1/10(月)……歩いてみっと
▼コミックビームに出ていた宙出版の広告によると、藤本和也「日本の夏、天狗の夏。」が1月28日に出るとのことだったので、購入スケジュールに追加。最近はコミティアで買ってた人の単行本が続々出るなあ。
▼アニメ新番組チェックは、本日見た「UG☆アルティメットガール」で、いちおう当初視聴を予定していた分は完了。あとは1月22日からの「サムライチャンプルー」(BSフジ)[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)/(7)]、1月27日からの「GIRLSブラボー」(WOWOW)[Amzn:DVD-BOX 1/DVD-BOX 2/(1)/(2)/(3)/(4)/(5)]と、SECOND SEASONモノ二つを残すのみ。ANIMAXで2月から放映される「ジャッキー・チェン・アドベンチャー」も気になるが、たぶん、見ない。
▼「UG☆アルティメットガール」は、ある日、巨大ヒーローによって踏み潰されてしまった女の子たちが、そのヒーローの生命力を分けてもらって復活。巨大美少女になって怪獣と戦っていくというギャグアニメ。キャラクターはなかなかかわいく元気な感じで、変身汁が顔にぶっかかる変身シーンとか、バイブみたいな形状をした怪獣とか、やけにエッチくさい描写は楽しかった。下らなくてわりと楽しめそうな感じではあります。あんまり動きはしないけど、嫌いじゃないノリです。
▼「UG☆アルティメットガール」は15分アニメで、tvkの30分枠の後半は「ヒットをねらえ!」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)]の再放送。本放送時は見ていなかったが、刑事ドラマ志望で童顔つるぺたのTV局勤務女性が、突然変身ヒーローもののプロデューサーを任されることになり……というドタバタコメディ。展開はかなり強引なものの、それなりに楽しく見れそうではある。公式サイトを見ると、すでにWebでも全話有料配信されてるようだけど、15分×全8話と短いだけあって、上下巻各420円/週と、わりと安いですな。
▼で、第1話を見た時点での各番組への期待度は以下のような感じ。6点が標準。先日も書いたとおり今期は不作気味ですでに「ああっ女神さまっ」「らいむいろ」「ギャラリーフェイク」「まじかるカナン」の4作については視聴リストからは外した。「Xenosaga」もあと2回くらいは見ると思うけど、最終的には外しそうな気がする。
6.0 「ジンキ・エクステンド」
6.0 「魔法先生ネギま!」
6.0 「UG☆アルティメットガール」
6.0 「ヒットをねらえ!」
5.5 「まほらば〜Heartful days〜」
5.0 「Xenosaga THE ANIMATION」
5.0 「ああっ女神さまっ」
4.5 「らいむいろ流奇譚X〜恋、教ヘテクダサイ〜」
4.5 「ギャラリーフェイク」
4.5 「まじかるカナン」
▼そのほか、現在継続視聴中のアニメについて、点数をつけると以下のような感じ。秋スタート組だと、「ファンタジックチルドレン」「巌窟王」「SAMURAI7」「BLEACH」の評価が個人的には高く、その中で今最も楽しみにしているのが「ファンタジックチルドレン」。物語性が強くて引き込まれている。クオリティ的には「巌窟王」が良いが、見るのに気合いが要る作品。「SAMURAI7」は第10話まで見たがだいぶまったり落ち着いてきた感じ。まあ「七人の侍」というしっかりした原案作品があるし、作画も良いので大外しはないでしょう。そのほかでは「グレネーダー」はけっこういいと思う。見せ所のツボを押さえてて、しっかりエンターテインメントしてる。「舞-HiME」はキャラは良いのだけど、ストーリー面がちとバランス悪し。絵が大きな魅力の作品なので、作画が崩れるとちとツラくなる。でもまあなんだかんだいって見るのが楽しみな作品ではあるので、後半の盛り上げに期待。
7.5 「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)]
7.5 「MONSTER」[Amzn:DVD-BOX (1)/(2)]
7.0 「ファンタジックチルドレン」[Amzn:(1)]
7.0 「巌窟王」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)]
7.0 「SAMURAI7」[Amzn:初回版(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)][Amzn:通常版(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)]
7.0 「BLEACH」[Amzn:(1)初/(1)通/(2)]
6.5 「グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜」[Amzn:(1)/(2)]
6.5 「BECK」[Amzn:(1)/(2)/(3)/DVD-BOX 1/DVD-BOX 2]
6.5 「月詠−Moon Phase−」[Amzn:(1)初/(1)通]
6.5 「魔法少女隊アルス」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)]
6.0 「舞-HiME」[Amzn:(1)/(2)]
6.0 「学園アリス」[Amzn:(1)初/(1)通]
6.0 「ケロロ軍曹」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)/(7)]
▼今日はコミティアで買った同人誌を読む。これで昨年の11月コミティア分は読了。今回は早めに読み終えられてよかった。
▼2004年11月21日コミティア購入本
【同人誌】「逆寿司シリーズ総集編」 新田五郎 <WAIWAIスタジオ>
【同人誌】「Tableau 4.5」 志賀彰 <憂貧局>
【同人誌】「白挽夏」 上原昭人 <ち>
【同人誌】「あぶく紙」 上原昭人 <ち>
【同人誌】「つゆくさ 十五」 <つゆくさ>
【同人誌】「ブタまんレポ」 森砂季 <トラウマヒツジ>
【同人誌】「惑星オシイレマクラ」 アニュウリズム <シカクイハコ>
【同人誌】「おたまじゃくしくん」 <あびゅうきょ>
【同人誌】「取水塔・7」 粟岳高弘 <あわたけ>
【同人誌】「和紋」 山崎浩 <ワンダーワンダー>
【同人誌】「菓子袋」 おかず <PaintWorker>
【同人誌】「レタル」 金子木村 <マンガマン/コクマルガラス>
【同人誌】「赤い牙」Vol.5 <赤い牙>
【同人誌】「くじびきマンガランス」 <東京大学漫画調査班TMR>
1/9(日)……縮んだ知人
▼知人の結婚式に出席。真っ昼間から夜までくいくい飲んでいたので、結果的にはけっこう酔っ払った感じ。そんなわけで本日の漫画感想は帰りがけに購入したYOUNG YOUのみ。ところで「縮んだ知人」って「ビギン・ザ・ビギン」に響きが似てるよね〜。どうでもいいけど。
▼アニメ新番組「まほらば〜Heartful days〜」。女の子がかわいく、ラブコメ風味が初っぱなから濃厚で、他愛のないラブコメが好きな人間としては基本的には悪くない感触。ただ静止画は悪くないけど動かないですねえ……。声の演技とか、登場人物のリアクションとかもちと不自然な感じ。あともう少し話の展開は早くてもいいかも。アパートの住民紹介くらいまではやっちゃって良かったのでは。この手のラブコメ作品は気楽に見られるので引き続き視聴リストには入れておくけど、美少女わんさかのうれしはずかし下宿ラブコメなので、もう少し賑やかに、テンポ良くやってほしい。
【雑誌】YOUNG YOU 2月号 集英社 B5平
最近読切が多くて面白い。今回は池谷理香子、岩館真理子、かれん、東村アキコ、勝田文が読切を描いている。いちおう表紙には榛野なな恵「Papa told me」も「読み切り陣」として数えられているけど、まあこれは150回めだし、読切とはちと違うかな。
で、読切の中では東村アキコ「とおりゃんせ」が注目。ペットショップの店長と、アルバイトやってるおねいさんのお話。恋愛直前、といったゆらゆらした状態の描き方が巧みで、読んでいて気持ち良かった。それにしても表紙のアオリ文句の「真っ直ぐの豪速球で狙った男を打て!」ってのは違うと思う。そこまでアクティブじゃない微妙な感じが心地よい作品だし。あと「豪速球で打つ」のはなかなか難しいと思う。「豪速球を打つ」か「豪速球で撃つ」のはありかもしれないけど。勝田文「パーラー」は、仕事もなくて実家でぷらぷらし、近くの和菓子屋さんに入り浸っている年頃娘さんが主人公。その和菓子屋さんの息子さんもいいあんちゃんで、主人公は彼に何かとモノをあげたりしているが、別段彼に惚れているというわけでもなく、と中途半端な状態。恋愛漫画のようでありつつ、そうでもなさげで、しかもそこらへんをサッパリ軽やかに描いているところが楽しい。いつもながらののんびりした雰囲気が良い。
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」。野宮が、山田への気持ちを行動に表し始めた。だいぶじたばたと真剣な姿を見せていて好感度アップ。読者が「これならウチの娘を嫁にやってもいい」と納得するまでにはもっと努力が必要だろうけれども、今回はだいぶポイントを稼げたのでは。良い方向に進んでいるとは思うので、暖かく見守りたいところ(←まあ読者にそれ以上のことができるはずもないのではありますが)。あと山田さんの寝起き姿が良かった。
1/8(土)……餅は餅部
▼アニメ新番組。本日は「ギャラリーフェイク」「まじかるカナン」の2作を見たが、どちらもいまいち。「ギャラリーフェイク」は細野不二彦の漫画をアニメ化した作品だが、もともとアクションが激しいタイプの作品ではないうえに、演出もいまいち。とくに第1話のヤマ場であるオークションのシーンがもたもたしてて緊迫感がなかったのはキツかった。あとアートをネタにしているので、名画をもう少し仰々しく見せる演出もあっていいと思う。「まじかるカナン」のほうも、見せ場の化物との戦闘シーンがかなりダメダメ。敵がどんな攻撃してるのかよく分からんかったし、アクションも迫力まったくナッシング。キャラデザはかわいいと思うけど、動きとか間の取り方とかは良くない。あと不可解な動物であるとはいえ、更衣室に現れたかわいげな生き物に対して、モップ振り回して向かっていく女子高生ってのはどんなものかと思ったりした。これならエロアニメ版のほうが良かったんじゃないすかねえ。というわけで2作とも次回は見ない。
▼ここまで今期の新作アニメは7本ほど見たけど、なんかいまいちなのが多い。見たのは「魔法先生ネギま!」「ジンキ・エクステンド」「Xenosaga THE ANIMATION」「らいむいろ流奇譚X〜恋、教ヘテクダサイ〜」「ああっ女神さまっ」「ギャラリーフェイク」「まじかるカナン」を見たが、まあまあイケそうかなと思えたのは「ネギま!」「ジンキ」の2作くらい。今期は未視聴アニメがあんまりたまらなさげですな。
【雑誌】近代麻雀オリジナル 2月号 竹書房 B5中
城埜ヨシロウ「ウラセン」は、単行本化を賭けて城埜ヨシロウが竹書房社長と再戦。いちおうこれでちゃんと出るんすかね。たぶん自分は買わないが……。赤峰亮介「東風荘の鉄人」は第一部完ということに。けっこう鉄人でも負けることが多く、毎回フォローが苦しそうだったので、第二部やるとしたらもっとラクに見せるための仕掛けを用意しといたほうがいいでしょうな。
【雑誌】ヤングキング 2/7 No.3 少年画報社 B5中
ヤングジャンプでシリーズ連載されていた一色登希彦のバイク漫画「モーティヴ−原動機−」がこちらに遺跡して新連載。かつてバイクレース中に転倒事故を起こしてリタイヤ、そのままレースの舞台から降りてしまった男が、そのまま年齢を重ねていく自分に対する苛立ちを募らせ、再びレースの世界に飛び込む決意を固める……というでだし。ヤンジャンのときは一話完結型でやっていたけど、今度は続き物にするのかな? まずはたいへんアツく、気持ちのこもった出だしでとても良かった。一色登希彦の描写は熱量が高く、力がある。この人の力量は個人的にはとても高く買ってます。真っ向から直球勝負できる人だと思う。
大見武士の新連載「ネコネコパンチ!」は、就職戦線で苦戦していた二人の女性が普通の会社だと思って面接を受けたらそこがキャットファイトを運営していて……というところから始まるキャットファイト漫画。キャットファイトというのは今さらいうのもなんだけど、女の子同士が組んずほぐれつするファイトショーみたいな感じの奴です。スッキリした絵柄ながら華やかでもあり、ちょいHめなサービスもありわりと楽しい。上津康義の読切「クドー遺宝伝」は、クドーという男と遥という女子がコンビのトレジャーハンターが活躍するアクション漫画。各場面場面のつなぎがあんまり良くないように思えるのと、アクションシーンがで何をやってるかがちょっと分かりにくく、全体としてはなんか散漫な印象。作画はこざっぱりしてて好感が持てるだけに惜しい。
【雑誌】ビッグコミック 1/25 No.2 小学館 B5中
柴門ふみ「小早川伸木の恋」。執拗な妻の愛情表現に疲れ果て、カナにすがる小早川だが、カナの素性を知り愕然……という展開。なかなか一筋縄では行かない感じで、なんだかんだ読ませる。ビッグコミックという落ち着いた誌面の中でもいいアクセントになってると思う。
【雑誌】FEEL YOUNG 2月号 祥伝社 B5平 [定期購読:7andy]
比古地朔弥による人見絹枝物語「ライジングガール!」は2回め。人見絹枝という人は、当時としては相当なスーパーガールだったんだなあということが伺い知れる内容。彼女の颯爽とした姿が鮮烈で面白いけど、この雑誌でスポーツものをやってるってのは明らかに浮いてるとは思う。好きだからいいんだけど。南Q太「スクナヒコナ」。やっと落ち着いたかに見えた紺ちゃんだが、そこからガクッとまた不幸展開。タイヘンですなあ。IKARING「しまいもん」。なんかこちらはお話が急展開を見せ、やよいがやっかいそうなボーイフレンドの一人から強引なプロポーズを受け、ユーコのほうにも変化が。もしかしてそろそろ最終回が近かったりするんでしょうか?……と思って次号予告を見たら、次が最終回でした。
【雑誌】メガプラス Vol.16 コアマガジン B5平
ゆきやなぎ「えろ♥つま」。結婚したばかりの若夫婦のラブラブ初夜Hを描いてて、まあ実用的だけどこれだけだと物足りないかな……と思ったら続きモノだった。初夜でエッチに目覚めた奥様だったが、夫に突然海外赴任の辞令が下り、といった展開。次号は身体を持て余した奥様が、夫の単身赴任中に……といった話になるのかな。ベタだけど好みのシチュエーションなんで期待。狩野蒼穹「冬休みのこたつ日記」。お姉ちゃんと弟がこたつ内エッチ。なかなかかわいくていい感じだった。ギャグ展開から入り、きれいにラブラブでまとめる構成もなかなか。
【雑誌】ヤングコミック 2月号 少年画報社 B5中
以前「逃走鉄馬バイソン」とかを描いてたカサギヒロシが読切で登場。「OLトラッカー玉緒ちゃん」という、運送会社の娘さんがトラックの助手席でどんどん裸になってっちゃうという漫画を描いてます。さほど面白いってほどでもないけど、罪がなくて軽い感じで詠める。麻生我等も初登場。「妄想管理人」は、未亡人なアパートの大家さんが、住人のあんちゃんとHするという作品。描線がしっかりしてて絵は達者。も少しねちっこいとさらに良いんですが。
1/7(金)……おー、きっと大木戸は大きいど
▼当初1月下旬に発売予定だったこうの史代「こっこさん」が、2月10日発売に変更されたとの情報をいただきました。あと1月1日の日記では版元を「双葉社」と書いてしまっていたのを「宙出版」に修正しておきました。
【雑誌】ヤングガンガン 1/21 No.3 スクウェア・エニックス B5中
3号め。桃姫等で活躍している瀬奈陽太郎の前後編読切「地獄?極楽?THE貧乏」が掲載。大金持ちの娘さんと逆玉結婚したと思ったら、そのおうちがいきなり没落。花嫁さんとその美人母を伴って、狭いアパートに逆戻り〜という男が主人公。お母様は娘にも増して色っぽくて美人で、なんかノーガードなもんだから、主人公の新婚生活は前途多難……といったところ。エロ漫画雑誌のときと同様、パッと見映えのする絵柄でノリの良いドタバタを描いてて楽しい。月野定規の集中連載「めたもる!!オーキッド」は最終回。こちらも賑やかにラストまで。再登場はあるんすかね。単行本出るくらいの分量はためてほしいもんですが。
このほか3号めも新顔を投入してて、赤美潤一郎の月イチ連載「化野之民〜あだしののたみ〜」がスタート。読切では作:たかしげ宙+画:坂本あきら「NOBODY」、いのうえゆう「花園わんダーランド」も掲載。連載陣では作:イム・ダリョン+画:パク・ソンウ「黒神」、金田一蓮十郎「ニコイチ」、作:原田宗典「戦線スパイクヒルズ」、大高忍「すもももももも」あたりが個人的にはわりと良いかなあといった感じ。目玉連載であるFF、ドラクエのほうは最近ゲームのほうやってないこともありノレないが、まあ雑誌全体としては多少こなれてきつつあるかなといったところ。
【雑誌】コミックバンチ 1/21 No.6 新潮社 B5中
ロドリゲス井之介の新連載「さらば!!独身寮」は、独身寮住まいのモテない独身サラリーマン二人が、合コンとかでジタバタする様子を描いていくロドリゲス井之介らしいギャグ漫画。安定した人なんで、外すことなくいつもどおりの味を発揮してくれるのではないかと。
【雑誌】MUJIN 2月号 ティーアイネット B5平 [定期購読:7andy]
巻頭カラーは養酒オペペ「早紀先輩」後編。普段はハツラツとした女子バレーボール部の早紀先輩と、内気な後輩男子・拓海くんの濃厚なラブラブエッチ生活を描く。エロシーンの密度がみっちり高く、恋愛描写も甘々で良かった。先輩の八重歯がカワイイ。楓牙「夏のやくそく」。学校のおなご先生が男子生徒・西本くんの部屋に転がりこんできてそのまま居着いてしまって……というお話。ドタバタラブコメとしてなかなか楽しい。
【単行本】「あのこにもらった音楽」全2巻 勝田文 白泉社 新書判 [bk1][Amzn:1巻/2巻]
連載時から面白いなと思っていつつもなんとなく買ってなかったんだけど、なんとなく今さら欲しくなり、絶版になる前に買っておこうとか思って購入。いやー、これはいいですね。お話のほうは、老舗旅館の娘である梅子18歳と、彼女が子供のころからよく遊んでもらっていたお兄ちゃん的存在で32歳・元天才ピアニストである蔵之介が結婚する第1話から始まり、この二人の結婚生活を描いていくというほのぼの夫婦物語。軽やかな絵柄とお話、のんびり急がない雰囲気がなんとも良いのです。お話にトゲトゲしたところが全然なくて、読んでいるとほんわかした幸せな気分になってくるし、絵柄も品が良いうえに親しみやすい。登場人物がそれぞれ適度に抜けてるとこもいいです。これは先月のOHP月極アンケート「癒しまんが」で投票しとけば良かったかも。まあ同作者の「あいびき」[bk1][Amzn](感想は2004年12月3日日記)には入れたけど。
【単行本】「げこげこ 水上悟志短編集」 水上悟志 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
こちらもなんとなく買ってなかったのだけど、という本。ヤングキングアワーズで活躍中の水上悟志の短編集。ドタバタギャグからのんびりした内容の作品まで揃ってて、内容はいろいろ。この中ではとくに表題作の「げこげこ」がいいなあと思う。ある日突然カエルに姿に変えてしまった彼氏と、それを見守る彼女のお話。ちょっと切ないところもあるけれども、あまり思い詰めず、飄々とした雰囲気があるのがいい。なんとなく古き良きマニア向け少年誌(キャプテンとか)的な匂いのある、のほほんとした絵柄が見てて落ち着きます。
1/6(木)……その温泉を飲むのは正気でない
▼アニメ新番組2本。「らいむいろ流奇譚X〜恋、教ヘテクダサイ〜」「ああっ女神さまっ」を見たが、ともにいまいち。どちらもテンポが良くなくて、見てるうちに飽きてきた。「らいむいろ」の開き直った馬鹿馬鹿しさは嫌いではないけど、ギャグテイストの場合はもう少しアップテンポにしてほしい。「ああっ女神さまっ」は「なんで今これを?」というアニメ化であるのに加え、作画面も悪いというほどではないが物足りない感じ。原作漫画も作画で引っ張ってる部分が大きい作品だけに、これだとちとつらい。導入部のCGや、随所で差し挟まれるナレーションもあまり工夫が感じられなかった。2作とも次週は見なさそう。
▼未読物
【単行本】「げこげこ 水上悟志短編集」 水上悟志 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「あのこにもらった音楽」全2巻 勝田文 白泉社 新書判 [bk1][Amzn:1巻/2巻]
【雑誌】モーニング 1/22 No.6 講談社 B5中
読切、作:大原利雄+画:立澤克美「風呂人」。うだつのあがらない虚弱体質のライターが、旅行雑誌の編集長の命令で、凄いところにある知られざる究極の温泉へ取材に行かされることに……という筋立て。サブタイトルとして「超天然温泉ハンター」と書かれており、本格温泉コミックを狙っている模様。絵柄は井上雄彦+寺沢大介って感じで、かなり描き慣れている様子。ちゃんと読ませるが、単発モノって感じではないので、1話だけだとちと食い足りない。続いてナンボってところでしょう。佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」は連載再開。今後は隔週連載となるらしい。
【雑誌】ヤングサンデー 1/26+29 No.6+7 小学館 B5中
原秀則作画で「電車男」漫画がスタート。さすがにきっちりこなしてて手堅い。ソツがなさすぎる感じがしないでもないけれども。この電車男は外見が普通で、ちゃんとモテそう。
【雑誌】ヤングジャンプ 1/29 No.6+7 集英社 B5中
前号でものすごい大風呂敷展開を見せた高橋陽一「キャプテン翼 25th ANNIVERSARY」。この風呂敷を後編でどう畳むのか注目していたが、なんとその答えは「畳まない」だった! というわけで2月10日発売のNo.11から続編が開始されるみたいです。さすが高橋先生。読者の想像を超えるファンタジスタぶりを発揮してくれた。あと今回は「成長著しい新田のすごいスピードすごいジャンプ力」に笑った。「きえ〜」とか叫んでるし。高橋ツトム「士道」も、2005年3月からの新連載をにらんだブロローグ編が読切掲載。幕末の世で身寄りを失った兄弟が、親の形見の刀を手にして、二人だけで生きていくことを余儀なくされる……といった出だし。この段階だとまだなんともいえないなあ。独立エピソードとしてはちょっと弱い感じもするので、本格連載開始時に掲載でも良かったのでは? 桂正和『もうひとつの「エム」』は袋とじ掲載。中身は描き下ろしイラスト3枚。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 1/20 No.6 秋田書店 B5平
藤澤勇希の新連載「エレル」がスタート。考古学者が遺跡から持ち帰ってしまった謎の存在が病院内で発動し、主人公の少年少女らがパニックに巻き込まれていく……という危機状況を描いたサスペンスアクションといった感じ。この手の作品では「BM〜ネクタール〜」で実績のある人だけに、まずは手堅く行きそう。水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。不吉が久々に登場。意外とプロ野球編で出てきた脇キャラも使ってきますな。阿部秀司「番長連合」。上総連合戦が終結。なかなかドラマチックに決着つけててスッキリ。番長モノとしてはかなり良い出来。作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI「かりんと。」。なんか花梨ちゃんがどんどんギャグキャラになってるなあ。今回も焼肉屋で生肉がっついてるし。
【雑誌】コミックPOT 2月号 メディアックス B5中
今月はめがねっ娘特集をやっている。この中では、ありんこ「メガネ+○○=♥」、まご「変身!メガネちゃん」、乙「冬の対策安全委員会!!」あたりが良かった。どれもめがねっ娘さんがカワイイ。めがねっ娘でないのだと、睦月のぞみ「0-女」のスタイリッシュな作画が良いですな。8ページと短く、エロ度は高くないけれども。
【単行本】「妹あいどる」 山本マサユキ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
幼なじみの妹分的存在だった女の子が、1億の借金を抱えて転がりこんできて、主人公がそれをなんとかしようと一肌脱いで、彼女をアイドルに仕立て上げるべく奮闘……というお話。山本マサユキの描く女の子はけっこうかわいいと思うんだけど、今回の作品はかなり割り切って女の子を見せる路線で勝負。たいへん軽いお話だけど、まあ肩凝らずにサクッと気楽に読めます。
【単行本】「無敵看板娘」11巻 佐渡川準 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
いつもながら面白い。町内のごく狭いエリアだけ、登場人物もあまり増えない(この巻でようやく婦人警官の権藤エツ子が新レギュラーとして追加)にも関わらず、いつも楽しく元気なギャグを展開。ラブコメ要素をまったく入れず、萌え要素もあんまりないにも関わらず、これだけしっかりドタバタギャグをできているというのは大したもんだといつも思う。あと最近扉絵でときどきイイのがある。変化が緩やかなので目立たないけど少しずつ絵も洗練されてきてますな。
【単行本】「いちご100%」14巻 河下水希 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
いつもどおり、かわいい女の子がいっぱいで、サービスシーンがいろいろあって、ラブコメして、ドキドキしてーといったところ。まあ変わり映えはしないけど見てて華やかなんで好きです。
1/5(水)……Shield and you
▼ぼちぼちアニメの新番組がスタート。今期は個人的にはあんまり目玉的な作品がなく、小粒な印象。とりあえず多めに見て、サクサク切ってく感じになるんじゃないかと思います。そんなわけで本日は3本。
▼まずは「魔法先生ネギま!」。おなじみ週刊少年マガジンで赤松健が連載中のドタバタ学園コメディのアニメ化。まあだいたい予想通りな感じ。ドタバタ楽しく手堅く作ってる感じ。これはTV東京では「BECK」と続きの時間帯ということもあり、いちおうずっと見そう。そういえばテレ東チェックをかわしつつパンモロやってますね(アレをパンモロといえるかどうかは別として)。
▼「ジンキ・エクステンド」。こちらもまあまあ。おばあちゃんが死んで身寄りを亡くした女の子が、謎の男によってさらわれ、それが縁で巨大ロボットの戦闘に巻き込まれることに……という出だし。女の子キャラはけっこうかわいく、まあ無難な感じ。「Xenosaga THE ANIMATION」はいまいちピンとこない。宇宙を舞台にした異世界生物たちとの戦闘って感じかな。メカアクションの枚数が少なめで、キャラも今のところあんまりソソられない。テンポがもう少し良ければ……といったところ。TV朝日で「ジンキ・エクステンド」の次の時間帯なので、切るとしたら2本いっぺんに切る可能性も。
【雑誌】コミックフラッパー 2月号 メディアファクトリー B5平 [定期購読:7andy/Fujisan]
柳沼行「ふたつのスピカ」。なるほど、ケイちゃんはそうだったんだー、という回。気のいいケイちゃんはけっこう好きなキャラ。竹本泉「さくらの境」。今回もささちゃんに甘えまくる、美人優等生のふたちゃん。うーんほこほこトキメキますなあ。田代琢也野新連載「アトリ抄」は、女子高生妖怪ハンター系な感じかな。ハッタリが効いててパンチラも多めで、まずは無難な滑り出し。新居さとし「ただ死んだだけの話」。主人公のカノジョが死んだものの、幽霊になって24時間つきまとっているのでなんか死んだ感じがしない……というドタバタラブコメで、今回は主人公に恋する別の女子が新たに登場。ラブコメ度高まっててええ感じでした。(続)6となっているけどけっこう続きますね。
読切、君塚祥「ひかりのまち」は、この前のココミティア本感想で書いた、はっぱのびたろうと同一人物な模様。作者ホームページ(「東京イントロダクション」で検索すれば出てきます)にも記述あり。君塚祥名義ではコミックフラッパー2004年12月号に読切「ナジミ年代記」が掲載されている(感想は11月5日日記参照)。バスの地雷事故で夫を失った女性が、彼の遺品を何かしら見つけようと、その現場を訪れ、そこで一人の少年と出会う……というストーリー。少し読みにくいかなと思える部分もあるけれども、品の良い作画で50ページ、しっかり物語を構成していて読ませる。もう少し画面が整理されて、絵の気持ち良さがストレートに出てくるようになると、けっこう良い感じになると思う。同人誌のほうでは気持ち良く見せられていたので、そこらへんは追い追い自分ならではの味が出てくるんじゃないかと。なかなか楽しみな描き手さんではあります。あと細かい点では、フキダシがノドのほうに寄りすぎてて、読みにくいセリフがいくつかあったのはちょっともったいないかな。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 1/20 No.2 小学館 B5中
浦沢直樹「PLUTO」がいつもながら面白い。ウランちゃんが原作風味を生かしつつ、きっちりイマの子供風味も取り入れてていいキャラになってますな。福本伸行「最強伝説黒沢」。前号までの大活躍により警察のご厄介になった黒沢さんの、凶悪人物という虚像が職場中で膨れ上がりまくり。現場のみんなが弁当のおかずを一品ずつ差し出して、黒沢のご機嫌をとろうとするあたりのディティールとか素晴らしいよなあ。水島新司「あぶさん」。そろそろ大虎に孫正義がくるんじゃないかと思っていたのだが今回はイチロー。なんとなく意表を衝かれた感あり。
【雑誌】漫画アクション 2/4 No.3 双葉社 B5中
作:井川公彦+画:やまだ浩一「飯盛り侍」が2話掲載。戦国時代の戦場における賄い方の活躍を描くという筋立てが、料理漫画としてはなかなか新鮮で、けっこう着実に面白いと思う。湯浅ヒトシ「耳かきお蝶」。今回はお蝶の弟子のおつるちゃんの耳かき修行と初恋のお話。かわいらしくてほのぼの。山田圭子の阪神タイガース応援団漫画「心おきなく正気を捨てえ!!」は最終回。阪神タイガースの応援団自体は別に好きじゃないけど、題材といいストーリーといい、なんか迫力のある漫画ではありました。
【雑誌】花とゆめ 1/20 No.3 白泉社 B5平
新連載、みなみ佐智「虹色JOKER」がスタート。手品が大好きで学校でも奇術部に所属している主人公の朝倉姫(あさくら・こひめ)が、なんだかぶっきらぼうでやけに手品に対してつっかかってくるマッドサイエンティスト的な化学部男子・城島と知り合って、ドタバタした日常が始まるって感じ。とりあえずメインキャラ二人にそれぞれ芸があって、賑やかなお話になりそう。あと今号では松月滉「幸福喫茶3丁目」が、主人公の女の子の笑顔がいい感じで目をひいた。
【アンソロジー】CRAFT vol.22 大洋図書 A5平 [bk1][Amzn]
出たのは昨年の10月かなんかだけど買い忘れてたので。紺野キタ「天使も踏むを忘れるところ」はなんか読んだことあるなーと思ったら、すでに単行本「SALVA ME」[bk1][Amzn]に収録済みだった。雁須磨子「ちいちいはしゃぐ、とおくとぶ」は3話め。あんまりボーイズラブっぽくなく、男の片割れの石野くんの昔の彼女の話が中心。石野と同じ部屋に住んでるもう一方の男・健生が、オカマバーでメイドさんコスプレしている姿が、肩幅広くてちょっとええ感じ。あとは山本小鉄子「晴れてボクたちは」が、恋愛ムードにじょじょに高まってて面白くなってると思う。
【単行本】「小田原ドラゴンくえすと!」1巻 小田原ドラゴン 小学館 B6 [bk1][Amzn]
小田原ドラゴンが、キャバクラに年200万だか300万だか使っているライターの石川キンテツらとともに、都会の怪しげなスポットを取材するというダメ人間ルポ漫画。まあ基本的には取材モノなんだけど、そこに小田原ドラゴンらしいダメ人間に対する絶妙な嗅覚が発揮されてて面白い。とくにいわゆる「ぶっかけモノ」のアダルトビデオでAV女優さんに精液をぶっかけるために集められる存在である「汁男優」、そしてストリップで踊り子さんにリボンを投げることに情熱を注ぐ「リボンさん」の生き様に迫ったエピソードは絶品。リボンさんの「何でこんなことにそこまで……」と思わずにはいられない情熱には、なんだか心を打たれさえしてしまう。あとさすが小田原ドラゴンだけあって、童貞がらみの話も面白い。声優学校の体験入学とか軽い内容の回もけっこうあるけど、基本的にはむんむんくる嫌オーラを発している男たちを、軽妙かつ鋭く取材しているのがいいです。今後もより生臭い世界に迫ってほしい。
1/4(火)……Oh!爆ロック
▼ぐげっ、VideoGate1000マシンのCPUを交換しようと思っていじってたら、CPUソケット(Socket478)のレバーがもげた……。かなり根本から折れたので、ペンチを使ってもレバーの残存部を動かすことができない。これだとCPUが抜けないので、実質的にCPU交換できない状態になってしまった。マザー外せばなんとかなると思うけど、そこまでやると完全に組み直しになるのでかったるいし。参っちゃったな……。ちなみにCPU交換をしようと思い立ったのは、12月30日の日記で書いたとおり、ネットワーク経由で高ビットレートのMPEG-2ファイルを再生しようとすると、音飛びすることがあったため。現在はVideoGate1000マシンがPentium4/1.6A GHz、MPEG-2ファイルの置いてあるメインマシンがPentium4/2.53GHzなのだが、どちらかっつーとVideoGate1000側のほうがCPUパワーを必要とするので、VideoGate1000マシンとメインマシンのCPUを取り換えて対処しようと思ったわけだ。
▼そんなわけでしょうがないから、VideoGate1000マシンのCPUをオーバークロックして使うよう方向転換。実はオーバークロックは前にも試したんだけど、1.60A GHz→1.92GHzのオーバークロック動作だと、PCIクロックも上がってVideoGate1000がハングアップしちゃうので断念していた。そこで今回はちょっとオーバークロック幅を大人しめにして、1.6A GHz→1.8GHzで再チャレンジ。これはなんとかうまくいったみたい。MPEG-2ファイルの音飛びもなくなったし、VideoGate1000も落ちない模様。まあちょっと不安ではあるけれども、とりあえずしばらくはこれで運用してみるつもり。いよいよCPU交換したくなったら、マザーごと交換になっちゃうかなあ、ていうかしたほうがいいよなあ。うーむ。
▼話変わって。購入した雑誌のタイトルをコピペするべく自分のところの購入スケジュールCGIを開いたところ1月4日が月曜日になってたんで、「あれ?俺、新年早々曜日を勘違いしてたかな……」とか思ったのだが、Windowsのカレンダーを見てみると火曜日。調べてみたら、使用しているCGI「WebCalender2」の古いバージョン(0.12b)に、うるう年の翌年は曜日がズレるバグがあったらしい。これまで別段不自由してなかったしけっこうCGIを自分でカスタマイズしちゃってたんで、新しいバージョンが出ているのは知りつつもバージョンアップしてなかったのだが、さすがに今回は致命的だったので最新版の0.22を導入。ついでに自分の好みに合うよう、CGIを各所いじる。面倒くさかったが、いちおう使えるようにはなった。2000年3月から使ってるので、2001年も「うるう年の次の年」だったはずなんだけど、そのときはバグは出なかったのかなあ。もっと古いバージョン使ってたんだっけか?
【雑誌】週刊少年ジャンプ 1/22+24 No.5+6 集英社 B5平
新春ということで、久保帯人が巻頭19ページオールカラー。画面の使い方がダイナミックでカッコイイっすね。森田まさのり「スベルヲイトワズ」は、61ページの読切作品。お笑いの才能を武器に学校の人気者として君臨していたあんちゃんが、学園祭にTVで活躍中の若手芸人が来るってことで、その前座でイッパツぶちかまそうとするが……といった内容。森田まさのりは昨年もヤングジャンプの「柴犬」で、若手お笑い芸人を題材にした青春ドラマを描いていたが、今このジャンルに凝ってるんだろうか。どちらもコントの内容自体は別段面白いとは思わないが(といっても漫画でコント自体を面白く見せるのは至難の業なのでこれは仕方ない)、青春ストーリーとしては悪くない出来。
【雑誌】週刊少年サンデー 1/19 No.6 小学館 B5平
モリタイシ「いでじゅう!」。林田くんが森さんに告白して、高まりまくる恋愛ムード。恋愛の押しと引きが作画的にもダイナミックで、ギューっと持ってかれる感じが良いですな。あと今号では田中モトユキの新連載「最強!都立あおい坂高校野球部」がスタートしている。田中モトユキはちょっと絵を変えてきたかな? なんとなく高田靖彦っぽい感じになっているような。内容のほうだが主人公の少年が、左のアンダースローというのはちょっと萌える。ただ最近「サブマリン」って言葉はあんまり使わない気も。
【雑誌】週刊少年マガジン 1/26 No.6 講談社 B5平
三枝義治のドキュメンタリー漫画シリーズ最新作。今あえて戦争の話、ということでベトナム戦争の体験を実際に従軍したアメリカの元海兵隊員が語る「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」。作:安童夕馬+画:朝基まさし「クニミツの政」では日本の医療問題を取り上げているけど、今年もマガジンは社会派方面な話をけっこうやってきそうな感じ。内容の正誤はともかく、少年誌を読んでいる若いモン(および若くないモン)に漫画で問題意識を喚起するっていうのは悪くないことではあると思います。高岡永生「フルたま」は最終回。大島司に続き、マガジンのテニスもの2作はあえなく失敗しちゃいましたな。
【雑誌】ヤングマガジン 1/22+24 No.5+6 講談社 B5中
馬場康誌「空手小公子小日向海流」。葉山が相手のほうに目をまったく向けずに攻撃してくる相手に苦戦……かと思いきや、意外な力を見せつける。ヘンな目つきの相手キャラといい、なんだか笑っちゃう展開。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 1/21+24 No.5+6 小学館 B5中
作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。「究極のメニュー」はインチキだとインターネットで書き立てられたことがきっかけで、山岡たちは広告主のおっちゃんのご機嫌をとらねばならぬ羽目に。新年早々、富井さんの進歩のなさが見られてホッとした。ヒラマツ・ミノル「アグネス仮面」。ここのところのエピソードはあんまり闘ってないのでパッと見地味だが、そんな中、虎嶋がインチキくさいトークを発動させてて面白い。アグネスの脇役度がどんどん高まってるいるような。
【雑誌】ピザッツスペシャル 1/27 No.1 双葉社 B5中
アクションピザッツの1/27増刊。米餅昭彦「おとなチャレンジ」が掲載されているので購入したが、2話めだった。1話は読み逃しちゃったなあ。それはさておき内容のほうは、人妻大好きで若奥様に近づこうと、保育園に就職したあんちゃんが、そこでおいしい思いをするという内容。昨今のエロ漫画だと保育園といえばストレートに幼女とやってしまう漫画が多いが、現実的にはそのお母さんとお近づきになるほうが手っ取り早そうだなあなどと思ったりした。峠比呂「どっちのビデオでshow!」は、恋人同士がテレビとビデオをどっちが使うかをめぐってエッチ勝負〜というお話。喧嘩しつつも結局はラブラブな様子が微笑ましいし、絵のほうも好感度が高い。
▼お正月は自宅にこもってだらだらしたり仕事したり。雑誌の整理とか、買いためたDVDを一気見するとかいろいろやりたいことはあったものの、結局なんにも手をつけてない状態。休みというほど休んじゃいないし、仕事というほど仕事しちゃいないし、どっちつかずの中途半端さがもどかしい年明けとなりました。もう少しいろいろキチッキチッとこなしてかないと。今年も腑甲斐ない生き様をさらすことになりそうな予感がもりもり☆
▼3日は10数名で新年会をやってました。最近飲み会の途中でウトウトしたりすることが多かったんだけど、ちゃんと寝てから行ったので最後まで元気にやれた。途中からノンアルコールビールとかに切り替えたのも奏効。飲み方としてはヌルいけど、まあ今年はほどほどにセーブしながらいったほうがよかろうなあとか改めて思ったりしました。あと今年はイベント前にちゃんと寝るようにしたい。すごく重要。でもたぶん実行できない。
▼この時期は商業誌は新刊本が出ないので、昨年11月のコミティアで買った本をぼちぼち読み始め。だいたい半分くらい読んだかな。
▼2004年11月21日コミティア購入本
【同人誌】「かおりちゃんのまぼろしハンバーグ」 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「おまけの犬田くん」 鵜匠カシヲ <赤色オレンヂ>
【同人誌】「かっぱのねね子」 こうの史代 <の乃野屋>
【同人誌】「イーヴァの記憶」 オノ・ナツメ <setteorsi>
【同人誌】「ラダトームの灯」 はっぱのびたろう <東京イントロダクション>
【同人誌】「行き先は空を見て」 ちゃい <印度茶>
【同人誌】「初し彼女」 ein <空事象>
【同人誌】「江古田ゴールデンボールズ」 <地味頁>
【同人誌】「忍者とあそぼう」 <ロボ音>
【同人誌】「試着室でパンツ」 <野原がしげる>
【同人誌】「増し毛」 <マンガマン>
【同人誌】「男たち」 タテワキコウ <平行事情>
【同人誌】「限界通信」第4号 <限界通信社>
【同人誌】「左開き変型まんが2本立て!!」 藤井ひまわり <ひまわりデザイン事務所>
【同人誌】「長島はちまきのぐるぐる犬話。」 長島はちまき/もりうむらじ <meR>
【同人誌】「ASSEMBLE」 紅茶羊羹 <大深海水淵亭>
【同人誌】「オンナノコ」「Girl's comic」 カトウヒカリ/minami kenichi <parking。>
【同人誌】「けだもののようにIII −完結編総集編−」 渋蔵 <ぐんたまカンパニー>
1/1(土)……ガンジー2で和尚が2
▼2004年度自分的マンガベスト10〜〜〜とかいうのは、やったほうがいいのかなあと毎年思うんだけど、過去ログとか見返すのが面倒くさいのでやってません。最近過去のことを振り返るのがおっくうでおっくうで……。いかんですなあ。でもまあごく簡単に、オスマンで「強くオススメ」に挙げたものから「これはハズせないかな」ってものを挙げていくと、
小田扉「団地ともお」[bk1][Amzn] 「江豆町」[bk1][Amzn]
作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」 [bk1][Amzn]
ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」[bk1][Amzn]
田中ユタカ「愛人[AI-REN]」[bk1][Amzn]
浦沢直樹(+手塚治虫)「PLUTO」[bk1][Amzn:通常版/豪華版]
こうの史代「夕凪の街 桜の国」[bk1][Amzn]
三宅乱丈「大漁!まちこ船」[bk1][Amzn]
あたり。ちょっと絞り気味のセレクションなので、そのほかにもいろいろ面白い作品はあったと思います。このほかでは、新井英樹「シュガー」[bk1][Amzn]、どれか一作ってわけじゃないんだけど2004年は単行本がわりとよく出た五十嵐大介[bk1][Amzn]の諸作も入れておきたい。エロ系では以下の4冊あたりの印象が強かった。
RIKI「オナペッチュ」[Amzn]
来鈍「御家庭の快楽」[Amzn]
月野定規「♭38℃ Loveberry Twins」[Amzn]
氏賀Y太「まいちゃんの日常」[Amzn]
▼2004年購入本については、今日感想書いた分でいちおうだいたい全部読み終わり。あとはぼちぼちコミティアで買った同人誌でも読んでいきたいと思います。また1月の購入スケジュールは以下のような感じ。データはbk1とまんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクも多々あります。
▼2005年1月購入予定
1/5 「いちご100%」14巻 河下水希 集英社
1/6 「妹あいどる」 山本マサユキ 講談社
1/6 「無敵看板娘」11巻 佐渡川準 秋田書店
1/8 「満腹ボクサー徳川。」10巻 日高建男 新潮社
1/11 「エロせん」 神原則夫 日本文芸社
1/12 「お気楽仮天使エンジェルゼンブ」 榊原薫奈緒子 大都社
1/13 「小田原ドラゴンくえすと!」1巻 小田原ドラゴン 小学館
1/13 「義経ちゃん剣風帖」1巻 小野寺浩二 少年画報社
1/13 「イケてる2人」19巻 佐野タカシ 少年画報社
1/13 「ピピンとピント☆」2巻 大石まさる 少年画報社
1/14 「ゑびす銀座天国」 東村アキコ 集英社
1/14 「きもちイイコト」 甘詰留太 ティーアイネット
1/17 「BECK」21巻 ハロルド作石 講談社
1/17 「覇王の剣」1巻 塀内夏子 講談社
1/17 「雲の上のドラゴン なつこの漫画入門」 塀内夏子 講談社
1/17 「花引き」1巻 作:小池一夫+画:ふんわり 竹書房
1/19 「にらぎ鬼王丸」4巻 作:荒仁+画:坂本眞一 集英社
1/19 「美女で野獣」6巻 イダタツヒコ 小学館
1/19 「DOGMAN SCRAP」 世棄犬 コアマガジン
1/20 「制服ぬいだら♪」5巻 渡辺航 秋田書店
1/20 「プラレスラーVAN」4巻 作:牛次郎+画:神矢みのる 秋田書店
1/20 「かりんと。」4巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店
1/20 「シグルイ」3巻 山口貴由 秋田書店
1/21 「米吐き娘」1巻 古林海月 講談社
1/21 「昭和の男」1巻 入江喜和 講談社
1/21 「俺と悪魔のブルーズ」1巻 平本アキラ 講談社
1/21 「おおきく振りかぶって」3巻 ひぐちアサ 講談社
1/22 「二十面相の娘」4巻 小原愼司 メディアファクトリー
1/24 「東京赤ずきん」2巻 玉置勉強 幻冬舎コミックス
1/24 「知る辺の道」 紺野キタ 幻冬舎コミックス
1/25 「ぼくのためのきみときみのためのぼく」 きづきあきら ぺんぎん書房
1/25 「かの人や月」2巻 いくえみ綾 集英社
1/25 「みんなの登校日」 ほかまみつり 茜新社
1/26 「カミヤドリ」3巻 三部けい 角川書店
1/28 「フリージア」5巻 松本次郎 小学館
1/28 「魔女」2巻 五十嵐大介 小学館
1/28 「ライドバック」3巻 カサハラテツロー 小学館
1/28 「CUE」2巻 村上かつら 小学館
1/28 「村上かつら短編集」2巻 村上かつら 小学館
1/28 「コドモノコドモ」1巻 さそうあきら 双葉社
1/28 「職業・殺し屋。」4巻 西川秀明 白泉社
1/28 「年上ノ彼女」2巻 甘詰留太 白泉社
1/28→2/10 「日本の夏、天狗の夏。」 藤本和也 宙出版
1/28→2/10 「こっこさん」 こうの史代 宙出版
1/28 「天然幼液」 ほしのふうた 東京三世社
1/29 「お住みになりますか?」1巻 法田恵 実業之日本社
1/31 「御緩慢玉日記」1巻 桜玉吉 エンターブレイン
1/31 「ファンシージゴロペル」3巻 水野純子 エンターブレイン
1/下 「robot」2 村田蓮爾他 ワニマガジン
1/下 「飛び出す妄想」 駕籠真太郎 久保書店
1/下 「お父さん物語」 平田弘史 青林工藝舎
1/下 「東京命日」 島田虎之助 青林工藝舎
【単行本】「Landreaall」5巻 おがきちか スタジオDNA/一賽舎 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「エビアンワンダーREACT」1巻 おがきちか スタジオDNA/一賽舎 B6 [bk1][Amzn]
「Lanreaall」のほうは、学校編が続いていて、DX、イオンの学友がいろいろ出てきて賑やかに展開。ちとゴチャゴチャしている感もあるけど、これまでハードな戦いも経験してきた二人が、けっこうフツーの少年少女らしい顔を見せている姿にはなんだかホッとするものがあってけっこう楽しい。「エビアンワンダーREACT」は、「エビアンワンダー」の続編。悪魔と契約を結んだ狩人「銀符」であるフレデリカと、彼女の弟的存在として作られた少年・ハウリィの旅路を描いていくというストーリー。こちらはフレデリカの生き様が悲壮感をもって描かれていて、ぐいっと読ます。どちらもおがきちかの軽妙でときにキリッとした絵柄と、物語の雰囲気がよくマッチしてて良い具合に推移してると思う。
【単行本】「ぼくらの」2巻 鬼頭莫宏 小学館 B6 [bk1][Amzn]
少年少女たちを巨大ロボに乗せ、地球を守る闘いへ駆り立てるゲームの根幹となるルールが説明され、だいぶ緊迫感が増してきた。無情な宿命を前に、それぞれの想いを抱えながら気持ちを整理し、闘いに挑んでいく少年少女たちの姿を一人一人丁寧に描いている。状況としては不条理ではあるけれど、切なくもの悲しい雰囲気はよく出ていると思う。「エヴァっぽい」といわれがちかもしれないが、単行本でまとめて読むとけっこう面白い。
【単行本】「π」7巻 古屋兎丸 小学館 B6 [bk1][Amzn]
いつもながら馬鹿馬鹿しいんだけど、だんだん夢人、じゅんともに、恋心というものを意識していくようになって二人の関係にも変容が。そろそろπをめぐる物語もラストに向かいつつあるのかなといった感じ。
【単行本】「機動旅団八福神」1巻 福島聡 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
戦時下にある架空の日本が舞台で、軍隊に入隊した新米兵士、たぶん総勢8人の姿を描いていくという感じか。帯には「選ばれし八名の少年少女! 彼ら兵士に与えられたのは機密の起動兵器 その名も”福神”!!!」と、勇ましいアオリ文句が書いてあるのだが、実際に読んでみると意外とまったり。1巻では、各話それぞれ一人の兵士をメインにお話が展開されていくのだが、出てくるキャラはみんなちょっとずつヘンな感じ。やたらモノを考えるけど行動がズレてて、燃える福神を前にして服を脱ぎ出して素っ裸になっちゃうような奴だったり、相手の考えることが見えるとかいってエキセントリックで不可解な行動に出る奴だったり。まだまともな戦闘はほとんどないので展開的にはたいへん地味で、彼らが今後どんな闘いを繰り広げていくのかいかないのかは分からないけど、なかなか面白げな人物が揃っててそれを観察していくのは楽しくはあります。
【単行本】「地獄の子守唄」 日野日出志 マガジン・ファイブ A5 [Amzn]
日野日出志の初期短編4作、「地獄の子守唄」「わたしの赤ちゃん」「恐怖列車」「蔵六の奇病」を収録。コミカルながらもおどろおどろしくて雰囲気あるホラー描写がいつ見ても良い。なんというか、怖いことは怖いんだけど、「ホラーといえばこれだよな」という安心感も同時に存在しているような気がする。日野日出志のホラーは据わりが良い。そして「蔵六の奇病」は何度読んでも素晴らしい。カラーで見るとなお良いのだが、それでも身体を七色の膿が覆い尽くす奇病におかされた蔵六の生涯は、グロテスクであると同時に哀れみを誘う。作画の緻密さも素晴らしく、初出から35年が経つ今もまったく古びた感じがしない。
【単行本】「命名「千摺り」と書いてたろうと読む。」 根本敬 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
根本敬としては4年ぶりの新作漫画単行本らしいけど、なんかもうますます混沌としてぐじゃぐじゃ。ストーリーを追いかけていくのはさすがに厳しく、ページから発散される下品でワイルドでカオスなパワーに圧倒されるばかり。なんというか困っちまうような本ですな。
【単行本】「日本の実話」 河井克夫 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
「マガジン・ウォー」で連載された、主に編プロの人たちとかが体験した風俗関連の業深い実話を元にした実録漫画。うーんまあそれなりに面白いことは面白いんだけど、すごくイイってほどではないなあ。ページ数が多くて読んでいるうちにちょっと飽きてくるし。