2005年7月上旬


7/10(日)……蛹のシンドバッド

【単行本】「サナギさん」1巻 施川ユウキ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 「がんばれ酢めし疑獄!!」の施川ユウキの最新作がいよいよ単行本化だぁっ! などとまあはしゃいでみましたが、実際面白いです。4コマのギャグものの中で、現在これだけプッと噴き出させることのできる作品というのはあんまりないんじゃないだろうか。

 今回の主人公は女学生のサナギさん。そしてその友達のフユちゃんとかその他もろもろ。施川ユウキのギャグで素晴らしいなあと思うのは、日常で何気なく使われる言葉のちょっとヘンな部分にとても敏感な点。例えば『「晴れがましい」の「がましい」の部分はあんまり晴れがましくない』とか。なじみのある言葉を思わぬ方向に活用してくるので、つい笑ってしまう。似たようなことをやっている人としては吉田戦車が挙げられるが、吉田戦車は大人らしくまったりマイルドな視点であるのに対し、施川ユウキはもう少しだけ攻撃的。言葉にこだわるというのは、小技のように見えて、やっぱギャグの基本だと思う。誰もが使う言葉というツールの、誰もが目を向けない部分に目を向ける。その着眼点は並々ならぬセンスの賜物だと思う。あと絵も簡潔ながらかわいい。サナギさんのキャラ自体は、4コマ漫画的に見るとちと弱い感じはしないでもないが、それで笑わせられるというのは、それだけネタが優秀ってことなんでしょう。こういう人だけに、ときどき挟まれるショートコラムも面白い。漫画と同じくらい笑ってしまう。

【単行本】「かりんと。」7巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 最終巻。THE SEIJIの週刊少年誌初挑戦となったこの作品だったが、出だしは混沌、中盤から学園ラブコメとして盛り上がり、ユニークな面白い作品となった。最後のほうは、前半の主人公であった大沢くんと幼なじみの美少女・花梨ちゃんのラブコメから、彼らを見守る委員長女子と、花梨の兄の修一のラブストーリーに移行。途中の展開はかなりぐだぐだした感じだが、気の置けないお人好しなキャラ作りなどで、THE SEIJIの味は出ていたと思う。作品としてのまとまりはいまいちだったが、全般的には憎めない作品。

【単行本】「スクナヒコナ」3巻 南Q太 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]

 ヒロインの紺ちゃんに、賀次くんという恋人ができ、幸せになったかと思いきや状況はまたしても暗転。この作品の場合、それぞれのキャラが多少ハッピーになったとしても、落とし穴が待ち受けていそうな雰囲気を常にぷんぷん漂わせているので油断ができない。不幸オーラの漂う作品ではあるが、重たい話であってもスルスルと読ませてしまうあたりは南Q太らしい漫画巧者ぶりを感じさせる。紺ちゃんは、もう少し自分から行動を起こしてアグレッシブになってくれると、好感が持てると思う。紺ちゃんの弟で、ダメな同棲愛男子の紫くんはなんとなくかわいい。

【単行本】「ゆくゆく」 宇仁田ゆみ 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]

 「トリバコハウス」の番外編ストーリー。本編に出てきたサブキャラのエピソードを膨らまして、オムニバス形式の短編として展開。この中では、別居中だった鎌谷くん父母のエピソードが、大人の色気があって良かった。実際著者あとがきを読んでも、作者自身が楽しんで描いていたのだなあという雰囲気が伺える。あと恋愛ストーリーとして良かったのが、キンポくんと、彼が一目惚れした歯に矯正をした背のデカい女子・ユメちゃんのエピソード。普段はチャキチャキした感じながら、キンポくんの前では常に顔を赤らめっぱなしのユメちゃんがかわいいです。


7/9(土)……籠の中の鮭児

【雑誌】FEEL YOUNG 8月号 祥伝社 B5平 [定期購読:7andyicon

 宇仁田ゆみ「旅猫」は、横森理香の小説を元にした短編漫画。日々に退屈していたおねえちゃんの元に、以前旅先で出会った放浪の歌うたいの青年・キミオがやってきて、夏の間彼女の家に居候する。二人が一緒にいる楽しさと、切ないけれども清々しい別れが鮮やかに描かれていて面白かった。きちんとお話をまとめるうまさがあるし、安定してます。南Q太「スクナヒコナ」。賀次くんの死からずっと沈みっぱなしだった紺ちゃんにようやく転機が。賀次とは対照的に、のほほんとした癒し系な男、富尾にだんだん惹かれていく。だいぶ精神的に安定してきたようでホッとしたけど、ラストのモノローグはちょっと気になる。「ユーモラスな実験」ってなんなんだろう。

【雑誌】YOUNG YOU 8月号 集英社 B5平

 渡辺ペコの3号連続読切シリーズ「東京膜」が開始。お部屋とインテリアの話を、登場人物たちのドラマにからめていくって感じの連作といっていいのかなあ。今回はとある平凡な若夫婦の奥さまが、訪問販売に来たイケメンなセールスマンから、トキメキとともに必要もない馬鹿高い掃除機を買っちゃって……ってなところから始まるドタバタ劇といったところ。ユニークな筋立てで作画も上々、面白かった。岩館真理子の読切「秘密のペトリくん」も良かった。とある村に住む兄妹が、ペトリくんという純粋なお子様の物語。不気味な人形のような顔をした妹さんとか、キャラクターが個性的で見てて楽しい。羽海野チカ「ハチミツとクローバー」は番外編が掲載。花本先生と、彼につき合わされて将棋にハマった真山が世間話に耽るという回。楽しいことは楽しいが、ちと雑然としてるかな。

【雑誌】まんがタイムきらら 8月号 芳文社 B5平

 しおやてるこ「Pocket」を目当てに購入したが掲載されてない……。今月読んだ感じではメリハリが利いてて読みやすいなと思ったのは今井神「かたつむりちゃん」あたり。ラブコメチックな奴だと上原甲斐「こちら☆世界征服同好会!!!」が、ちょっと切なくて良かったです。

【雑誌】メガプラス Vol.22 コアマガジン B5平

 ゆきやなぎ「えろ♥つま」は7話め。今回は若奥様が息子の家庭教師の先生にヤラれてしまうという内容。いつもながら肉感的でしっかりエロス。しかしこの奥さんは、ここまであれだけ散々ヤラれてきていながら、今回になってようやく自分が淫乱だということを自覚した。太ぇアマだ。奴隷ジャッキー「しゃ…しゃちょー♥」は、普段は厳しいんだけど、酒を飲むとエロエロに変身する女社長のお話。「メイドッ娘上戸」というヘンなネタを盛り込んで来るあたりが奴隷ジャッキーらしい。

 すえひろがり「CAGE」は22話めにして最終回。学園内羞恥プレイネタを延々展開。これだけやっておきながら、ヒロインの女教師の処女喪失を、最後の最後までとっておくあたりねちっこい。最近すえひろがりは単行本が出てないし(2003年1月の「TAG」が最後かな?)、この作品はぜひまとめて単行本にしてほしいところだけど……。天竺浪人「ハルカ」。彼氏はいるけれども、その友達と肉体関係を持ち続けている女の子の話。今回は「第1話」となっているので、今後もこのシリーズは続いて模様。


7/8(金)……競り鰤市

▼未読物
【雑誌】FEEL YOUNG 8月号 祥伝社 B5平 [定期購読:7andyicon
【雑誌】YOUNG YOU 8月号 集英社 B5平
【単行本】「サナギさん」1巻 施川ユウキ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「かりんと。」7巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「スクナヒコナ」3巻 南Q太 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「ゆくゆく」 宇仁田ゆみ 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]

【雑誌】マンガ・エロティクスF Vol.34 太田出版 A5平 [bk1][Amzn]

 沙村広明「ブラッドハーレーの馬車」2話めが掲載。沙村広明らしい無惨描写を容赦なく展開。孤児院から選ばれて幸せになれるかと思いきや、刑務所に連れてこられて囚人たちの慰み者にされる少女の姿を描いていく。凌辱シーンの直接的な描写はあまりないが、少女が可憐なだけに、それが日を追うごとに壊れていく様子はかなり悲惨でグッと来る。沙村広明はこの手のネタだと、本当にイキイキ描きますなあ。無惨絵のイラストもすごくうまいし。

 志村貴子「青い花」は5話め。ますます濃厚に香り立つ百合。高校に入って女の先輩の恋人ができたふみちゃんのドキドキぶりが、つぶさに描かれていて甘露甘露という感じ。オノ・ナツメ「リストランテ・パラディーゾ」。主人公に迫られて顔を背けるクラウディオおじさんがたいへん色っぽい。老眼鏡、初老の紳士と作者の趣味全開。2話めだが、まずは好調に推移してると思う。古屋兎丸が丸尾末広チックな耽美世界を展開する「ライチ☆光クラブ」は2話掲載。合計68Pと気合いが入っている。

【雑誌】ヤングアニマル 7/22 No.14 白泉社 B5中

 まつもと剛志「まじかるストロベリィ」は、みんなで海に行くというお話で巻中カラー。といってもやってることはいつもと大して変わりませんが。甘詰留太の読切「雨の日はカレー」は、とある田舎町へやってきたインドっぽい(実際はダーナ)異国の女性・ケラと、彼女に恋した地元の青年・ジョナサンの物語。甘くてほろ苦い青春ラブストーリーで、最後は爽やかに締めくくり。褐色の肌のケラがなかなか魅力的に描けてて良かったと思います。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。由紀が女装して親友の亘とデート。相手が男だろうと女だろうとおかまいなしですなー。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 7/22 No.15 小学館 B5中

 乃木坂太郎「医龍」(原案:永井明)。母親が事故に遭って追い詰められた木原が、思い余ってバチスタ手術中の朝田に助けを求める。この後、朝田がどういう選択をするのか……というところで次号へ。次号どうなるのか気になります。マザコン木原は最近いい味出してる。あと気になるといえば、太田垣康男「MOONLIGHT MILE」の、吾郎・ロストマン対談がどうなるかも注目。

【雑誌】ビッグコミック 7/25 No.14 小学館 B5中

 なかいま強「黄金のラフ〜草太のスタンス〜」。これまでお坊ちゃんゴルファーっぽかったマイク・ハナサンが、見かけによらない性悪なプレーを開始。きりたんぽの面々だけでなく、相手方のゴルファーたちも個性的で、見ていて面白い。いつもきっちり面白くて安定感抜群。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 8月号 竹書房 B5中

 押川雲太朗の新連載「アッパ〜カット!!」がスタート。まあこれはいつもの押川運太郎という感じで、きっちり読ます。三ツ森あきら「雀バカ三姉妹物語」も新連載。麻雀好きな3姉妹を主人公とした4コマギャグ。ちょっとエロっぽいネタも織り交ぜてギャグを構成する、この人らしい内容。麻雀雑誌なので下ネタについての縛りもユルいだろうし、手堅く行くんじゃないでしょうか。あと有元美保の4コマ「セレぶりーち」はちゃんと萌え系4コマしてるなあとか思った。

【雑誌】コミックバンチ 7/22 No.32 新潮社 B5中

 うーん、あんまり面白くない。坂本タクマ「屈辱er大河原上」、ロドリゲス井之介「さらば!!独身寮」、藤栄道彦「コンシェルジュ」の3作が今回は載ってないし。佐藤良治「100兆の男」はそこそこ面白くなっているような気はしますが。

【雑誌】MUJIN 8月号 ティーアイネット B5平 [定期購読:7andyicon

 分厚い。今回は6周年記念ということで、ページ数も662ページ。なんか読んでも読んでもエロ漫画が載っているという感じで、1冊読んだだけでもうお腹いっぱい。正直途中で飽きてくるし、自分としてはもう少し軽く読める雑誌のほうが好きだけど、確かにこんだけボリュームあると、「とりあえず1冊だけエロ漫画雑誌を買う」っていう層は買っちゃうんだろうなあ。

 さきうらら「グズってられませんん」。教師で従兄のおにいちゃんに、悪口はいいつつもぞっこんな女の子のお話。ラブラブで絵柄もこの雑誌の中ではシャレた部類。華やかで良いです。瀬菜モナコ「キョーダイハダカジメ」は、お互いのことを異性として意識しまくりな兄妹が、親が旅行中に結ばれちゃうという内容。序盤のくっつくまでの展開がコミカルで楽しく読めた。

 しなま「先輩と秘密の温泉」。部活の先輩男子と後輩女子が、合宿の最中にくっついてエッチな行為に耽る。後輩女子がけっこうカワイく、エッチ方面でも意外なくらい積極的なのが良かった。ラブラブエッチだけど実用度もけっこう高いと思う。小暮マリコ「素顔の君で」は、保健室の女教師さんと、年下だけどその幼なじみである生徒のあんちゃんが学校で……という内容。いつもながら汁っ気たっぷりで華のある絵柄。女教師さんも、年上だけどオドオドした様子がラブリー。このほかでは、野外露出系の有賀冬「雨中湿潤」、遠距離恋愛カップルが故郷でエッチするミソカツ「ああっ夏♥休み」あたりも良い感じでした。


7/7(木)……ひのうきぉうあした

▼アニメ新番組チェック。本日は「SHUFFLE![Amzn]。主人公の稟は、彼にやたら献身的に尽してくれる幼なじみの女の子・替えでの家に居候中。ある日、稟と楓が所属するクラスに魔族と神族、それぞれの王様の娘である女の子二人が転入してくるが、その二人は主人公を「お婿さん候補」に指定してきたのだ……☆という展開。原作はPCゲームだそうだが、いかにも深夜アニメらしいハーレム型ラブコメ。それ以上でもそれ以下でもないが、この手のヌルいラブコメ作品は、過去の経験からいうと見たら見たでけっこう肩の力を抜いて楽しめてしまうもの。作画クオリティも悪くないし、いちおう見ておくつもり。それにしてもこの幼なじみ娘はけっこう異常だな……。毎日毎日主人公に甲斐甲斐しくメシを作るだけでなく、彼に「身も心も捧げている」と公言。なぜか彼に対しては常に敬語だし、彼女扱いされなくても不平不満一ついわないし。あとちょっと気になったのが主人公の名前が土見稟(つちみ・りん)で、魔王の娘の通称もリン。キャラ紹介を見ると、さらに通称リムの娘も出てくるらしい。ここまで音が似通ってると、アニメ声だと区別がしにくくて混乱するかも。

 「SHUFFLE!」は当面継続視聴するつもりではあるけど、問題は他番組との兼ね合い。この時間帯のWOWOWアニメは放映時間帯が前後にけっこうズレる。基本的には24:30〜のようだが、第2回が24:35〜、第3回が24:55〜。木曜のこの時間帯は、現在24:35〜フジTVで「ハチミツとクローバー[Amzn]、来週の25:15〜はtvkで「ぺとぺとさん」がスタートする。ハチクロは野球中継延長対応で後ろに30分ほどマージンを設けて予約してあるため、キャプチャーマシン1はこれで埋まる。キャプチャーマシン2で「SHUFFLE!」「ぺとぺとさん」という形になるが、「SHUFFLE!」が24:55〜だとどうしても「ぺとぺとさん」とカブる。ここらへんのやりくりはちと難しい。

 木曜日はこのほか、
25:45〜 「バジリスク〜甲賀忍法帖〜[Amzn] tvk
25:55〜 「苺ましまろ[Amzn] TBS
26:40〜 「スピードグラファー[Amzn] TV朝日
の3番組の兼ね合いも難しい。「スピードグラファー」はTBSで野球延長があった場合に、「苺ましまろ」と微妙にカブる可能性がある。現在ウチのキャプチャーマシンは2台。もう1台欲しくなってきちゃったな。VideoGate1000を使った映像TV出力専用マシンのほうにもキャプチャーカード仕込んどこうか……。

【雑誌】モーニング 7/21 No.32 講談社 B5中

 吉田基已の新読切シリーズ「水の色 銀の月」が掲載。この人の初単行本化作品である「水に銀」の続編的な内容。「水と銀」は、高校1年のちっちゃな女の子・星くんと、9歳上の彼氏の阿藤がメインだったが、今回は阿藤の後輩格である月海(月ちゃん)と喫茶店の店員である年上の女性・佐和子さんのラブストーリーめいた話になるのかな? 絵柄は以前よりちょっとシンプルにしているような感じもあり。まあ全体的には相変わらずの良い絵だと思うので、次の登場にも期待。うえやまとち「クッキングパパ」は、日産の新型セレナとのタイアップ的な漫画。でも料理もちゃんと作っててうまそう。連載は現在第894回。900回記念ももうすぐです。

【雑誌】ヤングサンデー 7/21 No.32 小学館 B5中

 浅野いにお「ソラニン」は2話めも堅調。原秀則版「電車男」は物語もクライマックスという感じ。ヒキを作って読者を焦らすあたりとかやっぱうまいっすねえ。

【雑誌】ヤングジャンプ 7/21 No.32 集英社 B5中

 作:外薗昌也+画:別天荒人「ガールフレンド」は前回の続き。今回は幼なじみの友達同士が一線を越えるというお話でなかなか爽やか。彼氏は別にいるけどついに……という内容なんで、まあその後に一悶着はありそうだけど。女の子が元気でかわいらしく、男もクールに見えて実は純愛一直線なのは見てて気持ち良かった。林佑樹「HINOKIO」前編(原案:秋山貴彦)引きこもりで外に出られない少年が、ヒノキオと呼ばれる感覚代替ロボを使って看護士として働き、病床にある女性の介護をするというヒューマンラブストーリーといったところ。映画とのコラボレーション企画だが、品の良い作画は好印象。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/21 No.32 秋田書店 B5平

 水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。あまりの急展開にビビった。交流戦で巨人戦、というかvs.清原をやったと思ったら、オールスターもすっ飛ばしてもうシーズン最終戦に突入。下手に実際のペナントレースと時期を合わせるとボロが出るから、とっととプレーオフと日本シリーズを終わらせてしまう腹なのだろうか。水島先生のお考えはやはり常人の憶測を軽く超えている。阿部秀司「番長連合」。池袋戦争で敵方についた外人さんコンビがうさん臭すぎて面白い。キルジャップ蹴りとポップコーンタックル(名前は今適当につけた)はかなりインパクトあり。

 ひのき一志「ガン×ソード」(シナリオ:兵頭一歩)は2話め。なんかマイペースだなあ。全然シャープなところのない、まったりとした雰囲気が特徴的。昔やってた乾はるかによる「未来警察ウラシマン」漫画版を思い出す。佐藤健悦「舞-HiME」(シナリオ:キムラノボル+原作:矢立肇)は最終回。アニメ版よりもスッキリ終われたかなという印象。なおNo.36+37合併号からは、「舞乙HiME(仮題)」もスタートするらしい。佐渡川準「無敵看板娘」は、美輝が太ってしまったことで一騒動というお話。扉絵の神無月めぐみがやけに美人さんだと思った。

【単行本】「キーチ!!」7巻 新井英樹 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 みさとが少女売春させられていた事実を知り、激昂したキーチが、父親の持っていた顧客名簿を入手。それを元に汚い大人に対する追求を進めていく……という巻。お話はかなり動いてきているけど、ストレートに面白いかっていうと微妙なライン。キーチに、「The World Is Mine」のモンちゃんみたいなカリスマ性がもっと出てくると良いのだけど。

【単行本】「ヒーローズ」2巻 作:大山あつし+画:三宅乱丈 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 脱サラした二人の青年が、自分たちで会社を起こして悪戦苦闘していくという青春ビジネスストーリー。この巻で完結。内容はまあ普通。三宅乱丈としては珍しい原作モノだが、正直なところ三宅乱丈らしい味は出てないかな……。ぶっとんだモノを描く才能のある人だけに、この原作についてはマイナス方向に出た感じ。まあ原作付きでやってみるというのは、チャレンジとしては悪くないし、売上的に既刊単行本と比べてどうかは分からないので、いちがいにマイナスともいえないとは思いますが。


7/6(水)……愛の子ら

▼アニメ新番組2本。「タイドライン・ブルー」。初回はかなり良い出来だったと思う。背後の山のてっぺんに、津波が山頂まで押し上げた原子力空母を抱える町ヤビツに住む少年キールが、未来世界で新たに樹立されようとしていた新国連と、その敵対勢力の戦争の惨禍に巻き込まれていく……という感じの出だし。まずは作画レベルが非常に高く、人物、背景描写ともに良かった。主人公登場、戦争勃発、キールの知り合いの少女が戦火の中で産気づいて出産……というところまでスピーディに持っていくスペクタクルな展開はワクワクさせられるものあり。お話としては今後、潜水艦アクションをふんだんに取り混ぜながらの冒険活劇となっていきそう。キャラクターも魅力ありそうなメンツがそろってるし、まずは期待。

▼「涼風」は、週刊少年マガジン連載の瀬尾公治の漫画をアニメ化。初回の感想としてはまあ可もなく不可もないラブコメといった感じ。青臭くて悪くはないと思うけど、継続視聴するほどでもなし。絵を動かしたからといってそこまで面白くなるタイプの作品とも思えず、原作漫画を読んでいればそれで事足りるかなーという気がした。

【雑誌】週刊少年サンデー 7/20 No.32 小学館 B5平

 井上和郎の新連載「あいこら」がスタート。主人公のあんちゃんは、目・足・胸・声と、女性のパーツに対して強烈にフェティッシュな執着を持った男。彼は故郷を離れて東京の高校に進学することになるのだが、諸般の事情により、女子寮の脇の小屋に転がり込むことに。そしてその女子寮には、彼が理想とするパーツをそれぞれ一つずつ持つ、4人の女の子がいて……といった感じ。本命っぽい女の子もいちおう出て来ているが、4人の間で主人公がフラフラしつつ、学園ラブコメが展開していくのでしょう。前の連載「美鳥の日々」は(フェチというわけじゃないけれども)「手」だったが、今回はいろいろな部分がネタに。風変わりな設定はインパクトがあって、いろいろ面白くなりそう。「美鳥の日々」で見せたように、萌え系のことをやりつつお話もちゃんと作れる人なんで、この連載にも期待してます。

【雑誌】週刊少年マガジン 7/20 No.32 講談社 B5平

 赤松健「魔法先生ネギま!」。明日菜vs.刹那のバトルがスタート。パンツとかを派手に見せつつ激しく動き回ってて、見た目にもけっこう楽しい。旧知の謎の人にエヴァンジェリンが手玉にとられている様子も面白い。森川ジョージ「はじめの一歩」は、間柴と沢村の試合がいよいよ決着っぽい。最後の最後まで凶悪な展開になってて迫力あり。この試合は脇役同士の対戦ながら、なかなか面白い顔合わせでした。

【雑誌】コミックPOT 8月号 メディアックス B5中

 ぶるマほげろー「凌辱学園〜部活調教恥獄責め〜」(原作:凌辱堂)は、馬鹿馬鹿しい展開ながらけっこうちゃんとエロ漫画やってる。ちょっとぶっとび系な内容と明るい絵柄は、ちょっと上連雀三平を思い出すものがある。まご「猫田式」は4ページと短いながら、女の子の陽気な表情と、猫の猫田先生がかわいくて楽しげな雰囲気なのが良いです。

【単行本】「デスノート」7巻 作:大場つぐみ+画:小畑健 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 第1部の最後と、第2部の最初のあたりを収録。本作の第1部の最後についてはいろんなところで取り沙汰されたけど、いちおうネタバレはしないでおきます。いよいよライトが仕込みに仕込んだ計略の全貌が明らかになり、第1部最後のほうはたたみかけるような展開。行きつ戻りつしながら読まないと頭がこんがらがっちゃうけど、細部まで作り込まれていてやっぱり面白いです。第2部のほうは登場人物が増えるので、さらにこんがらがったことになりそう。ここをうまく分かりやすく見せられるかどうかが今後は鍵でしょうな。あんまり複雑になりすぎると、やっぱついてけなくなるんで。

【単行本】「ラブやん」5巻 田丸浩史 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻も引きこもりダメ人間ギャグを延々と楽しく。下らないうえに思わぬ展開が満載でおもしれい。そういえばこれ読んでて思ったんだけど、カズフサって28歳なんだよねー。俺より4歳くらい若いじゃん……とか思っちゃうと、別に自分はカズフサを見下せるような身分じゃないなということを痛感する。

【単行本】「ぼくらの」3巻 鬼頭莫宏 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 少年少女たちに訳も分からぬまま地球防衛&死という馬鹿げた運命が課せられて、一人ひとり、その順番が回ってくる。展開はますます冷酷になっていき、お話には緊張感あり。最初のうちはどんなもんかなあと思ったけど、子供たちの内面とかが描かれるようになってきて、だんだん興味深い状況になってきた。


7/5(火)……小売優先

【雑誌】コミックフラッパー 8月号 メディアファクトリー B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 岡本一広「トランスルーセント 彼女は半透明」が好調。友達の頼みで唯見くんの家に忍び込むことになった白山さんが、彼の日常を間近で目撃して、ますます彼のことが好きになるというエピソード。女の子の甘酸っぱい気持ちを爽やかに描いていて、好感度がとても高い。文字通り透明感のある描写も良いです。竹本泉「さくらの境」もコンスタントに楽しい。暑い夏でも百合は萎えることなし、というわけでもないか。今回は暑い夏の日という設定なので、くっついても暑い暑いいうております。

 巻末のほうには読切3本。君塚祥「きみと夢光年」。今回は空を飛べる体質の少年と、彼をずっと見つめ続けていた幼なじみの女の子の青春ストーリー。すでに何作か読切が載っている人だが、品の良い繊細な画風と作劇は上々。少女誌っぽい絵柄だけど、フラッパーは混沌とした雑誌なので、まあ合わないということもなし。なかなか良い作品を描く人だと思うので頑張ってほしい。谷澤史紀「白・夏・草」は、草原で落とした指輪をずっと探している少女と、犬の散歩中に草原を訪れたお兄さんが、一緒に探し物をするうちに仲良くなるというお話。のどかでほのぼの。ヒロインは妹系で萌え要素も入れ込むところがこの人らしい。中村タク「紅カブト」は新人のデビュー作。政府ではどうにもできないほど治安が悪くなった未来の日本を舞台に、一匹狼でヒーロー稼業をやってる男が主人公。荒削りではあるが作画は濃い目。お話としてもまあまあまとまってる。

【雑誌】ヤングジャンプ増刊 漫革 8/15 VOLUME-46 集英社 B5中

 ヤンジャン本誌で連載されていた高野洋「国境を駆ける医師イコマ」がこちらに移籍。新シリーズがスタート。今度はイコマがアフリカの地に赴き、伝染病と戦うことになる模様。今回も読みごたえのある展開になりそうです。清野とおる「ま」。道路標識の「止まれ」の「ま」の字だけ盗んでいって食事にしている女子高生の話。着想がユニークで、なかなか面白かった。

【雑誌】漫画アクション 7/19 No.15 双葉社 B5中

 作:桜井寛+画:はやせ淳「駅弁ひとり旅」が連載開始。鉄道マニアの弁当屋主人が、10年間頑張ったプレゼントとして妻から日本一周旅行をプレゼントされ、全国の駅弁を食べて回るという内容。作:横田滋・早紀江+画:本そういち「めぐみ」は最終回で、ますますドキュメント色は薄れて、普通の劇画誌路線への回帰が強まっている。国友やすゆき「新・幸せの時間」。うはー、今回もベタベタだ……。課長のことを前から狙っているストーカーOLが、課長の義妹が会社に来るようになって嫉妬の炎をメラメラ燃やしまくり。彼女が課長の机を掃除したり、お茶を入れたりするたびに、鬼の形相を見せる。さらには階段から突き落としたり、その後は彼女を同僚男性に狙わせようという感じ。なんか一人で「早く消えてよ!」「私と課長の世界から!」とかいってるし。そんな世界は最初っからねー! いやー、国友先生やっぱり最高。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7/20 No.14 小学館 B5中

 吉田聡の読切「ガブリエルの夜」が掲載。妻を亡くした後、自分は彼女を幸せにできたのか、彼女は自分を愛していたのか、疑問と後悔を抱えたまま生きている男の物語。吉田聡といえば「湘南爆走族」だけど、オリジナルに載ってても全然違和感ないなあ。水島新司「あぶさん」。セ・パ交流戦、対広島カープ編。なんだけどメインはまた小林幹英か……。水島新司が広島を描くときはたいてい小林か新井をネタにするけど、前田、黒田とか、ベテランということで佐々岡、野村とか、ほかにも美味しいネタはあるんじゃないかなあ。1軍で交流戦やってるのに、小林出すために無理してあぶさんを2軍戦に出場さすことないじゃん、と思う。

【雑誌】漫画サンデー 7/19 No.27 実業之日本社 B5中

 最近この雑誌でアツいのが、作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」。神楽坂を根城にする竿師の男の物語なのだが、今回はこの男が六本木に繰り出すんだけど、六本木の町並を「だからこの街に集まる人間達もファッショナブルだ……」「その様はまるで人種の坩堝ニューヨークのようだ……」などと評するセンス。たまらん。そしてお話の展開もスペクタクル。黒人男にぶらさがる双子姉妹を見て「何と嘆かわしい姿なのだろう……」と呟き、さらには黒人との取っ組み合い、その後セックス勝負へとなだれ込む。竿師の言葉使いが妙に時代劇調なのがおかしいが、黒人も黒人で「俺のハニー達に何のようだ……」「俺様のコックが貴様に負けるわけがない!!」などと、うさんくささを醸し出すのに余念がない。本当に素晴らしいですね。

【雑誌】花とゆめ 7/20 No.15 白泉社 B5平

 日高万里「V・B・ローズ」。アゲハ姉に子供ができてほのぼの。ラブコメのほうもしっかり進展してて面白いと思う。主人公のアゲハが子供用に小物とかを作ってるところなんぞも、キャラの好感度をアップさせている。樋口橘「学園アリス」はクリスマスパーティ編。蜜柑がやたら美少女化しているなあ。あとすっかり恋愛星人と化しているルカぴょんのトキメキっぷりも、見てて微笑ましい。松月滉「幸福喫茶3丁目」。ヒロインの潤が、バイト先の喫茶店を敵視する和菓子屋のにーちゃんにも好かれ始める。絵柄は元気良く爽やか。ちょっと画面がゴチャゴチャしてるかなという気はするものの、暖かみのある絵柄・ストーリーで気持ち良く読める作品。

【雑誌】桃姫 8月号 富士美出版 B5平

 瀬奈陽太郎「センパイ注意報♥」。いつもながら面白い。ドタバタラブコメとして賑やかで楽しいし、作画のほうも見映えがしてエロもちゃんとやってる。RaTe「Phantom P」。おちんちんを除去してしまった元ふたなり少女のお話だが、彼女がそこにはないはずのちんちんの感覚に身悶えするというくだりがなかなか面白かった。手や足を切断した人の話としては聞く話だけど、それをふたなりに応用するとは。


7/4(月)……象と豹の氷像

▼アニメ新番組3本。「奥さまは魔法少女」。人間界で人妻となってしまった魔法少女・嬉子さんの、愛と日常を描いていく物語。お話的にはどう転ぶか分からないものの、自分は人妻スキーなので主人公の嬉子さんについてはかなりソソられた。魔法を使ったり変身したりするシーンもやけにエッチっぽいし。ヅマスキーな人にとっては要チェックな作品。継続視聴します。

▼「ガン×ソード」は、キャラクターデザインの木村貴宏をはじめ、「神魂合体ゴーダンナー!![Amzn][DMM:1st/2nd]と同じスタッフがわりと多め。内容的には銃+剣+ロボットで、ハチャメチャ西部劇を繰り広げるといった感じ。作画についてはクオリティ高め。ただストーリー面では、悪いというほどではないものの、1話の段階ではバジケっぷりが微妙に足りなくて中途半端な印象。アクションについても決め手の部分が曖昧で爽快感があまりなかった。「ゴーダンナー」も中盤はストーリーがぐだぐだ気味だったが、派手なアクションと映像のけれん味で乗り切って後半の盛り上がりにつなげた。そういったハッタリが利かせられるかが勝負かな〜という気はする。この手の作品は、アクションとハッタリが命なので、そこらへんはもう少し歯切れ良くしてほしいところ。ハズしの予感もはらみつつ、とりあえずは見続けたいと思います。

▼「あかほり外道アワーらぶげ」。30分で「絶対正義ラブフェロモン」「それゆけ!外道乙女隊」の2本をやるというセット構成。えーと、これはかなりヘタレっぽい予感がビシバシ。ギャグ的にも古目だし。ただもしかするとヘンな方向に化けてくれるかもしれないので、もうちょっとだけ様子見するかも。忙しくて手が回らなかったらスパッと諦める。

【単行本】「クマとインテリ」 basso 茜新社 B6 [bk1][Amzn]

 オノ・ナツメのホモ漫画系での名義。イタリア男、政治家、スーツ、そして老眼鏡と、作者の趣味がストレートに出まくった内容で面白かった。この人ならではのオシャレで素敵な絵柄と、人情の機微をつぶさに描き出す表現力の高さにうならされる。スーツ男たちは素直にカッコイイと思うし、作者が老眼鏡の初老の男とか政治家とかのどこに萌えているのかが、作品からごく自然に伝わって来るのがいい。そうやって愛情を持って描かれた男たちがよろめく様子には、なんともいえない色気あり。作者ならではの美学に貫かれた本という感じで、たいへん良いと思います。

【単行本】「最後の制服」1巻 袴田めら 芳文社 A5 [bk1][Amzn]

 むふー。かなり濃厚に百合百合してますなあ。この物語の舞台はとある学校の女子寄宿舎。ここでは一人部屋は認められておらず、とにかくパートナーを組んで2〜3人で同居するのが鉄則。そんな環境の中、女生徒たちに芽生えていく甘い感情を描いていくというお話。ストレートに恋心を表すコもいれば、本当の気持ちを心に秘めてグッとしのぶコもあり。その乙女チックな心持ちが、丁寧に描かれていてなんとも華やか甘やか。絵柄はライトで一つ一つの描写自体もがっつり濃いわけではないんだけど、それが何重にも積み重なって、トキメキたっぷりな作品に仕上がってます。

【単行本】「のらみみ」3巻 原一雄 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 この巻も面白い。人間の家庭に居候して、子供たちと一緒に過ごすキャラたちと、その周囲の人間たちが織り成すドラマを飄々としたタッチで描いていく。絵柄はくりくり丸っこいかわいいものだが、ストーリーのほうは人情の機微などを鋭くとらえている部分が多く、なかなかに侮れない内容。この巻では、そのときどきで数が減ったり増えたりするけど意識は一つな風変わりなキャラ・ニゴロと、居候先の子供がお別れするエピソードにジーンときた。キャラの特性をラストでうまいこと生かした演出が良い。あとはやけにオヤジくさいキャラのシガラキさん、ちょっとかわいい女の子キャラのシナモン、それから不細工だけど妙に味のあるドッタリ君あたりも好き。この人はもっとメジャーな雑誌で描いてもいいような気はする。わりとどの雑誌でも合うタイプの作風だと思うんで。

【単行本】「麦わらドリル」 原一雄 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 原一雄が「のらみみ」の前に連載していた、読切形式のショートショート連載。こちらは一話完結で、ちょっと不思議でちょっとおかしいファンタジーワールドを構築。いかにも飄々とした語り口で、毎回風変わりなストーリーを展開。例えば、性欲が食欲と直結していてエロ本をもしゃもしゃたべる親子とか、謎のオリジナルスポーツの話とか、ユニークな着想の作品が揃っている。藤子・F・不二雄や西岸良平のSF短編にも通じるところのある雰囲気。全15本の短編が収録されているが、作者後書きによればこれらは全部、連載開始前の短い期間でネームが全部完成していたのだそうな。こういうアイデアがホイホイ(かどうかは知らないけど)出てくるあたり、けっこう引き出しも多そうな人だなという気がする。気が利いてるけどオシャレ過ぎない、良い案配のお話が多く、幅広い層が楽しめると思う。

【単行本】「低俗霊DAYDREAM」7巻 作:奥瀬サキ+画:目黒三吉 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 状況はますます混沌。なぜか途中から脱衣麻雀をやってて、それがやけに力が入ってる感じでわけが分からない。でもまあ楽しくはあるんだけど。深小姫も相変わらずヒドい目に遭いながら頑張ってます。この巻では結果的に影が薄くなってたりもしますが。

【単行本】「蟲師」6巻 漆原友紀 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 安定して面白い。自然界に存在する「蟲」たちが織り成す不思議と、人間の情念をからめて、丁寧にお話を作っている。蟲たちに何か意図があるわけではなく、単純に習性に従って動いているだけ。それが人間に悲喜こもごものドラマをもたらしてしまうという構図は、いかにも自然現象って感じがする。今秋にアニメ化されるらしいけど、蟲の概念やメカニズムを、いかに分かりやすく説明できるかが鍵かなあ。もちろん作画もだけど。

【雑誌】ヤングマガジン 7/18 No.31 講談社 B5中

 「アヴァンギャルド夢子」の押見修造が新連載。「デビルエクスタシー」。昔親戚のの女の子に迫られたことがきっかけで、女性というか巨乳恐怖症になった青年が主人公。そんな彼がある日友達と一緒に入った風俗店で、彼に怖さを感じさせない微乳の少女に出会うが、その正体が実は……といったところで以下次号。押見修造は、絵や作風には垢抜けないところがあるものの、「アヴァンギャルド夢子」で見せたように妙なお話を作れる人だし、爆発力もけっこうある。注目している作家さんなので、ぜひこの連載も頑張ってほしい。あと今号では三田紀房「ドラゴン桜」が、ドラマ化を記念してヤンマガに出張掲載。こちらでは桜木が、矢島に対して受験テクではなく女にモテる会話術を伝授。内容自体はよくいわれていることだと思うけど、それを説明する見せ方がうまいです。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/18 No.31 小学館 B5中

 松本次郎がスピリッツ初登場。「雑兵敗走記」。タイトルどろろい戦国時代の戦場に駆り出された雑兵たちが、戦いに敗れたあと落ちのびようと必死にもがいていくさまを描いた短編。松本次郎としてはマッドな感じはあんまりないものの、泥臭く混沌とした状況をつぶさに描き、一本の物語としてしっかりまとめていて、短編ながら読みごたえはある。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/18 No.31 集英社 B5平

 坂本裕次郎「タカヤ−閃武学園激闘伝−」。タカヤのクラスメート女子が登場してちょっといいムードっぽくて、ツンデレ娘さんは心穏やかならずという展開。シンプルに格闘+ラブコメで来てていいんじゃないですかね。あとはヘンに複雑にしないで、ストレートに押してってほしい。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。ニュー死神のシドウは顔はヘンだけどなんとなくカワイイ。「ヒュー」「ストン」とかいってるシーンがほのぼの。

【雑誌】メンズヤング 8月号 双葉社 B5中

 久しぶりに買ってみた。むつきつとむ、チャーリーにしなか、矢凪まさし、天鷹、倉上淳士、艶々、法田恵、あべつくも、琴の若子、陽香、小竹丸、それから4ページカラー漫画で北河トウタが掲載。この号ではむつきつとむ「快感温度n℃」が新連載。言葉足らずで周りの人間からも誤解されがちな不器用なバンド青年が、自分の住んでいるアパートを尋ねてきた少女を拾うところから物語はスタート。彼女の訪問から、彼は厄介事に巻き込まれていくことになりそうだが……ってな出だし。かわいい絵柄と安定したストーリー運びで、安心して楽しめる。そのほかのメンツも、いかにもコンビニ売りエロ漫画らしいコンスタントな面々揃い。トンガった人はいないものの、どの作品もきっちりした出来。

【アンソロジー】すくすく園ジぇる(園じぇる7) 茜新社 A5平 [Amzn]

 すでにおなじみの極幼女系アンソロ本。執筆者は春風うにぽ、緋鍵龍彦、徳田しんのすけ、横山葱、大山田満月、芹沢ゆーじ、みそおでん、目高健一、天祥輝、まさよししの、御清。お話的にはだいたいが幼女とお兄さんがやるというものが中心なので、個々の差はさほど大きくなく、やっぱり絵を中心に見ていく感じになりがち。この中では春風うにぽの絵柄が、子供の無邪気な明るさが感じられて良いなあと思う。あと御清の写実風味と美少女風味の入り混じった絵柄は独特の味があって印象に残った。大山田満月については相変わらず業の深さを感じさせる幼女絵。足の裏、指、お腹、ほっぺたなどなど、幼女のぷにぷに感を生々しく描かせるとやはり大したものです。


7/3(日)……MIT少し前(三越前)

▼アニメ新番組2本。「ぱにぽにだっしゅ!」は、マサチューセッツ工科大学を卒業した11歳の天才子供先生がやってきて、マイペースな生徒たちとドタバタ劇を繰り広げるほのぼのギャグアニメ。キャラがかわいくまあまあではあるが、正直小粒かなあ。キャラクターの頭身がくるくる変わって、画面上を飛び回る映像作りは楽しくはあるが、ギャグそのものは凄い面白いってほどでもないし。「機動新撰組 萌えよ剣TV」は、高橋留美子キャラクターデザインの、コミカルな伝奇アクションといった感じ。「機動新撰組」と呼ばれる、政府に無許可の妖怪たちを登録して保護するべく頑張っている組織の人たちの活躍を描いていくという感じ。高橋留美子キャラと合わせて、なんか80年代に戻ったかのようなまったり感のある作品。そこそこではあるが、センスがどうにも古く思えてしまう。これも必見ってほどではない。この2作は別に視聴継続せずとも良いかなあという感じ。サクサク切ってかないと手が回りきらんですし。

▼えーと漫画は何冊か読んだんですが、ちょっとまだ感想書いてる時間ないので4日分の日記更新でまとめてアップいたします。


7/2(土)……主が縋る運

▼アニメ新番組「シュガシュガルーン」。先日講談社漫画賞を受賞したばかりの、安野モヨコの少女向け漫画をアニメ化。二人の魔女っ娘が、魔界のクイーン候補の座をめぐる試験のため人間界につかわされ、人々のハートを奪う修行をしていくといった内容。アニメとしては無難な出来で、ドタバタした展開はわりと楽しい。ただどうしても見続けなきゃってほどでもないかなあ。あと主人公のショコラの声はもう一歩。もう少しハキハキと、キレと勢いのあるしゃべり方をしてほしかった。一定レベルはクリアしているが、現状だと大きな伸びもなさげなので、継続視聴するかどうかは微妙なライン。

【単行本】「シグルイ」4巻 作:南條範夫+画:山口貴由 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]

 伊良子清玄を追放した後の虎眼流の弟子たちが、何者かに狙われ次々とその凶刃に斃れていく。この巻では弟子に至るの虎眼流の邪悪なまでの強さが印象的に描かれているが、それが手もなくやられてしまうところから、敵の恐ろしさが伝わってくる。こちらが強さを見せれば、相手はそれを上回る強さをもって相対するといった具合。描写が濃厚で力強く、ハッタリも利きまくってて面白い。あと登場シーン自体は少ないけど、虎眼先生は登場するたびに燃える。おいしそうに鯉をむさぼり食っていらっしゃるシーンとか最高ですね。

【単行本】「駿河城御前試合」下巻 作:南條範夫+画:平田弘史 マガジン・ファイブ A5 [bk1][Amzn]

 こちらは同じ「駿河城御前試合」を元ネタにした平田弘史版の漫画。駿河大納言忠長がどうのこうのいうよりは、妄念に支配された武士たちの生き様、死に様が克明に描かれているのが面白い。この巻では、ならず者にさらわれた妻を想う余りに狂的になっていく研師の物語「悲運記」が、とくに妄執の凄まじさを感じさせて面白かった。元妻の姿を見て彼が自慰にふけっている姿とか素晴らしい。まあこれは武士とはいいにくいかもしれないけれども。全般的に見ると、基本が4段組で、5段組コマ割のページもあり、コマが小さくてちと読みにくいかなーという気もする。

【単行本】「ちょこッとSister」4巻 作:雑破業+画:竹内桜 白泉社 B6 [bk1][Amzn]

 綾乃さんへの恋が敗れておにいちゃん傷心。ついでにそれを見つめていた管理人さんも傷心。でもちょこはマイペースでねこにゃんダンスに興じる。ちょこの無邪気さは、なんだか見ているほうがこっぱずかしくなるほど。まあかわいくていいんじゃないでしょうか。あとはツンデレ的な素質十分のゆりかお嬢さまが良い。管理人さんは出番少なし。私は巨乳好き&片想い系サブヒロイン好きなので、お気に入りなキャラなのですがー。

【単行本】「機動旅団八福神」2巻 福島聡 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

 キャラ紹介が一回りして、少しずつ物語が動き始めて面白くなってきてるんじゃないかと想います。軍隊で訓練を受けてる新米の兵隊たちが、福陣と呼ばれるかえるみたいなパワードスーツ状のものに乗っかって国防させられる。軍人漫画であり、福島聡の絵自体はシャープでカッコイイのだが、妙にまったりした雰囲気に満ちているのが味わい深い。何か考えているっぽいけど何を考えているのか分からない、フルチン隊長・名取くんが好きです。

【単行本】「Landreaall」6巻 おがきちか 一迅社 B6 [bk1][Amzn]

 学園編に入ってからほのぼのした感じだったけど、この巻ではDXの本当の名前をめぐって陰謀が渦巻いたりと、ちょっと事態が慌ただしくなってきた。友情とかいろいろからんできてけっこう面白く読める。ただ今回はDXの妹のイオンがあんまり活躍しないのがちょっとだけ物足りないか。

【単行本】「爆音列島」6巻 高橋ツトム 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 80年代に暴走族に身を投じた少年の青春を鮮やかに映し出したお話。6巻めになるけど、やっぱ面白いと思います。暴走族として、彼らが何を考えているのか、どう暮らしていたかをリアルに描いてて興味深い。作者自身の実体験に基づいているお話だけに、生の手触りを感じる。町のヒーローとか正義を守るとかでなく、ごく普通にありそうなゾクを克明に描いているのが興味深い。

【単行本】「はるか17」7巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 安定して面白いですなあ。はるかはアイドル、女優として着実に成長しているし、それが読者にも手応えとしてしっかり伝わってくるのが良い。はるかのいかにも素人くさい野暮ったさと、ふと見せる人を惹きつける魅力が、鮮やかなコントラストを描いているのも良い。山崎さやかの描く女性キャラは、自分でしっかり考えて動く強さがあって魅力的。

【雑誌】コミックメガストアH 8月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 槍衣七五三太「放課後は教室で」。心憎からず思っていたクラスメートで親友同士な男女が、友達のラインを越えてくっつくというお話。オーソドックスな恋愛ストーリーだけど、初々しくて好印象。てりてりお「めいどユコ」は、両親が仕事でいなくて家では一人ぼっちな少年のもとに、めがねっ娘のメイドさんがやってきて……というもの。お話的にはちょっと中途半端な〆ともいえるけれども、人のよさそうなメイドさんはなかなかかわいく、クセのない絵柄も好み。


7/1(金)……4倍ヤバい夜這い

2月コミティアの同人誌感想の「漫画の殿堂マン.キホーテ」(東京大学漫画調査班 TMR)の項目で、「2004年のジャンプ総括〜」という記述がありましたが、これは私の勘違いでした。2004年の漫画総括内でジャンプ掲載の漫画について触れられている部分はありますが、単体のコンテンツとして「ジャンプ総括」があるわけではありません。お詫びして訂正いたします。

▼未読物
【雑誌】コミックメガストアH 8月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan
【単行本】「クマとインテリ」 basso 茜新社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「麦わらドリル」 原一雄 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「のらみみ」3巻 原一雄 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「キーチ!!」7巻 新井英樹 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ぼくらの」3巻 鬼頭莫宏 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ちょこッとSister」4巻 作:雑破業+画:竹内桜 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「サーティーガール」1〜2巻 岩崎つばさ 白泉社 [bk1][Amzn:1巻/2巻
【単行本】「機動旅団八福神」2巻 福島聡 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「Landreaall」6巻 おがきちか 一迅社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「低俗霊DAYDREAM」7巻 作:奥瀬サキ+画:目黒三吉 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「蟲師」6巻 漆原友紀 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「悪霊」 高寺彰彦 チクマ秀版社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「まめおやじ」 友沢ミミヨ バロル舎 変型判 [bk1][Amzn]
【単行本】「ものがたりゆんぼくん」上下巻 西原理恵子 竹書房 文庫 [bk1][Amzn:上巻/下巻

【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 8/14 No.3 白泉社 B5中

 鬼ノ仁が初登場。最近鬼ノ仁はチャンピオンREDで執筆したり、少しずつ一般誌方向からの引き合いも強くなってきてるのかな。で、今回の読切「WELCOME BACK」は、主人公のあんちゃんが東京に引っ越したことで離れ離れになっていたいとこ同士が、3年の月日を経て再会してくっつくというもの。お話の面では、主人公が東京で作っていた彼女が、いとこの女の子の出現によってフラれてしまうのが痛々しくて印象に残った。彼女が嫉妬に身を焦がして、いとこさんのほうに嫌がらせを繰り返す様子とか。ヴィジュアル的にもストーリー的にも濃く、エロめなシーンも多めで鬼ノ仁らしい作品。まあさすがにエロ漫画誌での作品よりは、エロのボリュームは落としてますが。

 甘詰留太「年上ノ彼女」。今回はアゲハにいろいろコスプレさせまくり。まあそれはともかく、今後は二人が将来どうしていくのかということが本筋になって、シリアス展開もありそうな雰囲気。読切、オオタアヤコ「満員電車と赤い傘」は、最初はお金欲しさにいやいや電車内で痴漢に体を触らせるバイトをしていた女の子が、しだいにその行為そのものにハマっていってしまうという話。まだ垢抜けない部分はあるけど、淫靡な雰囲気はけっこう出せていると思う。あと作:永久保貴一+が:増田剛「御石神落とし」は、昔の日本の村落にあった夜這いの風習をじっくり描いている。積極的に調べるというほどではないんだけど、けっこう興味はあります。

【雑誌】ヤングガンガン 7/15 No.14 スクウェア・エニックス B5中

 大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」が好調。犬塚に決闘を申し込んで来たムキムキ男や、犬塚が弱いことに全然気づいてないもも子とか、変人揃いなキャラたちが賑やかに動き回ってて素直に面白い。あと今回はやっぱり委員長。あの変態コスチュームは良い。見た目が良いだけでなく、行動面でもどんどんいい味を出してきた。作:原田宗典+画:井田ヒロト「戦線スパイクヒルズ」。いっぺんやってからすっかりキクチさんにメロメロになってしまっているノムラだが、彼女に会いに行ったことがきっかけとなってピンチに遭遇。青春してて良いですね。キクチさんもかわいいし。

【雑誌】近代麻雀 8/1 竹書房 B5中

 福本伸行「アカギ」。鷲巣が「計りを越えた異常麻雀」に突入……っていうかどう見ても最初っから異常麻雀だけど。それにしてもさすがに前回〜今回の見逃しは阿呆だよね。富田亜紀良の読切「運命の女神様?」は、ギャル雀で周囲に嫌われまくりのオタク客を、店長が麻雀でもって更正させるといった内容。表紙のアオリ文句の「感動読み切り」ってほどではないけど、まあ手堅い出来。

【雑誌】ビジネスジャンプ 7/15 No.15 集英社 B5中

 冬目景「イエスタデイをうたって」が連載再開。浪の通う美術系予備校の同級生で、ちょっと気になる感じの女子が出現。飾らない素朴な髪の結わえ方とか、好感度は高め。わりと妹キャラっぽいかな。最近の冬目景作品だとこれが一番面白いと思う。普通に青春ラブコメやってるのがいい。なお今号からしばらく月イチ掲載になる模様。尾玉なみえ「サルっ子ペペ」は2本立てで掲載。おさるの島で、少年と小猿の女の子がボケまくるギャグ漫画。今回もかなりくだらない。「スパル・たかし」の単行本については「もうちょっと待ってね!」とのこと。

【雑誌】コミックバンチ 7/15 No.31 新潮社 B5中

 ロドリゲス井之助「さらば!!独身寮」。独身コンビの荒廃のほう、山尾に彼女ができそうな展開、というかできた。ちょっとぽっちゃり系でなかなか良い。ロドリゲス井之助の絵って萌え系とかでは全然ないけど、可愛げがあっていいと思う。

【雑誌】フラワーズ 8月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 西炯子「STAY」シリーズの5作目「First Love」がスタート。田舎の町に越してきたばかりのお医者さんの若夫婦、それから地元の少年少女、二組の男女を中心に展開されるラブコメって感じになるのかな。西炯子の作画は相変わらず達者で、女の子がきれいにかわいく描けているのが印象的。お話としてはまだ出だしなんで、面白くなるかどうかはこれからといったところ。さいとうちほ「ブロンズの天使」。プーシキンの妻・ナターリアが、どんどんダンテスに惹かれていく。今回もたいへんゴージャス&ドラマチック、そしてちょっとエロチック。面白いです。激しく浮き世離れしているのも良い。

【雑誌】ポプリクラブ 8月号 晋遊舎 B5中

 吉川かば夫「惑星系彼氏」。女友達同士が飲み屋で会話をしているのだが、そのうちの一人の彼氏が、話から察するとどうもガンダムオタらしくて……というお話。美形だけどいちいちセリフがガンダム系なのが下らなくていい。沖縄料理店にいって「ゴーヤだからさ」と呟くところとかちょっと笑った。星逢ひろ「夜のネム」。同じクラスの少年少女が夜の公園で淫靡な行為に耽る。少年、少女ともにかわいい。女の子のほうは夜になると、ゴスロリ系の派手な衣装になるのだが、昼間のめがねっ娘スタイルのほうがどっちかってーと好みかな。

 井ノ本リカ子「せんせい」。普段は厳しくてお堅い女教師が、実はフリルひらひらの可愛い服が大好きで、それを着ているのを目撃した男子生徒とエッチになだれこんじゃうというお話。女教師さんが、いつもはお堅いけど実はけっこうかわいいところもある女性として、魅力的に描けていると思う。年上の女性モノはやっぱうまいっすね。BENNY’S「メイド日記」は、巨乳メイドさんとご主人さまのラブラブH模様。胸も大きいけど尻もデカいなあ。De「素直じゃない彼女」。タイトルどおりツンデレ系。眉毛が短めで気の強そうな彼女さんがなかなかイキイキとかわいく描けてると思う。この人の絵はけっこう好き。


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