2005年8月下旬


8/31(水)……融和風

▼もう9月2日朝だというのに、ようやく8月31日の日記更新。もうちょっといろいろちゃんとやりたい……。

OHP月極アンケートのテーマを入れ替えました。2005年9月分は「ゲームマンガ」でいきます。囲碁や将棋、麻雀などのテーブルゲームやカードゲーム、コンシューマ・アーケード・パソコンなどの電子ゲームまで、ゲームをやる人たちを描いた作品に投票していくものです。コマ、ラジコン、メンコといった遊戯もアリということにします。なお今回は「ゲーム原作の漫画」は対象としません。あくまでプレイヤー視点のゲーム漫画でお願いします。

▼2005年8月分「食い物・飲み物マンガ2005」は締め切りました。飲食という身近なテーマを扱っているだけに作品数も多く、わりと盛況だったのではないかと思います。1位はウチのアンケートらしく五十嵐大介「リトル・フォレスト」となりましたが、土山しげる作品とか、「きららの仕事」がけっこう票を伸ばしていたのが印象的でした。

【雑誌】週刊少年サンデー 9/14 No.40 小学館 B5平

 あだち充「クロスゲーム」第二部が開始。第一部ラストは激しく「そりゃねえよ!」という感じだったが、第二部もいつものぺースで滑り出し。たぶん「それから×年後」になるんだろうなと思っていたが、やっぱりそうだった。第一部の展開は感心しかったが、それでもなんだかんだ読ませてしまうところはさすがというべきか。畑健二郎「ハヤテのごとく!」、井上和郎「あいこら」は安定した面白さ。藤木俊「こわしや我聞」で、萌え度の高かった桃子がわりとあっさり退場しそうな雰囲気でちょっと意外だったが、柱には「まだ波瀾がありそうな予感!?」とかあるので、も少し引っ張るかな。あと雷句誠「金色のガッシュ!!」の最終ページで、「感動と衝撃の次号ッ!!」というアオリ文句の後に「雷句先生取材のため次号(41号)はお休みです。」という告知があってちょっと笑った。「次回」にしとけば問題なかったのに。

【雑誌】週刊少年マガジン 9/14 No.40 講談社 B5平

 作:天樹征丸+画:さとうふみや「金田一少年の事件簿」の新シリーズが開始。オペラ座館が三度舞台に……ということだが、前の2回の記憶ナッシング。亜桜まる「090〜えこといっしょ〜」は、ラブコメチックな雰囲気が出てきて、ショートコメディとして面白くなりつつあるかな。森川ジョージ「はじめの一歩」。番外野球編をやっているが、作者が体調を崩したとの告知があってちょっと心配。雑誌的にも森川ジョージ不在は痛いところでしょう。あと幸村誠「ヴィンランド・サガ」は連載再開。オヤジさん編は早めに片付けて、本編をどんどん進めていってほしいところだけど……。

【単行本】「WHO are YOU 中年ジョージ秋山物語」 ジョージ秋山 小学館 B6 [Amzn]

 ジョージ先生すごすぎる! 連載当時はノンフィクションでジョージ秋山が自分の人生を語るなどとうたっていて、ペンネームも本名の「秋山勇ニ」でやっていた作品。ジョージ秋山が「わたしは妻を殺した」などと独白していて、さてどうなるのかなと思ったんだけど、そこはさすがジョージ秋山。妻を殺したとかいう件はそっちのけで、ジョージ秋山がいかに酒と女に溺れてしょうもないことをやっているかということが延々と語られる漫画になっていく。

 まあそもそもノンフィクションとかいいつつ、初っぱなからジョージ秋山が歌舞伎町でヤクザにからまれ、キーチェーンを武器に大立ち回りを演じてたりして、「いや〜それはさすがにウソでしょ」となるのだが、それ以降もものすごい。読めば読むほど、作者自身が巻末インタビューでいっているように、「本当に思いつきだけで描いてるんだろうなあ」ということがしみじみ分かる。しかもその思いつきが「酔っ払いの思いつき」だったりするから、むちゃくちゃさ加減は止まるところを知らない。後半になるとジョージ秋山が、デロリンマンや銭ゲバら自作のキャラクターに出会って会話していったりして、もう何がなんだか。とくに面白かったのは、やっぱり毒薬仁太郎さんとの遭遇。ジョージ秋山と道端で会話していると思ったら、なんの脈絡もなく通りがかりの女に金を払ってカーセックスを始め、終わったらまた出てきて会話を始めるという無軌道ぶり。

 本当にむちゃくちゃなんだけど、こういう本格的なむちゃくちゃさって、若いモンにはなかなか真似できないと思うんですよね。年を重ねて酒浸りになって、いろんなタガを外して、それでもなかなかできないレベルだと思う。とにかく読めば驚かされること間違いなし。こんな人の担当編集者するのはさぞやタイヘンだろうなあ。作中にも出てくる編集者・板谷氏の様子もとても面白い。ぐだぐだの極致である、巻末の作家インタビューも見どころ。いきなりインタビュワーに「ここでウンコしてごらんなさい」とかいうのはこの人くらいなもんでしょう。

【単行本】「愛と青春の成り立ち」 作:川崎ぶら+画:秋重学 小学館 B6 [Amzn]

 ようやく単行本化されました。スピリッツやその増刊などで、ごくまれに掲載されていた青春バンドストーリー。主人公のタカオは、「タトラ」というアマチュアバンドでドラマーをつとめる高校生。別にビッグになろうと狙っているわけじゃないが、バンドに対しては一生懸命。そんな少年の青春物語を、青臭く爽やかに描いていくというお話。

 演奏シーンよりも、むしろタカオの日常シーンのほうがメインで、「すっごい演奏をしたカタルシス」とかが描かれることは少ないんだけど、これがとても面白い。童貞少年の青さ、未熟さいっぱいに綴られていくお話は、読んでいてなんとも心地よいものがある。成り上がったり挫折したりといった大きな事件があるわけではないバンド少年の日常を、これだけ面白く描けるっていうのは大したもの。やっぱり秋重学と川崎ぶらの相性は抜群。最近の秋重学作品の中では、文句なしに一番の出来だと思う。

[単行本]「耳かきお蝶」1巻 湯浅ヒトシ 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 地味な作品なんだけどいいんだよねー。主人公のお蝶は、花のお江戸の下町で、人に無常の法悦をもたらす耳かき屋を営んでいる妙齢の女性。彼女の日常や恋模様などを描いていくコメディ。湯浅ヒトシの作画はコミカルで、ものすごくこなれている。トンガったところが全然なくて、見ていると安心できるタイプの絵柄。お話のほうも毎回きっちりまとまってて、人情味とユーモアのある良い感じのお話になっている。この前アクションで読んですごく感動した花火職人の話は1巻には収録されていないけど、この巻もホッとする味があっていいです。

【単行本】「アニメがお仕事!」3巻 石田敦子 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 好調。「アニメが好き」という気持ちをそのままに、広島から上京してアニメーターになったイチ乃とニ太の姉弟の青春ストーリー。この巻はニ太が迷走してヒモ状態になったり、二人が所属するプロダクションが経営危機に陥ったりと、次から次へとトラブルが起きる。そんな中、泣いたり悩んだりしつつも、「いいアニメを作りたい」という夢を追いかけ続けるイチ乃の姿がたいへんまぶしい。そしてこの巻のもう一人の主役は、ニ太のライバル格だった若手アニメーターの湯田上。普段は憎まれ口を叩いて、ニ太に何かとつっかかっていた彼の心のうちに秘められたものは……。アニメに情熱を注ぐあまりツンケンした態度をとっていた彼が、初めて見せた生の心情の迸りはすごくアツいし、泣かせるものもあった。イチ乃とのからみもドラマチック。これまでの物語を通じて、すごく印象的なキャラになったなあとしみじみ。

【単行本】「トランスルーセント 彼女は半透明」2巻 岡本一広 メディアファクトリー B6 [bk1][Amzn]

 とても良いお話です。身体がどんどん透明になっていく病を抱えた少女・白山しずかと、彼女を支え励ましていくボーイフレンドの唯見くん、それから二人を取り巻く周囲の人たちの触れ合いをハートウォーミングに描いていくというのが大まかなストーリー。

 この巻でも白山さんは悩んではいるけれど、むしろそれは自分のために一生懸命頑張っている唯見くんが、恋愛関係に恐ろしく鈍感であることが原因。でも唯見くんの裏表のなさ、心根の美しさは心にしみいるよう。とくに第7話「はじめてのデート」のクライマックスシーンなんかはすごくいい。ちょっと馬鹿だけどまっすぐで純粋な、唯見くんの素晴らしさがとてもよく出たシーンだった。読んでいると、白山さんと唯見くんの人間としてのかわいらしさ、相手を思いやる気持ちの暖かさが伝わってきて、かなり高い頻度でジーンとさせられる。絵は素朴だけど本当にいいです。あとこの巻では、白山・唯見に何かとおせっかいを同級生の少女・大河内さんの様子も微笑ましい。

【単行本】「俺と悪魔のブルーズ」2巻 平本アキラ 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻もすごく面白い。悪魔と共に放浪するRJが、「クライド」と名乗る白人に拾われて、怪しい旅を続ける。ブルーズがテーマに音楽モノ的に展開していくのかと思ったら、お話はどんどん不穏な方向へ。邪悪などす黒い情念が混沌と渦巻く、ミステリアスで不気味な物語に仕上がっていて、どういうお話になるかは全然見えないのに、まったく目が離せない強烈な吸引力を持っている。絵のほうも迫力あるし、平本アキラってスゴイ作家だなあと思わずにはいられない。「アゴなしゲンとオレ物語」にしたって、あれだけ長いことネタ枯れせずに、あの濃さ、面白さをキープできるなんて並大抵のことじゃないと思う。


8/30(火)……東京秋図鑑

▼9月の単行本購入予定。データはbk1まんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

9/上 「石原まこちん作品集(仮)」 石原まこちん 文苑堂
9/6 「でろでろ」5巻 押切蓮介 講談社
9/6 「しあわせ団地」8巻 蓮古田二郎 講談社
9/7 「オレンジでりばりぃ」3巻 作:ボヘミアンK+画:宗我部としのり ジャイブ
9/8 「無敵看板娘」14巻 佐渡川準 秋田書店
9/10 「竜屠玩偶」1巻 吉川博尉 マッグガーデン
9/12 「モーティヴ −原動機−」2巻 一色登希彦 少年画報社
9/12 「イナカナかれっじ」6巻 法田恵 双葉社
9/12 「おとなチャレンジ」1巻 米餅昭彦 双葉社
9/13 「博士(ひろし)のストレンジな愛情」 瀬奈陽太郎 蒼竜社
9/中 「花喰幻灯機」 三浦靖冬 ワニマガジン
9/中 「ちづる奇譚」 千之ナイフ 青林堂
9/中 「堀田」2巻 山本直樹 太田出版
9/中 「大人になる呪文」3巻 パニックアタック FOX出版
9/16 「皇国の守護者」2巻 作:佐藤大輔+画:伊藤悠 集英社
9/16 「からくりサーカス」39巻 藤田和日郎 小学館
9/16 「ブリザードアクセル」2巻 鈴木央 小学館
9/16 「ヴィンランド・サガ」2巻 幸村誠 講談社
9/17 「ドピュッて」 うさぎのたまご 司書房
9/20 「恋愛ジャンキー」17巻 葉月京 秋田書店
9/20 「CAGE」 すえひろがり コアマガジン
9/20 「淫笑う看護婦」 米倉けんご コアマガジン
9/21 「EDEN」13巻 遠藤浩輝 講談社
9/21 「喰いタン」4巻 寺沢大介 講談社
9/21 「バガボンド」21巻 井上雄彦 講談社
9/21 「ブラックジャックによろしく」12巻 佐藤秀峰 講談社
9/22 「オーバーマンキングゲイナー」4巻 作:富野由悠季+画:中村嘉宏 メディファクトリー
9/24 「ぱりあんの園」 イマイヒヅル ワニブックス
9/26 「ふたりだけのうた」 きづきあきら ぺんぎん書房
9/26 「略。」 平野耕太 角川書店
9/26 「バルバラ異界」4巻 萩尾望都 小学館
9/26 「Canvas2〜虹色のスケッチ〜」1巻 作:FC01・FANDC.CO.JP+画:児玉樹 角川書店
9/27 「発情×甘夏娘(仮)」 ジェームスほたて 大都社
9/27 「よがり妻」 草津てるにょ オークス
9/28 「霧の中の少女」 ほしのふうた 東京三世社
9/29 「艶恋師」1巻 作:倉科遼+画:みね武 実業之日本社
9/29 「お住みになりますか?」2巻 法田恵 実業之日本社
9/29 「陰陽師」13巻 作:夢枕獏+画:岡野玲子 白泉社
9/29 「大奥」1巻 よしながふみ 白泉社
9/29 「氏賀Y太作品集(仮)」 氏賀Y太 三和出版
9/30 「無頼侍」1巻 鈴木マサカズ エンターブレイン
9/30 「サルぽんち」 鈴木マサカズ エンターブレイン
9/30 「やさしいからだ」3巻 安永知澄 エンターブレイン
9/30 「SOIL」3巻 カネコアツシ エンターブレイン
9/30 「まほおつかいミミッチ」2巻 松田洋子 小学館
9/30 「カムイ伝全集 第一部」1〜2 白土三平 小学館
9/30 「ケロロ軍曹」11巻限定版アクションケロロパック(仮) 吉崎観音 角川書店
9/30 「フリージア」6巻 松本次郎 小学館
9/下 「おかえりピアニカ」 衿沢世衣子 イースト・プレス
9/下 「変態少年」 早見純 久保書店
9/下 「カズン」 いくえみ綾 祥伝社
9/下 「烈願記」 平田弘史 青林工藝舎
9/下 「僕の小規模な失敗」 福満しげゆき 青林工藝舎

【雑誌】ヤングキングアワーズ 10月号 少年画報社 B5平 [定期購読:7andyicon

 石田敦子「アニメがお仕事!」。ようやくニ太がお仕事復帰。迷走している間は見ていてツラかったが、晴れ晴れとした表情で復帰できて何より。湯田上くんには感謝しなくてはなりませんのう。それにしてもイチ乃はここに来てにわかにモテモテ。毎度いろんなドラマがあって面白いです。大石まさる「窓際のアリス」は、とある青年が川原で拾ってきた不思議な少女をめぐる6Pのショートストーリー。いつもと違った、エンピツ描きっぽいシャカシャカ描かれた感じの絵柄。新しいタッチを模索してたりするのかな? 宇河弘樹「朝霧の巫女」では昔のエピソードの場面で墨絵のような絵柄にチェンジ。なかなか面白いタッチで、パッと目が吸い寄せられた。

【雑誌】コミックバーズ 10月号 幻冬舎コミックス B5平 [定期購読:出版社

 玉置勉強「東京赤ずきん」。赤ずきんが記憶を取り戻して復活。めがねっ娘の殺し屋ヴィヴィとのやりとりがなんか見てて楽しい。こういうかわいい娘っ子っぽいところもあるのだなあとか思った。PEACH-PIT「Rozen Maiden」。雛苺の優しさが、ジュンの心にしみる回。ちまちましたローゼンメイデンたちも相変わらずかわいい。今回はどじっ子の金糸雀がええですな。

【雑誌】漫画サンデー 9/13 No.35 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:和気一作「女優」。舞台が終わって一息ついて、瞳と舞台演出家の秋葉がデート。瞳の奥に眠る情欲の炎がめらめらたぎって、もう辛抱たまらんという回。オヤジくさくはあっても、ちゃんと色っぽさとか出してるし読ませる。

【雑誌】フラワーズ 10月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 今号はミステリー・ホラー特集の別冊付録付き。本誌のほうでは、波津彬子「花々のゆううつ」がいいです。英国の香りをこれでもかと漂わせ、紳士淑女のちょっと不思議な物語を展開。この揺るぐことのないスタンスは見事だなあといつも思う。品の良い作画と、品の良いお話作り、さらにユーモアも利いててたいへん面白いです。あと奈知未佐子「シオラのそら豆」も暖かく、ちょっぴりほろっとさせるお話で良かった。

【雑誌】メロディ 10月号 白泉社 B5平

 高橋しん「トムソーヤ」第三章後編42Pが巻頭カラーで掲載。今までに比べると多少スッキリしていたが、それでもゴチャゴチャしてて読みやすいとはいえず。いちおうお話は一区切りついたようだが、何をやりたいのかいまいちよく分からないままだったなあ。沢乃湯ウキのショート読切「タンデムタンデム」は、自転車二人乗りカップルのかわいらしい恋愛物語。短いけれども、きれいな絵柄で良い雰囲気。魔夜峰央は「パタリロ西遊記!外伝」と「パタリロ!外伝」の2本立て。さすがにガチガチ鉄板で楽しく読める。あと今号には山田ユギが「おひっこし?」で再登場している。

【雑誌】エンジェル倶楽部 10月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

 白石明日香「乳首がチンコなんです」。もうタイトルどおりの内容の作品。貧父のお姉さんが流れ星に「胸が大きくなりますように」という願いをかけたところ、乳房だけでなく乳首まで……ってなネタ。なんか町野変丸みたいなネタだなあ。こういうのはまあ正直なところ好きです。実用に供するというわけじゃないけれども。


8/29(月)……蠱術筆記

OHP月極アンケート2005年8月分「食い物・飲み物マンガ2005」は締切近し。最近の中では比較的活発に投稿があったほうなんじゃないかと思います。まだ投票お済みでない方は、ラストの追い込みってことで、一つよろしくお願いします。

【雑誌】アックス VOL.46 青林工藝舎 A5平 [bk1][Amzn]

 今号はしりあがり寿の特集で「コイソモレ先生」が復活。また永島慎二の追悼記事が掲載。福満しげゆき「僕の小規模な失敗」は最終回。今回もページ数は短いながらも、コマが小さくて内容はごちゃっと濃い。福満しげゆきの漫画って、コマが小さくてもあんまり読みにくいという感じがしないんだよね。なんかそれがすごく似合ってる感じもする。お話のほうも、ぶつぶつ呟くような青春ストーリーとなっていて面白かった。満足。島田虎之助は新連載「トロイメライ」を開始。なんだかよく分からん出だしだけど、この人の場合は単行本まとめ読みで評価したほうがええでしょう。

 清水おさむ「JuKu」流星編。自叙伝的漫画ではあるが、その内容のゴテゴテの濃さ、ぎっちり暑苦しく狂おしい展開などがビシビシきて、得体の知れない迫力にあふれている。凄いなあ。藤枝奈已絵「変わってるから困ってる」は5話め。同僚から盗みを働いていたことがバレてイジメられた主人公の佐々さんは、その先頭に立っていた人を激しく逆恨み。なんとか復讐しようと考えるけど、お金で復讐代行を文字通り買って出た水野君の突っ走った行動に困惑。あっさりした絵柄なんだけどおかしなキャラが満載でいつも面白い。青林工藝舎はこれまでレギュラー陣の単行本はわりとちゃんと出してくれてるので、この作品についても期待して良いかな。ヤンマガの別冊とかに載っていたころから注目していた作家さんなので、ぜひお願いしたいところ。

【雑誌】ヤングマガジン 9/12 No.39 講談社 B5中

 蓮古田二郎「しあわせ団地」。今回は二人が夏祭りに出かけるも、いつものごとくガッカリ感は募るばかり。途中、二人の学生時代に関係あったキャラも出てくるも、トキメくというほどには至らず。とことんショボい二人の様子がやはり面白い。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 9/12 No.39 小学館 B5中

 柏木ハルコの新連載「QUOJUZ(コジューツ)」が開始。男運に恵まれず、男飢餓的状態になっていた3姉妹の家に、ある日輝くばかりのイケメンがやってくる。ときめく3人だったが実は彼は3人の腹違いの弟であり、ってな感じでお話は始まる。最近エロのほうではすっかり定着した感のある姉ブームの波がついに一般誌まで……というわけでもないんだろうけど、まあ女の子わんさか状態になりそうで、楽しげではあります。今回は軽いノリの柏木ハルコか。なおタイトルの語源は「小姑」だそうです。なんだ、外国語かと思ったら日本語の音そのまんまじゃん。小田扉「団地ともお」。ひさびさに考えるカラスのエピソード。人間の文化をいろいろ誤解して解釈している様子が面白い。あと、やっぱ今回は犬。いつもは腹をなでられて嬉しそうにしているあの犬に、今度は子供ができたらしい。あのどんくさい表情がたまらなく愛らしい。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 9/12 No.39 集英社 B5平

 作:稲垣理一郎+画:村田雄介「アイシールド21」。ワイルドガンマンズ戦は意外な結末に。でもなんかこの展開は「そんなんありなのか〜?」とも思った。久保帯人「BLEACH」では井上さんが活躍。今回はすごくヒロインっぽい。ルキアのいない間に攻めまくってほしいところではあります。大亜門「太臓もて王サーガ」はコンスタントに下らない。よく毎回ジャンプネタでいろいろギャグが出てくるものだと感心する。坂本裕次郎「タカヤ−閃武学園激闘伝−」は、やっぱ武闘会が始まっちゃうのか……。ジャンプだねえ、とか思ったけど、そういえば最近意外とそういうジャンプパターンやる漫画って少なくなってるような気もするな。

【雑誌】快楽天 10月号 ワニマガジン B5中

 MGジョー「隣のみなの先生」。こひなが純平の学校に転校、さらには同じクラスになってしまい、みなの先生がやきもちを焼くという内容。ハーレムラブコメ状態にさらに拍車がかかってなかなか楽しい。北河トウタ「イノセント」は、家が零落した後生きるために身体を売りながらもなお気高さを保ち続ける少女と、その弱みにつけこんだ担任教師の浅ましさを対照的に描写。後味は苦いお話だけど、お嬢さまの凜とした姿は印象的で読ませる作品。北河トウタの絵柄的は心持ちシャープさが増してきてるかな?

【雑誌】COMICパピポ 10月号 フランス書院 B5中

 D.P「Greatful days」。父親が事業を失敗して蒸発、貧乏生活を続けているお嬢さまの家に、婚約者のお坊ちゃんがなおも通いつめてアタックをかけてくるというお話。お嬢さまのツンデレっぷりがなかなかええ具合。シャープかつもちもち感のある絵柄も毎度うまい。なおいつものたぬき少女・ポコちゃんのシリーズはお休み。後藤晶「お嬢様とオレ」は2話め。エロいことに興味津々のお嬢さま・カナコちゃんの初々しい表情がかわいかった。

【雑誌】キャンドール 10/12 実業之日本社 B5中

 ちょっとベタなコンビニ系エロ漫画的な色を強めようとしている感があるかな? 今号から久寿川なるお「Dr.御園の桃色うろろじー」が開始。次号では前川★工房の新連載が開始、THE SEIJIもゲストで登場するとのこと。

 今号では、まず琴の若子「奥様DEナイト」で、ヒロインである幼妻・千代のお姉さんである万代が登場。千代と同様にちまちましててかわいい。男に免疫がないようで、いろいろと面白い展開がありそう。むつきつとむ「小あくま天使 桃色系」では水穂が克也を買い物につき合わせて攻勢をかける。いつもよりも女の子っぽくてなかなかええ感じです。あと克也の恋人である明日香がどう出るかも気になるところ。

【単行本】「よつばと!」4巻 あずまきよひこ メディアワークス B6 [bk1][Amzn]

 いつも楽しい。よつばは相変わらず天衣無縫、心の命ずるままに元気一杯、不思議かつ楽しい行動を繰り返している。まあその被害者(今回はとくに風香)はちょっとかわいそうではあるけれども、見ていて楽しいです。なんというか隙間にすっぽり収まるような気持ち良さのある、つるんとしたキャラ造形も見事。パラパラ眺めているだけでも楽しい気分になれる良作であると思います。

【単行本】「デビューマン」2巻 吉本蜂矢 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 なんとまあ7年ぶりの第2巻。1巻が出たころにオスマンのほうで文章を書いてたりしますが、オシャレな絵柄なのにギャグは下品、それを次から次へと繰り出してくる作風は、当時としては非常に新鮮だった。今改めて2巻を読んでみたがやっぱり下らなくて面白い。ただ実のところ、「あれ?昔はもっと面白く感じたような……」という気もした。まあ「デビューマン」の影響というわけではないかもしれないけど、ギャグだけで勝負というわけではないにしろ、オシャレた絵柄でギャグを作品内の一要素として盛り込む人は増えてきたので、7年の間に感覚が慣れちゃったというのはあるかもしれない。連載作品は、勢いのあるうちにガシガシつぎ込めるもんをつぎ込んで、その熱が冷めないうちに単行本出しちゃったほうがいいんだろうなあとか思ったりしました。旬は大事です。

【単行本】「おもらし姫」 ゴージャス宝田 松文館 A5 [Amzn]

 ゴージャス宝田はいいですなあ。個人的評価では、現在のロリ漫画でお気に入り作家を3人挙げろと言われたら、まず確実に入ってくるであろう作家さんの一人。この単行本については単発のロリエロな漫画が多く、出来としては「妹ゴコロ。」とかのほうがだいぶ良いけれども、この単行本の収録作品についても、コメディ、ラブコメ、ときに切ないええお話もありと充実していると思う。自分は巨乳派なんで、ロリ系でヌイたりすることはまあほとんどないんだけど、ゴージャス宝田の作る話は面白いし女の子もかわいく描けていると思う。パッと見て「あっ、ゴージャス宝田だ」と分かる絵柄を持っているのは強いし、濃厚な甘さや切なさをかもしだす演出力、それから熱さを持っているのも良いです。


8/27(土)8/28(日)……ティアーズ

▼忙しかったので2日まとめての更新。28日のコミティアは残念ながら行けなかった。コミティア行かなかったのはずいぶん久しぶり。

▼未読物
【雑誌】アックス VOL.46 青林工藝舎 A5平 [bk1][Amzn]
【雑誌】フラワーズ 10月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon
【雑誌】コーラス 10月号 集英社 B5平
【単行本】「カミヤドリ」4巻 三部けい 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「デビューマン」2巻 吉本蜂矢 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ももいろさんご」8巻 花見沢Q太郎 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「アニメがお仕事!」3巻 石田敦子 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ピピンとピント☆」3巻 大石まさる 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「よつばと!」4巻 あずまきよひこ メディアワークス B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「PEACH-PIT初期作品集 もものたね」 PEACH-PIT メディアワークス B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「コドモのコドモ」3巻 さそうあきら 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「かわいいや」 竹本泉 芳文社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「赤い蛇」 日野日出志 マガジン・ファイブ/星雲社 [bk1][Amzn]
▼29日売り
【雑誌】快楽天 10月号 ワニマガジン B5中
【雑誌】COMICパピポ 10月号 フランス書院 B5中
【単行本】「おもらし姫」 ゴージャス宝田 松文館 A5 [Amzn]
▼30日売り
【雑誌】エンジェル倶楽部 10月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

【雑誌】ヤングアニマル 9/9 No.17 白泉社 B5中

 文月晃「藍より青し」が最終回。各キャラクターのその後を楽しく描いて、きれいに締めくくり。「今どきこれやるか?」的なベタな許婚結婚ストーリーを力強く進めて、ラストまで描ききった点は評価したい。なんだかんだいって面白い作品に仕上がったと思う。まあ個人的には、ヒロインの葵よりはティナのほうが良かったなあとは思うんだけど、最初っから薫と葵がくっつくためのストーリーだったので致し方なし。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。今回も凄い。なんといってもタイトルが「クレイジーフォーミー」だ。これまでさんざんいろんな人を籠絡しておいて結論はそれ。いやー池田くん大物。正直ここまでぶっとんだ作品になろうとは、連載開始当初はまったく予想してなかったなあ。あと今号には、サッカー解説者・セルジオ越後の生涯を描く実録モノ、作:戸塚啓+画:郷間秀敏「セルジオ越後物語 −日本サッカーを育てた男−」の前編が掲載されている。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 9/9 No.18 小学館 B5中

 ロドリゲス井之介が、酒呑んで適当なことを描くというコンセプトの新連載「世界の中心でくだをまく[仮]」が掲載。「新連載希望作品」とあるけど、最終ページには「次号に続く(仮)」とか書いてあるので、まあ連載にはなるんでしょう。とりあえず本当にくだをまいてるだけの作品になりそうだが、そういうぐだぐださを面白く描ける人なんで、まあ大丈夫でしょう。

【雑誌】コミックバンチ 9/9 No.39 新潮社 B5中

 作:橋本以蔵+画:市川智茂の新連載「火災調査官ナナセ」がスタート。新米の火災調査官である女性がヒロインの消防アクション。彼女はかつて炎を操る凶悪な放火魔の命を救ったことがあり、その因縁がストーリーを動かす軸となっていく……みたいな感じ。ロドリゲス井之介「さらば!!独身寮」はそろそろお話も大詰めかな。デブ先輩の森脇と、寮の管理人さんがいい雰囲気になってきたが、管理人さんに見合いの話が持ち上がり……という展開。ここで一念発起して彼女をゲットできるのか。といった感じで次回。キャラに味があるし、ちゃんと面白いです。

【雑誌】コミックガム 10月号 ワニブックス B5平 [定期購読:7andyicon

 宗我部としのり「あまえないでよっ!!」。前回の登場したメガネっ娘さんはなかなか話にからんでこないなあ。少し逸剛が成長していいムードだが、メガネっ娘が引っ掻き回しそう。桑田乃梨子「豪放ライラック」は安定して面白い。お気楽なほのぼのムードながら、今回はラブコメチックなエキスもぽちりと垂らして楽しく読ませます。

【雑誌】電撃コミックガオ! 10月号 メディアワークス/角川書店 B5平

 PEACH-PIT「DearS」がドラマチックな展開で面白かった。引き離されそうになってみて初めて、武哉は自分のレンに対する想いを認め、遮二無二行動を起こす。クライマックスシーンのあたりとか、押し出しが強くて気持ち良く楽しく読めた。次号でいよいよ最終回とのこと。ああ、それにしてもねね子はいい娘さんだなあ。この作品に出てくる女の子たちの中では一番好き。あと今号から、作:橋本紡+画:B.たろう「半分の月がのぼる空」が開始。電撃文庫の人気小説の漫画化。原作は読んだことないけど、とりあえずB.たろうのかわいい絵柄は魅力。

【雑誌】月刊少年シリウス 10月号 講談社 B5平

 週刊少年サンデーで「暗号名はBF」を描いていた田中ほさなが連載を開始。「乱飛乱外(らっぴらんがい)」というタイトル。戦国時代、頭に角が生えているということで村八分にされていた少年と、主を探し求める女忍者が出会い、二人の旅が始まる……というストーリー。色気のある絵柄でサービスシーンをてんこ盛りにしつつ、ドタバタとしたコメディを展開しててけっこう楽しい。アクションもハッタリが利いてるしいいんじゃないでしょうか。シリウスの主力連載に育ってってくれるといいなと思います。

 能田達規の読切「時間救助隊タイマー3」は再登場。3分だけ戻れるタイムマシンと、常人の100倍でスピードで運動・思考できるようになるパワードスーツ、この二つを駆使して人助けをする少年・少女の活躍を描いていくというアクションもの。主人公の持つ能力は、便利なようなそうでないような。前提条件の限界点がうまく設定されているのはとても良いと思う。なんか女の子でもちょっとイイキャラが出てるし。安定感もある人だし、レギュラー化してほしい。こういう作家さんが一人いると、雑誌の安心感も増すと思うし。

【雑誌】阿ウン 10月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 師走の翁は「シャイ娘。」シリーズはちょっとお休み。読切で「女教師中善寺綾乃の陰鬱なこれから」前編が掲載。女生徒とラブラブレズカップルとなった女教師が、彼女のために黒魔術の使い手であるという男子生徒の力を借りて、股間にちんちんを生やそうとするが、そのためには彼に100回精液を注がれるという試練に耐えなくてはならないということが判明、という出だし。「シャイ娘。」シリーズと違ってエロは一対一だが、ちゃんとエッチなことはみっちりやってます。後編も面白いことになりそう。女教師・女生徒さんも問題なくかわいい。春籠漸「秘めゴト」。この人は久々の登場。少年少女が学校でエロごとに耽るというお話。最近はすっかりロリ路線に移っちゃったかな。エロシーンでは相変わらず輪姦ものをやってて、好きなんだなあと思います。独特の垢抜けない絵柄が、かえってねちっこいエロにつながっている。

【雑誌】コミックミニモン 10月号 東京三世社 A5中

 ほしのふうた「霧の童話」は5話め。とある廃村の学校に、二人閉じ込められた子役の少年少女がその中で性戯に耽る日々が続いていたが、今回はだいぶお話が動いてきた。これまで二人っきりだったところに、新しいキャラも登場。異様な状況のカラクリもちょっと明かされた。まあほしのふうた作品については明るい奴のほうが好きではありますが、これはこれで読ませはします。

【雑誌】COMIC夢雅 10月号 オークス B5平 [定期購読:Fujisan

 Cuvie「HABIT」。今回も安定して良いですね。内心、心憎からず想い合っていた二人がふとしたきっかけでくっつくというだけの、オーソドックスな学園ラブコメなんだけど、スッキリした絵とエロスを両立して手堅い出来映え。上乃龍也「天気模様」。クラスの中ではキモいといわれがちな少年が、タカビーな女の子に告白。一度はつっかえされるも、少年が意外にも極上のデカチンの持ち主で、あらあらまあまあという学園モノ。つやつやした絵柄が今回も魅力的。肉感的でエロも十分。

【単行本】「勤務中異状なし」 かすみ義幸 ぺんぎん書房 A5 [bk1][Amzn]

 表紙の女の子がかわいかったので試しに買ってみた。表題作は9歳の女の子が警察をやってて、なんか適当にやって逮捕して、かわいいからいっかーって感じのドタバタギャグ漫画。あとは初期作品を収録。絵はしっかりかわいくていいけど、ギャグのほうはまあ普通かな。幼女さんが「MADLAX」のパロディをやってるシーンはちょっと面白かったです。

【単行本】「JHS」 メラメラジェラシー 茜新社 A5 [Amzn]

 2冊目の単行本。なんだか最近のエロ漫画としてはずいぶん素朴に映るけど、意外とこういうのってなかったなという、スッキリした素直な絵柄でロリ漫画を描く人。女の子に垢抜けなさ、あどけなさが残ってて、ほのかに甘やかな雰囲気を醸し出しているのが良いです。ただ絵柄のわりに、けっこう鬼畜系なお話もあったりする点は今風か。エロ度もパッと見あっさりしているようでいて、意外とちゃんとやってるなという印象がある。


8/26(金)……イクセー1

▼うーん、ちょっと忙しいので手抜き更新にしときます。本当はあと何冊か読んではいたのですが、感想書いてるヒマがないので……。28日コミティアも行けるかどうか微妙になってきました。

▼ついに「とんがり帽子のメモル」のDVD-BOXが出る! んでもってAmazonで予約できるようになっていたので、さっそく予約しました。発売予定日は11月10日。買っても見る時間があるのか……とは思いますが、そういう問題ではないのです。

【雑誌】少年エース 10月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 天津冴の新連載「まるごと♥杏樹学園」がスタート。略称は「まる♥あん」。妖怪と人間が一緒に学ぶ女子校に、妖怪嫌いの少年が母親によって女装させられて放り込まれ、女の子の中に男が一人のドキドキライフが始まっていく……というお話。天津冴らしいハーレムラブコメが今回も展開されそう。まあ賑やかで楽しそうではあります。こういうのは嫌いではないです。あとひよひよ「TRIGRAM8」は今号で最終回。

 作:GAINAX+画:高橋脩「碇シンジ育成計画」。シンジたちが夏祭りへ。今回はひときわシンジとアスカがラブラブ。浴衣姿もお決まりのパターンながら良いですね。やっぱりアスカは良いですのう。作:FC01・FANDC.CO.JP+画:児玉樹「Canvas2」。久しぶりに北海道に里帰りした浩樹とエリスだが、時を同じくして浩樹の同僚であり同級生でもある霧も帰郷していて、母校でバッタリという展開。焼けぼっくいに火がつくか?という感じで、ラブコメ戦線は混迷模様。オーソドックスなラブコメとしてけっこう出来が良くていつも楽しんで読んでます。

【雑誌】ガンダムエース 10月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」。シャアが独走、ガルマを巻き込んで、士官学校生を指揮しての軍事作戦を開始。シャアに押されっぱなしでたじたじになっているガルマの様子が面白い。彼がシャアに詰め寄られているときのツーショットなんか、もうヤオイ的要素がもりもり。安彦良和も狙ってやってるんだろうなあ。このサービス精神の旺盛さ加減はさすがといえましょう。


8/25(木)……まごうことなく孫だった

▼未読物
【単行本】「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」10巻 安彦良和 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】アフタヌーン 10月号 講談社 B5平

 SABE登場! 新連載「世界の孫」。女子中学生でありながら、抜群の孫っぽさを醸し出す風貌の持ち主である女の子・甘栗甘水が、その孫パワーにて老人たちを次々籠絡。学園とかでのし上がっていくんだかどうなんだか……というギャグ漫画。コンセプトが妙で、かつ展開も下らなくて面白かった。アフタヌーンではトミイマサコ「マゴロボ」に続いての孫漫画だが(違うか)、その変化球っぷりはさすがSABE。アフタヌーンは初登場。せっかくの機会なので好き勝手暴れていってほしい。

 四季賞2005年夏のコンテストで谷口ジロー特別賞を受賞した、浜名海「ウェゲナーの巨人」は、作画クオリティが非情に高い作品。人物がだけでなく、機械や自然の描写が緻密。かつ見ていて爽快感のある気持ちの良い絵柄に仕上がっている。お話自体はロボットのパイロットの訓練をしている女の子を主人公した、ちょっとしたショートストーリーという感じ。機会があれば続きも読んでみたいところですが。同じく四季賞入賞作、ヤマシタトモコ「ねこぜの夜明け前」は、霊的なものが見えてしまう体質の男と、彼が少年だったころからずっとその側にいて友達としてつき合ってきた霊の友情を描いたお話。女性向けの絵柄に、ちょっと「寄生獣」っぽさをプラスしたような印象。けっこうしみじみしたお話になって読後感は良好だった。

 秋山はる「すずめすずなり」。中学生とつきあってるとか噂を立てられた橋本が、やけ酒かっくらって思いきった行動に。いろいろ波紋を呼びそうで次回も気になるところ。あと単行本告知ページの、多恵子ちゃんがすずめをぎゅっと抱き締めてるイラストがかわいくていいな。とよ田みのる「ラブロマ」。星野が足を骨折し、その世話をするため彼の家にやってきた根岸さん。そして二人はあらあらあら……。そろそろお話も終わりに近づいてきているのかなあという気もちょっとした。あとこのほかの連載陣では、平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」、木尾士目「げんしけん」、田中ユキ「神社のススメ」あたりが面白かったです。岩明均「ヒストリエ」は最近絵が荒れ気味。

【雑誌】月刊IKKI 10月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 作:綾辻行人+画:佐々木倫子「月館の殺人」が再開、第二部がスタート。第一部は殺人事件が起こっていながらのほほんとしたマイペースだが、第二部はだいぶシリアスになってきたかな。お話が動いててキャラ作りにも味があって面白い。ジョージ浅倉「平凡ポンチ」はラス前。またしてもアキ監督がすごい変わりっぷり。いつもながらにダイナミックで展開予測不可。最後まで突っ走ってほしいです。岩岡ヒサエ「花ボーロ」は今回で最終回。ちまちましたかわいらしさのある作品でありました。

【雑誌】ビッグコミック 9/10 No.17 小学館 B5中

 岡崎二郎「宇宙家族ノベヤマ」は4話めが掲載。宇宙旅行中の家族が、ついに異星人と初対面を果たすが……という展開。今回はホームドラマ部分よりも、人類と異文明をめぐるお話が中心。さいとう・たかを「ゴルゴ13」。なんかゴルゴが、コンピュータによる監視システムをごまかすためにトンデモ小細工をいろいろやってて笑った。このコンピュータ、高性能なんだかいい加減なんだか……。あとゴルゴのスーパーハッカーぶりやひげもじゃ変装顔もユニーク。

【雑誌】モーニング 9/8 No.39 講談社 B5中

 一色まこと「ピアノの森」。カイと誉子が久しぶりに再会。二人の想いがこみ上げて、なかなかいいムード。まあ今さらながらではありますが、誉子は良い娘さんに成長したなあとしみじみ。山田芳裕「へうげもの」。欲望がベースな二人ながら、信長と古田左介の思考ベクトルの違いがハッキリ現れていて面白かった。

【雑誌】ヤングサンデー 9/8 No.39 小学館 B5中

 原秀則版「電車男」が最終回。このさいだからカミングアウトしておきますと、自分はネットとか他メディアで「電車男」を読んだことなかったんですな。断片的には目にしてたんですが。まあそんなわけで通しで読んだのは漫画版が最初だったわけなんだけど、原秀則の漫画のうまさもあって、けっこう楽しめました。ほかの雑誌でやってる別バージョンのもそれぞれの味があって悪くないと思う。まあさすがに同じシーンを何回もやっているので、「もう電車男はいいよ……」という気持ちになりつつあるのも確かだけど。

【雑誌】ヤングジャンプ 9/8 No.39 集英社 B5中

 岡本倫「エルフェンリート」が最終回。一見萌え漫画系な絵柄に見えつつ、物語の要所要所で残虐シーンを多用、それがときに陰惨だったり間抜けに見えたりもするという独特の味で話題を呼んだ作品だったが、最後はしみじみした感じで決着。途中から掲載ぺースが変わって話が追いづらくなっていたし、賛否両論ある作品でもあるけれども、何はともあれ最後までたどりついてくれたのは良かった。岡本倫に関してはけっこう力技も使える人だし、ちゃんと普通にいいお話も描ける素材だと思う。苦手な人も多いかもしれないけど、個人的には次回作にも期待したいところです。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 9/8 No.39 秋田書店 B5平

 所十三がチャンピオン初登場。「パウンドフォーパウンド」というタイトルで、格闘モノの新連載を開始。PRIDE公認漫画だそうで高田も漫画内に登場している。水島新司「ドカベンスーパースターズ編」は、パ・リーグのプレーオフだが、むしろ各キャラの恋愛話のほうが中心。マドンナは試合そっちのけで殿馬にアプローチをかけまくる。なんかいつもとは違った感じのヘンな雲行きだな……。それはともかくマドンナは、同じリーグでいつも対戦してるんだから、わざわざプレーオフのときにそんなことしなくてもいいのに、とか思った。

 小沢としお「ナンバーMG5」。主人公がケンカで大暴れする話だが、主人公のおうちの犬がかわいいなあ。ひのき一志による漫画版「ガン×ソード」は今回で最終回。アニメ版は作画は良いものの内容はイマイチ感が強いが、漫画版はものすごくはっちゃけた内容で面白かった。最後もヴァンが「メシだ…金だメシだ金だメシだ金だ!」とか、気持ちいいくらいに欲望を押し出しまくりで絶叫してるし。単行本は10月8日に出るそうです。

【雑誌】LaLa 10月号 白泉社 B5平

 長期連載だった森生まさみ「おまけの小林クン」が最終回。笑顔の下に絶望や迷いを抱えて生きてきた小林クンが、ついに自分の帰るところを見つけて晴れやかにハッピー・エンド。爽やかなラストで良かったです。なかじ有紀「ZIG★ZAG」は今回もちゃんとラブコメ。予定調和であることの快感が満載です。

【単行本】「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」2巻 大高忍 スクウェアエニックス B6 [bk1][Amzn]

 面白いです。激強な格闘家の娘・もも子が押しかけ女房にやってきてから、ガリ勉少年・犬塚の周囲は激動。変人たちがいろいろ現れ、犬塚に迷惑をかけまくる。今回は犬塚ともも子の結婚を阻むためにやってきたが、結局は犬塚に惚れてしまう弱小極道一家の女の子、巳屋本いろは、それから犬塚のクラスメートの委員長女子の二人が活躍。とくにいろはがらみの話は面白い。間違った男女交際の知識に基づき、ロリロリファッションに身を包んで、犬塚のことを「お兄ちゃん」と呼んで迫っていく彼女はかなり萌え度が高め。グイグイ攻めてくる。ドタバタギャグ展開も面白し。これについては、いろはだけでなく、もも子、委員長もいい味を出している。個性的なキャラがどんどんお話を転がしてってくれるので、見てて飽きません。好調に推移してると思います。

【単行本】「ちゅ〜ぺっと 苺Days」 島本晴海。 富士美出版 A5 [Amzn]

 完結巻。初体験の相手でもあるソープ嬢のイチゴちゃんにハマり、一時は彼女のことしか見えなくなってしまった主人公・藤川だが、献身的に尽してくる後輩女子・ひいなちゃんとラブラブになり、イチゴちゃんとに別れを告げる。しかし藤川にフラれたイチゴちゃんは自暴自棄に。また同じクラスの女子・相澤さんと藤川の因縁も明らかになって……といった具合にお話は展開。

 桃姫で連載された作品で、エロ漫画ながらもとてもヒキが強く、毎回楽しみだった。前巻[Amzn]で濃密に描かれたひいなちゃん、イチゴちゃんとのラブラブエッチ模様はたいへん甘ったるかったが、2巻めであるこの巻は藤川も苦渋の選択をすることに。でもラストは晴れ晴れといちおうめでたしめでたしで終わった。甘みは濃厚、かつお話としても読ませる作品になっていて面白かった。なお、雑誌掲載時時と単行本時で、最終回はまったく別バージョンのお話となっている。雑誌掲載はハーレムエンドっぽくて、単行本時のほうはきちんと一人に決着。雑誌掲載時のほうが楽しげかなあという気もするけど、道義的には単行本エンドのほうがスッキリはするかな。


8/24(水)……拘束衣班

▼うーん、かばんがだんだんヤバい状況になってきた……。現在自分は、日々の漫画運搬用にTUMIというメーカーのstyle 2682[楽天]というバックパックを使用していて、購入時の経緯は2002年12月15日の日記に書いたとおり。これは防弾チョッキにも使われる素材を使っているそうで、たいへん丈夫、かつサイズもデカいかばんなんだけど、いつの間にか肩かけの右側のほうがずいぶんいたんできた。直接肩に当たる部分の布地がはげ、肩ひもの部分の繊維がほどけてきちゃっている。まだしばらくは使えそうだが、このかばんが壊れると痛い。これを導入するまでは、1年に1個くらいのペースでかばんをぶっ壊してきているので、2年半以上もっているのは優秀といえるんだけど。たしかこのメーカーは修理もやってるはずなんで出してみようかな……。

▼5月コミティアでの購入物件、いちおう全部読了。購入量はいつもより少なめだったかな。

2005年5月5日コミティア購入物件感想
【同人誌】「姉妹の揚羽鳥」 東夷あま <スタッフWHY>
【同人誌】「八咫烏」 東夷あま <スタッフWHY>
【同人誌】「御化怪加賀美」 東夷あま <スタッフWHY>
【同人誌】「七塚参り」 東夷あま <スタッフWHY>
【同人誌】「ハナヨメニンギョウ」 東夷あま <スタッフWHY>
【同人誌】「乙女恋式」 ein <空事象>
【同人誌】「クレイリー・オルの卵」 よみねむこ <よみねこ>
【同人誌】「フシギナモノ」 アニュウリズム <シカクイハコ>
【同人誌】「漫画一話」 大西あや <スタジオ四国>
【同人誌】「シャンダルワ県ニャフルル市オルジョロロコ町」 スズヒヒロユキ
【同人誌】「木造迷宮」三番 <アサミ・マート>
【同人誌】「ねこたこの手帖」 騎崎ばるたん/星逢ひろ
【同人誌】「少年の時間」 山崎浩 <ワンダーワンダー>
【同人誌】「ふるさと」1 山崎浩 <ワンダーワンダー>
【同人誌】「ふしぎふしぎ」 山崎浩 <ワンダーワンダー>
【同人誌】「未来の中心で愛を叫ぶ」 村山慶 <Night-Marchen>
【同人誌】「ショーダウン!」 はしもとしん <プロペラ>
【同人誌】「真っ白な画用紙に。」 幸せ1500 <しあわせまんじゅう>
【同人誌】「地獄先生エコだ!」 <地味頁>
【同人誌】「Japanese Farewell Song Vol.10」 ショーヘー <ロホホラ>
【同人誌】「のうないかれし」 三五千波 <シュトルムウントドランク書店出版部>

▼未読物
【単行本】「二十面相の娘」5巻 小原愼司 メディアファクトリー B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「トランスルーセント 彼女は半透明」2巻 岡本一広 メディアファクトリー B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「俺と悪魔のブルーズ」2巻 平本アキラ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「S60チルドレン」4巻 川畑聡一郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「はるか17」8巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「リトル・フォレスト」2巻 五十嵐大介 講談社 A5 [bk1][Amzn]

【雑誌】スーパージャンプ 9/14 No.18 集英社 B5中

 読切で押川雲太朗「最終保険屋タモツ生命」が掲載。無審査で入れる生命保険とかいいつつ、契約した人に軟禁してでも死なせないでおいて、保険金はビタ一文払わない保険屋さんのお話。人が死ぬのを保険屋が邪魔する、強引な手口が押川雲太朗チック。なお次号から、作:矢島正雄+画:若狭たけしの介護福祉士物語「どんまい!}が連載再開とのこと。なんでもドラマ化が決定したらしい。けっこう泣けるいい話だったので期待したい。

【雑誌】週刊少年サンデー 9/7 No.39 小学館 B5平

 満田拓也「MAJOR」。ついに清水がアメリカへと渡った! ということでアメリカ押しかけ女房編のスタートか。しかし海を渡っても相変わらず報われない娘さんですね。清水さんが指を咥えてこっちを見ている、扉ページイラストは「あざとい」とは思いつつも良かったです。井上和郎「あいこら」。今度はハチベエに突如交際を申し込む、強引なお嬢さまが出現。また一つ賑やかになりましたな。滑り出し好調で楽しく読めます。たぶんそのうち、四つのパーツをすべて兼ね備えた女の子とかも出てくるんでしょうなあ。井上和郎のことだから、女装少年にそれをやらしたりするかもしらんけど……。

【雑誌】週刊少年マガジン 9/7 No.39 講談社 B5平

 今号では、はっとりみつる「ウミショー」に出てくる、謎多き美少女・静岡さんの巨乳っぷりが良かった。あとどうでもいいことだが、作:安藤夕馬+画:朝基まさし「クニミツの政」の坂上竜馬は、プロ野球・現横浜ベイスターズの牛島監督に似ているような気がする。

【雑誌】校則違反(ヤングコミック10月号増刊) 少年画報社 B5平

 「蕾鳥学園」という架空の学校を舞台にしたエロ漫画を、複数の作家が描くというコンセプトの増刊。執筆陣は以下のとおり。わりとみんな軽いノリで楽しそうに描いてて、「とくにコレが」という作品こそないものの、そこそこ楽しんで読める。全体的にあんまり淫靡な感じはせず、開放的にやっちゃってる感じ。個人的なイチオシは北河トウタの図書委員女子モノの「私小説」、かがみふみをの放送部員さん話の「Your Voice」あたり。ゆきやなぎは今回はほとんど脱がないでH。制服を着たままのHが描きたかったんでしょうなあ。あと睦月のぞみ「フィジカルドロップアウト」のこなれた絵柄もわりと好き。こちらは保健室の女医がヒロイン。

 あと、克・亜樹「DADDY☆バージン」、はっとりみつる「スキトオル ナツ」、葉月京「Papa don't preach.」、あるまじろう「生徒会長!胸をハレ!!」と、読切4本を再録した別冊付録もついている。

【漫画執筆陣】陸乃家鴨、ゆきやなぎ、睦月のぞみ、堀博昭、水島空彦、北河トウタ、 幾夜大黒堂、吉川かば夫、かがみふみを、はらざきたくま


8/23(火)……脱衣はいつだ?

【雑誌】近代麻雀ゴールド 10月号 竹書房 B5中

 うは。なんか凄いことになってる……。なんかパラパラめくってたら、以下のようなことが書かれている告知ページがありました。

緊急新創刊!!!
雀鬼・桜井章一の全てが、
雀鬼流の真髄が、
この一冊に凝縮!!!
待て!!今秋!!!

 「新創刊」ってことは、つまり雀鬼流で雑誌1冊立てちゃうってことだよね。ただでさえゴールドが凄いことになってるというのにさらにやろうというのか! ……とか思ったんだけど、これってもしかして雀鬼関連のコンテンツを全部その新雑誌にまとめちゃって、ゴールドは別のことやるってことなのかな? もちろん単純に雀鬼雑誌が2冊になるという可能性もありますが。何はともあれ新創刊雑誌が、どんな新しい世界を見せてくれるのか、たいへん恐ろしくもあり楽しみでもあり。そして雀鬼漫画は今回も濃厚。「牌の音」「鬼ごっこ」といった作品が、脳天をぐらぐら揺さぶってくれます。あと漫画じゃないけど、巻頭のカラーページに載ってるリレー連載「雀鬼への手紙」も凄い。今回は桜井章一の息子さんが、父宛ての手紙を書いている。そして各所にちりばめられた雀鬼サマの海水浴ショットの数々。もっ、最高!!

 柳沢きみお「大雀民」は2回め。山田くんまったく成長せず。そして山形先生も相変わらず。あと今号には、石山東吉「トキちゃんの麻雀放狼記」がゲストで掲載。竹書房の麻雀大会に、トキちゃんこと石山東吉が参加したときのレポート漫画。石山東吉とあかほりさとるが同卓という組み合わせは何気に味があるな……。また「浅倉家騒動記」の枡田道也も、読切で「脱伊麻雀」という作品を描いている。むちゃくちゃなこじつけっぷりがユニークな作品。

【雑誌】イブニング 9/13 No.18 講談社 B5中

 寺沢大介「ミスター味っ子II」。今回の仕掛けはスゴイなあ。究極のハンバーグを作るため、味っ子Jr.である陽太の考えたこととは……。これまでの「ミスター味っ子II」の中では一番面白いネタだったかも。あとはもっと派手なリアクションする人が欲しいところか。

【雑誌】ヤングチャンピオン 9/13 No.18 秋田書店 B5中

 葉月京「恋愛ジャンキー」。エイタローとミホがついに再会したということで引っ張る展開。まあじっくり決着つけてほしいと思います。あと次号からは「サトラレ」の佐藤マコトが連載開始。「RODAN」という作品で、原作は谷津弘幸。美容整形のお話らしい。

【雑誌】漫画サンデー 9/6 No.34 実業之日本社 B5中

 今号は、楽しみにしている「艶恋師」と「女優」がお休みなのでちと物足りないか。企画・作:西ゆうじの「日本一短い母への手紙」が月イチ連載化。これまでは毎回作画者を変えてきたこのシリーズだが、今回は古谷三敏が担当。今後も作画の人は変えていくのかな?

【単行本】「連続恋愛劇場」 雁須磨子 松文館 A5 [bk1][Amzn]

 珍しく雁須磨子単行本ラッシュ。この単行本は、「誰にも言えないナントカカントカ」(「ナントカカントカ」の部分には「究極のH」とか「危険な恋」とかいった言葉が入る)を中心に発表された、ちょっぴりエロありの恋愛漫画を集めたもの。ヒロインの女の子たちは、皆ちょっと独特の感性の持ち主。男女を問わず美しい顔の人が好きなんだけどそういう人とつき合いたいとは思っていない女の子とか、彼が嫉妬したりしてイラつく姿にゾクゾクしているような風情のコとか。あくまでマイペースで、それが天然で少し風変わりなのが見てて面白い。あと絵柄に艶があるのもええです。そういえば「みずうみ」は、この前出たアンソロジー本「ほんえろ」に載ってたけど、初出は2002年(「誰にも言えない(秘)禁断の恋」)だったんですね。


8/22(月)……唐紅と

▼未読物
【単行本】「連続恋愛劇場」 雁須磨子 松文館 A5 [bk1][Amzn]

【雑誌】コミックハイ! 9月号 VOL.5 双葉社 B5平

 かがみふみを「ちまちま」が安定して良いです。今回は身長差カップル、黒川くんと千村さんが水族館で初デート。手を握るだけで真っ赤になっている二人の様子がとてもかわいく微笑ましい。タイトルどおりのちまちました絵柄もいい。私屋カヲル「こどものじかん」。小学校3年生の女の子・りんちゃんが、担任の青木先生にさらなる好き好き攻勢をかける。「こんなふうにいわれたら困っちゃうよなあ」という感じの、甘ったるさともどかしさが良い具合です。

 紺條夏生「妄想少女オタク系」は、オタク女子がヒロインのラブコメ。彼女に片想いしている男子と、それにおかまいなしのヒロインの、気持ちのすれちがいっぷりがなかなか楽しい。山名沢湖「委員長お手をどうぞ」。今回は微妙な立ち位置にある3人の委員長が登場して、それぞれの委員会の良いところ悪いところを語り合うといった感じのスペシャル版的構成。ラブありギャグありで盛りだくさん。それぞれ、自分ではあんまりやりたくないような委員会だけど、そんな中でもトキメキを見つけていってるのが面白い。

【雑誌】ヤングキング 9/19 No.18 少年画報社 B5中

 創刊18周年と、吉田聡「荒くれKNIGHT」連載10周年記念号。佐野タカシ「イケてる2人」と「イケてる刑事」の2本立て。相変わらずの精力的な仕事ぶり。「イケてる刑事」は、これまでの主人公だった近藤の後釜として配属されたなよっちいおにいちゃんが、愛浜署のおねえちゃんたちによって女装させられて活躍というお話。いつもながらサービスシーンがきっちりてんこ盛り。ISUTOSHI「愛気」。珍しく國俊がバキバキ闘ってる。独特のしれっとしたスタンスで格闘モノをやっててけっこう好き。あと今号掲載の単行本告知によると、9月12日発売予定の一色時彦「モーティヴ −原動機− リフュールド」の2巻は、大幅に加筆・修正が施され、雑誌掲載時には描かれなかったミチタカたちのその後のストーリーも描かれるとか。

【雑誌】ヤングマガジン 9/5 No.38 講談社 B5中

 基本的にいつもどおりという感じ。今号についていえば「すごく面白い!」という感じで盛り上がってる作品はとくにないかな。トピックとしては、たーし「アーサーGARAGE」が巻頭カラーで復活。8週連続で掲載とのこと。そういえば新井英樹「シュガー」はヤングマガジンに移るという話だったけどどうなっちゃったんだろ?

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 9/5 No.38 小学館 B5中

 ヒラマツ・ミノル「アグネス仮面」の新シリーズが開始。このシリーズでは、大和プロレス社長・ジャイアント安藤の息子であり、頭は足りないが怪物っぽい雰囲気の和清が大暴れ。なんか顔は、ドナルドを巨大化させて、「犬神家の一族」の助清の仮面をかぶせたって感じ(助清マスクについてはうろ覚えなのでハズしてるかもしんないけど)。とりあえずパワフルなキャラであることは確かなので、アグネスらとの激突が楽しみ。花沢健吾「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は2回目。主人公になついている感じの、会社の後輩女子、植村ちはるさんがかわいかった。いい表情描きますね、この人は。

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。ぬぬう、士郎と雄山の奴め、馴れ合いおって……というのはまあいいとして、今回出てきたマグロはたいへん美味しそうです。ただあまりにも普段自分が口にしているものと違いすぎて、味がまったく想像できん。食ってみたいなあ。小田扉「団地ともお」。子供らに真のそうめんを食わそうと、間さんが尽力。いつもながら一人でいろんなことを考えている様子が面白いおじさんだ。みもふたもないオチも楽しい。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 9/5 No.38 集英社 B5平

 坂本裕次郎「タカヤ −閃武学園激闘伝−」はなんか巻中カラー率が高いような。今回で13回めだけど、短い期間で絵もうまくなってきているような気はする。自分の場合、あまり洗練すぎるとかえって流しちゃいがちになるので、少し隙があるままでいてくれたほうがいいけど。大・亜門「太臓もて王サーガ」は今回も面白かった。王子のおつきの人の性格悪さがイイ味を出している。パロディネタが目立つけど、それだけでなく、ドタバタ感を力づくで出している点も評価したい。ヒネリのきいた小ネタもいいけど、それだけじゃ飽きるし。

 読切、大竹利明「スマッシングショーネン!」は、変化球なバドミントン漫画。もこもこした頭が鳥の巣に最適ということで常に鳥に頭を狙われ続け、鳥が大嫌いになった少年が主人公。彼が、その鳥撃退能力から適性ありと見込まれ、バドミントン部にスカウトされる……という内容。そもそも主人公の設定がヘンだし、それをバドミントンにつなげてしまう先輩女子もヘン。こういう下らなさはわりと好き。

【雑誌】ドルフィン 10月号 司書房 B5中 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 ドルフィンはここしばらくいまいち低空飛行といった感じ。そんな中で楽しみなのは、くどうひさしの続き物「夏のゆらめき」あたり。今回は2回めで、すでに姉と関係を持っている兄に対して、妹が想いを募らせていく……という展開。幼なじみの少年から告白されたが、それでも兄に対する想いを断ち切れないでいる妹の様子が切なくて良いです。

【雑誌】美少女的快活力 Vol.5 光彩書房 A5中

 犬「赤ずきんは狼が好き」がエッチで良かった。彼女と二人で海に行った男が、彼女があんまりにも露出度の高い水着を着ていたので、ほかの男に見られるとヤキモチを妬き、それを彼女に肉欲としてぶつけるのでした……という内容。とくに冒頭のカラー4Pは、真っ赤に膨れたちんちんと彼女の巨乳のむっちり感、舌使いのいやらしさとかがあって実用度が高かった。ゼロの者「旧・忘れな2」。妹が結婚しても関係を断ち切れなかった、兄妹の少年少女時代に遡ったお話。続きモノでじっくりやってて、これはなかなかいいです。まだ初々しかったころの妹っぽさと、人妻になってからの熟した肢体、どっちも楽しめるし、両方を比べたうえでの感慨みたいなものもある。

 Cuvie「FINE VIEW」は、一度は別れた元カップルが再会し、焼けぼっくいに火がつくという内容。安定感があって今回も良い。スッキリした絵柄だけど、ちゃんとエロいし。上乃龍也「よそはよそうちはうち」は、ラブラブ兄妹エッチもの。必死になって兄を求める妹が肉感的でエロいです。つやつやした身体の描き方も魅力的。つつみあかり「となりで眠らせて」はいつもながらの姉モノ。8Pと短いながら姉成分はふんだんでぬかりなし。


8/21(日)……あきれた子供靴

▼8月コミティアが来週に迫ってきたので、ようやく前回コミティアで買った同人誌を読み始め。とりあえず今日は判型の小さいものを中心に3分の1くらい読了。感想はいつものごとく別ファイルで。なお過去のコミティア購入本の感想ファイルについては、過去ログ倉庫のほうにリンクをまとめてあります。

2005年5月5日コミティア購入物件感想
【同人誌】「27年後の未来少年コナン」 あびゅうきょ
【同人誌】「声の温度」5 おざわゆき
【同人誌】「あきれたフレンズ」 青木俊直 <ゆるゆるブックス>
【同人誌】「ハッピーアイスクリーム」4 果竜 <竜の子太郎>
【同人誌】「おひめさま」 果竜 <竜の子太郎>
【同人誌】タイトル不明 堀池さだひろ <TADON MARIMO LTD>
【同人誌】「イノリの花」 祐樹ひろ <PUPEEYU’93>
【同人誌】「そらいろの魔法」 かやな <青の森>
【同人誌】「花火の日」前後編 しょうじひでまさ <applechard>
【同人誌】「コアコアココア」 ハラダソレカラ <プルシャン・プー>
【同人誌】「うたうたう」 ハラダソレカラ <プルシャン・プー>
【同人誌】「月の下カレー」 ハラダソレカラ <プルシャン・プー>


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