2005年12月上旬


12/10(土)……ハイパワーあんな

▼自宅に無線LANを入れる。今までも一度802.11bの無線LANは入れたことはあったものの、大して使わなかったので人に売り払ってしまったんだけど、今回必要が生じて久々に再導入。購入したのはバッファローのハイパワータイプの802.11b/gアクセスポイントWHR-HP-G54[Amzn]と、同じくハイパワータイプのPCカードWLI-CB-G54HP[Amzn]。この2製品を組み合わせたWHR-HP-G54/PHP[Amzn]というセットもあるのだが、ちょっとミスって別々に頼んでしまった。まあいいんだけど。

▼で、実際の使用感はまあまずまずなんじゃないでしょうか。最初は別の部屋からなかなかつながらなくて悪戦苦闘したけど、無線LANのチャンネルを11から6にしたらあっさり解決。ハイパワータイプは受信感度が高い分、周囲のノイズの干渉も受けるらしく、11チャンネルだと電波障害が起きていた模様。最初それに気づかず、ドライバを入れ替えたりいろいろ悪戦苦闘してしまった。現在はけっこう快適。違う階からでもちゃんとアクセスできたし、おおむね満足。本当は11gのアンテナを3本使うことで速度、通信距離をアップした「MIMO」対応の端末(WZR-G108/P[Amzn]とか)が欲しい気もしたんだけど、こちらはお値段が高いのでやめておいた。現在の環境でそこそこ快適なので、今後買い換える場合は802.11n待ちかな。

【雑誌】コミデジ Vol.1 ブロッコリー/ジャイブ B5平

 コミックデ・ジ・キャラットからリニューアル。雑誌タイトルからもうかがえるが、これまでの「デ・ジ・キャラット」「ギャラクシーエンジェル」づくしのアンソロジー的な内容はちょっと薄めていく方向。オリジナル作品も増やしていくみたい。それに伴って、コミックデ・ジ・キャラットから持ち越した山田J太「GGBG!」、小春こころ(コゲどんぼ)「ヨキ、コト、キク。」、身裂き「ちとせ召しませ」は最終回。また、ひな。によるぷちこ主役のカラー漫画「にゅ!」が終わってしまったのは残念。とてもかわいらしくて良い作品だったんだけど、単行本にまとまってくれないもんすかね。あとひな。については、キュアラちゃんの妄想を綴った「ぴよぴよぴよこちゃん」の番外編も掲載。次号予告には名前がないけどどうなるのかなあ。

 とはいえ、看板が「ギャラクシーエンジェル」「デ・ジ・キャラット」のブロッコリーコンテンツであることはやはり変わらない模様。まず新連載として、かなん「ギャラクシーエンジェル3rd」が開始。これまでのGAメンツは基本的に引退して、エンジェル隊は次世代にバトンタッチ。ミルフィーユの妹であるアプリコット・桜葉らをメインにお話は展開。今回はまず主要キャラの顔見せだったけど、ミルフィーユのその後の境遇についてはちょっと意外だったかな。あとコゲどんぼのでじこ連載もリニューアルで「げまげま劇場デ・ジ・キャラット」に。まあこちらは4コマ形式で、いつもとやってることは変わらんですが。このほかでは次号から始まる征海未亜の新連載「恋きゅー♥」の予告編が掲載。キューピッドの女の子を主人公にしたほのぼの漫画といったテイスト。ロリロリなキャラがかわいくてわりといい感じではある。

【雑誌】ビッグコミック 12/25 No.24 小学館 B5中

 柴門ふみ「小早川伸木の恋」。伸木を自分につなぎとめようと、手段を選ばずあがく妙子さんがちょっとかわいい。が、そこでほだされるとろくなことがないんでしょうな。細野不二彦「ダブルフェイス」。いつの間にかこの作品も79話め。けっこう長期連載になってきましたな。ついに小泉さんが春居の正体に気づくかも……ってな感じでヒキの強い展開。それにしても小泉さんはかわいいな。

【雑誌】ヤングコミック 1月号 少年画報社 B5中

 今号は甘詰留太、北河トウタと、好きな作家が登場してたのでうれしい。次号でもRAYMONの新連載が始まったり、ムサシマル、りゅうとひさしらが登場するなど、個人的にはなかなか良さげに映る誌面となっている。

 で、まずひゃ甘詰留太「ボクが制服に着替えたら」。彼女さんを喜ぶ誕生日プレゼントを贈ろうと姉に相談した主人公カズヤスが、その策略にハメられて警官の制服姿で彼女の前に差し出されることに。普段は上品そうにしていた彼女さんだけど、実は制服マニアだったことが判明、その姿によだれダラダラ状態……といった感じで展開されるラブラブエッチもの。イタズラ心たっぷりのエロラブコメに仕上がっている。また恋愛濃度もかなり高くてとても甘ったるい。彼女さんのトキめいている表情がとてもいいです。あとコスプレもので、男のほうにコスプレさせるというネタはちょっと珍しいかも。

 北河トウタ「リモ魂」は、「彼女を思いのままに操れるリモコン」を手に入れた気の弱い主人公が、いつもはいえないエッチな要求を彼女にしてみる……という内容。典型的なツンデレ娘なヒロインがかわいらしい。あとオチのほうもほのぼのラブラブしてて良かった。ジェームスほたて「モモ色クリニック」は最終回。モモと先生が無事結ばれてめでたしめでたし。最終第3巻は2月下旬発売、4月号から新連載が開始予定。

【雑誌】メガプラス Vol.27 コアマガジン B5平

 好調のゆきやなぎは今回姉モノ。「Cry-baby Sister」。男にだまされてヤケ酒中のお姉さんを、弟が体を使ってお慰め〜という内容。いつもながらこの人は何を描いてもエロいという状態でたいへんコンスタント。狩野蒼穹「カゼに抱かれて」も姉モノ。風邪をひいたおねえちゃんを、弟くんがが看病するという内容。まあオチは風邪モノのお決まりパターンだけど、絵がかわいく、ほのぼのしてて楽しいのでいいです。

【単行本】「PET-13」 羽田としのり 司書房 A5 [Amzn]

 現在は「あまえないでよっ!!」などを執筆中の宗我部としのりが、エロ漫画を描いていたころの作品を集めたもの。2002年3月発行の既刊「VERY SWEET PORTION」収録作をベースに、「ひめはじめ」「クライングガール」「セパレイトダブルス」の3作を追加した愛蔵版。当時からフレッシュでピチピチした絵柄は目を惹く存在だったが、こうやって見てみると今のほうがだいぶ垢抜けていい感じになってます。ただ2003年11月発行のヒメクリに掲載された「ひめはじめ」あたりは、最近の絵柄にだいぶ近づいている感じ。この人はうまいけれども、爽やかな作風なんでオカズ向きではないかなあという気もしていたので、今の「一般誌でエロめのサービスシーンもあり」というポジションは適材適所だったと思う。


12/9(金)……世界の中心で熊を抱く

【雑誌】ヤングアニマル 12/23 No.24 白泉社 B5中

 若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」。今回根岸は伝説的なデスメタル界の帝王とご対面。帝王のデスな行動に翻弄されるが……ってな展開。なんか出てくるキャラの行動がみんな下らなくて面白い。この作品はかなり好き。作:雑破業+画:竹内桜「ちょこッとSister」。今回は管理人さんのいろいろなコスプレが見られて良かったです。でも川越との恋愛については進展なし。重野なおき「のの美捜査中!」はクリスマス話。〆のキスシーンがなんか控えめかつかわいらしくてようございました。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 1/1 No.1 小学館 B5中

 作:秋月戸市+画:吉本浩二「こまねずみ出世道」。相変わらず奥野くんは最低。酒飲んでちんこ出して尻振って。1ページくらいしか出てないのに存在感ありすぎ。ロドリゲス井之介「世界の中心でくだをまく(仮)」。やたら口うるさいけど仕事はいい加減な寿司屋の話。本当にこんな寿司屋さんあるんかなあ。こういう店には行きたくないなあ。とかいいつつ、読んでたら寿司が食いたくなってきた。

【単行本】「漫画家超残酷物語」 唐沢なをき 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 スピリッツの増刊系でちょこちょこやっていた漫画家をネタにしたギャグ漫画だが、これはすごく面白い。漫画家自身が漫画家をネタにするというのは、けっこうリスキーなもの。下手なことやると「何様のつもりじゃー」的な反応を招いてしまう危険性がある。でもそこらへんは唐沢なをきはキャリアのある人なんで納得できるし、きちんと「漫画家」という職業を客観視して、ギャグとしていじり倒している。その力加減は絶妙だと思う。マニアックではあるんだけど分かりにくくはないし、ネタのヒネリ方もさすがとうならされる。まあ実際に漫画を描いている人にとっては、身につまされるところもあったりはするのかもしれないけど、個人攻撃や皮肉にはならず、あくまでカラッとしていつつもディープなギャグに仕立ててるのが素晴らしい。漫画家という面白い素材を実にうまく料理していると思う。さすが唐沢なをきだ、と膝を打ちました(実際に打ってはいないけど)。

【単行本】「さちことねこさま」3巻 唐沢なをき エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

 唐沢なをき2連発。頭のうえに猫姿の守り神的なモノをやどした薄幸な女の子、薄氷さちこさんが主役のドタバタギャグ漫画。まあヘンな人はいっぱい出てきてギャグも楽しめるんだけど、個人的にはめがねっ娘萌え漫画であると思いつつ読んでいた。扉絵はやけに眼鏡に立体感つけて気合い入れて描いてるし、さちこのドジっ娘キャラもなかなか。サンタ服とか着せられたりもするし。あとさちこのボーイフレンドであるあおくさくんに片想いするお嬢さまとかもええですな。唐沢なをきの女の子キャラは昔っからけっこう萌えるんだよねー。

【単行本】「ソラニン」1巻 浅野いにお 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 青春モノの俊英、浅野いにおの週刊雑誌初連載。現在ヤングサンデーにて連載中。お話のほうは、バンド活動に未練を残したまま大学を卒業しフリーターに近い生活を送っていた青年・種田と、その彼女の芽衣子。同棲中の二人の、将来への希望と不安が交錯する青春模様を描いていくという青春ストーリー。前に踏み出せず、実家に戻るという選択も避け、進むも退くもままらならぬ自分たちの現状に不安を抱いていた芽衣子は、種田に再び音楽をやれと焚き付けるが……。

 これまでサンデーGXで活躍していた浅野いにおだが、青くささの強い青春ストーリーの描き手としてはすでにかなりの技量を持っている。作画はスッキリとしてシャレていつつ愛敬もあるし、画面構成も読みやすい。また日常に退屈してもやもやを抱えている若者たちの描き方がとてもうまい。この作品も現状に依存したい気持ちと前に進みたい焦りを抱えた恋人たちの姿を、ときに甘く、ときにほろ苦く、しっかり描き込んでいると思う。週刊雑誌でもしっかり描き続けていて破綻を見せていないし、絵も着実に上達していて大したモノ。お話のほうは、1巻の最終話を受けて急展開しているけど果たしてどうなるか。すでに完成度はかなり高い人だが、せっかくの週刊連載。ここで一気にステップアップしていってほしい。


12/8(木)……マジよがり

【雑誌】モーニング 1/8 No.2 講談社 B5中

 弘兼憲史「常務島耕作」の扉絵は破壊力のあるのが多いな……。今回は雑誌の表紙がサックスを吹く島、そして作品のほうの扉がサイボーグ島(というかなんか補助機械みたいなのをつけた島)。とくにサイボーグ版はインパクトあり。それはともかく作品の内容のほうは、介護ロボットの産業としての可能性についてやっててわりと興味深い。この分野は将来的に必須のものとなっていくと思うんで。ウチの実家にも老人がいるし、自分もこのまま一人者でいたらいずれ頼る必要は出てくるだろうしね。冗談抜きで、日本の未来はメイドロボにかかっているとさえ思っていたりする。ロボものでは、外薗昌也「わたしはあい」が最終回。ラストはすごく話のスケールも大きくなったが、まあ良い終わらせ方だったんでは。最初のほうは「萌え」というものを誇張したイタい描写が目立ったが、たぶんそれはおっさん層にも分かりやすくするため、わざとやってたんだろうなあって気はする。笑えるところもいろいろあったし、個人的にはけっこう楽しんだ。

 東村アキコの新連載「ひまわりっ」は、普段はニコニコしてるんだけど突然奇矯な行動に出る父親に困らされる娘さんを描いた、父娘ギャグ漫画。東村アキコはそんなにたくさんは読んでないけど、読んだ作品はだいたい良かったのでこちらでも頑張ってほしい。こちらでの作風は、モーニングに合わせてだいぶヌルめにしている感じ。塀内夏子「イカロスの山」。アツくなってきました。主人公コンビの片割れで、山から遠ざかっていた三上が、再び山に魅せられていく……ってな展開。情熱がふつふつ静かに沸き立っていく様子に燃えるものがある。山岳モノは面白い作品が多いなあ。

【雑誌】ヤングサンデー 1/8 No.2 小学館 B5中

 浅野いにお「ソラニン」。そうかー、種田はやっぱりそんなことになってしまいましたか。ネタバレをするのなんなので詳しくは書けないけど、種田がもっと暑苦しくあがいていく青春物語になるかと思っていたので意外な展開。落合尚之の短期集中連載「もえよタク!」が開始。メイドカフェとかを心の支えに生きていたオタク少年が、亡父のタンスに入っていた長ランを着てみた拍子にタイムスリップ。カリスマヤンキーだった父親と間違われて、ケンカとかに巻き込まれることに……ってなお話。あと長尾謙一郎「おしゃれ手帖」が、ついに次号で最終回とのこと。こういう作品はずっと続くもんだという意識があったので驚いた。

【雑誌】ヤングジャンプ 1/8 No.2 集英社 B5中

 作:小宮英之+画:水無月すうの読切「La Sorcier魔女」の前編が掲載。ヤングジャンプの原作対象、準入選作「想い」を漫画化したもので、中世ヨーロッパの魔女狩りをテーマにした作品。異端審問で娘を持つ女性を焼き殺してしまった審問官が、それを悔い、贖罪のために生きるが……といったシリアスな物語。ガッツリ重めな話でけっこう読みごたえはありそう。水無月すうはスクエニや角川系など、オタク系な作品のイメージが強いけど、ヤングジャンプは意外とその手の作品も載っける雑誌なんでさほど違和感はないかな。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 1/2+5 No.2+3 秋田書店 B5平

 小沢としお「ナンバーMG5」。いつも思うけど、主人公ナンバの家の飼い犬の松がいい。眉毛とか描いたりせず、普通に犬っぽいのに表情が豊か。佐渡川準「無敵看板娘」はクリスマス前のサンタ話。子供たちにサンタを信じさせようと暴走する美輝の姿に笑ってしまった。トラウマを植え付けてどうする。サンタ→サタンはベタなネタではあるけど、見せ方がうまい。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 1月号 竹書房 B5中

 有元美保「セレぶりーち」が最終回。女の子たちがいろいろ出てくる萌え系4コマ的な作品。キャラもかわいくて、この雑誌の中ではわりと健闘してたほうだと思うんだけど、購買層のニーズに合っていたかどうかはよく分からず。

【雑誌】FEEL YOUNG 1月号 祥伝社 B5平 [定期購読:7andyicon

 ジョージ朝倉「ピースオブケイク」。店長さんといちゃいちゃして幸せたっぷりな志乃だが、そうなったらなったで疑念とかが頭をもたげてきて心穏やかならず。人間の欲望は果てしないですなーなどと無難なコメント。ところで扉絵はなんでパンダなんだろう。かわかみじゅんこは久々の16ページもの。「パジャマで海へ」という妊婦さんのお話。なんかもやもやした感じのブルーな作品作品だけど、かわかみじゅんこ自身の体験が影響してるんかな。

 それから今号では、三原ミツカズ「たましいのふたご」、たまきちひろ「ボーダー」の新シリーズ2作が開始。えーとそれぞれ「NEW WORLDシリーズ開始!!」「パワフルWomanシリーズ開始!!」とあるけど、これはシリーズ連載ってことなんかな。扱いがよく分からん。どっちも続きモノっぽいけど普通に「新連載」じゃいけないんだろうか。ま、それはともかく個人的にはたまきちひろのチャキチャキした作風はけっこう好きなので「ボーダー」は楽しみ。あと三原ミツカズもやっぱうまいし。ねむようこの読切「まくら泥棒」は、飲み会でお持ち帰りした女の子が家にいついちゃって、彼女に振り回されつつだんだんハマってっちゃう男の話。ゆらゆらした感じだけどこぎれいな絵柄で、なかなかキレ味の良い作品。有望そうな人だと思います。

【単行本】「無敵看板娘」15巻 佐渡川準 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 もう15巻めまで来ましたかー。こんなに長く続くとは思ってなかったけど、今も変わらず面白い。この巻ではとくに、美輝がでぶっちゃう回が好き。たまにはこういう美輝もいい。あと太田さんの戦隊モノ話はいつも面白いな。普段は常識人な分、キレたときのインパクトが大きい。


12/7(水)……三日過ごすと

【雑誌】週刊少年サンデー 1/1 No.1 小学館 B5平

 新連載、若木民喜「聖結晶アルバトロス」がスタート。平凡な少年が巨大な力を宿す異世界の石「聖結晶」を手にしてしまったことで、その世界のお姫様をめぐる戦いに巻き込まれてしまう……というファンタジーアクションバトル。こなれたキャッチーな絵柄で、女子キャラはけっこうかわいい。サービスもしっかりあってなかなかだが、ファンタジーバトルものということで、この手のジャンルには食傷気味という人もいるかもしれないので、そこらへんを今後の展開でどう克服していけるかって感じでしょうか。井上和郎「あいこら」。巨乳娘のメガネ尽し。ハチベエを振り向かせようと、巨乳めがねっ娘の弓雁がいろいろメガネを試してみるというお話です。毎回ノリノリで楽しいですな。それにしても乳は素晴らしい。

【雑誌】週刊少年マガジン 1/1 No.1 講談社 B5平

 作:さいふうめい+画:星野泰視の「哲也」コンビの新連載、「少年無宿シンクロウ」が開始。えーと江戸時代かな、とりあえず武家社会な時代、中央の権力が及ばない無法地帯的な田舎町から物語は始まる。賭場を開帳しているヤクザな寺で、無頼に育った少年の戦いを描いていく冒険譚といった感じ。魚住青時「ぼくらの戦国白球伝」。信長の妹キャラであるお市の方が萌えキャラになってて、ちょっといいと思った。

【雑誌】MUJIN 1月号 ティーアイネット B5平 [定期購読:7andyicon

 ぢたま(某)の新作エロ漫画が載っててちょっとびっくり。エッチなのもいけなくないんだ……。というわけで「みっくすごーすと」前編。交通事故で死んでしまった女の子・沙映が、親友である弥生の家に幽霊となって現れて、この世の名残に弥生の体を借りて一度エッチしてみたいと頼み込む。沙映は生前から弥生の弟・トキオのことが好きだったのだが、実はトキオのほうはかねてから姉のことが好きで、姉の体とエッチできると聞いて二つ返事。でも沙映がのり移ると、体も彼女のものに変化してしまうので弟くんちょっとガッカリ……ってな感じでお話は展開。さすがに実績のある作家さんだけあって、楽しくラブコメエッチしていて面白かった。前編は幽霊少女の初エッチで、後編では姉弟がらみの話がメインになりそう。続きも楽しみ。

 小暮マリコ「希望荘へようこそ」は3話集中連載の最終回。主人公・歩と希望荘の管理人さんは告白をきっかけにすっかりラブラブカップルに。しかも管理人さんはかわいいくせに意外とMっ気があって、変態プレイにもノリノリ。ピチピチ瑞々しい絵柄とボリューム感あるエッチで実用度も高いし、ラブコメ度も高い。ええですな。しらんたかし「仮面教師反面教師」は、普段生徒の前では怖くて厳しいけど、こっそりつき合ってる男子生徒の前では超頼りない甘えん坊に変身してしまう女教師さんのお話。この人のなめらかな感触の絵柄はけっこう好きだし、キャラクターも普段と二人っきりのときのギャップが激しくて見てて楽しかった。最近のMUJINの作家ではわりと気に入ってます。

【単行本】「サマータンク」 吉田戦車 講談社 A5 [bk1][Amzn]

 この作品は馬鹿馬鹿しくて好き。夏を愛する夏防衛隊と冬を愛し夏を撲滅せんとする秘密結社・冬々団の、アツくてヘボい戦いを描いたナンセンスギャグ漫画で、夏防衛隊に所属する少女スパイの父村ジュン、それからその父親であるジョーが、なんかしょうもない活躍を繰り広げていく。そもそも設定からしてシュールなのだが、父村ジョーをはじめ、やけにグラマラスな雪ダルマとか、キャラも変人揃い。すべての季節を冬化しようとする冬々団の活動は、「ちくちくウニウニ」に出てきた「海埋め団」を思い起こさせる無駄っぽさがある。その存在の無益さにはおおいに興趣をそそられた。父村ジョーの何事が起きても揺らぐことのない無敵の暑苦しさ、猫好きなキャットラバー准将の変態っぽさなども面白い。イブニング連載時はちょっと地味かなと思ったけど、まとまってみるとけっこう笑えた。吉田戦車はやっぱりいい。しみじみ好きだ。

【単行本】「フロマンガ」1巻 吉田戦車 小学館 A5 [bk1][Amzn]

 吉田戦車2連発。風呂ネタだけでずっとお話を続け、風呂そのものだけでなく入浴剤や湯垢、脱衣など、風呂に関わるあらゆるものを独特のギャグにしてしまう脱力風呂漫画。こちらもまとまるとそのヘンさが際立って面白さが増している。あといつもはメインの4コマの横で、ひっそり細長く掲載されている陰毛や頭髪たちによる毛漫画も収録。単行本では毛漫画2本で1Pという、スペースに余裕のある載せ方をしているが、その他4コマの脇に掲載の雑誌掲載時の形のほうが味はあるかもしれない。


12/6(火)……艶恋師、欲しい、こやつ

▼5日分の日記更新から1時間も経ってないですが、立て続けに6日分も行きます。

▼未読物
【単行本】「フロマンガ」1巻 吉田戦車 小学館 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「サマータンク」 吉田戦車 講談社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「漫画家超残酷物語」 唐沢なをき 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ソラニン」1巻 浅野いにお 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「かみちゃまかりん」7巻 コゲどんぼ 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

【雑誌】漫画アクション 12/20 No.25 双葉社 B5中

 コージィ城倉「エクスパンション・サウスポー」が開始。短期集中連載である模様。抜群の才能を持ちながら、チキン・ハートでなかなか目が出ないでいたプロ野球選手と、その先輩である元選手で200勝した名投手の魂が、自動車事故をきっかけに入れ替わってしまう……という野球漫画。コージィ城倉としては大人しい感じもするけど手堅そう。国友やすゆき「新・幸せの時間」。相変わらずすげー。飲み屋のトイレでストーカーOLが全裸でお出迎え事件の後、帰宅した良介に対し、ほったらかしにされていた妻が迫る。ランジェリーショップで顔から火の出るような思いをして買った、一番エッチな下着を着用しながら夫をなじる妻の様子が妙に笑えて仕方がない。さすがです。

 湯浅ヒトシ「耳かきお蝶」は安定して面白いなあ。正吾との恋に敗れたお理久さんは悲嘆にくれるも、彼女に一目惚れした男の真心がそれを救う……という展開。お蝶さん、お理久さんともにしんねりしてていいですのう。作:浜田正則+画:おおつぼマキ「ギャル雀ロ〜ド♥」は最終回。取り立てて破綻はなかったが、いまいち地味だったかな。

【雑誌】漫画サンデー 12/20 No.49 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」。今回は菊之介が、フェミニズム女性議員に喝だぁ〜!!という回。「この世には男と女しか存在しない……」「そこに悲しい……寂しい”穴”があり その寂しさを埋めるために”棒”がある!」と珍妙な理屈を「自然の摂理」といい放つ菊之介先生がカッコよすぎ。作:鍋島雅治+画:花小路ゆみ「名探偵マダム・ホームズ」は最終回。意外とラブラブな作品でしたな。沖田龍児「土俵の魂」は4話連続の集中連載。相撲部分の監修を元小結の舞ノ海が担当したこともあって、小兵力士が大柄な外国人力士の向こうを張って活躍するという内容になっている。

【雑誌】コミックPOT 1月号 メディアックス B5中

 今号は巫女さん特集。木静謙二の「由衣の社」が、母娘両方をエロ責めしてていやらしいですのう。まあいちおう巫女は純潔が基本なんで、お母さんのほうがメインでなかった点は惜しいですが。ひねもすのたり「かんなぎ」もやはり巫女モノ。こっちはフタナリで勝負。スッキリした柔らかい絵柄だけどちんちんのフォルムはなかなか。それを一心にしごく巫女さんの姿はエッチでようござんした。


12/5(月)……鳩援交

【雑誌】コミックフラッパー 1月号月号 メディアファクトリー B5平

 これまでときどき読切で掲載されていたアキヨシカズタカ「双月巫女」が連載化。巫女さんが主役の癒し系漫画。雰囲気としては「ARIA」とかに近いかな。アキヨシカズタカはヤングキングダムで連載していた「Monkey Magic」が好きだったが、あちらは元気さが持ち味のバイク少女ものだった。フラッパーでは線を淡い感じにモデルチェンジし、萌え度とかを高めて来ている感じ。けっこううまい人だと思うので、定着してくれると良いのだけど。あと今号から環望の新連載「ダンス イン ザ ヴァンパイア ハンド」が開始。ヴァンパイアの姫君とそれに仕える少年による冒険活劇。環望らしくちょっとエッチっぽいところもあるし、1話めとしてはまずまず。

 柳沼行「ふたつのスピカ」。今回は泣けた。アスミパパと佐野、かつて同じ夢を見て獅子号事件で心に癒し難い傷を負った二人の過去が語られるエピソード。宇宙に情熱を賭けてきた二人と、それを受け継いでいくアスミたちの世代。その想いが伝わってきてグッときた。連載は50回になったけど、そこに印象的なお話をぶつけてきてくれました。竹本泉「さくらの境」。生活費が苦しくなったいつものメンツが節約生活。光熱費節約のために一緒にお風呂に入ったりふとんも一緒にしたり……って普段と変わんないか。相変わらず百合百合してて楽しい。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 12/20 No.24 小学館 B5中

 普段は増刊のほうでやってる石塚真一「岳 みんなの山」が本誌に出張掲載。今回は会社で窓際に押しやられたリーマン登山者のエピソード。人間の都合におかまいなく吹雪く山の厳しさ、そしてそんな中でも行きようとする人のぬくもりをしっかり描き出していて読ませる。「岳」は12月12日発売のオリジナル増刊号のほうにもちゃんと掲載される模様。深巳琳子「沈夫人の料理人」。今回も面白いな〜とか思ってたら、なんと次号で最終回。ガーン。

【雑誌】ヤングマガジン 1/1 No.1 講談社 B5中

 松本光司「彼岸島」。なんか最近の展開はすっかり「指輪物語」。旧日本軍の五十嵐は口調、卑屈な態度ともにまるっきりゴクリ(ゴラムあるいはスメアゴル)。そんな彼が明たちを炭鉱の奥深くに導く。そこには「姫」と呼ばれる化物が……って、これもまんまシェロブだなあ。不気味なんだけどちょっと笑ってしまった。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 1/1 No.1 小学館 B5中

 細野不二彦「電波の城」が連載開始。普段は昼行灯のような感じだけどものすごい周年深さで刑事事件の取材に挑む社会部の男、それから他を圧するカリスマ性と美を持つ女神のようなアナウンサー候補、この二人を中心に折りなされるテレビ局が舞台のサスペンスもの、ってな感じか。ハッタリを随所に利かせつつ、印象的にお話を展開しててまずまずの滑り出し。細野不二彦だけにハズシはなさそう。

 小田扉「団地ともお」。いつもの奴らが、「スポーツ大佐」のドンジャラだかポンジャンだかで勝負。牌の絵柄がシュールで、意味なくかっこいい。この牌欲しいなあ。柏木ハルコ「QUOJUZ」。3人の姉と同居することになってこれまでもさんざん悩まされて来たイケメン弟のミキオだが、さらに腹違いの妹まで登場。むちゃくちゃ賑やかですなあ。作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。あ〜、またしても玉虫色の結論か。今回は山岡が負けそうな雰囲気がぷんぷんしてたんだけど。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 1/1 No.1 集英社 B5平

 作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」が連載2周年ということで巻頭カラー。ライトとニアがケンカ売り合い。そろそろ直接ご対面ってのもいいかな。まあ初代Lとの関係のようには行かないと思いますが。読切掲載の杉田尚「破天荒」は、「漢気」と呼ばれる元気玉のようなパワーを使う学生たちが意地と誇りをかけてバトルする学園ケンカ漫画。お話的にはまとまっててまあまあ。ただこの手のネタのわりには、全体に線が細めでかなあ。画面作りもゴチャゴチャした印象は受ける。も一つ読切、田辺洋一郎「あの夏、僕とハカセと発明と」。こちらは主人公の平凡な少年が、ハカセ君という名のマッドサイエンティスト少年と友達になり、彼の発明によって振り回されるというドタバタギャグ。かわいい絵柄でわりと楽しく読める作品。ハカセ君もマッドだけど愛敬があっていいんじゃないでしょうか。

【雑誌】花とゆめ 1/1 No.1 白泉社 B5平

 福山リョウコ「必殺ジャンキー」が巻頭カラー。冒頭から少年少女がチュー。恋愛ムードが濃密で良い具合だった。また、樋口橘「学園アリス」もアツアツ。体の一部がひっついてしまうもちによって、棗と蜜柑がくっついて離れなくなってしまう。でも棗はその効力が切れた後も蜜柑を離さず。棗のほうはいろいろ思惑ありだが、結果的にひっつきまくりのラブラブ展開になっててトキめきました。あと日高万里「V・B・ローズ」、松月滉「幸福喫茶3丁目」は引き続き好調をキープでコンスタントに面白い。

【雑誌】桃姫 1月号 富士美出版 B5平

 艶々「ボクノアイジン」。絵柄が親しみやすくてなんか和むなあ。わりとベタにエロをやっているのに、なんとなく暖かみがあるのがこの人の特徴。RaTe「NFC:4」。ふたなり少女が男子二人にいじられまくって悶絶。いつもながらのもちもちした絵柄。ちんちんが立派で、それをごしごししている様子が著しく気持ち良さそうでいい。


12/3(土)12/4(日)……キモ軍手

▼週末もまあいろいろあったんですが、とりあえずたまった単行本を一気読みとかしました。

【単行本】「ボーイズ・オン・ザ・ラン」1巻 花沢健吾 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 ヴァーチャル世界に逃げ込んだダメ男の恋愛ストーリーを描いた前作、「ルサンチマン」で名を売った、花沢健吾の最新作。この作品の主人公はガシャポンを作ってる弱小メーカーの営業マンである田西敏行27歳。営業マンとしてはいまいち使えず、不器用にしか立ち回れない彼の、恋愛やら苦悩やらを描いていく。基本的に現実離れした事件とかは起きず、どこにでもありそうな青春ストーリーなんだけど、これがしっかり面白い。読みやすいし、絵に力があって印象的なシーンも多々。

 みっともない男を描くときの暑苦しい筆致、リアリティには素晴らしいものがあるし、それとは対照的に女性の描写も鮮烈。とくに田西のことを好ましく思っている後輩女子である植村ちはるちゃんは絶品。平凡な娘さんではあるのだが、表情がとてもいい。彼女の人なつこい笑顔、恥じらいの表情、ふくれっつらなどなど、なんかズキューンと来てしまう。この1巻については、ちはるちゃんのためにあったといっても過言ではないでしょう。お話としては、このまま田西があがき続ける感じでいくのかな? まだなんかあるのかもしれないな〜とも思うけど、現時点でも十分魅力的な一作。本当に先が楽しみ。

【単行本】「花ボーロ」 岩岡ヒサエ 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 学校が舞台のほのぼのとした読切形式のショートストーリー10本を集めた単行本。独特のちょこんとまとまったかわいらしい絵柄が面白いし、日常の中にファンタジーを感じさせる作風も良好。風景描写も細かくて美しい。小さくかわいくまとめていく方向性の作品だが、この人の場合はそのちんまり感がかもしだすかわいさが味なのでこれはこれでオッケー。個人的には、絵にもうちょっと潤いみたいなものが出てくるとさらに良いかなという感じもするけど、完成度は非常に高いので下手にいじる必要もないかな。

【単行本】「ナツノクモ」5巻 篠房六郎 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 なんだか萌え度が高まってますな。ネットゲーム上の「動物園」と呼ばれる共同生活スペースに危機が……という展開だが、そこのガウルちゃんら、少女キャラがいろいろ動いていく。とくにガウルをお姉様と呼び、よこしまな妄想に耽るメリノーちゃんが馬鹿っぽいツンデレキャラとなっていて萌える。お話の全体像自体は見えづらいものの、作画は相変わらずすごくうまいし、個々の局面については楽しそうな雰囲気がある。

【単行本】「黄金のラフ 草太のスタンス」16巻 なかいま強 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 毎度手堅く面白いですなあ。米国でネイションワイドツアーに参加中のチームきりたんぽは、最終日をトップグループで迎える。米国でも変わることなくバカパワーを発揮してて楽しい。脇役キャラの作り方がうまい。エリートゴルファーのマイク・ハナサンも意外と腹黒くて面白いが、なんといっても悪条件であればあるほど力を発揮するファクソンがいい。グリップが左右逆だったり、わざとバンカーやラフに打ち込んでみたり。貧相で不吉な顔つき、陰気な語り口などもグッド。単行本の巻数がやたら長くなっちゃいそうなのは心配だけど、それ以外の点は本当にぬかりナッシング。

【単行本】「MOON LIGHT MILE」11巻 太田垣康男 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 ムーンチャイルド編の理代子サイドは決着。月面で妊娠が発覚した吾郎の恋人・理代子をめぐって、米国の野望が明らかになり、月面基地で絶望的な状況での赤子防衛戦が繰り広げられる……という内容。ダイナミックかつ力強くお話を進め、最後の最後までハラハラドキドキする展開を続けて、最後にスカッとする決着シーンを見せる腕前が素晴らしい。理代子たちによって宇宙への道が再び開かれた、吾郎の今後の活躍も楽しみ。

【単行本】「太臓もて王サーガ」1巻 大亜門 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 現在週刊少年ジャンプで連載中、「無敵鉄姫スピンちゃん」の大亜門の最新作。2000人以上のナオンにフラれ続けた異世界の王子・太臓が、人間の世界の学校にやってきて、うっとうしさを発揮しまくるというギャグ漫画。特徴はとにかくジャンプをはじめとした他漫画のパロディネタがてんこ盛りである点。「そういうことやっちゃいますかー!!」ってなぶっちゃけたネタが多くて面白い。ジャンプ漫画を読み込んでいる人であればあるほど、ウホッ!とかいいながら楽しめるんじゃないかと思う。次から次へとギャグを繰り出すテンポの良さもグッド。まあパロディネタをやりすぎちゃうのもどうかという気はするけど、ネタが続く限りはまあいいかな。そういえば作者コメントによると、ジャンプ漫画のネタを使うときは、いちおう編集者がその元ネタの作家さんに話は通してるんだとか。ここらへんは偉いですな。

【単行本】「ピューと吹く!ジャガー」10巻 うすた京介 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 いつもながらの脱力感。最近の若い世代のギャグ漫画では、うすた京介の作風に影響を受けた作品を多く見かけるけど、さすがは本家本元。本家でないと出ない味がやはりある。あと絵もうまいしね。この巻では高菜が珍しくアイドル活動する話とか、ハマーさんのジャケットの中身を調べる話とかが好き。

【単行本】「デスノート」9巻 作:大場つぐみ+画:小畑健 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 ニ代目Lたちと、Lの代役となったキラ=ライトの頭脳戦が白熱。たいへん理屈っぽいけど読ませるのはいつもの通り。彼らの推理って「ほかの可能性もあるんじゃないの?」とか思わないでもないときはあるんだけど、畳みかけてくる展開のおかげでなんとなく「そういうもんなのかな」と納得させられてしまう。ロジカルなんだけど、アクロバチックな作品でもあるなと思います。

【単行本】「JIN −仁−」5巻 村上もとか 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 江戸時代にタイムスリップした医師・南方は、その技術と情熱で、ますます人々の尊敬と信頼を集め、必要不可欠な人材となっていく。この巻では南方のことを慕う花魁の野風のエピソードが多め。雑誌では2話くらいずつの不定期掲載だが、単行本だとまとめて読めていい。いつも確かな面白さがあって、貫禄を感じさせます。

【単行本】「潔く柔く」2巻 いくえみ綾 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 いやー、しみじみ面白い。うまいなあ。オムニバス形式の恋愛ストーリーで、この巻には二つのカップルのお話を収録。片方はまだ途中段階だけど、それでも十分楽しめる。美しい作画と、適度なゆとりのあるストーリー運び、軽妙な間のとり方、読みやすい画面構成……といずれも見事。この人は本当にハズレがないなあ。強い。

【単行本】「やさしいからだ」3巻 安永知澄 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

 これで最終巻。最後まで独特のセンスを見せつけてくれていて面白かった。作画は楚々として上品なんだけど、お話のほうは驚かされるほどに自由度が高い。基本的には日常モノでラブストーリー的なことをやりつつも、ときにエロティック、ときにファンタジー。最終話を、羊水に包まれていないと暮らしていけない未来人の少年少女を描いた、SFっぽい話で締めたのもこの作品らしい。ことさら奇をてらってやっているふうではなく、ごく自然にじくじくと奇抜な発想が湧いて出て来ているって感じがするのがいいなあ。

【単行本】「東京赤ずきん」3巻 玉置勉強 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]

 赤ずきんがいったんぶっ壊されるも再生。その後、そもそも赤ずきんがこの作品世界に現れた理由が語られていく。赤ずきんは相変わらず、無邪気で残酷で淫らで激強。でも再生後はなんかお姫様的に初々しい態度をとるようになっててなかなか。あと殺し屋な畸形めがねっ娘のヴィヴィが、すっかり仲間としてなじんでいる様子も見てて楽しい。エログロで刺激が強くていいです。

【単行本】「NHKにようこそ!」4巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 なんだかもう佐藤は厳しい現実にどんどん背を向けて、さらには岬ちゃんまで避けるようになってヒッキー度がかえってアップ。そんな佐藤にブチキレた岬ちゃんは一計を案じるが……。といったわけでこの巻きも楽しくひきこもり青春ストーリーを展開中。岬ちゃんはかわいいし、佐藤はバカだし、山崎はヤケクソだし面白いっすね。自暴自棄になった山崎が彼のことを好いている女子に対してヒドいこといってしまうあたりは、たいそうもったいないけど痛快なような感じも。それにしても佐藤といい、山崎といい、けっこうモテますな。ドリーミング。


12/2(金)……聖書ば燻る

▼気づいた人がいるかどうか分かりませんが、掲示板で使用しているCGIスクリプトを変更しました。これまでは「LIGHT BOARD」を使ってたんだけど、これをLIGHT BOARDの改造版である「Deluxe Light Board」に変更。といっても見た目はほとんど変わってなくて、変わったのは中身のほう。Deluxe Light Boardは、荒らし対策機能が強化されてて、禁止ワード機能が付いているのが特徴。ちょっと前までは出会い系サイトの迷惑書き込みがウザかったんだけど、最近は海外のバイアグラとかを販売しているサイトの宣伝書き込みが物凄くって、いい加減いちいち削除していくのが面倒くさくなってきてたので、その対策。

 Deluxe Light Boardは、禁止ワード機能で弾いた迷惑書き込みのログを蓄積しとく機能があるんだけど、それを見るとまああるわあるわ。12月1日の午前1時半くらいに設定して、これ書いてる12月5日のお昼の時点で迷惑書き込みは80件くらい。1日20件程度のぺースで書き込まれている。あまりに大漁なんで、この荒らしログを見るのがちょっと楽しみになってきた。ちょうどゴキブリホイホイ仕掛けといて、翌朝に「お〜とれたとれた」といって眺めるような感覚。「viagra」とか「online-casino」とかを禁止ワードに設定しとくと、次から次へと引っ掛かる。この手の宣伝書き込みは、書き込みのたびにリモートホストを変えてくるので、リモートホストによる禁止機能はあまり意味がない。最近はこういう迷惑書き込みはますます激しくなってるし、これからの掲示板とかブログのコメント欄は禁止ワード機能が必須になってくるでしょうな。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 1月号 少年画報社 B5平 [定期購読:7andyicon

 読切・おがきちか「無敵☆ミートキング」は、幼なじみの少年少女が突如異世界に迷い込んでしまって、そこでドタバタな冒険をするというコメディ。少年はデブなんだけど、迷い込んだ世界にはデブはおらず、そのせいで現地の美少女たちに王様として祭り上げられちゃうんだけど……ってな展開。お気楽な調子でお話を展開しつつ、ラブコメ風味もふりまいてて楽しく読める一作。それにしてもおがきちかって、アワーズは初登場なのか……。アワーズライトとかでは描いてたから、全然そんな感じがしなかった。

 石田敦子「アニメがお仕事!」。会社が経営的にピンチになって、しかもストーカーみたいな新人も入ってきて、心身ともにぐったりなイチ乃の様子が描かれる。いろいろあってタイヘンそうですなあ。でもまあ青春ストーリーとしては相変わらずしっかり読ませてくれて面白いです。あと小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」は次号で最終回とのこと。

【雑誌】コミックバーズ 1月号 幻冬舎コミックス B5平 [定期購読:出版社

 PEACH-PIT「ローゼンメイデン」の下敷き付きで、表紙、巻頭特集も「ローゼンメイデン」尽くし。今回は雛苺ゆかりの女の子が登場し、雛苺がジュンと彼女のどちらを選ぶかで思い悩むという展開。もしいなくなると寂しいところだけど果たして。

【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 1/1 No.1 白泉社 B5中

 甘詰留太「年上ノ彼女」。アゲハさんはいつもながらやきもち焼きでございますなあ。今回は努の携帯に、女性っぽい名前の人からメールが入ってプンプンというお話。最近アゲハさんはやきもち焼いてばっかのような気もするけど、まあそういうところもアツアツでいいです。そういえば奇しくも克・亜樹「ふたりエッチ」も、真の携帯にメールが入って、優良さんがやきもきするという話でした。シンクロニシティー。

【雑誌】ヤングガンガン 12/16 No.23 スクウェア・エニックス B5中

 「新暗行御史」の作:尹仁完+画:梁慶一コンビが登場。2週連続で「Let's BIBLE」という読切が掲載。クロアチアの漁師町に突如すごい美少女が現れて、地元のワンパクあんちゃんは狂喜するが、彼女はなんだか神様のチカラを持った凄い少女でそれを狙って刺客たちが出現……ってな展開。2話で収めるにはちと設定がデカいような気もするけど、まあさすがに実績のある人たちだけにうまいです。

【雑誌】コミックバンチ 12/16+23 No.1+2 新潮社 B5中

 吉田ひろゆきがバンチに登場。「Y氏の迷宮」という連載を開始。タイトルからも分かるとおり、「Y氏の隣人」と似たような感じの内容。ネタ的に分かりやすいし、バンチには合いそう。

【雑誌】コミックメガストアH 1月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 石恵「その後もいろいろ」がいいですな。ちょっと前に兄と初エッチしたばかりの妹が、兄が別の女と映画に行くと知ってヤキモチを焼きまくるというお話。妹さんがピチピチしててカワイイし、肌がつやつやした絵柄も瑞々しくてエッチ。とくにたいへん豊かな乳は気に入った。あとツヤツヤ感のある絵柄の作家では、今回はカラー4Pで登場しているichi「アネキのチカラ」もいいです。てりてりお「小春日和」も妹モノ。特定の時期だけ発情してしまう体質の妹と、そのお兄ちゃんのエッチ話。ショートカットな妹さんがなかなかかわいらしい。

 RAYMON「その時学校で」はシリーズ1話め。レズカップルのお姉様によって、男たちに差し出されてしまった後輩女子が、さんざんやられまくるという内容。ただ後輩女子の純潔だけは散らさないよう、乳とアソコにはラップを巻いて、直接触れないようにし、さらに男たちにコンドーム着用を徹底させるという発想がユニーク。乳と局部だけビニールがかぶせられてて、そこだけてらてらしているというのが面白い効果を発揮している。最近のエロ漫画ではちんちんが描かれるさいは生のほうが多いけど、ゴム付きなせいでちんちんのフォルムもなんとなく新鮮に映った。

 紺野あずれ「思春期クレイジーズ」も新連載。巫女をやっててエッチはするわけにはいかないけど、その分、アナルを使っていらっしゃる女子高生が主人公。ほのぼのした絵柄だけど、性的にはなんだかあっけらかんとしている様子がけっこう楽しい。あとはイソラシ「占い大臣」が、女の子の目がくりっとしてていい感じ。新人、小柳ロイヤル「学園B。」も絵が達者でエロも濃いめ。メガストア本誌に続いて、メガストアHも層が厚くなっておりますなあ。

【雑誌】エンジェル倶楽部 1月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

 奴隷ジャッキーが載ってないとさびしいなあ。そんな中で、ヘンなエロ漫画系ではHG茶川が目をひく。この人の作風は超巨大乳。今回の「ライブラリーコンフィデンシャル」のヒロインも、乳の先っぽが太股から膝くらいまで到達してて、最近では珍しい魔乳・奇乳ぶりを発揮している。この手のネタをやる雑誌、作家は最近減っちゃったので応援したいです。


12/1(木)……砂地

▼これ書いてる時点でもう12月4日ですが、忙しさはやっと一山越えたかな〜という感じですが、もうすぐ年末進行に突入です。まあぼちぼちやって、年末年始はゆっくり過ごしたいものですね。

▼購入物件
【雑誌】ヤングキングアワーズ 1月号 少年画報社 B5平 [定期購読:7andyicon
【雑誌】コミックバーズ 1月号 幻冬舎コミックス B5平 [定期購読:出版社
【雑誌】エンジェル倶楽部 1月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan
【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 1/1 No.1 白泉社 B5中
【雑誌】ヤングガンガン 12/16 No.23 スクウェア・エニックス B5中
【雑誌】コミックメガストアH 1月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan
【雑誌】コミックバンチ 12/16+23 No.1+2 新潮社 B5中
【雑誌】コミックフラッパー 1月号月号 メディアファクトリー B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan
【単行本】「ナツノクモ」5巻 篠房六郎 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「花ボーロ」 岩岡ヒサエ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「黄金のラフ 草太のスタンス」16巻 なかいま強 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「MOON LIGHT MILE」11巻 太田垣康男 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ボーイズ・オン・ザ・ラン」1巻 花沢健吾 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「カムイ伝全集 第一部」5〜6巻 白土三平 小学館 B6 [bk1][Amzn][7andy]icon
【単行本】「太臓もて王サーガ」1巻 大亜門 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「JIN −仁−」5巻 村上もとか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ピューと吹く!ジャガー」10巻 うすた京介 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「デスノート」9巻 作:大場つぐみ+画:小畑健 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「さちことねこさま」3巻 唐沢なをき エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「潔く柔く」2巻 いくえみ綾 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「やさしいからだ」3巻 安永知澄 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「東京赤ずきん」3巻 玉置勉強 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「NHKにようこそ!」4巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】近代麻雀 1/1 竹書房 B5中

 青山広美「東風のカバ」。カバがやけに神がかってきた。ネット麻雀の話ではあるけど、なんか意外とスケールがデカい。黒蜥蜴は実物は死んでて、意識のみが電脳空間に、とかいうネタなのかなあ。それだと当たり前すぎる感じもするけど、先は気になります。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 12/15 No.1 秋田書店 B5平

 板垣恵介「範馬刃牙」がスタート。前作「バキ」の中盤終盤はかなりダレていたが、これがバキシリーズ最終章になるそうなので、最後はしっかり締めてもらいたい。作:藤見泰隆+画:カミムラ晋作「サイカチ」。なんか今回の敵ムシはかなり邪悪な育てられ方してるなあ。クワガタってそんなもん食うんかいな。それにしても敵おんなが高タンパクゼリーを扱う手つきはなんかいやらしい。相変わらずあざとい作品だ。作:柴田よしき+画:近藤豪志「ゆび」。ものすごく豪快な終わり方してるなあ。怖いかというと微妙なところではあるし、むしろ笑っちゃうような感じもあったけど、パニックホラーものとしてはなかなか面白いアプローチだったかもしれない。

【雑誌】月刊少年シリウス 1月号 講談社 B5平

 巻頭カラーで神宮寺一「ZeRoNの火蓋」がスタート。荒廃した大地を舞台にした、世紀末ロボットアクションって感じかな。まあロボットといっても、主役は人間と融合した感じの奴なんで、ロボロボしい感じではないけど。ペンタッチがカッコ良く、アクションも派手でまずまずの滑り出しといったところ。作:雑破業+画:石川マサキ「魔法使いのたまごたち」は、楽しく魔法学園モノを展開中。お話自体はさほど動いてないが、女の子たちが元気よくて快活。単行本1巻は2006年春に発売決定とのこと。光永康則「怪物王女」では、王女の妹がメイドさんのおまけつきで登場。ここのところ登場人物に美少女キャラが増えてきて、また賑やかになっている。ラブコメ色も強まるかな。個人的にはけっこう楽しんで読んでる作品。

【雑誌】モーニング 1/1 No.1 講談社 B5中

 吉田聡のシリーズ連載「ジナス」が開始。何やら不思議な宿命を抱えた男が旅をするうちに、旅先で出会った人々と、すでに死んでしまった人々のドラマを目撃していく……という感じのちょっとミステリアスなヒューマン・ドラマといったところ。連載形態としては山下和美「不思議な少年」に近いか。モーニングでは次号から東村アキコが新連載を始めるそうだが、この「面白そうだったらなんでも自分のほうに持ってきちゃう」という貪欲さはいつもながら凄い。作:西村ミツル+画:かわすみひろし「大使閣下の料理人」。今回は萌ちゃんがかわいかった。最近ではずいぶん人間が丸くなってきてて、笑顔や料理中の表情もいい感じ。

【雑誌】ヤングサンデー 1/1 No.1 小学館 B5中

 うめざわしゅんの新連載「ユートピアズ」。オムニバス形式のギャグ系シリーズって感じかな。今回は、SMの女王様と、彼女をペット的に家に置くことにした小学生男子の心の触れ合いを描く……というお話。飼っているほうがイジメられるという異常な状況を、「初めて犬を飼った少年」みたいな感じのいい話仕立てで展開しているところがユニーク。ちと狙い過ぎというか技巧に走りすぎに感じられるところもあって、そこはギャグ漫画として若干マイナスのような気がしないではないものの、着想自体は面白いし、全体的にはくだらなくて良い。あと今号から、アマレスからプロ総合格闘技に転向した五輪銀メダリスト・永田克彦について描く「KINGS ROAD〜永田克彦物語〜」も始まっている。原作が青木良で、作画は塚脇永久。それにしても塚脇永久はもうペンネーム変えてからけっこう経ってるのに、いまだ絵を見ると旧ペンネーム「ウヒョ助」のほうが頭に浮かんでしまう。あんまりインパクトの強いペンネームも考えものですな。

【雑誌】ヤングジャンプ 1/1 No.1 集英社 B5中

 谷口ジローの読切「魔法の山」前編が掲載。高度経済成長期のころのお話で、昔お城のあった山の麓の町での不思議な物語。お母さんが病気で入院してしょんぼりしていた少年が、なんでも願いを叶えてくれるというオオサンショウウオに出会い……というところまで、前編では描かれる。しみじみとしたファンタジーテイストのお話。さすがにベテラン、きっちりした出来。

【雑誌】ビジネスジャンプ 1/1 No.1 集英社 B5中

 栗原正尚「怨み屋本舗」。今回の依頼者はアキバのメイド喫茶のメイドさんに入れあげて、さんざ貢がされてしまった金持ちオタクということで、オタク怨み屋・十二月田くんが大活躍するエピソード。ネタがネタだけにかなり描写はベタベタ。メイドさんはオタクたちに「きんもー☆」とかいいまくるし。かなりオタクを過剰に演出してるんだけど、これだけベタベタにやられると、かえって嫌味にならない。まあビージャンの本来の読者層を考えると、これくらいやったほうが分かりやすくて良かろうし。

【雑誌】ポプリクラブ 1月号 晋遊舎 B5中

 吉川かば夫「暴言ハニー」。いつも元気良くて楽しい作風。今回は超美少女なんだけどおじいちゃんの間違った日本語教育により、すごい言葉遣いになっちゃった女の子に、主人公男子が告白して……という作品。悪意はないんだけど、日常会話として楽しそうに「貴様の首切り落としてクソ流し込むぞこのウジ虫野郎♥」とかしゃべっちゃう美少女さんがなかなか面白い。ただ毒舌な美少女というのはよくあるパターンだけど、これはわりとあっけらかんとして、スカしたところがなくて良かった。BENNY’S「先生とボク」は、授業のときとかはすごく強気でお色気たっぷりなんだけど、本当は男性恐怖症で内気な女教師さんのお話。まあこれも一種のツンデレみたいなもんでしょうか。いつもながらの年上のお姉さんモノを、甘く楽しく色っぽく。手堅いしうまいですなあ。井ノ本リカ子は12月22日に最新単行本「こいするからだ」が出るということで、その作業が忙しいためか、今号は10Pと少なめ。


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