2005年9月下旬


9/30(金)……スピーグ・ラーク

▼30日日記に漫画感想を追加しました〜。

▼29日日記で書き忘れてた。アニメ「スピードグラファー[Amzn]最終回。純粋な作品としての出来自体はヘボいのだが、結果的になんかすごく楽しんで見てしまった作品。「大人の童話」とかいってアダルトなムードで展開しようとしていたわりに、作画クオリティや演出が見合ってなくて、そのミスマッチぶりが妙ちきりんな雰囲気を醸し出していた。基本的に敵方の送り込んで来る超絶怪人と、カメラのシャッターを切ると被写体を爆発させられる能力を得た主人公・雑賀が戦うという展開が繰り返されていくのだが、出てくる敵役が揃いも揃ってヘンなのばっかり。仰々しく登場したと思ったら、主人公・雑賀のカメラのシャッターを切ると爆発が起きる能力で一瞬で死んじゃったり、ヘタレなのが多かったのも笑えた。車が出てくるシーンとかは常に作画がペナペナだったり、出来はダメだが、愛すべきB級駄作という雰囲気を湛えていた。

 あとサブタイトルのセンスも抜群。「ダイヤモンド夫人」の後が「さよなら、ダイヤモンド夫人」で、「エマニエル夫人」が元ネタだったり、「猟奇ドリル」「濡れ女地獄」「グッド・バイブレーション」など、どういうセンスしてるんだかっていう珍タイトルが続出。総集編のタイトルが「中期決算報告」で、それまでの物語を振り返りながら、使った費用とかの一覧を出していく構成になってたのも笑えた。そして途中がものすごくぶっちらばっていたにも関わらず、最後の3話あたりでお話をググッと盛り上げ、なんとなくいい話っぽくしちゃったのにも驚愕。とにかくツッコミどころが満載の、味のある不思議な作品でした。あえてDVDとかで見てみる必要はないと思うけど、CSとかで再放送してたらだらだら見てみるのもよろしいのではないかと。

OHP月極アンケートのテーマを入れ替えます。10月のテーマは読書の秋ということで「本・出版に関する漫画」で行きます。前々から「まんが家まんが」というテーマへの要望は強かったんですが、作品数がそんなに多いわけじゃないのと、上位にくる作品がなんか決まりきっていそうで面白くないかなーという感じがしたんで、ペンディングしてました。そこでちょっとテーマの適用範囲を広げてみようかと考えたのがこのアンケート。漫画家や小説家、同人作家など、実際に作品を描くクリエイターについての漫画のほか、編集、書店などもひっくるめて、「本や出版に携わる人たちについて描いた作品」というくくりでやってみます。読者視点のものや、あるかどうかは分からないですが取次・印刷をやってる人の話とかでもオッケーです。そんなわけで10月もよろしくお願いします。

▼「ゲームマンガ」は締切。1位はまあこのテーマなら順当でしょう、「ゲームセンターあらし」でした。「ゲーム」ということで広くくくっちゃったせいか、麻雀などギャンブル系の作品にはかえって入れにくかったかな……。レギュレーションの設定はやはり難しいです。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 11月号 少年画報社 B5平 [定期購読:7andyicon

 石田敦子「アニメがお仕事!」。急に原画の仕事をやらされることになって、イチ乃はプレッシャーに押しつぶされそうになる。でもそんなとき、ニ太の助けもあってアニメーターになった初心に立ち返り、また前に向かう力を得るのだった……ってな感じ。青春してていいですねえ。青臭くて良いです。あとニ太がちゃんと復活できていろいろ良かったなあという感じ。平野耕太「ヘルシング」。ページ数は短いけど、禍々しく変身を遂げたアンデルセン神父とアーカードの対決はカッコイイです。

【雑誌】コミックバーズ 11月号 幻冬舎コミックス B5平 [定期購読:出版社

 「ローゼンメイデントロイメント」が放送直前ということで、当然のごとくPEACH-PIT「ローゼンメイデン」が巻頭カラー。水銀灯も良いけど、金糸雀もちまちましてて見てて楽しい。玉置勉強「東京赤ずきん」。復活してお上品になったかと思った赤ずきんだが、淫乱な性質は変わらないようで……。物腰が柔らかい分、さらに悪質になった感じも。あびゅうきょ「未来世紀絶望」。1970年大阪万博のころに夢見た未来と現在の違いに影男絶望。「死・絶望博」というネーミングが素晴らしい。行きたくねえ〜。まあそれはともかく、相変わらず背景が重厚で、コンパニオン少女たちは美しいです。情容赦はないけれど。いつもながらの自虐的絶望ネタのオンパレードも毒気のあるブラックユーモアになってて面白い。なおあびゅうきょの新刊単行本「絶望期の終わり」は10月24日発売予定とのこと。

【雑誌】コミックバンチ 10/14 No.44 新潮社 B5中

 作:北芝健+画:渡辺保裕「内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎」は、丈太郎vs.今津博堂の最終決戦。なんか結局、剣を振り回す今津と丈太郎の肉弾ガチンコ勝負になってるのが笑える。あと原哲夫「蒼天の拳」は、悪のドン的存在と麻雀やってる部下が面白い。条件反射で「ロン」とかいってしまった後、「ロ…ロロ……ロ…………」とか口走った挙げ句、「ロバだな〜」「いや〜それ程でも〜」とかいってごまかそうとするシーンで爆笑してしまった。

【雑誌】コミック三国志マガジン Vol.5 メディアファクトリー B5平

 以前バンチで「満腹ボクサー徳川。」を描いていた日高健男が登場。「張飛翼徳世にはばかる」は、張飛が世に出る前、故郷で暮らしていたころのお話。いかにも張飛らしい豪放磊落で粗暴な感じが出てて良かったと思う。この人、最近はコミック戦国マガジンでも「満腹大名徳川。」って作品を描いているのですな。実力はある人なんで、ふさわしいポジションを見つけられると良いのですが。佐々木泉の魯粛漫画「遊仙洞」はいつもながら良い雰囲気。上品な作画ときれいにまとまったお話が好印象。この人も良作を描ける人なので、もっとちょくちょく見たいところ。

【雑誌】ポプリクラブ 11月号 晋遊舎 B5中

 へかとん「ガールズスタンピート」は、彼氏といつも喧嘩ばっかりしている女の子が主人公。いつもながらめがねっ娘がかわいうございますのう。つるんとした絵柄も見てて気持ち良くていい。巻頭カラー、ヤスイリオスケ「エロマンガみたいな恋しよう」は、エロ漫画家と、その手伝いをしている幼なじみな女の子のエロ話。普段はキツいこともいうけど、なんだかんだいって彼氏にベタボレな幼なじみっ娘がかわいい。つやつやした肌の質感もいい感じ。井ノ本リカ子「ごほうび」、BENNY'S「屋上デート」はどちらもやわらか系の安定株。きっちりエロもやってるし華やかでもあるし、本当に良いです。この人たちの作品は長年見ているけど、年々好きになっていくなあ。

【雑誌】エンジェル倶楽部 11月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

 二度目の登場となるHG茶川「TANDEM」。この人はなかなかスゴイなあ。これだけの超巨乳を描く人は久しぶりという感じ。巨乳というか、魔乳というか奇乳というか。まっすぐ伸ばすと膝のあたりまできそうなミサイル巨乳は、乳首だけでも並のちんこ並の太さ。乳輪だけでも頭と同じくらいのサイズ。これでヌクかはともかくとして、まあ一見の価値はありかと思います。奴隷ジャッキー「へたれ魔女っ娘クウちゃんく〜♥。(>_<)。」は最終回。奴隷ジャッキーらしいぶっとんだ作品でした。エンジェル倶楽部を作っているのが本当の天使だという発想が面白い。もともと読者コーナーのマスコットキャラだったクウちゃんだが、次号からは読者コーナもリニューアルされる模様。

【単行本】「艶恋師」1巻 作:倉科遼+画:みね武 実業之日本社 B6 [bk1][Amzn]

 ついに出ました。一部で話題もちきり、週刊漫画サンデー(少年じゃないほうね)でやってる究極の竿師漫画。主人公の菊之介は、神楽坂の町で芸事の師匠をやりつつ、性戯で女を救う「竿師」を裏稼業を営んでいる男。その彼が心に病を抱えた女たちを抱いて救っていくというお話なのだが、これがなんかすごく妙なノリで面白いのだ。

 まず菊之介は、純白の着流しを着用、髪を後ろで結んだ時代劇にでも出てきそうなナリ。言葉遣いも「いずれにしても私はあなたと愛を交わしたいのだが如何かな?」などと、やけに時代がかった持って回った口調で会話する。そんなステキングなあんちゃんが、ヤクザにからまれたらアチョーと飛び蹴りなんぞを喰らわせたりして大活躍した挙げ句、女たちとフトンイン。そしていちいち「日本四十八手名”せきれい本手”参る!!」などと必殺技よろしく掛け声をかけたりしながら、四十八手を繰り出し、女たちを絶頂に導いていく。

 この一連の過程での掛け合いが、妙に古風というか脂ぎっているというか、とにかくおかしなノリで展開され、セックスシーンもなんか不思議なオーラにあふれている。とくに菊之介の最も得意とする手「きぬた」が炸裂するシーンはすごい。きぬたというのはこんな感じ(リンク先:エロ画像を含む)なんだけど、体位としてアクロバチックなのはもちろん、絵ヅラ的にも神々しさというかなんというか、たいへん奇妙なオーラを発してて圧倒される。あと一見ハードボイルド調に見える菊之介が浮かべるトホホ顔とかもC調な感じで、類まれなる脱力感あり。年輪を重ねた作家さんにしか描けない、熟し切った味わいのある作品。ヘンな漫画好きの人はぜひ。

【単行本】「Y式解体新書」 氏賀Y太 三和出版 A5 [Amzn]

 イエーイ、今回も内臓とか引きずりだしてぐっちょんずっちょんだぜ〜って感じの氏賀Y太の短編集。そういう内容なのでグロいの嫌いな人にはオススメしませんが、読んでみるとギャグっぽい話も多くて、けっこう楽しめる。

 個人的に面白いなあと思ったのは「カラシおじさん」。これは内臓引きずり出したり人体切り刻んだりするのではなく、カラシ大好きのホットドッグ屋のおじさんが、女子高生をからし攻めにするという内容。いきなりカラシでぐちょぐちょになったホットドッグを女子高生の顔に押しつけ、その後はカラシ風呂の中に彼女を沈めたり、カラシまみれセックスをしたりと、カラシづくしな内容。肌を切り裂く痛みとかじゃなくて、ヒリヒリ火傷するような痛みが伝わってくる怪作。カラシおじさんの外見も変態チックで笑える。あと「無職さん」もいいです。何が起きてもダラダラ受け入れてしまう、ダメ人間おねえさんの姿が見てて楽しい。この人の場合、残虐ってだけでなく、なんか独特のギャグセンス、物語構成力がありますね。別に自分はグロ好きってわけではないんだけど、この人の作品が楽しめるのは、ただ殺伐としてる「だけ」ではないところが大きいんでしょう。


9/29(木)……DearSに出会わず

▼秋アニメのチェック予定作品をリストアップ。今のところこんな感じです。今後ちょっと絞って、15本くらいにできればと。現状だと週20本超は、ちょっと手に余ることが身にしみて分かってきました。あと「ケロロ軍曹」は未視聴分が20話分くらいたまってしまったので残念ながら視聴中断。原作知ってる安定株って、つい後回しにしちゃいがちです。

月-------------------------------------------
1003 月24:45 「Canvas2〜虹色のスケッチ〜」 TVK
継続 月25:30 「ガン×ソード」 TV東京
1003 月26:15 「To Heart2」 TVK
火-------------------------------------------
1011 火19:30 「BLEACH[Amzn] TV東京
1004 火24:50 「闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才」 日本テレビ
1004 火25:00 「CLUSTER EDGE」 TV東京
水-------------------------------------------
継続 水18:00 「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説[Amzn] TV東京
1005 水24:45 「灼眼のシャナ」 TVK
1005 水25:30 「ARIA The ANIMATION」 TV東京
木-------------------------------------------
0707 木24:30 「SHUFFLE![Amzn] WOWOW
1013 木25:15 「ノエイン もう一人の君へ」 TVK
1006 木25:30 「舞-乙HiME」 テレビ東京
1020 木25:55 「ローゼンメイデン トロイメント」 TBS
土-------------------------------------------
継続 土08:05 「絶対少年[Amzn] BS2
継続 土10:00 「ふしぎ星の☆ふたご姫[Amzn] TV東京
1008 土18:00 「BLOOD+」 TBS
1008 土25:00 「ラムネ」 TVK
1008 土26:50 「銀盤カレイドスコープ テレビ東京
1022 土27:40 「蟲師」 フジ
日-------------------------------------------
継続 日07:00 「交響詩篇エウレカセブン[Amzn] TBS
1002 日25:30 「はっぴぃセブン 〜ざ・テレビまんが〜」 TVK

【雑誌】電撃コミックガオ! 11月号 メディアワークス/角川書店 B5平

 PEACH-PIT「DearS」が最終回。前回のクライマックスの後、最後の締めくくりをきれいに決めた。それまで煮え切らない部分もあった武哉が、吹っ切れて一発カマしてくれて、楽しく清々しい最終回だった。キャラクターそれぞれに可愛げがあるし、良い作品だったと思います。個人的に好きなキャラはねね子とミゥ。やはり片想いキャラはいいです。

【雑誌】モーニング 10/13 No.44 講談社 B5中

 モーニングと週刊少年チャンピオンで水島新司特別企画の予告が。もうラジオなどで既出情報だったらしいですが、「ドカベンスーパースターズ」の山田チームであるスーパースターズと、「新野球狂の詩」の札幌メッツが日本シリーズで激突。それをチャンピオンとモーニングで、それぞれのチームの側から、描いていくという8週連続2誌同時連載。水島先生は相変わらずぶっ飛る。ただ、企画の是非はともかくとして、あの年齢で週2回連載をやっちゃう精力は文句なしに凄いと思います。

【雑誌】ヤングサンデー 10/13 No.44 小学館 B5中

 土田世紀の読切「同じ月をミッチェル」が掲載。何もない荒れ地で、仮設トイレみたいな牢にずっと閉じ込められるという刑を受けている男が主人公のショートギャグ。食事が毎日できたての餅というあたりがちょっと下らなくていい。土田世紀は11月10日発売のNo.50で再登場予定とのこと。山田玲司「絶望に効くクスリ」。今回と次回で角川春樹を直撃。別に詳しく調べたりしたことはないけど、この人の生き様には興味あります。良い人選だと思う。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/13 No.44 集英社 B5中

 武富智「EVIL HEART」は最終回かー。ラストは梅と鶴がちょっとラブラブっぽいのは良かったが、家庭内暴力を振るう兄との決着まではたどりつけなかった。爽やかな作画はやはり魅力的なので、次回作はうまく行ってほしいもの。甲斐谷忍「LIAR GAME」。秋山が少数派ゲームの必勝法を考案。でも裏切者とか普通に出てきそうな感じではあります。次号から高橋陽一「キャプテン翼」の新連載が始まるらしい。期待に胸がふくらみんぐ。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/13 No.44 秋田書店 B5平

 水島新司「ドカベンスーパースターズ編」のことは、モーニングの項を参照。作:藤見泰高+画:カミムラ晋作「サイカチ」は、クワガタ相撲の会場となっている専門店の店長が、頭にクワガタの形の帽子(稼働部あり)をかぶっている変態さんで、ちょっと面白い。試合になるといきなり脱ぎ出すところもヤバい。

【雑誌】快楽天 11月号 ワニマガジン B5中

 最近はすっかりオシャレ系じゃなくなって、わりと普通のコンビニエロ雑誌になってきてますな。今号ではナイロン「満個室」がスッキリした絵柄で目を引いた。欲求不満で、男子トイレの個室にこもってオナニーに耽っている女の子の話。島本晴海。「はれ☆ゆき」は、岡島+晴&雪姉妹が三角関係にあることをそのまま受け入れて再スタートといった感じの回。読ますH系の作品で、今後どういうふうに展開していくかも楽しみなところ。

【雑誌】COMICパピポ 11月号 フランス書院 B5中

 D.P「SWAP×SWAP」。同じサッカー部の友達を骨折させてしまった代償に、お互いの彼女を一晩交換するというペナルティを課せられてしまった主人公が、自分の彼女が今何をされてるかを想像して悶えつつ、友達の彼女とやっちゃうというお話。寝取られ系な妄想部分がエロくて良いです。作画のほうもキレイでなおかつエッチだし。RIKIの4コマ漫画「ラブラブポンチ」は相変わらず馬鹿っぽくていい。4コマなのに、縦4段ぶちぬきをやったり、4コマという形式にとらわれないあたりがこの人らしい。

【雑誌】キャンドール 11/12 実業之日本社 B5中

 前川★工房の新連載「コスプレHキーバーうめちゃん」がスタート。とあるエロ漫画家の家に突然やってきた掃除屋のうめちゃんが、コスプレパワーを駆使してエッチのお手伝い〜ってな感じの軽いノリの作品。むつきつとむ「小あくま天使 桃色系」は三角関係模様がますます加速していってる感じ。そろそろ水穂が押してく頃合いか。

【単行本】「ぱりあんの園」 イマイヒヅル ワニブックス A5 [bk1][Amzn]

 とても楽しい百合漫画。超お嬢さま学校、聖巴里杏女子高等学院、通称ぱりあん女学院に通う一年生、芍薬ぼたんは、元バレリーナで現在は柔道部所属。彼女は現在、ボーイッシュで毅然としたルックスで人気のセンパイ、柔道部部長・槐鉄扇センパイに夢中。センパイを見かけるや否やスイッチが入り、ダッシュで駆け出し抱きつくわ胸を押しつけるわ寝技でからみつくわで、もうベタベタに甘えまくり。センパイはそんなぼたんに手を焼くが、柔道ムチャ強(全国7位)のぼたんに期待するところ大きく、彼女にやる気を出させるために中庭デートしたりキスしてみたりと、こちらもまたなんだかぺースに巻き込まれちゃっている。そんな二人+周辺の人々の生活を描いたドタバタ百合コメディ。

 で、まずはなんといってもイマイヒヅルの絵がいいです。描線のキレ味が良くて、たいへん美しいうえにかわいく愛くるしい。あとサービスシーンもたっぷり。ぼたんは身体はちっちゃいけどたいへんな巨乳で、それが走ったり柔道したり先輩に迫ったりするたびに、たゆんたゆんと盛大に揺れる。見ていてなんとも福々しい気持ちになってくる。あとセンパイがぼたんのアタックに対して顔を赤らめている様子なんかもいい感じだし、ぼたんに一目惚れしちゃったシスター女教師とか、ぼたんの妹とか、周囲のキャラもきれいなおなごばかりでとても華やか。甘くてかわいくて、そんでもって明るくちょっとバカっぽくもある、たいへん楽しい作品です。にゅーあきば.こむの連載でも図版入りで紹介させていただいたんで、どんな感じの絵かはそちらで確認していただくのもよろしいかと思います。


9/28(水)……あ、花粉

▼本日もアニメ最終回の話題から。

 「極上生徒会[Amzn]は、最後までとても楽しい作品だった。女の子ばかりの学園モノだったが、まったりほのぼの、リラックスして見ることができた。あと良かったのはギャグ。主人公りのとぬいぐるみのプッチャンのコンビの掛け合いが絶妙だったし、怪しい日本語の使い手・シンディ真鍋とかも良い味を出していた。個人的にはその3人のキャラがお気に入りだが、そのほかの極上生徒会の面々もそれぞれ個性的で、見てて飽きない作品だった。あと友情ストーリーとしても楽しく、心暖まるものがあった。作画自体は微妙な回もあったけど、野暮ったさを残したおっとりした絵柄はむしろ味になっていた感もある。最後まで見終えて「楽しかったなあ」という充実感が残った。

 「タイドライン・ブルー[Amzn]は、作画は良かったが、お話としては残念な出来。大災害後の破壊された地球と、その地球の新たな地図を作る宇宙船、そしてその架け橋となった少年たち……と道具立てはワクワクさせるものがあったが、お話としては伏線をほとんど回収できずに終わった。大災害自体も何が起きたんだかよく分からなかったし。しかも壮大なお話のわりに、ものすごくこじんまり作っちゃった感がある。世界の生き死にを少年少女と、新国連の女性指導者、一潜水艦の艦長だけで進めちゃうってのはどうも。主人公・キールと、その双子の兄・ティーンが最後に出した、戦争回避のための方策も、どうにも説得力がない。あとキールが主人公のわりに能無しなのも気になった。全編を通して掛け値なしに役立った場面がないし、コンピュータが使えるという特殊能力を生かすのかと思ったらそれも字を教えるのに使うだけ。せめてキャラの魅力で引っ張れれば良かったのだが。キャラ造形や作画は魅力的だっただけにもったいない。なおテレビ放映は12話までで、13話はDVDに収録されるらしい。なんだかなあ……。

▼未読物
【雑誌】フラワーズ 11月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon
【単行本】「ぱりあんの園」 イマイヒヅル ワニブックス A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「ふたりだけのうた」 きづきあきら ぺんぎん書房 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「バルバラ異界」4巻 萩尾望都 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「烈願記」 平田弘史 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「僕の小規模な失敗」 福満しげゆき 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]

【雑誌】週刊少年サンデー 10/12 No.44 小学館 B5平

 畑健二郎「ハヤテのごとく!」、井上和郎「あいこら」のラブコメ2作がいいですな。「あいこら」は、ハチベエに片想い中の巨乳めがねっ娘の弓雁をクローズアップ。今回は甘ったるさが良かったです。あと鈴木央「ブリザードアクセル」は、ペア編になってラブコメ度をググッと高めてきた感あり。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/12 No.44 講談社 B5平

 はっとりみつる「ウミショー」。お話のほうはとくに進展はないんだけど、女の子は相変わらずかわいい。今回はおっとり顔でありつつ、セクシーダイナマイトでエロス爆発な静岡センパイの入浴シーンに密着。よく分からないけど多幸感はあります。亜桜まる「090〜えこといっしょ〜」。ボクっ娘委員長の萌え度が増大中でよろしいんじゃないかと。

【雑誌】スーパージャンプ 10/12 No.20 集英社 B5中

 宮下あきら「暁!!男塾」は連載100回記念。扉絵は見開きで、「男」の字がデカデカと記された、赤褌一丁の男たちがズラーリと並んでいて迫力。なお「男印」赤褌の読者プレゼントもあるので、欲しい人は応募してみると良いでしょう。

【雑誌】ビッグコミックビジネス 10/26 小学館 B5平

 有能さがきらめく眩しいビジネスマンを描いた漫画がひしめく中、作:大西祥平+画:吉本浩二「勝ち組フリーター列伝」作品だけは眩しくなくてホッとする。吉本浩二がのっけからギックリ腰で入院し、治療費と無収入になる恐れに震えるあたりとか、悪いとは思うけど笑ってしまう。でもちゃんと連載とかやってる人だし、ここに描かれてるほど情けない状況ではないとは思うんだけどどうなんでしょーなー。

【雑誌】阿ウン 11月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 師走の翁「女教師中善寺綾乃の淫鬱なこれから」後編。レズカップルのお相手である女生徒のために、ちんちんを生やすことを決意した女教師・綾乃先生だが、それには魔法の使い手である男子生徒との100発セックスをクリアしないといけないということで、エロエロ生活を送ることに。今回も高密度でガシガシやりまくっててしっかりエロい。その間に綾乃先生にコスプレさせたり、さまざまなシチュを体験させたりと、しっかりサービス。エロエンターテインメントとして、毎度いい仕事してます。11月14日には初期原稿や単行本未収録作を含めた新刊「のせわすれ」も発売予定とのこと。

 真海「ダブルバインド」。怪盗とそれを追う女刑事のお話。女刑事さんはちょっぴりドジなめがねっ娘で、なかなかエロかわいい。最初は嫌がっていたけどだんだんノリノリになっていっちゃう様子もエッチ。この人の描く女体はむっちりしたエロッぽさが漂っててけっこう好きです。旭「魔法少女ミルキー☆ベル」。いつものことながら、でっかくてものすごーく柔らかそうな乳描写が素晴らしい。ふよふよしてて自由自在に形を変える様子が好ましい。わたんかづなり「侵略ハーレム」は、高嶺の花でお嬢さんがエッチになると意外と従順で初々しかったりする様子がちょっと萌えた。エロ度も十分。

【単行本】「霧の中の少女」 ほしのふうた 東京三世社 A5 [Amzn]

 たいへんかわいいロリ&ショタを描くほしのふうたの最新刊。この巻もほしのふうたの絵柄はとてもいい雰囲気で、少女たちが元気に跳ね回る姿に心が暖まる。とくに活発な女の子とその友達男子二人が、誰も人のいない入江の海で戯れる「ヒミツの入り江」は、水に濡れたパンツとか愛くるしくて良かった。周りの人のエロ妄想を受信してしまう少女の話、「こよりちゃんと妄想チャンネル」もかわいらしい。ただ単行本全体としては、現在コミックミニモンで連載中の「霧の童話」を4話までという、中途半端な状態で収録しちゃうという作りになっていてこれはとても残念。ほしのふうたの単行本を早く出したいと思ったのかもしれないけど、せっかくの続き物なんだから「霧の童話」は1冊で全部まとめて出してほしかった。


9/27(火)……元気うどん屋

▼アニメ最終回2本。 「MONSTER」と「かみちゅ!」。どっちも最終回ということでかなり気合い入ってた。

 「MONSTER[Amzn]は、この日記でも何度か触れていたとおり文句なしの出来。1年半という長丁場ながら、高いレベルでまったく乱れることのなかった作画、急ぐことなく着々とお話を進め、ときに激しく動かし、ときに静かに語る巧みなストーリー運び、効果的な演出など、一貫してハイクオリティを維持。力ある原作をしっかり受け止め、見事に映像化できていたと思う。深夜でしか放送しないのはもったいないほどの出来栄え。最終話も、病室を訪れてものいわぬ患者に語りかけるテンマが、ふと目を落とし再び目を上げたシーンなんかもうゾクゾクするものがあった。この1年半を通じて存分に楽しませてもらった。素直に拍手を送りたい傑作。

 「かみちゅ![Amzn]。のんびり癒し系の作品が多かった2005年夏アニメだが、その中でも作画に関してはトップレベル。「中学生の女の子が神様になる」というコンセプト以外のストーリー性はいくぶん弱かったものの、ゆったりとしていて可愛げもあるムード作りはなかなかのもの。ノスタルジックな味を生かしたお話作りも良かった。また美術の美しさは特筆に値する。最終回なんかは背景の海の水面がきらめく様子とかまで、さりげなく、そしてしっかり動かしいて、これでもかといわんばかりのハイクオリティ。風にはためく髪や衣服とか、細部までガンガン動かすし、ええもん見せてもらいました。ただこの作品、最初から16話作っててTV放映は12話、未放映分はDVDに収録という形だそうで、DVD買わなきゃ見られないお話が4話分もあるのは残念。楽しませてはもらったがDVDまで買うかというと……ちと悩むところです。

【雑誌】イブニング 10/11 No.20 講談社 B5中

 石川雅之「もやしもん」は今回もまったりした雰囲気で楽しい。お酒作りの過程はいろいろなノウハウがあって見てて面白いなーと思う。あと今号はいつもより2ページ少ないそうな。そんなのいわれなきゃ気づかないよ……。

【雑誌】ヤングチャンピオン 10/11 No.20 秋田書店 B5中

 葉月京「恋愛ジャンキー」。ミホとエイタローが正面から語り合い、これで三角関係はいちおう最終決着か。さわやかな結論になりそうで良かった。そろそろラストも近いか。

【雑誌】漫画サンデー 10/11 No.39 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」が絶好調。愛し合っているけど性の不一致が見られる夫婦の相談に乗った菊之介は、奥様が実は真性のMだったことを知る。そんなわけで夫の前でSMプレイを披露したりするんだけど、ビキニパンツ一丁で、顔にマスクをつけてムチを振るう菊之介先生の姿に爆笑。夫の人のほうの活躍ぶりもなかなかです。ラストで菊之介が浮かべるトホホ顔もグッド。この独特の脂ぎっていながらマイルドな味わい、たまらんです。

【雑誌】ヤングジャンプ増刊 シゴト魂 11/5 集英社 B5中

 最近は小学館もビッグコミックビジネスとか出してるけど、仕事系の漫画って流行ってるんすかね? この号には、本宮ひろ志と孫正義の対談とかも収録されている。

 漫画のほうでは、まず作:山本一席+画:ふなつ一輝「現金問屋 秋葉原ダイナマイト」が掲載。秋葉原を舞台に、中古パソコンを問屋や店舗間でぐるぐる回して利益を得る現金問屋のあんちゃんたちの活躍を描くという内容。中古についてはあんまり見ることがないのでよく分からないけど、こんなことやってんだなーとは思った。「エルフェンリート」の岡本倫の読切「Carrera」は、お笑い芸人をあきらめてサラリーマンになった若者が味わった挫折を苦々しく描いた作品。就職はしてみたものの、その道に希望が抱けず、主人公は鬱々とした日々を送る。なんか救いがなくダメダメ感たっぷりで味のある作品。あとこの号には、柳沢きみおの読切「妻をめとらば2005」が掲載されている。あの「妻をめとらば」の八一が38歳になって再登場。まあやってることは若いころとあんまり変わってません。

【雑誌】コミックガム 11月号 ワニブックス B5平 [定期購読:7andyicon

 宗我部としのり「あまえないでよっ!!」は、逸剛の幼なじみであるめがねっ娘尼さんが活躍。ドジッ娘だが持っている能力自体は大きい。乳は中くらい。これはこれでラブコメ方面でもいろいろあるかもって感じで楽しくなりそう。

【雑誌】COMIC夢雅 11月号 オークス B5平 [定期購読:Fujisan

 RaTe「Seeing(or Sexing) is believing」は、団地の奥さま二人が巨根と噂の少年を味見しちゃうぞ、というお話。やたらでっかいおちんちんをねぶってる様子が気持ち良さげで良いです。MAYBE WORKS「SANDY, GO HOME!!」は、アメリカ留学から帰ってきた妹がすげー巨乳になってたと思ったらそれは留学先のルームメイトの外人ねーちゃんでしたー、さらに妹も加わって3Pしましたー、という内容。ちんこや肌につやつや感のある瑞々しい絵柄で、ボリューム感のあるエッチシーンを展開していてなかなか。妹のツンデレさんぶりも良い具合かと。

 はっとり忍「ぬいぐるみぐるぐる」。普段はキツい口をきくけど、実はぬいぐるみ作りが趣味のなよっちい幼なじみ男子がだーい好きな、ツンデレ娘さんのお話。絵柄はベタだけどラブラブ感にあふれていてわりと楽しかった。江口尋「アルプスの娼婦ハイジ」。タイトルどおりハイジパロ。エロエロな少女ハイジが、ペーターやおじいさん、クララらとまぐわっちゃうぞ〜というお話。ギャグ系の話だけど、ちんちんに吸いつく口の形の描き方とかはエロくて気に入った。氏賀Y太「デスパンダ」は、相変わらず肉体ズタボロのひでー描写は続くものの、意外と切ない雰囲気もあり。現在7話だが、ラストまで行くとけっこう読ませるお話になりそうな気配。

【アンソロジー】「まんま園ジぇる〜園ジぇる8〜」 茜新社 A5平 [Amzn]

 今回も極幼女のエッチネタで1冊。漫画を描いているのは目高賢一、緋鍵龍彦、大山田満月、横山葱、mizu、芹沢ゆーじ、まさよししの、じょん同助、天祥輝、御清。さすがに自分はここまで幼いとヌケないタチだし、ストーリー性はあんまり強くない作品が多いんで、まあかわいい幼女をパラパラ観賞するって感じかなあ。作品的には御清「先天性染色体両端汎複酵素症」はなかなかすごい感じ。独特のシャープなタッチの作画も凄いけど、幼女に獣姦までさせちゃう鬼畜なお話もテンションが高くて、大胆にアップのカットを駆使した画面は迫力あり。しかも50ページとボリュームも抜群。これだけでもかなりお腹いっぱいになれます。

【単行本】「オーバーマンキングゲイナー」4巻 作:富野由悠季+画:中村嘉宏 メディファクトリー B6 [bk1][Amzn]

 雑誌時はエンピツ描きのシーンも多かったが、単行本はしっかり描き込みもされてて相変わらずの美麗作画。キングゲイナーの世界を存分に楽しめる。お話のほうは、アスハムが出てきてゲインを引き渡せと、泥棒オーバーマンなどを駆使して迫るといったあたりのエピソード。一見カッコイイようでいて間が抜けてもいるアスハムの活躍が見てて面白い。あとアデット(まだ先生にはなっていない)の活躍の度合いも高まっているし、アナ姫は相変わらず可愛いわで、お話の展開は遅いながらも楽しく読めます。しかし放映終了からもうけっこう経ってるのに、いまだにキャラの名前が10人くらいはスラスラ思い出せるのは、富野作品のスゴイとこだなあと改めて思う。


9/26(月)……点呼うっせー

▼アニメ最終回2本。「創聖のアクエリオン[Amzn]。ぶっとびロボットアニメの快作だった。最初のほうはすごくマジメなんだけどどこか調子がズレてるタイプの作品なのかなーとか思っていたら、しばらくするとどんどんバカアニメ化。語り草になった「無限パンチ」など、ムチャクチャなロボアクションの連続は圧巻だったし、19話のうつのみや理作画回を頂点にして存分に遊び倒してくれた。最後のほうはシリアス展開に突入。最終話はなんともいえない感じではあるものの、壮大なスケールのお話を収まるべきところに収めてたし、まあなんだかんだで納得はした。ただちょっと気になったのは、これは3DテクスチャバリバリのCGメカに共通していえることなんだけど、アクエリオンほか、ロボットの輪郭がいまいちぼやけた感じに見えたこと。全話見終わった後でも、いまいちアクエリオンの形がはっきりイメージできない。ここらへんはたぶん技術的にどうにかなる問題だと思うんだけど……。まあそれは置いておくとして、破天荒極まる途中の展開を味わうだけでも見る価値のある逸品。見てて毎週楽しかったです。

▼もう1本。「奥さまは魔法少女[Amzn]。最初は人妻モノでお色気メインな作品かと思ったが、実はそんなにイロモノというわけでもなく、けっこうよくできたラブストーリーに仕上がった。キスをすると自分の愛する世界を守る力を失ってしまうということで、主人公の浅羽嬉子(魔法少女名:アニエス・ベル)が、結婚しても夫にキスは許さないまま魔法少女を続けているという設定が奏効。居候の青年である神楽巽、別居中の夫・浅羽保、そして魔法少女の座を引き継ぐべくやってきた紅さやか(魔法少女名:クルージェ)との間で揺れる嬉子さんの心情を丁寧に描いて、ドラマチックな物語にできていたと思う。途中、作画の崩れがけっこう激しく、「マツケンサンバ」調の「ウメケンマンボ」というヘンな踊りを踊り出すシーンとか、ポカーンとさせられるものはあったが、まあそれは味ということで。嬉子さんはいい感じの人妻っぽさを発揮していたし、個人的にはなかなか良い作品だったと思う。

【雑誌】少年エース 11月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱」の漫画版が連載開始。作画は「時をかける少女」の漫画版とかを担当したツガノガク。原作のほうは読んでないのでよく分からんですが、ドタバタした雰囲気はけっこう楽しそう。作:FC01 FANDC.CO.JP+画:児玉樹「Canvas2〜虹色のスケッチ〜」は堅調に面白い。浩樹と霧の関係について、詳しいことは知らないでいるエリスが心を痛めるという内容。これまではほのぼのしていた恋愛模様に切なさもプラスされて盛り上がってきた。あと浩樹が自分が傷つくこともいとわず、エリスを守ったりして、ちょっといいところを見せて、好感度をアップしてるところも恋愛漫画としてはプラス。ただふにゃふにゃしてて一方的に好かれるってのもなんだし。

【雑誌】ガンダムエース 11月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 安彦良和「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」。今回はザビ家の人々が良かった。もちろんドズルさんは素晴らしい。いい人ぶりを存分に発揮しているし、ゼナさんとのからみもいかにも不器用な、男一徹な感じが良かった。そして今回はデギン氏がいい味を出している。ちょっとガルマ氏を甘やかしすぎだが、ガルマ氏のゴロニャンとした様子とかも見もの。内山ラミ「C3×HOBBYキャラホビ2005レポート」は、ガンダム声優さんたちを描いたレポート漫画だが、池田秀一についての生ヌルさ爆発な感じの描写が得もいわれぬ味わいだった。あのシャア的外見をイメージしていると幻滅させられずにはいられない、ええ感じのオヤジっぷりがよく出ていたのではないかと思います。

【雑誌】月刊少年シリウス 11月号 講談社 B5平

 田中ほさな「乱飛乱外」は2話め。角が生えてて村八分にされていた少年が実は武家の末裔で、そこに女忍者の人が押しかけてきて騒動を巻き起こすというお話。色っぽいねーちゃんと少年のちょっとエッチっぽいシーンありのラブラブ珍道中になるのかなーと思っていたが、今回はさらにもう一人お供の女性が登場。気楽に読めるし展開も派手だし、滑り出しのインンパクトは上々なんじゃないでしょうか。光永康則「怪物王女」。吸血王女とその下僕になった少年のお話だけど、王女がツンツンした感じでなかなか可愛い。最近の世の中は、ツンツンした容姿の美少女が出てくるだけで、もうツンデレって感じの雰囲気ではありますな。

【雑誌】ヤングキング 10/17 No.20 少年画報社 B5中

 作:青木健生+画:ありがひとし「鉄板少女アカネ!!」が月イチ連載化。使い込まれて油のよーくしみこんだ鉄板というアイテムにこだわって料理を作るという、ちょっと変わったコンセプトの料理漫画。威勢が良くて、ちゃんとエンターテインメントしてると思う。佐野タカシ「イケてる2人」。小泉が栗ごはんを作って、佐次がそれをいただくという話。今回はわりとストレートにラブラブ。こういう甘ったるい話も好きです。

【雑誌】BJ魂 11/1 No.25 集英社 B5中

 比古地朔弥の読切「瑠璃色の記憶」が掲載。戦後60年が経ち、なんかふにゃけた感じに育った孫を見ながら、老婆が昔の世の中や自分の来た道を振り返るという内容。比古地朔弥ならではって感じはしないが、しみじみした雰囲気はってまあ無難な出来。尾玉なみえ「愛しのレスラー」はやけに乳首にこだわるレスラーたちのお話を6Pでしょうもなく展開。なお、単行本「スパル・たかし」「ロマンティック食堂〜尾玉なみえ短編集」が10月19日に2冊同時発売予定であるとのこと。

【雑誌】ヤングマガジン 10/10 No.43 講談社 B5中

 馬場康誌「空手小公子小日向海流」は、ひさびさにあの人復活で、沸き立ついつものメンツ。本人がどのような成長を遂げていて、どんな戦いをするのか、早いとこ見てみたいところではあるけど、それはもうちょっと先かな。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/10 No.43 小学館 B5中

 古泉智浩の新連載「転校生 オレのあそこがあいつのアレで」が開始。山中恒の「おれがあいつであいつがおれで」の題名と冒頭部をバロディ化して使用。全9回の集中連載となる模様。かつて住んでいた町に戻ってきたイケメン転校生が、昔仲良くしていた女の子をコマしたり、いろいろ好き勝手していたら思わぬハプニングが起きて……といった出だし。まだハプニングの内容は分からないけど、要するに人格入れ替わりモノみたいなかんんジで、性器入れ替わりものをやるという感じかな。古泉智浩は好きな作家さんだし、とりあえずは期待。花沢健吾「ボーイズ・オン・ザ・ラン」。主人公、田西の同僚女子、ちはるちゃんが今回もかわいいなあ。最初のほうに出てきた女の子が、今後お話にどうからんでいくのかよく分からないけど、とりあえずちはるちゃんはいい。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/10 No.43 集英社 B5平

 作:稲垣理一郎+画:村田雄介「アイシールド21」。姉バレの巻。まあ実際のところ、スポーツの公式戦で正体隠したまま出場するなんてことができるとは思わないけど、ようやくめんどっちいことがなくなってスッキリしたかなあという気がする。別にバラしたってどうってことないような気がするしー。大亜門「太臓もて王サーガ」。新キャラの女の子はちょっとかわいいと思った。髪型はヘンだけど。


9/24(土)9/25(日)……MONEY MONEY

【単行本】「光」1〜2巻 凜野ミキ 一迅社 B6 [bk1][Amzn:1巻/2巻

 それまで平凡な学生だった7人の少年少女の身体に、にある日突然不思議な痣が出現し、それとともに彼・彼女らに不思議な力が宿る。それぞれの紋様は星を司っており、その宿命に導かれて少年少女たちは争いの渦中に巻き込まれていく……というファンタジー系アクションもの。

 作画は描線がシャープで上品なんだけど、描かれていく内容はけっこうエゲツない。主役格の上嶋は、誰にでも優しく振る舞う反面教科書的で、実際には誰も救えない。その上嶋に恋している恩田秋子は、波風立たぬよう周囲とつき合いつつも、馬鹿なクラスメートを内心蔑んでいる。もう一人の主人公格である凪央は自由奔放だが、無神経で人の心にズケズケ入り込んでくるし、何を考えてるのかよく分からない。それぞれがわりと嫌いになれるタイプのキャラ設定。

 アクションシーンも、一般人の首やら胴体がぶっちぎれたり、上嶋のことを慕っていた内気な後輩が上嶋の助言のせいでさらにイジメられてズタボロになっていったりと、けっこう悲惨。そのほかのシーンも、友情の薄っぺらさとか、過剰な自意識などをちくりちくりとつついてくるような感じのものが多く、安心して読ませない作り。「またなんか底意地悪いことをしてくるんじゃないかなあ」的なスリル、不安感、不快感を、マゾヒスティックに楽しむべき作品なのかなという感じがしました。

【単行本】「竜屠玩偶」1巻 吉川博尉 マッグガーデン B6 [bk1][Amzn]

 呪われた龍の刺青をその身に宿した退魔師・瀬崎龍司が、失われた記憶を求めてさまようといった感じの冒険伝奇アクション。吉川博尉の作品を読むのは久しぶりだけど、相変わらず絵柄はシャープ。女の子も可憐。物語自体は普通の妖怪退治モノ系なので、深みという面では多少物足りなくもありますが。ちなみにタイトルの読みは「ロントウワンオウ」。

【単行本】「バガボンド」21巻 井上雄彦 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 武蔵のほうに話が戻ってきて、京での吉岡一門との対決が描かれていく。いろいろ経験を積んだ武蔵は、見違えるように強くなっている。以前のように武張るでなく、自然体な感じが身について来ている様子がカッコイイなあという感じ。あとさほど回らぬ頭で、剣、そして強さというものに対して思いを巡らせている様子がユーモラスで良い。吉岡一門では、武骨な若大将、伝七郎さんが好ましい。

【雑誌】月刊IKKI 11月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

 ジョージ朝倉「平凡ポンチ」が最終回。主人公・真島と彼のファンであるミカの逃走劇を怒涛の勢いで描いた物語は、自由闊達、変幻自在でとても面白かった。ラストシーンに至るまで、勢いとキレを失わず突っ走った、とてもカッコイイ作品だったと思う。単行本でまとめ読みするのも楽しみ。あとこの雑誌では最近、青山景「SWWEEET」がわりと面白いかな。少年少女の自分探し+ラブストーリー的な作品だが、表現がダイナミックで押しが強いのが良い。

【雑誌】アフタヌーン 11月号 講談社 B5平

 新連載、柏原麻実「宙のまにまに」がスタート。幼いころに過ごした町に久しぶりに戻ってきて、高校に通い始めた少年・大八木朔。その町には、トラウマになるまで幼いころの朔を無理やりいろんなところに連れ回してヒドい目に合わせた、1歳上の近所の女の子が住んでいたのだが、朔は登校初日に彼女に再会。幼いころと同じように、無理やり彼女の所属する天文学部に引きずりこまれてしまうのだった……という展開。アクのない明るくかわいい絵柄で、まずはまあまあの滑り出し。凄い特徴があるってタイプではないものの、ラブコメっぽさもあってそれなりに楽しく読めそうではある。

 とよ田みのる「ラブロマ」。星野と根岸が結婚式姿をしてたので、一瞬最終回かと思った。でもそろそろ卒業の時期が近づいているようだし、最終回もそう遠くはないかなという気もする。SABE「世界の孫」は2話め。孫顔の甘水につき合わされた学級委員女子が受難、孫パワーにあ然とするという話。なんだか平和で下らなくて良い。

 熊倉隆敏「もっけ」。瑞生がみんなと一緒に修学旅行。子供らしく楽しそうな表情を見せている様子が良かった。まあいつもながらの苦労はありましたが。田中ユキ「神社のススメ」。フラれた後の了子ちゃんが自分で道を見つけてしっかり立ち直る。良かった良かった。ただ吹っ切れないでうじうじしているときのほうが、むしろかわいかったかも。

【雑誌】ビッグコミック 10/10 No.19 小学館 B5中

 原秀則の読切「さよならゲーム」の前編がスタート。2歳のときに別れた実の息子と、現在の妻の連れ子である義理の息子が、高校野球の地区予選で対戦、それを両人の父である主人公が複雑な想いを秘めて見つめる……という内容。まあベタなドラマではあるけど、分かりやすくまとまった原秀則らしい1本。

【雑誌】LaLa 11月号 白泉社 B5平

 津田雅美の読切「恋愛は、普通。」が掲載。女の子顔負けのかわいすぎる容姿の持ち主である主人公の少年が、貞子的なルックスで周囲から気持ち悪がれていた女子先輩に恋してしまって学校は騒然……という内容のドタバタコメディ。キャラクターがきちんとかわいく描けていて、それぞれのリアクションも面白く、気軽に楽しく読める作品に仕上がっている。


9/23(金)……薬地場

▼アニメ「バジリスク〜甲賀忍法帖〜[Amzn]最終回。とても面白かった。山田風太郎の小説を漫画化して成功した、せがわまさきの漫画をアニメ化。原作がもともと山田風太郎ファンの間でも評価の高い作品であり、さらに漫画もアニメも成功と、かなり実りの多いメディア展開のできた一作。異形の忍者たちの戦いはダイナミックかつ息詰まるものがあったし、甲賀と伊賀という宿敵同士の間に結ばれた甲賀弦之介、朧の愛を描いた物語も痛切で胸にしみいるものがあった。ギラギラするほど個性の強いキャラたちが、アニメになって画面狭しと暴れまくる様子は痛快至極。B級アクションとしてもよくできていたし、ラブストーリーとしても秀逸。ただ一つ難があったとすれば、夜の場面が多く、また残虐&エロ描写をごまかすためか、画面が全体に暗めで、何が起きているのかよく分からないシーンが多かったことくらい。ただこれはTV画面の輝度をアップするという技を使えば解決できる問題。まあ何はともあれ、良いGONZOを見ることができた。満足満足。

【雑誌】近代麻雀ゴールド 11月号 竹書房 B5中

 モーニングで「空室あります」を描いていたやまあき道屯が登場。「花信風」という作品を描いていて、1月号から連載も開始するとのこと。懐かしい雰囲気を漂わせた暖かい作風は健在だが、薄墨系でぼやーっとソフトフォーカスにする画面は、この紙質だとちょっと読みづらいか。柳沢きみお「大雀民」は、なっちの助けにより山田くんが麻雀上達、カモから脱出……というくだりを描いて全3回のしめくくり。山形先生は麻雀にはまったくからまないが、意味もなくカツ丼とか作ってたりして存在感をアピール。まあそれはいんだけど(カツ丼もおいしそうだし)、「ホリエモン」のことを「ブタエモン」だの「バカエモン」だのいうのはなんかなあと思った。そんなに近しく知っているわけでもなさそうな人を無用に貶めるのは、なんか卑しいと思う。ひであき(R)「とべ!くるぶし学園ツモツモ團」は、けっこう下らない学園麻雀漫画で良かった。脱衣麻雀の反対である着衣麻雀はいいネタだと思った。

 雀鬼系では、今回、作:海斗勇輝+画:松橋犬輔「狂い咲き麻雀道!」が面白かった。雀鬼流にかぶれて人生を踏み外した男、流蔵が山奥で原始生活をしつつ麻雀修行をしているという内容なのだが、修行内容が凄い。牌を握り締めた手を滝に向かって突き出して、「ポン!」「カン!」「ロン!」「チー!」と雄叫びを発し、牌山を作って一人で高速移動して4人分の牌を操る一人麻雀を実行。栗のイガを牌に見立てて、麻雀牌よろしく積んでみたり、もうわけわからん。さらに洞窟一面に掘られた雀鬼顔の仏像。本当にムチャクチャ。どう見ても雀鬼流でこんな修行してるはずはナッシング。雀鬼会の人たちが読んだら怒らないだろうか……とか思ってしまった。まあ漫画としては面白いんですが。あとそのほかの雀鬼漫画はいつもどおりです。「鬼ごっこ」とか「牌の音」とか。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/6 No.43 集英社 B5中

 遊人「学園天国」。何を今さらという感じではありますが、遊人先生の萌え要素を取り入れようという意欲はスゴイなあ。なんか女子高生がメイド服着てご奉仕とかいってるし、ぷちこみたいな女の子が筆談してるし。この人の割り切りぶり、思いっ切りの良さはやはり並じゃないと思う。

【雑誌】コミックハイ! 10月 VOL.6 双葉社 B5平

 もえよん休刊に伴い、御形屋はるか「ぽてまよ」がコミックハイ!に移籍。もえよんは読んでなかったので、この作品もこれまではほとんど見てなかったんだけど、絵がかわいいしちょいとオタク系入った雑誌だったら汎用性は高そう。私屋カヲル「こどものじかん」。先生の好意が、恋愛的なものではなく同情的なものなのか……という間で、九重さんと先生が悩む。先生&小学生だけど、しっかりラブコメしてて面白いです。

 山名沢湖「委員長お手をどうぞ」は、卒業アルバム委員長のお話。ネタがネタだけに、しみじみとしたものがあって、ちとほろりとくるものが。そして次号は最終回。良い締めくくりを期待してます。かがみふみを「ちまちま♥」は今回も良い。手をつなぐだけのことでドギマギしている、奥手な二人の恋愛模様が大変微笑ましい。かわいらしい、良いラブコメであると思います。

【単行本】「恋愛ジャンキー」17巻 葉月京 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]

 エイタローの新旧彼女、姿子とミホがついにご対面という巻。どっちもかわいいが、どっちがいいかといえば自分的には圧倒的に姿子のほうなんだけど、さてどう出ますかね。あとは姿子=ジーナがバレたときにもう一波乱って感じか。17巻まで続き、20巻まで行っちゃいそうな勢いで、ラブコメにしちゃ引っ張りすぎな感もありますが、華やかかつHもありでよろしいんじゃないでしょうか。

【単行本】「喰いタン」4巻 寺沢大介 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻も食って食って食いまくり、その合間にちょろっと推理。とにかく食えればなんでもいいのだな〜というノリが下らなくていい。それとやっぱり人がうまそうにメシを食いまくってる様子はとても痛快。こんなに食えるなんて羨ましいなあとしみじみ思う。食べるのってホント楽しいから。

【単行本】「カミヤドリ」4巻 三部けい 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 先月中に買ったんだけど、なんか読み忘れてた〜。この巻は、子供たちがゴミ漁りをして暮らす、底辺的なスラム街で育った殺し屋コンビの物語を追っかけていくという感じで展開する、ジラルドの過去編に突入。ハッタリが利いててカッコイイけど、大筋的な部分、つまり誰がワルモノで誰がイイモノで、どうすりゃいいのか的な筋立てやキャラ立ての部分がちょっと弱いかなあといったところがあって、主人公たちが何やってるんだか忘れてしまいがち。これは自分の記憶力の問題かもしれないけど……。


9/22(木)……波浪道

【雑誌】モーニング 10/6 No.43 講談社 B5中

 井上雄彦「バガボンド」吉岡伝七郎さんはいいなあ。武骨で不器用でいい人っぽくて。ドズル感(ドズル・ザビっぽさのこと)がただよっている。外薗昌也「わたしはあい」。あいが覚醒して怖いキャラになり、面白くなっている。めがねっ娘姿で激しくアクションしている様子もちょっといい。

【雑誌】ヤングサンデー 10/6 No.43 小学館 B5中

 守村大「パラダイス」が最終回。ラストはとても急ぎ気味でドタバタと。もう少しソフトランディングしてほかったところではあります。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/6 No.43 秋田書店 B5平

 施川ユウキ「サナギさん」が初の巻頭カラー。別にカラーになったからといって変わるような作品ではないけど、相変わらず言葉いじりのセンスが抜群。新たに登場したポエム娘、イマミヤさんの活躍にも期待大。佐渡川準「無敵看板娘」。今回は太田さんの戦隊モノ話。ブツレンジャーパジャマが欲しくてしょうがない太田さんは、サイズが子供用しかないことに激昂。自作の道に走る。相変わらず戦隊モノに関する太田さんの行動力はグレート。地味なツッコミ役だけど、キャラが立ってて面白いです。ムシキング漫画、企画・原作:藤見泰高+画:カミムラ晋作「サイカチ」が少しラブコメづいてる。幼なじみの女の子にちと萌えた。八重歯が良いじゃないですか。

【雑誌】ヤングアニマル 10/14 No.19 白泉社 B5中

 まつもと剛志「まじかるストロベリィ」。ニコといちこが買い物に行って、日下部と行って二人きりになり、トキめきまくってるひなちゃんの様子が初々しくて良かったです。もう少しくらいは進展させてあげてもよいかもしれません。若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」。聖飢魔IIみたいな感じのバンドをやっているけど、本当はフォークとかやりたい気弱な主人公が、心ならずもアナーキーな活躍をしてしまうというギャグ漫画。下らなくて妙なほのぼの感もあってけっこう好き。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。自分愛を暴露してしまい黒川さんに愛想をつかされた池田くんは、今度はキープであるひだりちゃんにすがる。相変わらずの最低さ加減がたまらない。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 10/14 No.14 小学館 B5中

 作:武論尊+画:池上僚一「覇−LORD−」がなんかすごい得もいわれぬ味を発揮。とくに趙雲。つけひげピッに思わず笑ってしまった。このつけひげ、途中で切れてるよなあ。透明なシートみたいなもんでくっつけてるんだろうか。国友やすゆき「社買い人 岬悟」もさすが国友先生な展開。思わせぶりな態度を取り続けていた、元部下&現上司の女部長が岬とガンガン誘惑。M&A話はそっちのけだけどいいのか? たぶんいいのだ〜。

【雑誌】コミックバンチ 10/7 No.43 新潮社 B5中

 春日光広「サムライ刑事」。悪い人たちにつかまって涼子が襲われてしまったのか〜というシーンが色っぽくて良かった。でも結論としてはヌルめ。まあそりゃそうか。

【雑誌】純愛果実 11月号 光彩書房 A5中 [定期購読:7andyicon

 つつみあかりが巻頭カラー。いつもながらの姉モノだが、今回は舞台が宇宙。「SISTER WARS」というタイトルに一本とられたという感じ。内容は宇宙人にさらわれた姉弟が、生殖行動をさせられるというモノ。姉モノのツボをきちんと押さえた作品作りがさすが。ちなみに今回ツボだと思ったのは、やっぱパイズリシーンでしょうなあ。姉モノの場合とくに、年上のお姉さんの包容力、あと相手任せな幸福感ってものが求められるわけで、その点パイズリというのは欠かせない描写でありましょう。

 ゼロの者「とまと」は、カメラが趣味の幼なじみ男が妹を被写体としていたのを目撃したヒロインが、ヤキモチ焼いて彼に迫るというお話。今回も乳描写がとてもたっぷりしていてエッチでございました。妹のほうもカワイイけどヤってはいないので、続き物にしてそっちも描くというのはありかも。ペニシリンXI「肩こりお姉さん」。カテキョのお姉さんがやたらグラマラスで良かった。それにしても巨乳系メインの雑誌ということもあって、全体的に年上のお姉さん、もしくは母モノが多いですな。

【雑誌】ドルフィン 11月号 司書房 B5中 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 柾木愛造「Worships Hips」が下らなくて良かった。まんまドラゴン桜な先生が、「ケツをオとすことは簡単だ!」とかいって、モテない男二人にいいケツを拝むための心得を伝授するという漫画。「ケツがお前らに何をしてくれるかじゃない!」「おまえらがケツのために何ができるかを考えろ!!」といったセリフがわけわからんちんで面白かった。くどうひさし「夏のゆらめき」は3話め。兄の部屋でオナっているところを、姉に目撃された妹は……という展開。姉兄妹、それに幼なじみの少年もからんで恋愛模様は混戦中。今後の展開も気になるところです。

【単行本】「Canvas2〜虹色のスケッチ〜」1巻 作:FC01・FANDC.CO.JP+画:児玉樹 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 なかなかよくできたラブコメ漫画。原作はゲームだけど、ゲームを未プレイでも楽しめる。お話のほうは、とある学校で美術教師をやってる上倉浩樹という青年が主人公。その家に、妹分的存在で、浩樹のことを絵の師匠、そして大好きなお兄ちゃんとして慕う女の子・鳳仙エリスが転がり込んでくる。彼女は浩樹の勤める学校に、美術の特待生として入学してきたのだった……といった感じでお話はスタート。さらに浩樹の同級生で、同じ学校の女性体育教師である桔梗霧、そのほかの女生徒も含めてほのぼのとした学園ラブコメが展開されていく。

 まあハーレムラブコメではあるんだけど、楽しく暖かくお話を展開していて好感が持てる。児玉樹のクセのないかわいらしい絵柄も見ていて気持ちがいい。それからただラブラブというだけでなく、かつて大好きだった絵の道に絶望してしまった浩樹が、エリスらのおかげで再び自分を見つめ直していくという、成長物語になっているのも良いところ。物語上のいいアクセントになっていると思います。まあ結果的にはエリスとくっつくことになるんだろうけど、個人的にはいい人感あふれる桔梗霧先生あたりをひいきにしたいところです。


9/21(水)……m9(^Д^)フィギャーーーッ

【雑誌】コミック電撃大王 11月号 メディアワークス/角川書店 B5平

 巻頭カラーで、オーガスト原作のゲーム「夜明け前より瑠璃色な」の漫画版がスタート。作画担当は脳みそホエホエ。省略のきいた丸っこいカワイイ絵柄で、ラブコメ色も強くてけっこう良さげな出だし。こういうオーソドックスなラブコメは好きです。あずまきよひこ「よつばと!」は今回も見ていてとても気持ちがいい。隣の家のおかあさんが、よつばによじ登られている様子がちょっと羨ましいなと思った。こういう生き物が周囲にいたら、騒がしいけど楽しいでしょうな。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/5 No.43 小学館 B5平

 鈴木央「ブリザードアクセル」。女子フィギュアスケーターの六花の登場機会が増えて、画面が華やいで参りました。スタンダードな美少女タイプで、素直になるとなかなかかわいい。井上和郎「あいこら」。今回はフェチマスターみたいな人が出てきて、煩悩度高めな展開。私はやっぱり巨乳派ですね。月並みな好みですみませんが。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/5 No.43 講談社 B5平

 亜桜まる「090〜えこといっしょ〜」。萌え漫画ではあるのだけど、ギャグ的には意外と不条理系だなあと思います。美少女が実は携帯電話だったという設定からしてムチャだけど、電話の仕方やメールの送り方もかなりなもの。わりと面白いと思う。咲香里「ラブオールプレー」。バドミントン+青春ラブストーリーを、前後編できっちりまとめた。絵柄的にも華はあるので、そのうち連載でも腕試ししてもらいたい。わりときっちり週刊で描いていけるタイプなんじゃないかなあって気はする。永吉たける「スミレ17歳!!」はまたしてもゲストで登場。ヘンなおっさんが後ろで操る女子高生人形スミレが、周囲の人々の心をわしづかみにしていくドタバタギャグ。今回は新任の熱血先生がスミレの虜に。後ろの人、芸達者すぎ。この作品は下らなくてけっこう好きです。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 11月号 竹書房 B5中

 なんだか今号も最終回が多い。小坂俊史「ハルコビヨリ」を筆頭に、小沢カオル「カオルンのガッツいちゃった結婚」、漫画:九尾たかこ+監修:みっきー「九尾たかこ&Dr.ミッキーの生きざま診断書♥」、山野りんりん「我が家のニャンコは世界一ッ!!」、さとるサブレ「潤度100%」が一気におしまい。「ハルコビヨリ」はもーちょっと続いても良かったかなあという気もするけど、次号から新連載が始まるそうで、ハズレのない人ではあるのでまあいいか。さとるサブレ「潤度100%」は、女の子のような外見の男の子という、この手の雑誌には珍しげなネタだったのでこちらもちょっと惜しいか。あとゲストによる持ち回りエッセイ漫画「我が青春の’80年代」も最終回。ラストは宇仁田ゆみでした。

 そのほかの連載陣ではむんこ「がんばれ!メメ子ちゃん」が好調。メメ子ちゃんの友達であり、メメ子の上司である岸田さんに片想いしている沢子の存在感が増してきたのがいい感じだった。なかなか純情でかわいい娘さんだなあと思います。

【雑誌】ブラック・ジャックスペシャル(ヤングチャンピオン 10/20増刊) 秋田書店 A5平

 ヤングチャンピオンとサスペリアミステリーでやっていた、いろいろな作家さんが手塚治虫「ブラック・ジャック」を元ネタに漫画を描くという企画の総集編増刊。今回は23人分を収録。この中ではとくにヤングチャンピオンの「ブラック・ジャックALIVE」のほうが面白い。こちらのほうがビッグネーム率、ベテラン率が高め。若手作家の場合、手塚治虫という名前に気圧されちゃうこともあるし、まだ作風が固まっていない部分もあって、器用に元ネタに似せちゃっている人が多い。しかしベテラン作家さんは良い意味で作風が固まりきっているためそんな器用な芸当は見せず、「ブラック・ジャック」であっても完全に自分の鋳型に流し込んじゃってる。その結果、「似て非なる」じゃなくて、「あんまり似てない」ものが出来上がっており、それが得も言われぬ面白さを醸し出している。

 今回の収録分でとくにインパクトが強かったのは北見けんいちと村生ミオ。二人ともまんまいつものノリ。とくに北見けんいちのブラック・ジャックたるやまるで釣りバカ。その著しいカッコ悪さに思わず顔がほころんでしまう。あときくち正太もすごいっすね。ピノコがまるで「きりきり亭のぶら雲先生」の腰巾着女中みたい。BJもやけに粋でいなせだ。そのほか八神健、佐藤マコト、やまだないとといったところも自分の持ち味を良く出していたと思う。あとこの増刊号には、「ブラック・ジャック」の単行本未収録話「壁」が綴じ込み付録で収録されているので、興味がある人は購入してみると良いのでは。

【執筆陣】手塚治虫、手塚眞、田口雅之、柴田昌弘、北見けんいち、高口里純、佐藤マコト、きくち正太、岡崎能士、村生ミオ、八神健、乾良彦、やまだないと、近藤佳文、垣野内成美、鳥羽笙子、御茶漬海苔、細馬信一、金子玲美+月嶋つぐみ、碧ゆかこ、佐藤千江子、千之ナイフ、風間宏子

【雑誌】フラミンゴR Vol.05 三和出版 A5平

 次々と獣姦の新たな境地を開拓する栗田勇午。今回の「non top girl a Go Go 2」では、最初はタコをそのまま入れてると思ったら、次にケツメリクガメのセバスチャンの協力を仰ぐ。リクガメのナニってこんな形なのね。勉強になりました! 越智多胎子「ジェリービーン」。恋人同士が地下お色気ボクシングで対決するという内容。この人は女の人をぼこぼこにする系の作品が好きなのかな。本当にガスガス殴る作品はエロ系だと珍しいのでちょっと興味深い。1ROO「きちく母子 犯婦(レイプ)」。この人の作品を読むのはすごく久しぶり。今回の内容はさほど濃くはなかったが、けっこうぶっ飛んだ作品を描くので、これから本調子を出してきてくれることを期待したい。

【雑誌】COMIC LO Vol.20 茜新社 B5平

 鬼束直「Fire cracker」。いつもながらスッキリ清涼感のある良い絵です。今回はお兄ちゃんと、彼にやたらつっかかってくる妹のお話。ツンデレというわけではなく、妹がエッチに突入してもなお、ツンツンしたままなのがちょっといい感じかなあと思った。都晴海(イマイヒヅル?)は前号に続いての登場。「さくらかげろう」という読切が掲載。可憐な絵柄で、おかっぱ頭の少女が美しい。うさくん「プリマの真帆ちゃん」は、バレリーナの女の子とそのレッスンをしているおにいちゃんのエッチ話。独特の無邪気で頭の軽いノリがとても好き。単行本の告知みたいなページがあるのだが、単行本は来春に発売されるかもしれなくて、「女児パンツ付き」の限定単行本になるっぽい。こりゃまた保管しておきづらい物件になりそうですなあ……。

【単行本】「仮面ライダーSPIRITS」8巻 作:石ノ森正太郎+画:村枝賢一 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 仮面ライダーゼクロス編が続く。正直なところゼクロスにはあんまり思い入れがないため、燃え度的にはこれまでのライダーたちのときと比べると若干弱いかなあとは思うものの熱血展開自体はカッコ良くはあります。特撮マニアの人たちがどう受け取っているのかは存じませんが、良い漫画化であるなあと思います。

【単行本】「ブリザードアクセル」2巻 鈴木央 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 「目立ちたい」「人の目を自分に向けさせたい」というひたむきな想いと、抜群の身体能力をもってフィギュアスケートに挑む少年・北里吹雪が主人公の熱血スケート漫画。こぎれいな絵柄ながらも、アツく展開していてけっこう好き。フィギュアスケートの技術的なポイントについても分かりやすく、丁寧に解説しているところが良いと思う。フィギュアスケートはさすがにそうそうやるもんじゃないし、どこがどう難しくてスゴイのかをしっかり示すのは大事なことであると思う。


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