカズマサが見せる。カズマサの腹黒いキャラが存分に威力を発揮していて面白いです。マガジンSPECIALに移っても、イキイキやっていて頼もしい。今後も楽しみ。


6/18(土)6/19(日)……めだかの逆境

▼2日分まとめて。ちょっとこのところ仕事が詰まっちゃってて、あたふたしておりました。月曜からも引き続きあたふたします。そんな状況であるのに、日曜日は仕事をひとまず形がつくところまで持ってって、その後、新宿へ。鶴岡法斎さんと、新田五郎さん@ふぬけ共和国の出演した、NAKED LOFTの漫画に関するトークライブを見に行く。主に語られていたのは、「ちゃんと売れているのにネットとかでは意外と語られない作品」とか、両人が持ち寄ったオモシロぶっとび漫画についてのこととか。ヘンな漫画の話が出てきて面白かったけど、紹介する漫画の冊数はもう少し多くても良かったかもしれませんな。そっちのほうが両人の濃さがより強く出たと思うので。

「B館:MANGA NEWS 6/18分で、アニメ感想まとめ@OHP 0404-0503についての反応をいただきましたが、あちらでも書かれていたとおり、Koujiさんと私の嗜好はかなり似通った部分が多いなーと前々から感じてました。とくにメジャー系の作品についての評価は、たぶんほかのどの書評Webよりも、重なる部分は多いのではないかと。たぶんどちらも、正統派で良い仕事をしている作品を評価したいという意識が強いのかな、って気がします。違う点は、こちらがエロ・グロ・ナンセンスな要素を、「エロだから」「グロだから」「ナンセンスだから」という理由で、節操なくプラス評価してしまうことくらいでしょうか。自分はそこらへん適当なんで、「おっぱいデカし。良し」みたいなことで評価しちゃたりしますし……。まあそれはともかく、アニメについてはあちらが先達で教わることも多く、こちらもいつも参考にさせていただいてます。そんなわけで、私のほうの評価に興味を持たれた方はB館のBEST10も併せて見てみることをオススメいたします。

▼昨日の日記で書いたMusical Baton(企画趣旨ははてなダイアリーキーワード参照のこと)の件。まあ基本的にはあんまり聴かないんですよ。最近は「大容量USBメモリとして使えるし有機EL液晶がかっこいい」という理由で「Rio Unite130」(2GB)[Amzn]っていうMP3プレーヤーを買って通勤時とかに聞いたりしてるので、少しは聴く量が増えたけど。基本的に二つのことがいっぺんにできないタチなので、漫画読みつつ音楽聴くとか、そういうのダメなんす。で、まあ本題のMusical Batonについては以下のような感じ。以下のような感じです。最近アニソンばっかり。ベタベタすぎ……。

1.Total volume of music files on my computer → 4GBちょい
2.Song playing right now → なし
3.The last CD I bought → PARTY☆NIGHT大全集(踊)[Amzn]中古。
4.Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
 ・ハッピー☆マテリアル(「魔法先生ネギま!」OP)
 ・創聖のアクエリオン(「創聖のアクエリオン」OP)
 ・懐かしい宇宙(「KURAU Fantom Memory」OP)
 ・PARTY☆NIGHT(「デ・ジ・キャラット」シリーズ)
 ・WHITE HEAT(「UG☆アルティメットガール」OP)
 上記のMP3プレーヤーの中に入ってて最近わりとよく聴いてるものです。
5.Five people to whom I'm passing the baton
 ・Kouji@B館さん
 ・吉本松明さん
 ・pecorin911さん
 ・スワキワタルさん
 ・南研一さん
 いきなり振られてご迷惑かもしれませんんが……。お忙しかったり答えたくないという場合は、適当に無視しちゃってください。

▼未読物
【単行本】「おれはキャプテン」8巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「教えて・Teacher」 飛龍乱 フロム出版 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】別冊ヤングマガジン 7/1 No.10 講談社 B5中

 小野亮平「プロボクサーMEGUMI」が下らなくてわりと良かった。元名ボクサーの娘である女の子がプロボクサーとなり、リングに上がる。彼女はものすごく強いのだが、試合中にパンチを喰らう快感に目覚め、Mボクサーとしての素質を開化させていく。女の子がちょっとかわいくて、お話の展開にも勢いがある。鈴木一世「ゲヘヘのヌベコ」もちょっと気になる。「ゲヘヘ」というヘンな声で笑うバイト先のヌベコという女の子と、いろいろあった末に仲良くなるという内容。そんなにうまいというわけではないが、特徴のある絵柄で、お話のほうも爽やかな青春ラブストーリーに仕上がってると思う。

【雑誌】ウルトラジャンプ 7月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社

 脚本:倉田英之+画:okama「CLOTH ROAD」。おお、すごくお話のスケールが大きくなってきたなあ。ファーガスとジェニファーの父親であるガーメントは、どんな布、そして服を作っていたのかが明かされる。かなりぶっとんだ設定だけど、こういう大風呂敷の広げ方は好きです。作:佐藤大輔+が:伊藤悠「皇国の守護者」。新城による冷酷なまでの防衛策が示され、部下たちも愕然。新城の悪人ヅラが極まってて素晴らしい。そのほかの脇役キャラたちもいろいろ出てきて萌え度抜群。腐女子な人にもオススメです。

【雑誌】月刊サンデーGX 8月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 「逆境ナイン」が映画化ということで、島本和彦がついに藤田和日郎と「逆境ナイン」の合作漫画を描いている。まあお祭りということで楽しくはあるんだけど、うーん、なんか小細工っぽい気がするんだよねえ、こういうのって。正直なところ、最近の「吼えろペン」や、サンデーGXの売り出し方にはあんまり感心していない。すごく小学館っぽいとは思うけど。浅野いにおの読切「アルファルファ」はごく平凡な学校に通うごく平凡な少年の、どこにでもあるような平凡な物語。ちょっと恋もしたりするけど、なんとなく煮え切らない日常を描写。いかにも浅野いにおらしい青くささの際立つお話で完成度は高い。イダタツヒコ「美女で野獣」。アイリーンとリリカが対決。アイリーンも頑張ってはいるんだけど、やはり実力差は歴然。ガチンコで殴り合った末の結末は後味爽やか。タイマン張ったらダチ、そしてダチだから張るタイマンもあるということで。

【雑誌】チャンピオンRED 7月号 秋田書店 B5平

 作:南條範夫+画:山口貴由「シグルイ」。あの虎眼先生に邪剣の使い手である刺客が。虎眼先生が大丈夫かすごく心配。なお今号には山口貴由のインタビューが掲載されているけど、虎眼先生のモデルは南條範夫なのだそうな。渡辺航の「電車男」はエルメスがちゃんとかわいい。普通にいい娘さんだなあと思う。

【雑誌】まんがタイムきらら 7月号 芳文社 B5平

 今号もしおやてるこ「Pocket」を読むために購入。今回は自分より背が高いアキに対して、ダイスケがショックを受ける。アキはちょっと大人っぽくなってきたかな。やはりとてもかわいらしくて良いです。

【雑誌】別冊マーガレット 7月号 集英社 B5平

 いくえみ綾「かの人や月」が最終回。ゆるゆるとしたホームドラマをきれいに締めくくり。長男・顕の結論はそれで良いのかという感じでもあるけど、まあそんなもんなんすかね。それにしても顕ってば22歳。クールで偉そうだからそんなふうには感じないけど若い! そんな年齢で突然結婚とかいいだすとは生意気な。アルコ「ヤスコとケンジ」も最終回だが、いまいちお話に入っていけなかった。永田正実「恋愛カタログ」は笹錦さんフェーズ。幸せになってほしいキャラであると同時に、別にならなくても全然構わないような気がするキャラでもある。

 中原アヤ「ラブ★コン」と河原和音「高校デビュー」のラブコメ2作はどっちも安定して面白い。「ラブ★コン」のほうは一山越えてしまった感があるが、新キャラが登場してイキイキ動き回っている「高校デビュー」は賑やかで面白い。恋愛描写だけでなく、コメディ部分も楽しい。とくに中学時代はソフトボール一筋で恋愛にはまったく無縁、さらに天然ボケな行動を繰り返すヒロインの晴菜は見ていて楽しいキャラ。しかもただ天然ボケってだけじゃなく、しっかり人に好かれようと行動する頑張り屋さんなところも好感が持てる。

【雑誌】ネムキ 7月号 朝日ソノラマ A5平

 TONO「チキタ★GUGU」は相変わらず面白い。いよいよここまでの事態を招いたラスボス的な存在であるダムダム・グーグーも出てきて、お話的にも盛り上がっている。作画もシンプルかつ美しい。あとこの雑誌では波津彬子と諸星大二郎が好きです。ただ隔月のわりに、各号ごとの差異がなさすぎるのは弱い。雑誌として動いている感じがしなくて読んでてワクワクしないんだよね……。

【単行本】「僕と君の間に」2巻 鈴木央 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻も面白い。特筆すべきは主人公であるホーク少年の萌え度の高さ。アマゾネスのお姉様がたにとっつかまってひんむかれて、キスされたり、エロいことされたり。半裸姿やほっぺたを赤らめている様子など、本来のヒロインであるダリアそっちのけでフェロモン発散しまくり。後半ではダリアの妹が登場して、お話のほうもだいぶ動いてきている。でもやっぱりホークだなあ。あとアマゾネスの首領であるムロアさんもけっこう美人。

【単行本】「ひかりのまち」 浅野いにお 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 東京近郊の清潔で日当たりの良い平和なニュータウン「ひかりのまち」に住む人たちの人間ドラマを描いていくという内容。浅野いにおといえば、よしもとよしともにも似た、スカシた感じの作風の持ち主。オシャレっぽさ、サブカルっぽさを嫌う人には忌避されがちなところはあるものの、収録されているお話の完成度はとても高いし、作画についてもうまい。とくにこの作品集の中では、他人が自殺するときの最後を見届ける「見届け屋」という商売をこっそりやっている少年・タスクと、彼と仲良くしている女子高生ハル子のつながりを描いた一連のエピソードが印象に残る。甘さと苦さの同居する青春物語を、クールな筆致で描き出す実力は確かなもの。コンスタントに作品を発表し続けて、実力を着実に伸ばしてるなあという感じがします。


6/17(金)……ホルモンじゃあるまいし

▼そろそろ2005年春アニメも大詰め。なんだけど今さら2004年春〜2005年冬期のアニメについての、自分的なまとめテキストをアップ(→アニメ感想まとめ@OHP 0404-0503)。しかも暫定版。ベスト10分についてはけっこう前に書いてたんだけど、残りの分についてのまとめを書こう書こうと思いつつここまで来てしまい、「このままでは結局書かないままにしてしまうのでは……」とか危惧したので、もう暫定版でもいいからアップしちゃえ!と思ったしだい。正直いってもっといっぱい見ているアニオタの人はいっぱいいると思いますし、大したこと書けてなくて、さらに途中ということで恥ずかしくはあるんですが……。ベスト10以外の分についても、そのうち書けたら追記します。でもこのままほったらかしにしてしまう可能性も高し。それもまたよし。

▼スズキトモユさんからMusical Batonなるものが到来。要するに、自分と音楽との関わり方について書くという感じでしょうか。ちょっと今は脳味噌腐敗気味なので、あとで書きます。でもその後に自分から回せるようなお知り合いの方たちには、すでにもうみんな回っててるような感じがする。友達が少ないからこの後どうしたらいいか分からない……。

【単行本】「ファミリーレストラン」 雁須磨子 太田出版 A5 [bk1][Amzn]

 雁須磨子作品はいつもながら読んでいて楽しい。今回は、とあるファミレスに勤務するお姉さんの生活をのほほんと描写。別にラブコメとかになるでなく、身体にしみつくファミレス臭の話とか、ファミレスのクーラーが故障して暑かっただとか。ユニークな着眼点からスタートし、ゆるゆるとしたぺースのまま、ツッコミなしのボケっぱなしでお話を構成してっちゃうスタイルはこの人ならでは。別に癒し系ってわけでもないんだろうけど、このゆるさは読んでいてすごく気持ちがいい。相変わらず面白い人だなあと思います。あとこの単行本には短編「へるもんじゃあるまいし」も収録されている。

【雑誌】コミックバンチ 7/1 No.29 新潮社 B5中

 「羽生生純のニンゲン標本函」。なんか羽生生純がメイド喫茶の取材記事をやっている。この手の実録ネタだと羽生生純らしいマッドっぽさが出ず、わりとフツーの取材漫画になっている感じ。あと今回は「屈辱er大河原上」が休載なのでちょっと寂しい。

【雑誌】ヤングガンガン 7/1 No.13 スクウェア・エニックス B5中

 大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」は、委員長女子が最近良い感じだが、今回も活躍してて面白かった。普通なようでいて裏ではアヤシイことばっかしてて楽しいキャラです。もちろんスタンダードなめがねっ娘的外見も良い。金田一蓮十郎「ニコイチ」。地のつながらぬ息子の前では女装して、母親を演じている主人公の事情を知っている人たちが登場。なかなか懐の深い人たちですな。ほのぼの楽しくホームコメディ(ラブコメもあり)を展開できていると思う。風変わりな設定も、いろいろネタを作れそうで有望。新連載、脚本:深見真+画:笠原夕生「龍園」は「格闘技+ミステリー」と、テコンドー少女とその仲間が格闘技を駆使して、難事件に挑んでいくって感じか。今のところこの作品ならではってものは見えてないけど、作画はかわいい部類で普通に読める。

【雑誌】コミックメガストア 8月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 今月号ではレオパルド「金髪ツインテール」が良かった。主人公のオタク少年が、同じクラスのギャルギャルしい女子・芹沢さんが万引きしているところを目撃してしまったことをきっかけに、彼女とねんごろになるというお話。美少女系のエロ漫画では比較的損な役回りをすることの多いコギャル的女子を、けっこう気のいい娘さんとして魅力的に描けているのが良かった。またオタク少年がやたらデカチンで、それに驚きの目を向ける芹沢さんの様子もかわいらしい。全般に表情がイキイキしてるのと、お話の後味が良いところに好感を持った。

 最近はショタ系での活躍が多かった田沼雄一郎は、今号から連載スタート。「PARTICIPET」。こっそり隠れて生徒会会長女子の飲み物の中に、自分の精子を仕込んでいた太っちょの経理担当男子だが、それが会長にバレてしまう。しかし生徒会長は意外にも変態趣味の持ち主っぽくて……という感じの出だし。フェティッシュな感じが出てて、まずまずの滑り出し。実力のある人だけに期待してます。オールドファンなので、やっぱコアマガ系のエロ漫画誌にはこの人がいてほしいという気持ちはありますね。

 みた森たつや「小池田さんと遊ぼう!」。小池田さんが不良男子に狙われてるっぽい感じで、もしかしてヤラれちゃうかも……という気配濃厚だったが、ちょっと意表を衝く展開。あまりヒドいことにならないっぽくて安心しました。良かった良かった。國津武士「惑星滅亡」。今回も遊び心たっぷり。キャラもかわいくて良し。この前COMIC RINでやってた作品と同様、今回も触手を活用。國津武士的にはマイブームとかだったりするんでしょうか。野良黒ネロ「スパッツは生で♥」。スパッツの質感にこだわってエロを展開。むちむち感の高いフレッシュな絵柄がえっちで好感触。ヒロインのいかにもトロそうな顔が、快感でトロけていく感じの描写が良いです。


6/16(木)……絵踏もうど

▼未読物
【雑誌】コミックメガストア 8月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan
【単行本】「ファミリーレストラン」 雁須磨子 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
▼18日売り
【雑誌】ウルトラジャンプ 7月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社

【雑誌】モーニング 6/30 No.29 講談社 B5中

 うは、すごい表紙……。島がいっぱい。島というのはもちろん耕作。島耕作が50人くらい群れてて、それが全部無表情。中国の群衆をイメージしたんだろうけどなんか夢に出てきそうなインパクト。ちなみに今回は本編の扉も素晴らしい。島耕作が愛知万博に行ったという設定のイラストなのだが、エセモリゾーとエセキッコロがいい味出しまくり。弘兼先生やってくれるなあ。画:東風孝広+作:田島隆「カバチタレ!」は、タムラックが法律家としての正念場を迎えていると思ったら、なんか次号でいきなり最終回らしい。別にネタ枯れって感じでもなかったしちょっと驚いた。

【雑誌】ヤングサンデー 6/30 No.29 小学館 B5中

 山田玲司「ONE ON ONE 絶望に効く薬」は、永田農法の永田照喜治氏に会いに行く編の第2弾。食うや食わずの日本での生活を実際に自分で体験してきた永田氏の人生に、山田玲司が圧倒されている。これまでの連載の中でもトップクラスの力の入れようじゃないでしょうか。かなり突っ込んだ内容になってて面白い。そして次号にまた続く。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/30 No.29 集英社 B5中

 武富智「EVIL HEART」。合気道少女・鶴が登場して、だいぶ良くなった。とくに彼女が歩道橋の欄干の上に立つシーンは、気持ち良い構図と作画で印象に残る。あと彼女がダニエル先生を見かけてパッと表情を輝かすシーンも良い。やはりいい絵です。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/30 No.29 秋田書店 B5平

 おおひなたごう「ドリル園児」がスタート。園児のみなさんが、どうも納得行かない世の中のさまざまな事象を掘り下げて、本質に迫ったりしてしまうというギャグ漫画。箸はなんで2本なのか、3本のほうが便利ではないか、などの問題にツッコミまくり。どのキャラがメインになるかが今のところ分かりにくいけど、安定して楽しく読めるでしょう。パワー・ホライズンみたいな大ネタにも期待だ。

【雑誌】COMIC RIN 7月号 茜新社 B5平

 今月号も安定して良い。微笑ましく読める、キュートなロリ系のエロ漫画が並んでいて粒ぞろい。まず巻頭カラーは、関谷あさみ「夏冬夏冬春」。主人公であるおにいちゃんに、イトコのちっちゃな女の子がなついてきて恋人同士になり、エッチもしちゃうというお話。まあロリ系ではよくある話なんだが、スッキリしていながら暖かみ、柔らかみのある絵柄が魅力的で、恋愛の顛末もほのぼのしてて微笑ましい。望月奈々「ナツキ忍法帖」は、財閥のおぼっちゃまと彼をガードするくノ一少女のエッチ。こちらもかわいいし、ラブラブ状態なハッピーエンドも後味よろし。山本雲居「いつものあそび」は、いつも眠そうな顔をしているけど、エッチなこともする女の子がかーいい。

 LEE「お兄ちゃんスイッチ」は、自分で工作したロボットスイッチみたいなので、お兄ちゃんと遊ぼうとした妹が、ふざけているうちにエッチに突入するというお話。なんだかパニックアタック「大人になる呪文」みたいな雰囲気。陽気で楽しい。國津武士「幼術士」はいつもながらの遊び心にあふれたお話&絵作りが見てて面白い。美少年が女博士の薬でちんこを触手状にされてくんずほぐれつ。オチもしょーもなくてグッド。またこの作品の単行本は7月25日に発売予定。上連雀三平「となりの精液さん」は7話め。相変わらずの堂々とした変態ぶりで、スカッとする。

 そのほか巻田佳春、ベンジャミン、邪武丸、やすいひろさと、海星みのり、出縞しんといったあたりも良かった。ベンジャミンは7月25日に単行本「だって好きだもの」が発売予定。

【単行本】「F-mode」 高岡基文 ヒット出版社 A5 [Amzn]

 このサイトでもよく書いているとおり、自分は巨乳好きです。そんな自分的に「とても良い乳だなあ」と思うのが、高岡基文の描く乳。サイズ、重量感、張り、柔らかさなど、自分的ツボにかなりヒットする。また、多人数プレイ→快楽の流れがわりとスムーズなのもこれまた自分好み。おくち系のシーンでの、ヒロインの口のもごもご具合とかもグッとくる。ストーリー面では正直あまり大したことはない。ご都合主義ではあるし奇をてらうわけでもない。ただその分、エロを楽しむうえでジャマになるものがなく、あとくされもナッシング。適度なアニメ絵っぽさも良いと思う。エロを求めて読んでいる美少女漫画なので、むちゃくちゃリアルである必然性は薄いし、むしろこういったいかにもな絵柄のほうが好ましい。というわけでこと「エロ漫画での実用」という観点においては、自分内ではかなり評価の高い作家さんです。


6/15(水)……元黒酢

【雑誌】近代麻雀 7/15 竹書房 B5中

 「哭きの竜」が復活。というわけで能條純一「麻雀飛翔伝 竜・外伝」が巻頭カラー新連載。死んだと思われていた竜とそっくりな男が現われ、三上信也が動き出す……という初回。最近能條純一はイマイチな作品が多かったが、やっぱ麻雀描くとビシッとハマる。もしかしたらトンデモ展開とかになるかもしれないけれども、竜だったらそれもありかなあと思うので、まずは期待。巻頭カラーの4コマは、三ツ森あきら「雀と順平2」。下ネタをからめた楽しい4コマで、さすがの安定感を発揮。作:嵐田武+画:玉置一平「ラストバイニン」は今回もぶっとんだネタ。「特攻の拓」ネタもかましてるし、セックスシーンも無駄に派手だし。あと今号は巻頭グラビアで、「麻雀は長時間座りっぱなしで身体に悪い」とかいって、「ピラーティス法」というストレッチ法を写真入りで紹介している。雑誌開いたらいきなり載ってたんでちょっと驚いたけど、実用的ではありますな。

【雑誌】オースーパージャンプ 7月号 集英社 B5中

 惰性で買っているが、いつもながら本当に面白くない。宮下あきら「天下無双 江田島平八伝」が作者急病のため休載なのでなおさら。覇気を感じない雑誌です。作:周良貨+画:岩田やすてるの読切「ザ・ファンドマネージャー」が掲載。投資信託会社を舞台にしたビジネスもの。飛び抜けたところはないが普通にまとまってる。

【雑誌】ビジネスジャンプ 7/1 No.14 集英社 B5中

 弓月光の新作読切「病院でニュ!」が掲載。前号に再録掲載された(初出は20年以上前)「壁の中からニュ!」の続編的作品で、特定の女性の股の間をくぐると、壁などをすり抜けることができるようになるという特殊能力の持ち主の青年が主人公のドタバタコメディ。その能力を生かしてちょっとした事件を解決したり。あっさりした感じではあるけど、まとまってるし手堅い。「甘い生活」のほうは次号から連載再開。なお次号では冬目景「イエスタデイをうたって」もひさびさに再開される模様。これはうれしいですな。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/29 No.29 小学館 B5平

 モリタイシ「いでじゅう!」が来週で最終回ということで、皮村と中山さんの話を急ぎ足でまとめたかなあという回。ここらへんももう少しじっくりやってほしかったところではありますが……。畑健二郎「ハヤテのごとく!」。ナギおぜうさまが学校に通うことになったが、お弁当を忘れたので届けようとするハヤテ。ちょいとカワイイ新キャラも登場して相変わらず賑やか。安定して楽しく来てると思います。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/29 No.29 講談社 B5平

 読切、松木洋一郎「今日よりあした!」が掲載。平凡に生きることを心がけていた少年が、山道でもそばの出前ができるバイクの腕を買われて、同じ学校の女の子にモトクロスチームへスカウトされる……といったお話。作画はまだ垢抜けない部分もあるものの、アクションが派手だし健康的でけっこう楽しく読める。ソツなくまとまってるし、女の子キャラもわりとカワイイしで好感は持てる。ところでこの松木洋一郎って、アフタヌーンの2004年7月号(感想:20040525日記)に四季大賞受賞作「Flat Out」が掲載されていた人と同一人物っぽいですな。「Flat Out」もモトクロス話だったので、たぶん間違いないと思う。


6/14(火)……鯵油

▼ネット通販による定期購読雑誌を2冊追加。COMIC夢雅(毎月27日)がFujisan.co.jpで、純愛果実(奇数月22日)がセブンアンドワイiconでそれぞれ取り扱いされるようになっていたのでさっそく注文。夢雅は厚くて重たいし、純愛果実は隔月なので買い忘れがち。どちらもメリットはある。この2冊を追加したことで、通販での定期購読雑誌は以下の19冊となった。基本的に送料無料のものだけ利用している。

2日 コミックメガストアH コアマガジン 7andyicon/Fujisan
5日 コミックフラッパー メディアファクトリー 7andyicon/Fujisan
7日 MUJIN ティーアイネット 7andyicon
8日 FEEL YOUNG 祥伝社 7andyicon
12日 コミックビーム エンターブレイン 7andyicon
17日 コミックメガストア コアマガジン 7andyicon/Fujisan
19日 ウルトラジャンプ 集英社 出版社
19日 月刊サンデーGX 小学館 出版社/7andyicon
22日 ドルフィン 司書房 7andyicon/Fujisan
22日(奇数月) 純愛果実 光彩書房 7andyicon
25日 月刊IKKI 小学館 出版社/7andyicon
26日 コミックガム ワニブックス 7andyicon
26日 少年エース 角川書店 出版社
26日 ガンダムエース 角川書店 出版社
27日 COMIC夢雅 オークス Fujisan
28日 フラワーズ 小学館 出版社/7andyicon
28日 阿ウン ヒット出版社 7andyicon/Fujisan
30日 コミックバーズ 幻冬舎コミックス 出版社
30日 エンジェル倶楽部 エンジェル出版 Fujisan

 ネットで雑誌定期購読サービスをやっているサイトではFujisanセブンアンドワイの二つが大手だが、使い勝手ではFujisanのほうが良いと思う。Fujisanは購読開始日を4か月先までの間から指定できるし、購読期間を自動延長にできるので定期購読の期限切れを意識しないで済むのがありがたい。購読期間が終了に近づくと、通知メールも送ってきてくれる。また、コミックフラッパーはセブンアンドワイのほうは送料がかかるので、Fujisanのほうが多少安い。ただ取り扱っている漫画雑誌の数はセブンアンドワイのほうが多い。どっちももっと種類を多くしてくれるとうれしい。

 出版社が自前でやっている定期購読については、集英社と小学館はとくに問題なし。きちんと期日通りに届くし、ネットでも決済可能。角川と幻冬舎は、ネットで払い込みができないのが難点。角川はネットのフォームから申し込みをすると、払い込み用紙が郵送で送られてくる仕組み。とはいえ角川の定期購読はコンビニなどで支払いができるうえ、一度定期購読を申し込むと、購読期間終了前に継続用の払い込み用紙が送ってきてくれるので比較的使いやすい。コミックバーズは使い始めのころは発売日に届かないことが多くてイライラさせられたが、最近はちゃんと発売日もしくはその前に届くようになった。ただここは支払いが郵便局のみなのでちょっと面倒。幻冬舎は自前でオンラインショップを持っているのだから、そこで決済できるようにしてくれるといいのだけど。ただ送料無料の定期購読を実施してくれているのはやっぱりありがたい。講談社、秋田書店、白泉社あたりもやってほしい。

 あとセブンアンドワイで雑誌を漫画雑誌を探すときの小ワザ。セブンアンドワイでカテゴリをたどって雑誌一覧を表示させると、データベースに登録されているだけで実際には販売していない雑誌も表示されてしまう。ちゃんと購入できる雑誌だけ探したいときは、「詳細検索」で雑誌カテゴリを指定(一般漫画誌なら「コミック、アニメ」、エロなら「その他」)、そのほかの項目には何も入力せず、「表示条件」のところの「定期購読不可も含む」のチェックを外してから検索をかける。こうすると購入できる雑誌の一覧が表示されます。

【雑誌】イブニング 6/28 No.13 講談社 B5中

 石川雅之「もやしもん」。教授が自然の材料を使って調合した媚薬を手に入れるため、いつもの面々が奮闘。まあ別にいやらしい展開になったりはしませんが、媚薬というアイテムを出してきたのはちょっと意外だった。吉田戦車「サマータンク」。吉田戦車の描く猫耳娘が意外に萌える。あと人間の顔を洗ってくれる猫もかわいい。

【雑誌】ヤングチャンピオン 6/28 No.13 秋田書店 B5中

 新連載、作:宮崎学+脚本:和泉昴+画:菊地昭夫「アジア無頼」がスタート。アジアを舞台に傭兵として活躍した一人の日本人の姿を描いていくドキュメントコミック。菊地昭夫は以前この雑誌で「将棋の子」という、将棋の奨励会を題材とした実録漫画を描いていた人で、作画は井上雄彦によく似ている。アシスタントの人か何かかな。お話のほうはまだ始まったばかりなので、面白くなるかは今後の展開しだい。とりあえず骨太なアウトローモノといった雰囲気は漂わせている。葉月京「恋愛ジャンキー」。いよいよエイタロー、ミホ、姿子の3人が鉢合わせか、といった感じ。ここではぐらかすほうがラブコメ的ではあるが、個人的にはちゃんと対面して白黒つけてほしいところではある。

【雑誌】漫画サンデー 6/28 No.24 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:東克美「不倫白書」は3回め。なんか今回は珍しく不倫して良かったなあというお話。タチの悪い夫と結婚して苦しんでいた32歳看護婦の女性が、入院患者の青年と結ばれてハッピーになるという内容。なんとなく「火遊びしてヤケドする」的話が続くのかなと思っていたのでちょっと意外だった。作:花小路ゆみ+作:鍋島雅治「名探偵マダム・ホームズ」。今回はマダム・ホームズが羽ぼうきでイタズラされててちょっと色っぽい。作:ひじかた憂峰+画:松森正「湯けむりスナイパー」。松三に連れていってもらった山奥の「マボロシの滝」にて、源とトモヨの親密度がググッとアップ。大人のメロドラマが盛り上がっていて面白い。

【単行本】「がじぇっと」3巻 衛藤ヒロユキ マッグガーデン B6 [bk1][Amzn]

 これで最終巻。昔、自分の家が電器屋をやっていたこともあって機械いじりが好きな少年・鳥賀修一と、クラスメートですごくカワイイ声の持ち主であるタレちゃんの初々しい恋愛、そして彼らと不思議な機械たちの触れ合いを描いていくジュブナイルコミック。第1巻(感想:20030626日記)の印象はとても良かったのだが、終わってみるとちょっと物足りなかったかな。ラストのほうはキャラが増えてちょっとゴチャゴチャして急ぎ足になってしまった感があるし、機械がらみ、恋愛がらみのお話どちらももう少し突き詰めてほしかったような気はする。


6/13(月)……献花小梅

▼未読物
【雑誌】別冊マーガレット 7月号 集英社 B5平
【雑誌】ネムキ 7月号 朝日ソノラマ A5平
【単行本】「BARレモン・ハート」21巻 古谷三敏 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7月増刊号 7/12 小学館 B5中

 ジョージ秋山の新連載「銭ゲバの娘 プーコ」が開始。今はもう年老いて隠居生活を送っている銭ゲバ・蒲郡風太郎には、実は娘がいたという設定。女の子だけど顔は銭ゲバそっくり。味付けはいつもながらに激濃。最近の、じゃなくてずっとか、ジョージ秋山作品はぶっ飛んだものが多いのでどうなるか、いろいろな点で楽しみ。石塚真一「岳 みんなの山」は安定。エピソードとしては小さめだけど、きっちりネタを積み上げてお話を構成しており手堅く読ませる。

【雑誌】ヤングマガジン 6/27 No.28 講談社 B5中

 「幕張」とかの木多康昭が新連載「喧嘩商売」を開始。「格闘ブーム真っ只中の日本に”最強”を問う!」とかうたっているけど、木多康昭だけにストレートな格闘・喧嘩漫画になるはずもなく。転校した先の学校では大人しくしようとしていた喧嘩野郎のクラスに、彼に恨みを持つ不良にーちゃんが殴りこんできたせいで、主人公は大恥をさらしてしまいブチキレ……という第1話。シモ系なネタも織り交ぜ、とくに後半はダイナミックに展開。ヤンマガの誌面だと違和感ないし、いろいろ暴れてもらいたい。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/27 No.28 小学館 B5中

 かわぐちかいじの読切「血の轍」が掲載。警視庁で要人警護などを任務としている秘密部隊に所属する倉本警部補が、部隊の処遇に不満を抱いたまま退職し殺人犯となった元部下の伊庭と対峙する……というお話。さすがに作品作りがうまくて読ませるけど、結論はこんな感じで良いのかなあと思わないでもない。いまいち伊庭の行動原理が分かりにくいような。小田扉「団地ともお」。雨が続いて外で遊べず、ストレスが子供たちをおかしくしていく。やることが極端で面白いなあ。今回はストレートなギャグ展開。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/27 No.28 集英社 B5平

 久保帯人「BLEACH」。一護たち御一行が人間界に帰還。しばらくは学園とかありの日常的展開ですかね。坂本裕次郎「タカヤ−閃武学園激闘伝−」は扉ページがカラー。わりとプッシュしてるのかな。展開が派手めでラブコメ要素もあり、けっこう楽しく読めてはいるけれども。

【雑誌】ヤングキング 7/4 No.13 少年画報社 B5中

 花見沢Q太郎「ももいろさんご」はいつもの2倍の16ページが掲載。連載105回で「100回うっかりスルーきねん」だそうな。こういうことをしれっとやるところはいかにも花見沢Q太郎。一色登希彦「モーティヴ −原動機−」もいつもながら面白い。単行本1巻(27日発売)でまとめて読み返すのも楽しみ。

【雑誌】comic天魔 7月号 茜新社 B5平

 神楽雄隆丸「プライマル」。主人公のおにいちゃんが、隣にひっこしてきた職業・AV女優な彼女とねんごろになるというお話。おっとりほんわかした雰囲気のヒロインがなかなかかわいらしくていい。Hシーンも甘甘かつ肉感的で充実。まぐろ帝国「ボーリング娘。がやってきた!YA!YA!YA!」は、国民的アイドルの皆さんが、某国に駐屯中の自衛隊の基地を慰問で訪れて、そこから乱交状態に突入というネタ。作者は娘。系にはさほど詳しくなさそうだが、それぞれの構成要員はわりとかわいく描けてるんじゃないでしょうか。


6/11(土)6/12(日)……釈迦偉人

▼更新遅れたこともあり2日分まとめて。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/24 No.13 小学館 B5中

 国友やすゆきの新連載が! 「社買い人 岬悟」。時流に乗ってM&A系のお話。実直な商社マンである主人公・岬の勤める会社が外資系に買収されてしまい、それまで和を重んじのんびりやっていた岬も非情な決断を迫られることになる。初回からかつての部下だった女性にこきつかわれて、彼になついていた部下の男性を切らされたりするというベタでドラマチックな展開。国友先生らしい、脂っこい作品を期待。そしてこの期待が裏切られることは、たぶんないと思う。太田垣康男「MOONLIGHT MILE」。吾郎の宇宙復帰に向け、いろいろな工作が行われ、各所の思惑が渦巻く。こういう建前でない汚い部分のお話も、しっかり面白く描けてていいです。

【雑誌】コミックバンチ 6/24 No.28 新潮社 B5中

 坂本タクマ「屈辱er大河原上」。結婚(屈辱的な)をしたばかりだというのに、やたらと仕事を増やされ今まで以上に体を張らされている大河原上。でも二人並んでテレビ見てたり、意外とうまくいっているのかー。ところで大河原上に子供が生まれたらなんと名前をつけるつもりなのか。少し気になる。「特上」とかつけたら父にとっては屈辱だろうし。あと佐原ミズの3話集中連載「バス走る。」が今回で最終回となっている。

【単行本】「無敵看板娘」13巻 佐渡川隼 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 この巻も相変わらずの好調ぶりをキープ。絵に描いたような(描いてるんだけど)ドタバタコメディを、勢い良く展開しててスカッとする。小細工でごまかすとかじゃなくて、ちゃんとギャグとアクションで勝負してるところが気持ちいい。主人公の美輝をはじめ、キャラがみんな立ってて役割分担もしっかりできてるし。むやみにキャラを増やさす、それぞれのキャラを繰り返し出すので、その分印象が濃くなってるってのもデカいでしょう。それにしても13巻も行くとはなあ。大したもんです。

【単行本】「かりんと。」6巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 この巻はほとんど息抜きエピソードばかり。委員長をめぐるメインストーリー部分は動かず、大沢&花梨、修一&委員長のカップルによる楽しい日常話で終始。まあダレているともいえるんだけど。

【単行本】「モッちゃん 猛打爆裂編」 尾上龍太郎 白夜書房 B6 [bk1][Amzn]

 相変わらずヘンだ〜。お話自体はパチスロにハマる人々に、主人公のモッちゃんが手を差し伸べていく人情モノ的な展開なんだけど、モッちゃんの風体は相変わらず異様。ゴルゴ的な人相ながらいつも上半身はランニング姿で、片方の裾はハミ出している。足も常にサンダル履き。それがヒゲダンスみたいに手の平を地面に平行に向けた状態にした決めポーズのまま、ジッとパチスロ屋の前、あるいは中でたたずんでいる。そして決めゼリフは「俺が打とう、お前の金で。」。カッコイイような脱力するような、どうにも不思議な感触。一般受けする作風だとは思わないけど、なんか好き。

【単行本】「ネコネコパンチ!」 大見武士 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 就職難にあえぐ女子大生二人が、まともな就職先だと勘違いして面接を受けた会社に雇われ、キャットファイトの選手をやることに……というキャットファイト漫画。キャットファイトというのは要するに、おねえちゃんたちがからんで戦うプロレス系のバトルで、本作の中では「相手を戦闘不能に追い込むか、M字開脚で5秒間フォールする」が勝利条件。そんなルールなだけに、バトルシーンも当然のことながらサービスたっぷり。ちょっぴりエッチで気楽に楽しめる、美少女格闘モノといった感じ。ノリは軽いけど、おねえちゃんたちはかわいいし、絵柄もなめらかでそれなりに楽しい。ちなみに自分が単行本を購入するに至った理由は、本作に出てくるローションぬるぬるマッチにソソられたから。ぬめぬめつるつるぷりぷりして、エッチで良いです。

【単行本】「わたしの肢躰」 みかん(R) コアマガジン A5 [Amzn]

 3冊目の単行本。みかん(R)の魅力はやっぱり絵。胸板が薄くてお尻が小さくて、ほっぺたはふっくら。美少女エロ漫画系の絵でありながら、写実的な風味もしっかり残し、架空の世界の少女たちの質感を生々しく感じさせてくれる。清純さ純粋さみたいなものを描き出せるからこそ、それが汚されたときの切なさがしみるというか。

 最近のみかん(R)はけっこう甘甘なラブコメチックな作品も描くようになってきたが、このころはまだ苦くて痛々しいお話もけっこうあり。「逃避Type」なんかは、親の離婚以来頭がおかしくなり、奇声を発したりヘンな行動をとるようになった少女が、周囲の悪意にさらされていく中で決定的に崩壊していくという内容。こういう、よくありそうでいて残酷なお話を、ありありと描き出してしまう作風はクールでシビア。あとかなりイッちゃったキモオタと、いかにも眩しい美少女がからむようなお話が多め。とはいえ、素直になれなかった少年少女がくっつく「素直になれたら」みたいな、甘酸っぱい爽やかなお話もあったりする。作品ごとにテイストが違って雑然としているともいえるが、クオリティはいずれも高い。ロリ系の作家の中でも異色で目をひく存在。


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