11/10(木)……しんがりボート
▼Amazonで予約しておいた、「とんがり帽子のメモル」のDVD-BOX[Amzn]が到着。まだ開けてないが、ジャケットのメモルがかわいすぎ。うれしいけどいつもながら見てる時間はなかったり〜。
【雑誌】ビッグコミック 11/25 No.22 小学館 B5中
今号は、業田良家「男の操」がドラマチックな展開。万田さんが思いきりました。ここまで引っ張ってきた万田さんとみさおのエピソードにどんな決着をつけるのか。次が楽しみ。作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」は、九州でとくに人気のある魚・アラのお話。アラについては前から憧れていた魚なのでかなり興味あり。一度オープンしたばかりのお店のサービスフェアみたいなので食ったことあるけど、そこで出てきたアラはショボい奴だったので、そのうち奮発して、本格的なヤツをガツンといわせにいきたいもんです。あ、あとすっぽんも行ってみたいなあ。煩悩は尽きません。
【雑誌】モーニング 11/24 No.50 講談社 B5中
王欣太「蒼天航路」がついに最終回。意外とアッサリしてたが、この作品はやはり曹操の物語だったので、その死を描いたところでおしまいにしたのはまあ正しい判断なんでしょう。振り返ってみるとこの作品については、やっぱり曹操の若いころの話が一番面白かったと思う。「三国志」を意識させない奔放さがとても新鮮だった。曹操が歴史の表舞台に立ってからも、個性的な群雄たちがいろいろ出てきて、彼らに対する解釈も新鮮でそちらはそちらで面白かったのだけれども。まあ何はともあれ、当初原作を担当していた李學仁の死後もしっかり物語を引き継ぎ、大河連載を完結させたのは立派だったと思う。横山三国志とはまた違った、独自の三国志を作り上げていて、面白い作品でありました。
今号からの新連載、うめ「東京トイボックス」は、ゲーム制作会社の物語。無頼で奔放なゲーム屋の男と、有能だけど実は特撮オタクの美人OLが出会うところからお話は始まっていく。うめは「ちゃぶだいケンタ」以来、久々の本格連載。「ちゃぶだいケンタ」では回を重ねるごとに作画が洗練されていったが、この作品でもまた伸びていってくれるといいなあ。それにしてもモーニングはアグレッシブな雑誌だなと思う。外薗昌也「わたしはあい」もそうだけど、オタク市場が注目されていると見るや、早速そういう要素を誌面に取り込んでくる。まあマニア誌とかと比べれば遅いっちゃ遅いんだけど、メインターゲットであるオヤジ層の理解の進み具合とかも考えると、時期的にはむしろ今頃のほうが効果的なのかもしれない。こういう貪欲さは週刊雑誌としては正しいと思うし、個人的にも嫌いじゃないです。まあやりすぎるといやったらしくなるんで、さじ加減には注意する必要があるだろうけど。
【雑誌】ヤングサンデー 11/24 No.50 小学館 B5中
万乗大智がヤングサンデー初登場。映画「サイレン」と連動して、その漫画版を集中連載。実績のある人だけにさすがにこなれた作り。それにしてもヤングサンデーは本当に少年サンデーのOB雑誌になったなあ。浅野いにお「ソラニン」。なんだか今回はハードな展開。種田がどうなっちゃうのか、先が気になる。あんまり痛いことにならないと良いのですが。森尾正博「夢拳法アクセル」は、普段は冴えないけど、実は「女性にモテるためにあらゆる動きをカッコよく決める伝説の拳法」の使い手である少年が、イケメンに変装して大活躍というドタバタギャグ。垢抜けないところはあるがけっこう勢いがあって楽しめた。森尾正博で自分日記を検索してみたところ、週刊少年サンデー 2005年1/1 No.3に「伝説の帰宅部Returner」(感想は20041215日記)という作品が掲載されていた模様。
【雑誌】ヤングジャンプ 11/24 No.50 集英社 B5中
作:外薗昌也+画:別天荒人「ガールフレンド」。二つのすれ違い気味カップルを絡ませてきた。美人→地味メガネ君、イケメン→地味メガネっ娘の二組が、デート先で偶然遭遇。メガネ同士が惹かれ合うものを感じて、二人で抜け出してしまう……というストーリー。なかなか面白い四角関係になってきましたな。このシリーズはキレ味のいいラブコメに仕上がってて毎回面白いです。甲斐谷忍「LIAR GAME」は、秋山側のタネ明かしと、新たな秘策が発動。今回のゲームも終盤になってだいぶ盛り上がってきた。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 11/24 No.50 秋田書店 B5平
集中連載、作:柴田よしき+画:近藤豪志「ゆび」(コンテ構成:吉村一八)がスタート。単体でうねうね動き回る「指」が人々をパニックに陥れるホラーものといったところ。近藤豪志についてはこれまで見たことない人だと思うけど、絵柄としては、昔の天野明に、間瀬元朗っぽさを混ぜたみたいな感じか。水島新司「ドカベンvs.野球狂の詩」では、山田と水原勇気という、このシリーズの目玉的な対決が実現したが、驚くほどアッサリ片付けた。これじゃあ水原勇気が雑魚みたいじゃん、とは思うものの、まだvs.岩田鉄五郎が残っているしここであんまり引っ張るわけにもいかないか。しかしこうやってみると、野球漫画で8話ってけっこう短いものですなあ。
佐藤健悦「舞-乙HiME」漫画版は今回も賑やか。毎回ちょっとエッチなシーンが織り交ぜてあって目に楽しいし、「漫画版ではこのキャラをこう使うのか〜」という発見があってこれもまた良い。作:藤見泰高+画:カミムラ晋作「サイカチ」。ライバルキャラとして、ゴスロリ系な服を着て甲虫を操る「甲虫王女」の異名を持つお嬢さまキャラが登場。いきなりパンチラも見せるあたりがあざとくて微笑ましい。今後この娘さんは主人公に敗れた後、ツンデレキャラとしてお話にからんでくるに違いない。板垣恵介「バキ」は11月24日発売号で最終回との告知が。その後は新シリーズが始まりそうな感じですな。
【雑誌】メガプラス Vol.26 コアマガジン B5平
ゆきやなぎ「懴悔の窓から」。今回はシスターもの。ストーリー的にはどうってことないけど、今この人は何を描いてもエロい。女体のムチムチ感、ヨガリ顔など、あらゆる部分からエロさが漂いまくっていていい仕事してます。自分はシスターものはあんまりツボじゃないんだけど、それでもグッとくるものはあるし。JUNNY「セクシーアフターケア」。この人はメガプラス初登場。ナースもの、というか女医モノか。まあどっちにしろ病院でエッチ。ちょっとかわいたタッチの独特な絵柄だが、エロシーンはけっこうテンションが高い。
奴隷ジャッキー「おなG〜♥」は、オナニーに興味を持った妹さんに、お兄ちゃんがレクチャーというロリ系。妹さんと友達との会話がくだらなくて楽しかった。あと今号にはねりわさびが初登場。「エルフの森の逸話」という作品を描いている。この人の漫画は久しぶりに読んだけど、基本的なテイストは昔と変わらず。エロ漫画歴の長い人はしみじみした感じも受けるかも。天竺浪人「ぼくたちのそら」。空に囲まれた高層マンションの一室で、少年二人と美しい女性が性戯に耽る。お互いなしではいられない依存関係を、エロチックかつ印象的に描いた作品。宙ぶらりんな状態でセックスしているような、不思議な感覚も面白い。
【雑誌】ヤングコミック 12月号 少年画報社 B5中
中田ゆみ「下町マドンナ食堂」。主人公の姉3人組がやってきて、おかみさんと主人公をくっつけちゃおうとからかいまくる。今回もサービスシーンは多め。おかみさんも良いけど、姉3人組も姉モノ好きにとってはなかなか。ジェームスほたて「モモ色クリニック」。いろいろあった結果、先生とモモ君の関係はさらに緊密に。次号でクライマックスとのことなんで最終回ですかな。あと愛染五郎「ピーカン夫婦」(原作:永森裕二)は今回で最終回。次号は小石川ふにが新連載で、甘詰留太、北河トウタ、りゅうき夕海が読切で登場と、なかなか楽しみなラインナップ。
11/9(水)……安楽期〜
【雑誌】ヤングアニマルあいらんど 12/23 No.4 白泉社 B5平
エロ系や萌え系のメンツを積極的に登用し、なかなか賑やかな誌面構成。今回の執筆陣は以下に示すとおり。エロ系では、鬼ノ仁は以前からもチャンピオンREDなどに進出していたが、東雲太郎は新鮮味のある起用。「不幸委員長」という、学校に代々引き継がれる「不幸を呼び寄せる委員」の役職を引き継いだ女の子と、その親友女子のラブラブストーリーという感じ。お話としてはなんでエロに結びつくかの因果関係がちと分かりにくいかなとは思うもの、キレのいい色っぽい画風は目を引くものがある。この持ち味を一般誌でも生かしていければ。
文月晃「藍より青し」は、葵と薫の新婚生活を描いた後日談。二人の激甘なラブラブぶりと、そんな新婚家庭に足繁く通っておじゃま虫活動を日々続ける繭のバイタリティというか図々しさが面白い。井上和郎「春らんまん!」は、女の子みたいにかわいい弟に悶々とする不良にーちゃんの苦悶を描いた4コマ。この手の萌えだのフェチだのをギャグとして転がす腕前はさすがです。
瀬口たかひろ「らっきーあんらっきー」。お互いを不幸にしてしまうことを危惧するあまり、なかなかキスとかの一線を踏み越えられない初々しいカップルが主人公のドタバタギャグ。彼らの想いがピークに達し、日々自分らが部屋で何をしてたのかを告白しだすときのノリが独特で笑えた。男女ともども調子っぱずれなのが楽しい。八神健「まほうせんせい」。とある学級崩壊状態の小学校のクラスに、手品が得意な先生がやってきて、そのおかげでクラスがまとまっていく。そして主人公の少女はその影響で教師を目指すことに……というほのぼのハートフルコメディ。八神健は現在ヤングアニマルでの連載を準備中とのことで、この作品はそのプロローグ的位置づけの読切だった模様。連載開始がいつになるかは未定のようだけど、久々の本格連載なんで楽しみ。
このほか、今号には4コマ漫画を集めたおまけ小冊子「4コマあいらんど」が付属していて、以下に示す作家陣が描いている。雑誌本体でも描いているまつもと剛志をはじめ、「花とゆめ」で描いている山口舞子とか、「30girl」の岩崎つばさまで呼んで来ててなかなかのラインナップとなっている。漫画としては後藤羽矢子「おさなじ」が良いなと思った。親の実家に引っ越してきた少年が、子供のころに2回しか会ったことがないのに「おさななじみ」であると主張する女の子にひっつかれて困惑するというドタバタ漫画。「突然おさななじみができてしまう」というコンセプトが面白いと思う。ラブコメとしてつかみは十分。連載で読んでみたい気もする。
【雑誌本体】文月晃、鬼ノ仁、井上和郎、宮野ともちか、まつもと剛志、瀬口たかひろ、八神健、東雲太郎、渡辺電機(株)、萩尾ノブト、田中ユタカ、袴田めら、オオタアヤコ、高島知宏、西川魯介、竹内じゅんや
【おまけ冊子】ももせたまみ、山口舞子、岩崎つばさ、まつもと剛志、重野なおき、後藤羽矢子、藤島じゅん、亜桜まる&朝田光、竹内じゅんや、高島知宏
【雑誌】スーパージャンプ 11/23 No.23 集英社 B5中
島袋光年「世紀末リーダー伝たけし!」は、今までのキャラを総登場させてサクッと最終回。長い空白期間のあった作品だったがようやく大団円に持っていった。この後はできれば「リング」の続きを描いてくれないもんですかねえ。難しいかな。作:早川光+画:橋本孤蔵「江戸前鮨職人 きららの仕事」。きららvs.永田戦が決着。まあ顔からして負けそうな感じではあったけど、けっこうあっさりカタがつきましたな。やはり主役は坂巻なのか。
【雑誌】週刊少年サンデー 11/23 No.50 小学館 B5平
鈴木央「ブリザードアクセル」は巻中カラー。吹雪&六花のラブラブペア演技が最高潮。なんか難しい技とかいろいろ繰り出しまくりで楽しかった。井上和郎「あいこら」は、以前ハチベエの前に撃沈したお嬢さまキャラ・八ツ橋さんが再登場。ツンデレキャラとして成長していきそうな構え。登場頻度もガシガシ増えそうでなかなか良いです。ショートギャグ漫画の読切、福井ユウスケ「エリート道場のエリート教室」は、絵・ギャグともにうすた京介の影響を感じさせる作風。若い世代のギャグ作家は、うすた京介の影響下にある人は多いなーとしみじみ。
【雑誌】週刊少年マガジン 11/23 No.50 講談社 B5平
棚橋なもしろ「15の夜〜名もなき少年たちの叫び〜」が3号連続集中掲載。どうやらMMRが、心に傷を追った現代の子供たちの実態に迫ったりするという内容な模様。家庭内虐待とかそいうのがテーマの問題提起漫画なので、最初はキッツいイジメとかから入るかなと思ったけど、予想したよりはヌルめかな?
【単行本】「幸福喫茶3丁目」1巻 松月滉 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
最近の「花とゆめ」の中ではけっこう気に入っている作品。一人暮らしを始めたばかりの16歳女子・高村潤は、「誰かを幸せにしたい」という気持ちから、近所にあるおいしい喫茶店「カフェ・ボヌール」でバイトを始めることに。そこには無愛想だけど腕は抜群の菓子職人の進藤さん、バイトの先輩男子・一郎と、二人のイケメンがおりまして、彼らといっしょにほのぼのと喫茶店を営んでいくのでした……というお話。
まあお話はそれだけといえばそれだけで、基本的に3人を中心とした楽しくほのぼのした生活が描かれていくだけなんだけど、明るくて爽やかで暖かい作風に好感を持っている。とくにこれは日記でも何度か触れているけど、主人公の潤の屈託のないピュアな笑顔がいい。ショートカットでボーイッシュで、パッと見カワイイ少年という感じでもあるのだが、彼女のパッと花がほころぶような笑顔には心癒されるものがある。単行本1巻の段階ではまだちょっとこなれてないかなーという気もするんだけど、連載のほうは回を重ねるごとに良くなっている印象を受けています。てなわけでこれからもすくすく伸びていって欲しいもんです。
11/8(火)……SUN DOME
【雑誌】イブニング 11/22 No.23 講談社 B5中
ヤングな島耕作が白スーツ&赤シャツでフィーバーしている表紙がいいなあと思います。最近の弘兼憲史が描く表紙はなんかインパクトのあるものが多い。作:夢枕獏+画:板垣恵介「餓狼伝」。理屈では分かるのだけれども、やっぱり寸止め空手が勝つのはだまされたような気持ちになりますなあ。丸め込まれているような感じといいますか。
【雑誌】ヤングチャンピオン 11/22 No.23 秋田書店 B5中
葉月京「恋愛ジャンキー」は、姿子に惚れたおっさんのエピソードで引っ張り気味。もう恋愛方面で決着はついてるんで、一気にゴールでも良いかとは思うんですが。井荻寿一「魔月館綺譚」。猫娘の鈴がなかなかかわいい。管理人さんはいつもどおりでいうに及ばずではあるけれども。道家大輔版「電車男」はお話的には盛り上がってきているものの、テレビドラマが終わっちゃったので、旬が過ぎた感は否めないかなー。
【雑誌】漫画サンデー 11/22 No.45 実業之日本社 B5中
石原まこちんの新連載「一服いきますか!!」がスタート。サラリーマンたちが、休み時間にたばこ吸いながらグダグダするといった感じのショートギャグ。サラリーマンが3人出てくるあたりは、「The3名様」と似たような構造。週刊連載2本同時進行で、どれだけワザを見せていけるかってとこでしょうな。作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」は、竿師・菊之介がいかにして生まれたか、その生い立ちを語っていくというエピソード。今回はさほど強烈というほどでもないけど、「へぇ〜」という感じでまったり面白い。
【雑誌】近代麻雀オリジナル 12月号 竹書房 B5中
「麻雀であった笑える話」特集。ふだん有元美保が近代麻雀本誌でやってるような奴。秋吉由美子、松本ぷりっつ、三ツ森あきら、安田弘之が描いているが、前者二人が有元美保と似たような感じすぎちゃってあんまり面白くないのに対し、後者二人は自分なりの味が出ている。三ツ森あきらは自身フリー雀荘の常連だったそうで、けっこういろいろやってるようで。連載の「雀バカ三姉妹物語」も、もう少し得意の下ネタを利かせてもいいかな〜とは思うもののちゃんと手堅いし。
【雑誌】FEEL YOUNG 12月号 祥伝社 B5平
ジョージ朝倉「ピースオブケイク」が連載再開。混迷の恋愛模様をキレ味鋭く、楽しく鮮やかに描いていてちゃんと面白い。さらなる盛り上がりに期待。南Q太「スクナヒコナ」。紺ちゃんに大きな変化があるけど、これはこれで不幸な展開につながっていきそうな感じもしてしまう。幸福なことをやってても常に不安をかきたてる漫画だなー。対照的に有間しのぶ「モンキー・パトロール」は、多少不幸なことをやってても気楽に読める漫画。しかも今回は、あえてネタバレはしませんが、いつにも増して幸せいっぱいなお話でございます。
【単行本】「デビルエクスタシー」1巻 押見修造 講談社 B6 [bk1][Amzn]
子供のころの経験がトラウマとなり、巨乳恐怖症になった主人公がある日とある風俗店に迷い込む。そしてその店の貧乳娘に一目惚れするも、彼女は実は人間の精を吸い取るサキュバスで、彼はそれをきっかけとして人間とサキュバスたちの争いに巻き込まれていく……というセクシーホラーといった感じの作品。押見修造については、初単行本となった「アバンギャルド夢子」(感想はオス単2003年11月分参照)が面白かったので期待しているのだが、この作品についてはいまいちハジけてないかな。パニックものとしてそこそこまとまってはいるんだけど……。今後思いきった展開を見せてくれるのを待ちたい。
【単行本】「武死道」1巻 作:朝松健+画:ヒロモト森一 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]
幻冬舎コミックスのWebコミック「GENZO」の連載作品。幕末の最後の最後のあたりに生きた、最後のサムライたちの物語。主人公の志波新之介は白虎隊の生き残りで、新政府への抗戦を続ける蝦夷共和国軍と行を共にしている。新之介は、共和国軍の精神的支柱である土方歳三の命を狙いつつも、その壮絶な人間性に魅了されていく……というのが1巻の内容。史実どおり蝦夷共和国軍は敗れていくわけだけど、新之介がこれからどうなっていくかは1巻の時点ではまだよく分からない(原作である朝松健「旋風伝〜レラ=シウ〜」を読めば分かるんだろうけど)。まあとりあえず1巻に関しては、土方の壮絶な生き様・死に様を堪能するが吉といったところ。ヒロモト森一の作画も相変わらず荒々しくてカッコイイです。
【単行本】「いばらの王」6巻 岩原裕二 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
最終巻。カッコイイ絵柄や派手なアクション、ミステリアスでスケール感のある舞台設定など、アクションものとしては魅力的な部分の多かった連載だし、最後のどんでん返しにはサプライズはあったが、終わってみるとちょっと物足りなかったかな。全編を通して気になったのが、いまいち臨場感に欠ける部分があったこと。画面作りはハッタリが利いてたし、キャラ造形も魅力的だったが、人物と風景が一緒に収まるような引いたカット、情景描写のカットがけっこう少ない。そのため舞台である古城の構造が分かりにくく、主人公たちが今どこにいてどっちに進んでいてどんなピンチなのかということがピンとこない部分が多かった。もちろん引いたカットばかりだと迫力不足になるし、それはニューウェーブだったりオルタナティブだったりする作家さんがハマりがちな陥穽でもあるんだけど、アクションものだけに適宜ロングとアップを使い分けてうまく見せてほしかったところ。あと最後のほうの展開は、「なんでもあり」になりすぎた感じもあるかな。力の入った作品で、パッと見カッコイイし個々のアイテム自体には魅力があったので、惜しいところではある。
▼6日はコミティアに行ってきました。今回も東京ビッグサイトだったが、会場がいつもの東ホールでなくて西ホールだったので、たぶんコミティアに行き慣れている人ほど間違えたんじゃなかろうか。ていうか自分が間違えた。東ホールに行ったらオンワードグループの社員向けバーゲンしかやってなかった。あと西ホールでは、別の会場でV6の握手会をやっていたそうで、なんか違った客層の人たちが多かった。即売会のほうは、よく買っていた作家さんたちで商業誌方面とかで忙しくなってきた人が増えてきたこともあり、購入本の内訳もだいぶ変わってきたかな〜という感じ。でもまあ前回のコミティアに行けなかったこともあり、今回は買った本はそこそこ多めだったかな。買った本についての詳細はまたそのうち。たぶん年始あたりに読むでしょう。
コミティアの後は、顔なじみの方々と飲み会。料理のうまい店だったが、調子に乗ってガンガン食ったり呑んだりしてたら、お勘定が1人頭1万円を超えてしまってビビった。まあ生ビールだけでも8杯ずつくらいは呑んでたと思うし、6時間くらいいたんでしょうがないといえばしょうがないんだけど、それにしても食いすぎ&呑みすぎた。ちょっと反省。
▼コミティアで購入した同人誌の感想は別ファイルで(→2005年11月6日コミティア購入本感想)
▼そんなわけで6日は漫画を読めなかったので、日記は2日分まとめてということにしちゃいました。
【単行本】「夢の空地」 小田ひで次 飛鳥新社 A5 [bk1][Amzn]
「クーの世界」の続編的ストーリー。日、仏、英、西、伊、蘭の6か国語で同時刊行ということだが、そのため単行本は左開きとなっている。セリフも横書き。お話のほうは「クーの世界」からだいぶ時間が進み、主人公の麗寧(れねい)は22歳となり、美大に通っているという設定。麗寧は美大の先生と不倫関係を続けており、ままならぬ自分の行いに悩み迷い続けている。そんな生活の中で、以前のつづき夢のこと、どちらも自殺した兄や友達の伽弥らに想いを馳せることが増え、だんだんとその精神が蝕まれていく。
といったわけで、大人になった麗寧の視点で語られていく新しい物語は、だいへんダークな調子で展開する。まさかあの麗寧がこんな風になっちゃうとは……と驚かされるものがあった。夢と現実の間でゆらゆら揺れる幻想的な感覚は残しながらも、今回のお話はかなり現実側よりなので、ヘヴィでハードでドラッギー。小田ひで次独特の細かく描き込んだ画面作りは相変わらず独特で、作品世界に生々しい肌触りを与えている読んでいると息苦しくなるような緊迫感のある作品だけど、読みごたえがあって面白かった。
【単行本】「西遊記 4」円の巻 藤原カムイ NHK出版 A5 [bk1][Amzn]
前の巻が出たのが自分日記によると2000年8月。なんと4年ぶりとなる、フルカラー西遊記漫画の最新刊にして最終巻。原点に忠実に、非常にしっかり作られた作品でヴィジュアルもすごく美しいのだが、お話のほうは残念ながら坊主・猿・豚・河童の4人が揃ったところまででおしまい。まあこのぺースだと最後まで行くのは難しかったかも。残念といえば残念だけど、正直なところ「西遊記」って一番面白いのはメンバー全員が集まるまでで、あとはせいぜい金角・銀角、牛魔王くらいなんで、これでも良いのかなという気がしないでもないかな。
【雑誌】ヤングマガジン 11/21 No.49 講談社 B5中
安達哲「バカ姉弟」が再開。巻中カラー4P。といってもやってることはいつもととくに変わらず。バカ姉弟の弱点を二人の女子が探るという内容だが、弱点だかなんなんだか……といった感じ。まったりしてていつも変わらず楽しいです。東和広「ユキポンのお仕事」。ユキポンがサッカーに挑戦。意外とテクニシャンなユキポンの姿が良かった。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 11/21 No.49 小学館 B5中
小田扉「団地ともお」。今回は扉絵が4色。「モノは叩けば直る」のように、いい加減な万能解決策のお話を気楽に展開していると思ったら、ラストは重めに。ときにギャグ、ときにシリアスと変幻自在。小田扉の作風はそのどちらにも合うし、けっこう汎用性が高い。せきやてつじ「バンビ〜ノ!」。他店のサービスについて学ぼうと、あすかにお願いして料理店めぐりに連れてってもらう。その最中、あすかの美人さんぶりにポーッとなってしまうが……という展開。芯が強くて美人な女性を魅力的に描けていて良い。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 11/21 No.49 集英社 B5平
岸本斉史「NARUTO」。そういえばこんな人たちもいたっけなあ……という回。ナルトのことが大好きなヒナタちゃんは、久々に見たけどかわいいですな。
【雑誌】MUJIN ティーアイネット 12月号 B5平 [定期購読:7andy]
士土大介「少女戦線sideH」。MUJIN初登場。親友同士の女生徒二人が同じ先生に恋してて……という三角関係H。メリハリの効いたフレッシュな絵柄で、エロシーンもしっかり。なかなか良いんじゃないでしょうか。しなま「恋する♀♂」も教師との三角関係だが、こちらは女の子二人は姉妹で、妹のほうはふたなりという設定。勇「天秤」は幼なじみの女の子2人と優柔不断で気弱な男子。こちらも描線の密度が高くて迫力はある。あとラブラブ度が濃密なのも良い。このように続けて書くとやたら三角関係が多いように見えるけど、雑誌自体が分厚いので、全体の比率としてはそんなでもないです。
養酒オペペ「ズボラな姉貴」は、女教師である姉が生徒である弟を襲っちゃうという内容。ボリューム感のあるエッチシーンを展開してて実用度は十分。最近のMUJINは、ここらへんの新顔の人たちが出てきてちょっと読むのが楽しみになってきている感じ。
あと小暮マリコ「希望荘へようこそ」は2回め。相変わらずキュートで華やかでエロシーンもじゅくじゅく充実してます。
【雑誌】コミックPOT 12月号 メディアックス B5中
最近のエロ漫画雑誌は分厚い重量級なのが多いので、POTの薄さ&軽さは目立つ。今号も170ページくらい。まあ読みやすくはあるんですが。で、巻頭漫画は木静謙二「忍の時間」。かわいい忍者少年の小太郎くんが、熟女くノ一にええように可愛がられてしまうという内容。ショタちんこにむちむちの女性が吸いついていく様子はいつもながらしっかりエロいです。
11/5(土)……冒頭夢
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11/20 No.22 小学館 B5中
キター!2年連続で夢オチだ〜!! というわけで水島新司「あぶさん」。来年は最初っから日本シリーズは無視で行ったほうが良いかもしれませんなあ。で、今回は西岸良平「三丁目の夕日」が映画化ということで巻頭特集。なんかこの作品が一番前にあると妙にうれしい。
【雑誌】花とゆめ 11/20 No.23 白泉社 B5平
最近のお楽しみは松月滉「幸福喫茶3丁目」。ヒロインの潤のイトコで、彼女に恋する少年が登場。潤にラブラブ光線を発しまくり、喫茶店のイケメン二人にライバル光線発しまくり。この娘さんはモテモテですなあ。今回も微笑ましくて楽しかった。潤の笑顔もパッと明るくて良い。樋口橘「学園アリス」はお正月編。楽しげではあるけど学園側の怪しげな動きもほのめかされて、棗は秘かに蜜柑をガードせんとする……という展開。わりとラブラブな感じでもあり。棗と蜜柑をひっつけて、余ったルカをは蛍とくっつける。ふむ、収まりがよろしいですな。ストレートにそういうふうに持っていくとも思いにくいけれども。
【雑誌】桃姫 12月号 富士美出版 B5平
東鉄神「お姉ちゃんは俺の彼女」は2回め。前回でお姉ちゃんとやっちゃった主人公だが、その後お姉ちゃんがベタベタくっついてくるようになり、うれしいやら困るやら、という展開。ピチピチした潤いのある絵でお姉ちゃんはかわいいし、エロシーンも濃厚。なかなか楽しめました。Cuvie「ボトム」。なんてことのない男に弱みを握られちゃった学園のアイドル的美少女が、態度では抗いつつも、彼のもたらす快楽にメロメロになっちゃってるというお話。きちんとツンデレ系の美少女を描いてエッチもみっちりやってて相変わらず良い。安定感抜群。あと今号では岡田正尚が初登場で「ぐちょ濡れハリケーンラバーズ」という作品を描いている。
11/4(金)……スレミファドン
【単行本】「TOKYO DRIVE」1巻 井上三太 講談社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「ユキポンのお仕事」10巻 東和広 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「デビルエクスタシー」1巻 押見修造 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「アゴなしゲンとオレ物語」20巻 平本アキラ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「スティール・ボール・ラン」6巻 荒木飛呂彦 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「西遊記 4」円の巻 藤原カムイ NHK出版 A5 [bk1][Amzn]
【雑誌】コミックフラッパー 12月号 メディアファクトリー B5平 [定期購読:7andy/Fujisan]
柳沼行「ふたつのスピカ」。序盤のイジワル役だった佐野先生が再登場したと思ったら、だいぶいい人になっておられまして。アッサリ退場したけど彼のおかげで獅子号墜落事件の真相が明らかに。生臭い部分に触れつつも、やっぱり宇宙を目指す人々のアツさは感じられて良いです。岡本一広「トランスルーセント 彼女は半透明」。今回も面白かった。毎日のことではあるが、やはり朝起きて鏡を見て、自分が透明病であることを自覚するのを恐れる白山さんの心理を丁寧に描写。彼女が、唯見くんの屈託のない笑顔のありがたみを噛み締めるシーンにはホロリとさせられもする。読んでて本当に気持ちのいい作品です。
新居さとしのシリーズ連載「ただ死んだだけの話」は最終回。前回は非常に気がかりなヒキを見せたけれども、最後は楽しく微笑ましくおしまい。単行本化してほしいけど、フラッパーだし望みは薄かなー。まあフラッパーは全部保存してあるからいいっちゃいいんだけど。あと今号から、作:桑島由一+画:たぱり「神様家族」が始まっている。神様一家の息子である少年と、そのお目付け役である天使の女の子らがおりなすドタバタ学園ラブコメって感じかな。アクは強くないが、スッキリした絵柄で感触はまずまず。
【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 12/18 No.7 白泉社 B5中
まつもと剛志「まじかるストロベリィ」はみんなで運動会に参加するというお話。いちこの体操服姿もかわいいけど、それに骨抜きにされているニコがむしろ萌える感じ。最近がんがんイジられまくっております。作:朝田光+画:亜桜まる「14 ジューシー」。ツンデレ、ってわけでもないか、別にデレってるわけじゃないし、な女子マネのおねえちゃんが萌え度が高くて良いんじゃないかと。あと甘詰留太「年上ノ彼女」は、アヤちゃんがらみでほろ苦さを残しつつ、夏合宿が終了。青春ストーリーとしてしっかり面白い。あと、アヤちゃんのことが好きであるっぽいメガネくんがこれから活躍してくれるといいなあという感じ。
【雑誌】ヤングガンガン 11/18 No.22 スクウェア・エニックス B5中
作:原田宗典+画:井田ヒロト「戦線スパイクヒルズ」。どんどんキクチさん恋しの気持ちが募っていくノムラ君だが、なんかキクチさんがアブない誘いをかけてきてアヤしげな雰囲気に。キクチさんは相変わらずかわいいけど、いろいろ複雑な事情もためこんでいるようで先が気になるところ。作:イム・ダリョン+画:パク・ソンウ「黒神」。茜さんが美人さんでかわいい。慶太に甘えている様子がラブラブでメロメロで良い具合です。
【雑誌】コミックバンチ 11/18 No.49 新潮社 B5中
ラブソングをフィーチャーした読切シリーズ「My Best Love Song」の第2弾として、さそうあきら「流れ星」が掲載。人里離れた森の中で炭を焼いて暮らしていた親子の物語。父親はたいへん厳格で、息子が外部と接触することを禁じていたが、息子はある日、山を降りたときに出会った歌をきっかけに成長。それを見た父親も心を入れかえる……という内容。特殊環境ではあるが、親子の情が感じられるちょっと泣かせるお話に仕上がっている。さそうあきらのさすがのうまさが光る一作。坂本タクマの読切「坂本タクマのミラクルランド」は、どう見ても変人っぽい人が奇矯な株講座を開くお話。変人ではあるが情けない感じがにじみ出ているのが面白かった。あと今回は「くだらん王」に柳沢きみおが登場。なんか山形先生が吼える漫画を描いてます。
【単行本】「小田原ドラゴンくえすと!」2巻 小田原ドラゴン 小学館 A5 [bk1][Amzn]
小田原ドラゴンが、都会のディープスポットを取材して回るシリーズ。気楽に読めて面白いんだけど、1巻に収録された、ストリップ嬢の追っかけをずっとやってるリボンさんの話や、汁男優の取材ルポなどと比べると、2巻の内容は正直なところヌルめ。石川キンテツいじりもいいが、もっと生臭いところにも随時出かけていってほしいところであります。
【単行本】「下町マドンナ食堂」2巻 中田ゆみ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
タイトルどおり、下町で食堂を営んでいる未亡人さんが主役の、軽いノリなコメディ。性格は天然ボケ、身体はむっちむち、いつも人の良さそうな奥さんの笑顔に癒されるとともに、仰山なパンチラ、乳出しなどに幸福感を感じたり。セックスシーンはまったくなく、ただ乳がこぼれたりするだけなんだけど、すごく得したような気になれる。眼福眼福。
【単行本】「ファミレス戦士プリン」6巻 ひのき一志 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
最終巻。ファミレスのウエイトレスさんがみんな戦う女の子で、いろいろエッチしながら悪を退治〜というお気楽ドタバタ活劇。よりにもよってファミレスか、というこの上ないチープさが味になっていて、なんとも憎めない作品だった。ラストのほうは、宇宙に飛び出てロボットが戦ったりするなどスケールが微妙に大きくなるが(ディティールとかはすっ飛ばしているので宇宙といってもあくまで微妙)、ロボットのデザインのダサダサさ加減とか見ているとすごく和む。ヒロインのプリンの「〜なの」という語尾とか、もう完璧でしょう。読んでいるとひのき一志の惜しむところのないサービス精神や人の良さが伝わってきて、なんかほっこりうれしい気分になる。つい「幸あれかし」と思ってしまう。
11/3(木)……象決起
▼アニメ新番組「かりん」。吸血鬼の家系に生まれながら、血を吸うのではなく、興奮すると血が増えて鼻血をブーッと噴き出してしまう「増血鬼」の少女・かりんが主人公のドタバタラブコメディ。お気楽なノリで賑やかな展開は楽しいが、アニメとしての出来はまあ普通かなあ。まあ余裕があればといったところ。
【単行本】「スケルトンインザクローゼット」 岩本ナオ 小学館 新書判 [bk1][Amzn]
最近出てきた少女漫画家の中ではかなり気に入っている作家さんの初単行本。素朴でスッキリした、初々しくもかわいらしい絵柄が特徴的で、暖かいお話作りにも好感が持てる有望株。少女漫画なので基本的には恋愛モノの作品が多いんだけど、軽やかで押しつけがましくなく、微笑ましい作品が揃っている。ほんのりした恋模様というか、すごく透明感があるんだけどほの暖かく、自然体な感じがとても好ましい。この単行本の中では、表題作の「スケルトンインザクローゼット」全3話もまあ楽しんで読めはするけど、個人的には6本収録されている短編作品のほうをオススメしたい。出てくる男の子女の子は、みな恋愛的に手慣れておらず不器用だけれども、まっすぐ前を向いている。最近の少女漫画には珍しいくらいの初々しさを感じさせる作風なんだけど、技術レベルも十分なものを持っている。このまますくすく伸びていってほしいです。
【単行本】「カズン」1巻 いくえみ綾 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
面白いなー。高校を卒業してフリーター、彼氏とかそういう話も全然ない女の子が、ある日突然「このままじゃヤバイかも」と気づいてしまって、色気づいていく……という青春ストーリー。まあ普通の青春恋愛モノではあるんだけど、いくえみ綾の物語運びが抜群にうまい。スラスラ読めるし、読んでて気持ちがいい。あと主人公のつぼみちゃんがなんだかとてもチャーミングだと思う。ぽちゃぽちゃしたお人好しそうな顔つきとかは親しみやすいし、一生懸命で邪気がない点も好感が持てる。なんかたいへん初々しくて、これから恋ってものを発見していくんだーって感じがしてワクワクいたします。
【単行本】「かの人や月」3巻 いくえみ綾 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
いくえみ綾もういっちょ。こちらはドタバタ賑やかな大家族モノの最終巻。最後はカタブツなクールな長男・顕のお話をメインに展開。こちらもまた普通の日常の中での事件ではあるんだけどとても良い。きれいなんだけどカッコつけすぎてはいないし、唐突なようでいて自然でもある物語展開がたいへん楽しい。なんかもういくえみ綾は何描いても面白いって感じさえしちゃいますな。本当にうまい。
【単行本】「SWWEEET」1巻 青山景 小学館 B6 [bk1][Amzn]
最近のIKKI掲載作品の中ではけっこう気に入っている作品。双子の兄弟ススムとツトム、そして二人の幼なじみである少女さくらは、子供のころはいつも一緒にいたが、10歳のある日、ツトムがどこへともなく消えてしまう。そして残された二人は中学生になるも、さくらは同級生のイジメに遭い、ススムもうじうじした内向的な少年になっていた。しかしそんな日々に終わりを告げるべく、ススムは大好きなさくらのために一念発起してイジメっ子たちに立ち向かうが、さくらの心はいまだツトムのほうを向いていたのだった……。
といった感じで展開する青春恋愛ストーリー。線の細い、乾いた絵柄の作品が多いIKKIの中で、青山景のメリハリの効いた画風は目立つし、ラブストーリーをぐいぐい引っ張っていく作劇も勢いがある。今後は二人がツトムを探すなかで、自分たちを見つめ直していくような話になっていくのかな。今後の展開も気になるところ。
【単行本】「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」3巻 大高忍 スクウェア・エニックス B6 [bk1][Amzn]
安定して面白いと思います。今回は委員長が恥ずかしい衣装を着用して公衆の面前で大暴れ編と、いろはが風邪をひいた犬塚を看病しにいく話が良かった。ヒロインのもも子もかわいく見てて楽しくはあるが、やはり委員長、いろはといったサブヒロインたちの面白さ、萌え度の高さも目を惹く。テンポの良いドタバタギャグ展開もグッド。
【単行本】「最強伝説黒沢」7巻 福本伸行 小学館 B6 [bk1][Amzn]
警察にまでとっつかまった黒沢さんは、職場でも恐怖の目で見られる存在に。周りのあまりの反応の変わりように、驚いたりウンザリしたりする黒沢さん。黒沢さんがジタバタしたり落ち込んだりブチキレたり、一つ一つの所作がなんともユーモラス。夜食にスーパーカップ食ってたりする、独身中年男のわびしい生活模様も、笑いとともに心にしみる。いつもながらとても面白い。
【単行本】「ホーリーランド」11巻 森恒ニ 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
ユウがストリートの喧嘩屋だけでなく、競技者たちとも戦っていく中で、自分の中に潜む凶暴性を見出し脅えるようになる……という第11巻。バトルの様子はしっかり説得力があるし安定して面白い。イザワ妹との関係にも注目。
【単行本】「野蛮の園」3巻 西川魯介 白泉社 A5 [bk1][Amzn]
お気楽ドタバタ、エッチもたっぷりな楽しい高専生活を描いた本作もこれにて最終巻。常にお祭り状態な学園生活の様子は、居心地の良い独特のヌルさに満ちあふれていて読んでて楽しうござった。煩悩丸出しなサービスシーンも旨みたっぷり。ラストのバカっぽいけどしみじみした着地の仕方も良かった。
【単行本】「桜通りの女神」2巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
桜通り商店街の奥さん連中が、いろいろやりまくるというエッチマンガ。まあそこそこ楽しいけど、ながしま超助にしてはわりと普通なエロ漫画かなーといったところ。でもまあこれはこれでお気楽で肩が凝らずに読める。
11/2(水)……美人白兵
【雑誌】アックス Vol47 青林工藝舎 A5平 [bk1][Amzn]
今号の特集は花くまゆうさく「東京ゾンビ」。実写映画化記念。漫画のほうでは福満しげゆきの新連載「生活」がスタート。いかにもやる気なさげでヒマを持て余しているコンビニ店員の青年が、電車の中でヘンな少年に遭遇。彼は見た目は「僕の小規模な失敗」の主人公みたいで気が弱そうなのに、他人の携帯電話をいきなり奪ってごみ箱に捨てたり、意外なほどにアクティブ。主人公の青年はこの電車電話男に対し、ひまつぶし的に世直しというか天誅というかみたいなことをやることを持ちかける。その後、彼らに興味を持った女子高生も行動を共にするようになる。この3人組が何をしでかすのかは今のところ不明だが期待を持たせる出だし。あと今回は、巨乳ねーちゃんがちらちら登場してたのも良かった。この人の描く女性は何気にけっこう色っぽい。
藤枝奈己絵「変わってるから困ってる」はいつも面白いなあ。今回で6話め。職場でイジメてきた女への復讐を、知り合いの男に依頼した主人公の佐々さんだが、その男が相手の飼い犬をさらってきてデカい包丁でぶった切るとか言い出したので周章狼狽。いちおうそのときは反対するけど、その後、イジメっ子がヒドい目に遭ってるのを知り、喜びを隠せずワクワクしちゃうあたりの歪みっぷりが面白い。といっても別に陰惨な調子でやるわけではなく絵柄的にはライトで普通っぽい。でもやるときは思いきって妙なことを仕掛けてくる作風がとても良いです。そろそろ単行本をぜひに。
【雑誌】モーニング 11/17 No.49 講談社 B5中
こなみかなた「チーズスイートホーム」の表紙がなんかオシャレで別の雑誌みたい。三田紀房「ドラゴン桜」は、最近出てきた家庭教師ねーちゃんが気になってしょうがない。何が気になるって、頭がデカい。身体とのバランスがヤバい。アンテナヘアーの女教師に続く逸材だ。王欣太「蒼天航路」はいよいよ次回最終回。曹操の死で終わりそうな雰囲気だけど、そのほかの人たちのその後については軽く流す感じかなあ。そういえば最後まで孔明は得体の知れない人止まりだったような。
【雑誌】ヤングサンデー 11/17 No.49 小学館 B5中
佐藤まさき「超無気力戦隊ジャパファイブ」が本格連載化。ちょいとエッチなシーンもありの戦隊モノギャグといったところ。気になる作風ではあるが、まだハジけきってはいないので、連載での伸びに期待したいところ。石渡治「白兵武者」はついに最終回。11月4日に11巻が発売とのことだけど、これ面白くなかったと思うのだが、よくこんなに続いたもんだなあ。あと阿部潤のホラーもの「ポルタス」も最終回。こちらは1月5日ごろに単行本が発売予定。
【雑誌】ヤングジャンプ 11/17 No.49 集英社 B5中
本宮ひろ志「サラリーマン金太郎」が連載再開。なんか目標を失ってダラダラしてるけど、でも長者番付3位な金太郎。覇気は今のところ感じられないが、まあいつもの調子でガッと目覚めてバッと行くんでしょう。そうじゃないと話になんないしね。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 11/17 No.49 秋田書店 B5平
板垣恵介「バキ」は2本立てでの掲載。ようやくメインディッシュというか、ついに決着をつけるんですかね。それにしてもアライJr.はいったい何だったんだろう……。ここまで繰り返し繰り返しけちょんけちょんにされまくったキャラというのもなかなか珍しいかも。作:矢立肇+画:佐藤健悦「舞-乙HiME」はなんだかエッチでいい。今回もエルスちゃんがぼいんぼいん。扉ページで民明書房的な豆知識コーナーがあるのもちょっと面白い。アニメ版のほうも今のところは、けっこう学園コメディを楽しくやってて良いんじゃないですかね。あ、あとちょっとエッチといえば、企画・原作:藤見泰高+画:カミムラ新作「サイカチ」は、今回も扉ページで幼なじみっ娘の微乳を脇から描写したり、本編でも主人公がムシねーちゃんの胸に顔を埋めたりしてたりして侮りがたし。
【雑誌】週刊少年サンデー 11/16 No.49 小学館 B5平
井上和郎「あいこら」。今回はアキバのメイド喫茶が舞台。メイドやツンデレなどの要素を大胆に誌面に取り入れ、煩悩たっぷりでフィーバーしまくりな展開。ベタなことをやっているけど嫌味ったらしくはなく、あくまで賑やかなお祭り状態を演出。普通にラブコメをやってよし、ギャグに走ってもよし。うまいねえ。
【雑誌】週刊少年マガジン 11/16 No.49 講談社 B5平
本島幸久の4週連続集中連載「冥宮ミステリーFILE ヴィジョンズ」が開始。幽霊を見ることができる高校生が、死者の無念の声に衝き動かされて、迷宮入り目前の事件を解決していくというホラーミステリー。演出がかなり濃い目で、本島幸久らしいといえばらしい。あと西山佑太「ファッションリーダー今井正太郎」はやっぱり気になる。なんだろう、このヘンなハジケっぷりは。今後も注目だ。
【雑誌】フラワーズ 12月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andy]
岩本ナオの読切「手をとって、そのままで」は、連れ子同士で家族になった姉弟の恋愛物語。弟はずっと姉のことを異性として意識していたのだが、姉は彼のことをずっと子供扱い。それが弟クンとしてはもどかしくて……とか書くとなんかエロ漫画のストーリーみたいですが、お話としては品の良いラブコメディに仕上がってます。シンプルで素朴な、今となっては珍しいタイプの作画が心地よく、恋愛模様もほの甘くて良いです。
西炯子「First Love ただひとつのきもち」。恋愛話がぐぐっといい感じに盛り上がってきました。今回の村の共同浴場での壁1枚挟んだ会話のシーンは、キューンとくるものがあった。さいとうちほ「ブロンズの天使」。いや〜エロいっすねえ。別にエッチシーンとかがあるわけじゃないんだけど、プーシキン夫人がダジョルジュ・ダンテスにいい寄られてふらふらよろめきまくりなさまは、たいへんゴージャスで甘美で濃密。もうたまりません。
【雑誌】コミックメガストアH 12月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andy/Fujisan]
メラメラジェラシー「近くて遠い」はメガストアH再登場。お互い意識し合っていた兄妹が、親の留守中のふとしたきっかけで結ばれてしまうという内容。常に初々しさを感じさせる独特の絵柄がこの手のはじめて物語にはよく合う。やっぱいいですね。フクダーダ「0距離の恋」。幼なじみ男女のエッチ話。別の男のもとをフラフラしてフラれては幼なじみのもとに転がり込んでくる女の子が、イタズラっぽい表情をしててなかなか。ふくよかな体つきもいい具合。
葉雨たにし「僕が彼女を好きな理由」。独特の淡いタッチの絵柄で同級生カップルのラブラブ話を展開。爽やかかつ甘ったるくて楽しく読める作品。長谷円「別れても好きな先生」。むっちりしたボディの女教師さんが色っぽくてええです。胸もそうだけど、足、とくに膝とかふくらはぎのあたりが非常にぷりぷりしているのは作者のこだわりの部分なのかな。
11/1(火)……縮むな縮むな
▼未読物
【雑誌】アックス Vol47 青林工藝舎 A5平 [bk1][Amzn]
【単行本】「夢の空地」 小田ひで次 飛鳥新社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「カズン」1巻 いくえみ綾 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「下町マドンナ食堂」2巻 中田ゆみ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「カムイ伝全集 第一部」3〜4巻 白土三平 小学館 B6 [bk1][Amzn][7andy]
【単行本】「ドロヘドロ」7巻 林田球 小学館 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「SWWEEET」1巻 青山景 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ノーサンキューノーサンキュー」 土田世紀 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「最強伝説黒沢」7巻 福本伸行 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「花縄」3巻 作:小池一夫+画:森秀樹 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「闇金ウシジマくん」3巻 真鍋昌平 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「桜通りの女神」2巻 ながしま超助 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ホーリーランド」11巻 森恒ニ 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「野蛮の園」3巻 西川魯介 白泉社 A5 [bk1][Amzn]
【雑誌】ヤングキングアワーズ 12月号 少年画報社 B5平 [定期購読:7andy]
大石まさる「キディムナキディムナ」。お話のほうは南の小さな島の民宿の一人娘さんが、不思議な少年との出会いによって、島から旅立つ決意をする……という青春物語。ゆったりした雰囲気で、気持ち良く読める。大石まさるは最近タッチをずいぶんいじってきているけど、今回のは鶴田謙二っぽいと思った。何気にけっこう器用な人ですなあ。
【雑誌】コミックバーズ 12月号 幻冬舎コミックス B5平 [定期購読:出版社]
PEACH-PIT「ローゼンメイデン」が表紙。クリアファイルも付いている。7人めの薔薇乙女が目覚めていろいろ事態が動き出している。雛苺がどうなっちゃうのかなあというのが気になる展開。というわけで次回を待つ。きくち正太「壺中堂ニ代目主人物語 天上の眼」は最終回。作者コメントによると、またしばらく置いてから「きりきり亭のぶら雲先生」が再開しそうな気配。
【雑誌】漫画アクション 11/15 No.23 双葉社 B5中
国友やすゆき「新・幸せの時間」。前々から主人公の牧原を狙っていたストーカーOLが、いよいよ直接行動を開始。彼を呑みに誘ってちょっとおトイレに中座。なかなか戻ってこないな〜と思って牧原が様子を見に行ったところ、なんと、彼女はバーのトイレで全裸になって牧原を待ち受けていた! さすが国友先生!! こんな展開は常人では思いつかないっすよ。武富健治「鈴木先生」は「@酢豚」の後編。面白かった。給食のおかずメニューに酢豚を残すかどうかで、学校で議論が巻き起こる。たかが酢豚、されど酢豚。その存否をめぐって人生の重大事であるかのごとき、真剣そのものなやり取りが行われるさまは、得もいわれぬ不思議な感触があった。なんか続きもありそうな終わり方だったが、今後もときどき登場してもらいたい。
【雑誌】近代麻雀 12/1 竹書房 B5中
青山広美「東風のカバ」は毎度手堅い。ギャグをやったかと思えば、河馬山の実力も随所で描くのでカタルシスもあるし。最終的には河馬山と黒蜥蜴、ジャンヌが残ってきそうだけど、あと一人はどうかな。泣き虫葵という線もあるだろうけど、それだと河馬山側が二人で主人公有利になってしまうので、もう一人くらいダークホース的キャラみたいなのを出してくるかな? あと今号の巻頭4コマは、アフタヌーンで描いているカラスヤサトシが登場。
【雑誌】ビジネスジャンプ 11/15 No.23 集英社 B5中
桐木憲一が読切、「バラオケ!」で登場。霧木梵犬と同一人物っぽい。一流のコンマスになることを夢見ていたあんちゃんが、卑劣な教授のせいで学生オーケストラをクビになり、市民オーケストラに参加しようとするも、そこはムチャクチャ乱暴な女子高生のしきるハズレ者揃いの楽団で……。一般的なレールからは外れてしまったかもしれないが、それでも音楽をやっていこうとする人たちの心意気を爽やかに描いてて好感の持てる青春ストーリーとなっている。「ぷーやん」のイメージが強いけど、この人本来の作風はこっちなんでしょうな。ヤングガンガンで描いてた「Beat Girls」も音楽モノだったし。冬目景「イエスタデイをうたって」はまた一区切り終わって一休みに突入。冬目景作品の中では今コレが一番面白いとは思うけど、展開はちと遅いですなあ。
【雑誌】漫画サンデー 11/15 No.44 実業之日本社 B5中
作:倉科遼+画:和気一作「女優」。最愛の夫を亡くして失意のどん底に沈んでいた瞳が、周囲の人たちの助力でようやく現場復帰。すごくベタベタなんだけど、ちょっとホロリとさせられるものもあり。ベタな人情話の強さを感じさせる回だった。
【雑誌】阿ウン 12月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:7andy/Fujisan]
今月は師走の翁がおやすみ。で、巻頭カラーは高岡基文「坩堝−ルツボ−」の3話め。無頼な侍に手込めにされたお姫様が、くノ一ねーちゃんと一緒に3P三昧。お話は進んでないけど、いつもしっかりエロい。たっぷりした乳の描き方と、ちんこのぷりぷり感が好きです。旭「魔法少女ミルキー☆ベル」は最終回。とても柔らかそうな乳が、巨乳好きには印象的な作品だった。お話のほうはまあ平和にめでたしめでたしで微笑ましく終了。このほかでは、あきやまけんた「Irregular girls」も最終回。
【雑誌】ポプリクラブ 12月号 晋遊舎 B5中
巻頭カラーは井ノ本リカ子「はじめて」。彼女がおうちに遊びに来てそこから初エッチ……という初々しいカップルのお話。やってること自体は、エロ漫画的な尺度からいえばヌルいかもしれないけれど、甘甘なラブラブエッチっぷりは微笑ましくていいです。最近は年上のお姉さんものが多かったので、たまにはこういうのも。なお最新単行本が12月発売決定とのこと。BENNY’S「由美子の部屋」は年上モノ。人生相談をやってる未亡人さんのところに通いつめてる男子が、その想いを遂げ、彼女にスク水を着せてエッチするというネタ。キュートでエッチで申し分なし。
ヤスイリオスケ「げぼくとひめ」。マイペースで幼なじみ男子を尻にしいてる女子が、エッチになるとけっこうしおらしく……というツンデレパターン。元気のいい作風で楽しく読めた。ジョジョ系のネタもちょっと笑った。1コマだけだけど。吉川かば夫「ドジっ娘若奥様」はタイトルどおりの内容。おっとりした顔つきの奥さんがかわいくてええです。De「猫耳狂想曲」はクスリで彼女が猫耳化……というお話。この人のイタズラっ気のある絵柄は見てて楽しい。星逢ひろ「約束」。センチメンタルはお話で絵柄もソフトなんだけど、エロシーンもちゃんと実用的。
【雑誌】エンジェル倶楽部 12月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan]
昭嶋しゅんが初登場。「AGAIN」。主人公が、彼にいきなりつきまとってきた女子中学生だかなんだかのロリっ娘のワガママぶりにキレちゃって、無理やりエッチしちゃうというお話。まあ女の子は元気でけっこうかわいく、コメディタッチでまとめてるけど、主人公のあんちゃんの振る舞いは何気にけっこうヒドいかも。奴隷ジャッキー「勇気を出して初めての…告白」。この人にしては珍しくわりとストレートなエロ漫画っぽいかな。まあそれでも十分テンションは高いんだけど。
【雑誌】COMIC夢雅 12月号 オークス B5平 [定期購読:Fujisan]
上乃龍也「LOVE×3」前編。学校の保健室で同級生の彼女とHしていた主人公だが、大人しいセックスでは満足できないだろうということで、前から彼と肉体関係のある姉が誘惑してくる……という内容。ツヤツヤした作画にフレッシュ感があっていい。おくちのシーンでの舌の動きも、ぴたぴた貼りつくような感じでエッチ。魔狩十蔵「お姉ちゃんウイルス」。この人は夢雅初登場。風邪ひいて寝込んでいる姉を弟が看病しているうちにエッチに突入という話。おねいさんの着ている、つなぎで耳までついてる猫ちゃんパジャマがカワイイ。通常この手のパジャマはロリっ娘が着るパターンが多いけど、年上女子が着るってのもいいもんです。あとCuvie「ホワイトアウト」もいつもながら手堅くていいです。