2005年7月中旬


7/20(水)……鳩をいびる

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 8/5 No.15 小学館 B5中

 井浦秀夫「弁護士のくず」。7年前に九頭が関わって、離婚を取りやめた夫婦の奥さんのほうが、夫の死後、九頭に呼び出しをかけてきて……というエピソード。最初は雲行き怪しげだったが、最終的には夫婦愛を描いたなかなかええ感じのお話に。毎回人間ドラマを分かりやすく見せていてコンスタントな出来ばえ。福本伸行「最強伝説黒沢」。黒沢さんが彼をつけ狙うヤングたちの親玉をぶっつぶすべく、決戦に向かう。今回もいろいろと策を弄している様子が面白い。一網打尽かー。やっぱり凡人にあらず。黒沢さん侮りがたし。

【雑誌】週刊少年サンデー 8/3 No.34 小学館 B5平

 井上和郎「あいこら」。あんまり派手に見せてはいないが、主人公がドタバタの中でちょっぴり女装。好きですなあ。読切、大塚志郎「マリンハンター」は、軍隊の生物実験によりサメとの合成人間みたいなのにされた主人公が、自由を求めて敵たちと戦うという冒険アクション。悪くはないが、この手の路線は少年誌ではよくありそうなんで、何か一つ決め手が欲しい。あとトーンとベタが濃い目なので、キャラの表情がいくぶん分かりづらいのも気になった。

【雑誌】週刊少年マガジン 8/3 No.34 講談社 B5平

 作:天樹征丸+画:さとうふみや「探偵学園Q」が最終回。探偵の数を多くして「金田一少年」よりも道具立ては賑やかだったが、印象自体はちょっと薄かった。なお40号からは「金田一少年の事件簿」の復活シリーズ第2弾がスタートするとのこと。UMA「チェンジング・ナウ」も最終回。絵柄とか雰囲気はわりと好きな部類で、意外と長持ちしたなと思うが、雑誌全体で見るともう一つ目立たなかったかな。

【雑誌】花とゆめ 8/5 No.16 白泉社 B5平

 今号はいろいろラブコメ度が高い。まず巻頭カラーの樋口橘「学園アリス」。ラブコメ度高し。前回ルカぴょんが蜜柑にキスして一歩リードかと思いきや、今回は棗が巻き返し。三角関係の高まりっぷりにニヤニヤした。日高万里「V・B・ローズ」もラブラブだー。美男美女の健康的な恋愛模様が微笑ましい。アゲハと紫の間もまた一歩距離が縮まってほのぼの。

 松月滉「幸福喫茶3丁目」も好調に推移。喫茶店のお手伝いをしている女の子・潤が、天真爛漫な微笑みで、バイト先と、そのライバル店のにいちゃんのハートをトロかし中。ほのぼの暖かい絵柄で好感度は高い。頭身縮めたデフォルメ絵もちまちましててええですな。椿いづみ「親指からロマンス」は、主人公の千愛にベタボレなグラサン男・三姫の回。普段はカッコつけた感じの三姫が、千愛のやることなすことにトキメキまくりな様子が面白い。彼女が川に落ちた後、ぶかぶかの学生服を着用してるシーンとかもほのかにエッチくていい。

【単行本】「EVIL HEART」1〜2巻 武富智 集英社 B6 [bk1][Amzn:1巻/2巻

 兄の家庭内暴力が家族に及ぶのを防ぐために、強くなろうと決意し、ガムシャラに喧嘩を繰り返していた少年・正木梅夫が、中学校に入って合気道と出会い、それをきっかけに少しずつ変わっていくという青春ストーリー。武富智のスッキリ爽快感のある作画は、本作でも健在。お話のほうはまだ序盤。2巻までの段階では兄の暴力など、不幸な家庭環境の影響で無駄に攻撃的になっていた梅が、周囲とぶつかった末なんとか踏みとどまるまでを描いている。最初は人間関係のゴタゴタ部分が多く描かれていたためストーリーは重めだったが、少しずつ合気道の魅力、自分から攻撃を仕掛けないということの素晴らしさが見えてきて、面白くなってきつつあると思う。今後は合気道がさらに前面に押し出されてくると、よりスカッとした感覚で読めるんじゃないでしょうか。

【単行本】「やわらかいの」 きのした順市 コアマガジン A5 [Amzn]

 最近この人の描く、太めのおんなのこがかわいいなあとか思って買ってみた。きのした順市のエロ漫画の特徴は、タイトルにもあるとおり、おんなのこがすごくやわらかそうなこと。ぷにぷにむちむちしていて、ぶっちゃけた話、太い。もっちりしたお肉が全身に装備されていて、ウエストのくびれとかもあんまりなく、ぽちゃぽちゃ感抜群。ロリを描いても大人を描いても、みーんなぽちゃぽちゃしていて、「触ってみたい」「つっついてみたい」という気持ちを著しく刺激する。しかもそれがデブキャラとして描かれているわけではなく、あくまでむちむちの延長線上にある。太いといえば太いけど、かわいらしい太さ。お話も基本的にはのんびりしたラブラブエッチ系が多く、ほんわか癒されるテイストがあって良いです。


7/19(火)……固形ティッシュ

▼未読物
【単行本】「EVIL HEART」1〜2巻 武富智 集英社 B6 [bk1][Amzn:1巻/2巻
【単行本】「GOGO★HEAVEN」 ヒロモト森一 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「やわらかいの」 きのした順市 コアマガジン A5 [Amzn]
【アンソロジー】CRAFT Vol.23〜25 大洋図書 A5平 [bk1:23/24/25][Amzn:23/24/25
▼21日売り
【雑誌】フラミンゴR Vol.03 三和出版 A5平
【単行本】「本当はエロいおとぎ話」 昆童虫 久保書店 A5 [Amzn]

【雑誌】ウルトラジャンプ 8月号 集英社 B5平

 荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」は、DIO様が何やらタイヘンなことに。「俺は人間をやめてるぞぉー」ってな感じ。元気そうで何より。作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」。いよいよ怒涛の焦土作戦開始。自分の真の気持ちは隠して、非情な振る舞いを見せるSHINJOに萌える。あとおっさんキャラも、シブさとかわいさがあってそれぞれ良い。

【雑誌】月刊サンデーGX 8月号 小学館 B5平

 創刊5周年を記念した、「鋼の錬金術師」の荒川弘の読切「RAIDEN-18」が掲載。マッドサイエンティストな女博士によって作られたフランケンシュタイン的合成人間が、同じような合成人間同士のバトルに出場させられる……というお話をドタバタコメディ調で展開。きっちり楽しくお話をまとめてて、ソツのない作り。花見沢Q太郎「Rec」。恩田赤の妹登場で混戦に突入〜という回。妹さんのほうはめがねっ娘。こちらもまたカワイイ。イダタツヒコ「美女で野獣」。いよいよアカネと対決できることになって、リリカが暴走。ちと下品なくらい、幸せそうに戦ってる様子が面白いです。これもまた一つの愛の形、ですな。

【雑誌】チャンピオンRED 9月号 秋田書店 B5平

 作:南條範夫+画:山口貴由「シグルイ」は、虎眼先生と西洋伝来の邪剣を使うスキンヘッドによる戦い。虎眼先生が格の違う強さを見せつけててえらくカッコイイ。やっぱり先生は強かった。感服つかまつった。あと今号から、現在アニメが放映中の「タイドライン・ブルー」の漫画版が連載開始。作画は連保好恵。

【雑誌】漫画サンデー 8/2 No.29 実業之日本社 B5中

 作:ひじかた憂峰+画:松森正「湯けむりスナイパー」が巻頭カラー。雑誌を開いたらいきなり、源さんが白馬にまたがり、後ろにトモヨを乗せて荒野を疾走する光景が目に飛び込んで来て思わず噴き出してしまった。笑うといえば作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」。今回は黒人とのセックス勝負@六本木で、竿師・菊之助が大ハッスル。「日本四十八手名”せきれい本手”参る!!」とか叫んだりして絶好調。とどめに菊之助の得意技が炸裂する、1ページぶちぬきのコマとかすごい構図で大笑い。最後のページの後日談もヘナヘナと脱力するマイルドな風味があってたいへん素晴らしいです。あと、むつ利之の野球漫画「速球の駿」が最終回。

【雑誌】漫画アクション 8/2 No.16 双葉社 B5中

 柏木ハルコの読切「エンドレス山田」が掲載。妻のいる男と不倫関係にあるが、相手の男があまりの感じやすさに、ついついハマってしまう気持ちを抑えられない女性の話。女側がどんどん攻めてって、男をヨガらせる面白みを描いてて、個性的なエロネタの漫画に仕上がっている。楽しかった。はやせ淳「駅弁ひとり旅」(監修:櫻井寛)は2話め。今回のネタは横浜駅のシウマイ弁当。弁当の具を、一つひとつじっくり食っていく様子がうまそう。泉昌之の「夜行」を思い出すなあ。弁当とか回転寿司とかで、食べる順番考えるのって自分も好き。

【単行本】「駕籠真太郎SF短編集 ハンニャハラミタ」 駕籠真太郎 集英社 A5 [bk1][Amzn]

 駕籠真太郎が、ヤングジャンプ系の雑誌で描いた読切作品を集めた短編集。収録作品は以下のとおりだが、1994年と2005年の作品、および雑誌未掲載作品が集めてある。1994年あたりの作品は、まだ駕籠真太郎が騒がれるようになる前(話題になり始めたのは、1999年に出た3冊目の単行本「輝け!大東亜共栄圏」あたりから)で、制約の多いメジャー誌だったこともあって、いくぶんよそ行き感も感じられる。最初の単行本である「人間以上」が1990年だが、さすがにメジャー誌では内臓やうんこだのといった下品描写はできなかった模様。ただ、「六識転想アタラクシア」のプロトタイプとなった「ataraxia」が収録されているなど、SF的奇想部分にも見るべきところはあり。駕籠真太郎の単行本としてはあまり面白い部類ではないが、レアな作品が多いので、ファンとしてはやはり押さえておきたいところ。

▼収録作品
「仰ゲバ尊し」(ヤングジャンプ増刊 漫革 2005年6/15号)
「DEMON SEED−悪魔の種子)(ヤングジャンプ増刊 漫革 1994年2/1号)
「動物の王国」(ヤングジャンプ 1994年 No.26)
「ataraxia」(ヤングジャンプ増刊 漫革 1994年9/5号) 「飛んで目に入る夏の蟲」(ヤングジャンプ増刊 漫革 2005年2/20号)
「ハンニャハラミタ」(雑誌未掲載)
「尻尾考」(描き下ろし)

【単行本】「コケティッチュ」 RIKI コアマガジン A5 [Amzn]

 萌え絵で描くエロ漫画のバカっぽさにかけては業界屈指。脳味噌トロけるハイテンションなノリで注目のRIKIの2冊め。今回はデビュー当時の作品から近作まで収録されているけど、最近の作品のほうが脳味噌トロトロ度が高まってていいと思います。セリフについても昔の作品はいくぶん大人しめ。最近の作品は「しゅけべしゅけべ♥エロエロえろーん♥」「うれしっこぉお♥うれしいにょお♥」「チーでるぅ♥きむちぃーんっ♥にょわぁーんっ♥」といった具合で、頭悪さが爆発してて素晴らしいです。そのほかの要素もすべてがアッパー。作画は基本的にプリプリの萌え絵。でもちんこはゴツゴツ。リアルというわけではなく、かなり装飾過剰。ちんこがピッカピカに光り輝いてて、精液もピューピュー、物凄く派手に吹き出しまくり。乳首はセーラー服の上からでも透け透けで、その存在を激しく自己主張。あらゆる点がバカッぽいので、エロの内容が充実しているわりに、実用に使うにはどうかという感じになっちゃってますが、とても楽しいので好きです。

 なお初回版はドラマCD付。なんか合計で52分43秒もある……。ちょっとだけ聴いてみたけど、わりと一本調子なんで途中で飽きるかも?という気も。でもあの頭の悪いセリフの数々を、音声で聴けるというのはやっぱりうれしい。

【単行本】「姉ちゃんより愛を込めて」 天崎かんな 司書房 A5 [Amzn]

 再録本。弟を溺愛する姉が、弟に彼女がいるにも関わらずエロエロ攻撃を仕掛けていく「姉ちゃんより愛を込めて」シリーズと、グラビアアイドルとその友達2人(+そのうちの1人の彼氏)が活躍する3人娘シリーズを収録。再録ではあるけど、ここらへん全部収録している単行本は確か持ってなかったと思うのでまあいいかー。天崎かんなの作品は、なんとなく和む気やすいギャグと、爆乳系なエッチがちゃんと共存している点が好きです。基本的にカラッと明るく、殺伐としない点も良い。まあエッチ度では最近のほうが上だけど、姉ちゃんシリーズは姉ちゃんの奔放なキャラをノッて描いている感じが伝わってきて楽しい。


7/18(月)……愛足りずリタイア

【雑誌】百合姫 VOL.1 一迅社 B5平

 「百合姉妹」の流れを汲む百合漫画雑誌。誌名と出版社を変えて復活。一迅社というのはなんかすごく適材適所って感じがする。この手の作品を描ける人へのパイプもありそうだし。けっこう頑張ってる雑誌だったので、今度は長く続いてほしい。で、掲載陣を見てみると、上品かつキラキラした華やかな作画の持ち主で、叙情描写に長けた人たちが揃っている。甘やかな百合世界を丁寧に描いてて素敵な世界を展開。ただ安定感のあるコンスタントな作家さんが多いため、毎号同じようなトーンになりすぎてしまう可能性もはらんでいると思う。ときどきアクセントをつける意味でちょっと傾向の異なる人をゲスト的に登用していくっていうのもありかもしれない。でも次号の発売が10月で発行間隔が長く、飽きは来にくいだろうから、トーンは多少揃っちゃっても問題はないかな、という気もする。

 今回の掲載作品の中では、タカハシマコ「ショートカット」が良い。主人公の沢木さんのことが大好きで、やることなすこと真似してくるゆかりちゃんに対し、沢木さんがいらだちを募らせるも……という内容。「相手が自分になるのなら、そもそも自分はいらないのではないか」みたいな感覚の描写が面白い。そういった感情のもつれはあるものの、最終的に百合恋愛モノとして後味爽やかにまとめてて、やっぱうまいなあと思った。森永みるく「くちびるにチェリー」は、親友に対しての恋心を隠し続ける主人公の想いが切なく甘酸っぱい。彼女と一緒にいるときの主人公の表情がイキイキしてるのも良いです。

【漫画執筆陣】林家志弦、作:影木栄貴+画:蔵王大志、東雲水生、藤枝雅、森永みるく、タカハシマコ、日輪早夜、井上眞改、南方純、CHI-RAN、森島明子、いずみゆう

【雑誌】ビッグコミック 8月増刊号 8/17 B5中

 くさか里樹「リタイア」2回め。身体がボロボロになるまで競輪にすべてを賭けた男と、才能に恵まれたその同僚のライバル関係を気持ち良く描いたエピソード。けっこう読ませるお話で面白かった。最終ページには「完」と書いてあって「次なる増刊登場をご期待ください」って書いてあるけど、次の掲載は未定ってことなんかな。作:西ゆうじ+画:ひきの真二「華中華」。中華料理が毎回おいしそう。とくにチャーハン系で、いつもちょっと変わったのを作ってて食べてみたくなる。今回はトマトと牛挽肉のチャーハン。

【雑誌】大学漫画 vol.2 大阪芸術大学/小池書院 B5平 [bk1][Amzn]

 大阪芸術大学の小池一夫ゼミの学生さんの作品を中心に、客寄せコンテンツとしてプロのインタビューや初期作品などを配した雑誌。学生さんの作品ではさすがにレベルはあまり高くはないけど、ゼミの受講生は5期で100名以上、プロデビューを果たした人も10名超いるとのこと。まあプロデビューとはいってもどのレベルまで行ってるのかは分からないのでなんともいえないが、こういった腕試しの場があると励みにはなるだろうし、面白い試みではあると思う。あとこの号の見どころとしては、「’05年アニメーションを考える」と題し、杉井ギサブロー、山賀博之、前田真宏、小林治、大月俊倫のインタビューを行っている点が挙げられる。あとこのほかでは板垣恵介のインタビューとデビュー作再録もあり。

【単行本】「まめおやじ」 友沢ミミヨ パロル舎 変型判 [bk1][Amzn]

 TV Bros.で連載中の作品だそうで。友沢ミミヨによる育児漫画。例のクセがあるけど妙にキュートだったりもする、友沢ミミヨの絵が、ほのぼの赤ん坊漫画にけっこうハマっている。普通に育児してるって感じじゃなくて、赤ん坊、通称・まめおやじという面白い生命体の生態を興味深く観察していくっていうスタンスが面白い。虚を衝くような対話も笑える。赤ちゃんもお母さんも全身ぷくぷくしてて、なんか無性にツンツンしてみたくなりますなあ。


7/17(日)……ブリザードキング

【単行本】「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd」5巻 林ふみの 角川書店 新書判 [bk1][Amzn]

 学園エヴァの第二部。シンジ、アスカ、レイの話はいちおう4巻まででケリがついており、5巻はシンジの父母であるゲンドウ、ユイが出会った学生時代のお話。この二人にもこういう初々しい時代があったのだなあという感慨はあるが、お話的にはちと食い足りない部分も。とくにユイがゲンドウに惚れる理由付けはちと弱め。まあ恋愛なんて得てしてそんなもの……といってしまうこともできるのだけど。あとカヲルは二人の仲を進展させる要因になってはいるけど、いまいち何をやりたいんだかよく分からず。まあこのエピソードは1巻でカタがつくので、番外編として気楽に接するのが吉か。

【単行本】「義経ちゃん剣風帖」2巻 小野寺浩二 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 委員長的女子・静流の眼鏡に源義経の霊が宿り、過去の因縁が現代に甦る……とかいうとすごく真剣っぽいけど、まあ基本的にはドタバタアクションもの。今回は平家の人たちとかも出てきてお話はけっこう動くが、静流のドジっ娘的キャラは、変態たちと戦いを繰り広げていた1巻みたいなお話のほうが生きるかな。

【単行本】「capeta」8巻 曽田正人 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 第29回講談社漫画賞を受賞、今秋からアニメ化も決定と、旬を迎えつつある少年カート漫画(そのうちF1とかの世界にも行くのだろうけど)。今回は肋骨が折れた満身創痍の状態で、カペタが雨中のレースを戦っていくという内容。レース模様は白熱しているし、作者のカートに対する思い入れも感じる。ただ、これは自分がクルマ好きでないからかもしれないけど、「シャカリキ!」や「昴」と比べるといまいち燃えないかなあ。基本的に車の運転なので、車体ではなくキャラ自身の躍動感があまりないのと、抜きつ抜かれつというのが状況が意外と絵的に分かりにくいってのがあるような気がする。雨、負傷、ボロボロの車体などといった悪条件を重ねることでお話を盛り上げてはいるが、そういった外的な要因が必要になってしまう状況ともいえる。もちろん及第点は十分クリアする水準にはあるのだけど、曽田正人だけに、もう一段の盛り上がりは欲しいかなと期待してしまう。

【単行本】「からくりサーカス」38巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 最終局面に向けて、どんどんお話は動いている。この巻の見どころは、ナルミによる見開き3連発。あとアシハナと戦った、パンタローネの変心といった感じか。最古の四人なオートマータたちは、一生懸命仕事してるので好感度が高い。

【単行本】「ブリザードアクセル」1巻 鈴木央 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 親御さんからの期待をまったく受けず、見向きもされないまま育ったことがトラウマとなり、喧嘩に明け暮れて人の注目を集めようと空回りしていたい少年・北里吹雪が主人公。彼がフィギュアスケートという競技に出会い、他人の注目を一心に浴びる、フィギュアの魅力に目覚めていく……という熱血スケート漫画。吹雪は出だしっから派手なジャンプを決めているが、ジャンプシーンの描写がダイナミックで爽快。まずは順調な滑り出し。作画などはうまい人なんで、あとはキャラたちの魅力がもっと出てくれば、軌道に乗っていけるんじゃないでしょうか。


7/16(土)……運行画面

▼最近自宅で大容量の動画を扱うことが多いので、前々からやりたいなあと思っていたLAN環境のギガビットイーサ化に着手。つってもLANカードとハブを購入しただけなんだけど。LAN関係の機器についてはあんまり詳しくないので、機材はAmazonで適当な奴を選んだ。カードはアイ・オーデータ機器のETG2-PCI[Amzn]を3枚、ハブはプラネックスのFXG-08IM[Amzn]を注文。最初はハブもアイ・オーの奴でいいかーとか思って注文したのだが、「2〜3日以内出荷」と書いてあったのに「商品が確保できなかった」とかいって延々2週間くらい待たされたので、キャンセルしてFXG-08IMにした。

▼で、本日機材が揃ったのでさっそくセットアップ。試しに1.6GBのMPEG-2動画を転送してみたが、100Base時はコピーに164秒かかったのに対し、ギガビットイーサ(ジャンボフレーム7KB)では60秒に短縮。効果は歴然。まあLANカードが32ビットのPCIなんでギガビットの威力を最大限に発揮できてるかよく分かんないし、ルーターは100Baseだからインターネット接続が速くなったりはしないものの、マシン間のファイル転送は確実にスピードアップした。放映時間の兼ね合いで、キャプチャーマシン1で録画した動画を、キャプチャーマシン2に移動してエンコするといったことはよくやるんで、これでだいぶ時間のロスが減らせそう。よかよか。LANカードは1枚2000円くらいだし、ハブも最近では8ポートで1万円を切ってるんで、わりとオススメなアップグレードじゃないかと思います。

▼そういえば「百合姫」は今日発売だったのかー。地元書店に置いてなかったし、週末は外出の予定もないので、週明けにでも買います。あとオスマンの「6月の日記より」を作るのをすっかり忘れてたので、今さらアップ。忙しくてできなかったとかじゃなくてついうっかり……。うーん、性能が劣化してるなあ、俺。

▼未読物
【雑誌】大学漫画 vol.2 大阪芸術大学/小池書院 B5平 [bk1][Amzn]
【単行本】「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd」5巻 林ふみの 角川書店 新書判 [bk1][Amzn]
▼19日売り
【雑誌】ウルトラジャンプ 8月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社
【雑誌】月刊サンデーGX 8月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/7andyicon

【雑誌】ヤングマガジン 8/1 No.33 講談社 B5中

 安達哲「バカ姉弟」がページ数大増量で掲載。といっても6ページだけど……。今回はコンビニの店長さんとバカ姉弟の触れ合いを描く。いつもながら飄々としてておもしろい。この作品に出てくる大人は、ええ顔した人が多いと思う。カッコイイってわけじゃなく、表情とかに味がある。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 8/1 No.33 小学館 B5中

 玉井雪雄「オメガトライブキングダム」。警備保障会社を作った晴が、なんだか手の込んだことをやっててグッと引き込まれる。これからどのように日本を牛耳っていくのか楽しみ。あと夏の音楽イベント「サマーソニックゼロファイブ」で、梶のフィギュアが限定発売&サイン会も行われるとのこと。小田扉「団地ともお」。すでに死んだ双子の弟と間違われ続ける玉川氏のエピソード。玉川兄のほうはひねくれ老人だが、それまで知らなかった弟のことを他人から知らされていく過程で、少しずつ変わっていく。地味ながらしみじみした情緒があっていいエピソードだなと思った。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 8/1 No.33 集英社 B5平

 新連載、岩城俊明「みえるひと」がスタート。幽霊が見える体質で、霊たちと交渉し、ときには排除することを生業としている「案内屋」のお兄さんを主人公としたアクションもの。まあジャンプ的には珍しくない設定だが、女の子が素朴な造形で、あんまり油っこくない絵柄はちょっと好み。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。八神パパが重大な決断をして警察の面々も臨戦体制に。娘たちのために戦う八神パパがカッコイイ。

【雑誌】COMIC RIN 8月号 茜新社 B5平

 東雲太郎「Swing Out Sisters」は8話め。姉妹で弟を取り合う骨肉の争いになるのかと思ったら、3人でイチャイチャ状態に。滑らかな触感の絵柄で今回もしっかりエッチ。猫玄「委員長けいかく。」は、「委員長っぽさ」を演出するため日々特訓(&エッチ)を欠かさない妹と、その兄のお話。外見と態度ばかり委員長っぽくしてみようという発想がユニークで、お話のほうも楽しい。委員長キャラのツボをいろいろ押さえててうまいです。巻田佳春「お好み♥しちゅえーしょん3」も兄妹で、いろいろなシチュエーションに挑戦。今回はツンデレがテーマ。あんまりツンデレ感はないが、ラストのオチがくだらなくて笑った。

【雑誌】コミックメガストア 9月号 コアマガジン B5平 [定期購読:7andyicon/Fujisan

 こちらでも猫玄は安定した仕事っぷり。新連載「パニックまっしゅROOM!」。姉にダマされて女子と偽って女子寮に入れられてしまった13歳のカワイイ少年が、そこのお姉様方たちにいいように可愛がられてしまうというお話。主人公の少年は、外見はかわいくて反応も初々しいけど、興奮するとちんちんがむちゃくちゃデッカくなってしまう体質。それだけにお姉様方も大興奮という感じか。女装、ショタなどのネタを盛り込んで、楽しく展開していきそう。

 鬼ノ仁「グッド・バイ」。図書委員の憧れの先輩との、苦い経験を描く話。エロはいつもながら濃密で、恋愛がらみの甘酸っぱさ、ほろ苦さも十分。味付けが濃くてやはりインパクトあります。ED「下着・透ける・夏服」。従順な彼女と、普段は彼女のことを強引にこき使ったりしてるんだけど、二人っきりのときは彼女にベタボレな姿も覗かせてしまう彼氏のラブラブエッチ物語。つまりこれは男ツンデレですね。EDの作画は、線自体はシャープだけどどこか淡さ柔らかさがあって好きです。

 ゴージャス宝田「妹エネルギー。」は、ジゴロの兄と、その妹がめでたく結ばれてハッピーエンド。この人はロリというだけでなく、愛情表現も濃密に描けているのがいいです。以前の鬼畜系なお話もあれはあれでいいのだけど、個人的にはラブコメ脳な人間なので、今のほうが好きだなあ。前作「妹ゴコロ。」には及ばぬながら、こちらも面白かったです。和六里ハル「エクスタまりすくん!」。体育の授業中であろうとなんだろうと寝てしまう少年の家に、担任の女教師が家庭訪問に行ったらタイヘンなことに。いつもながらカワイイ絵柄で楽しげにエロを描いてて良いです。明るい絵柄、作風のわりにエロも充実。

【単行本】「0 PULL TOWN学園へようこそ」 奴隷ジャッキー エンジェル出版 A5 [Amzn]

 ぶっ飛んでる! 素晴らしい!! 奴隷ジャッキーは前からヘンなノリのエロ漫画を描く人だったが、この作品のハジケっぷりはいつにも増して凄い。お話のほうは、「0 PULL TOWN学園」という、孤島に建てられたエリート養成のための学校内で展開される。「0 PULL」というのは「0から引き出す(PULL)」なのかと思いきや、「レイプル=rapeる」学園であり、エリート候補の男子生徒たちは将来エロ系のことで身を持ち崩すことがないよう、学校によって選ばれた女生徒を凌辱することで男を磨けと奨励される。……とまあここまで語られる第1話の時点では普通の学園凌辱モノになるのかと思ったが、そこからの展開はどんどんムチャクチャに。

 入学初日に生徒会長に任命された主人公の袴田桐子は、男子生徒に痴漢されていた女生徒を救うため、強烈な放屁で相手を撃退する「うんこー仮面」に変身。ファッションも白パンツをマスク状にかぶり、髪にはルーズソックスをツインテール状に装着、さらに尻は丸出しと強烈。さらにこの学園では、男子に凌辱された女の子にはちんこが生えてくるという謎の性質があり、桐子は女子寮内で彼女たちの肉便器として活躍していくこととなる。

 学校行事のほうは凌辱体育祭とか、学園の二大アイドルがツインテール対決をするとか(テールを使ったバンジージャンプとかやる)、うんこー仮面の巨大なアトラクションのあるうんこーLANDでの修学旅行とか、ヘンなのばっかり。生徒たちはみんなアッパーでテンション激高。それがどんどん加速していって、ラストで大爆発、壮大でスペクタクルなお祭り状態に突入。あまりのおめでたさ、むちゃくちゃさに開いた口がふさがらなくなってしまう。……えーと、いちおうネタバレはあんまりしないように書いているので、この文章読んだだけではいかにこの作品がヘン、かつハジケてるかってことは、たぶん伝わらないと思います。まあそんなわけでハイテンションでヘンなエロ漫画を見たいという人は、百聞は一見に如かず、ぜひ一読してみることをオススメします。いやー、奴隷ジャッキーは本当に凄い。


7/15(金)……ハッと驚くハードロック

▼アニメ新番組チェック。本日はかわいいもの系2本。「ぺとぺとさん[Amzn]は、好意を持ってる相手に触れると、体がぺとっとくっついてしまって離れなくなる妖怪少女のぺと子と、その同級生である平凡な少年・シンゴ、それからさまざまな妖怪少女たちの生活を描いていくほんわか系美少女ラブコメといった感じ。キャラクターデザインはYUGだけに、キャラたちはしっかりかわいい。アニメとしてもまずは好印象。のんびりとした雰囲気が気持ち良いし、作画も上々。ちょっぴりエッチっぽいトキメキが、スローテンポなお話に彩りを添えている。楽しくええ感じで見られた。「苺ましまろ[Amzn]のほうも、原作漫画に比べるとよりのっぺりした感じではあるものの、キャラはさすがにかわいくほのぼの。漫画版同様ストーリー性は低く、のったりしているので踏台昇降やりながらだと途中で飽きるかも。でもしばらく見続けますよ。

▼これで夏アニメで見ようと思っていた新作の1話めは視聴完了。現在までのところの期待度は以下のような感じ。いつもどおり6点が標準のサッカー方式。期待度では一番手は「タイドライン・ブルー」。作画のクオリティが高く、お話も動いていて期待を持たせる。その後に「かみちゅ!」「ぺとぺとさん」あたりが続く感じ。全般的に見ると、夏アニメは「かみちゅ!」「ぱにぽにだっしゅ!」「ぺとぺとさん」「苺ましまろ」と、ちっちゃな女の子が出てきてほのぼのまったりする癒し系な作品が多い感じか。あと最近ちょっと手が回りきらなくなってきたので、「エレメンタルジェレイド[Amzn]は13話まで見たところで視聴中断。そこそこ楽しめるがのびしろはあまりなさそうだし、作画もけっこう崩れてきてたところなんで。

視聴継続------------------------------------
7.0 「タイドライン・ブルー
6.5 「かみちゅ![Amzn]
6.5 「ぺとぺとさん[Amzn]
6.0 「奥さまは魔法少女[Amzn]
6.0 「苺ましまろ[Amzn]
6.0 「SHUFFLE![Amzn]
5.5 「ガン×ソード
視聴中断------------------------------------
5.5 「シュガシュガルーン
5.5 「ぱにぽにだっしゅ!
4.5 「涼風
4.5 「機動新撰組 萌えよ剣TV[Amzn]
4.5 「あかほり外道アワーらぶげ

▼未読物
【単行本】「義経ちゃん剣風帖」2巻 小野寺浩二 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「capeta」8巻 曽田正人 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「からくりサーカス」38巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「ブリザードアクセル」1巻 鈴木央 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

【雑誌】ヤングガンガン 8/5 No.15 スクウェア・エニックス B5中

 大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」が絶好調。今回は委員長がさらにキワドイ格好に変身して、恥じらいながらもバトルしまくり。ドタバタコメディとしても面白いし、ビジュアル的にも上々。委員長さんはエロかわいくて良いです。普段の身持ちの硬そうな外見とのギャップもグッド。金田一蓮十郎「ニコイチ」も堅調。男ながらも女装してお母さん役をつとめる主人公が、息子の授業参観に出席。完全に彼を母親だと信じきっている息子さんが不憫なようなカワイイような。浦地コナツのちょっとエッチありのラブコメ4コマ「どきどきパペット」はクライマックスで次号最終回。ここのところ軌道に乗ってきた感じだったので、も少し続けても良かったかも。

 新連載、高瀬志帆「あい♥どる」。19歳ながら一児の母である女の子が、お金に困ってアイドルオーディションに応募。子持ちアイドルとして活躍していく……という感じ。子持ちであることがバレないように、どうやって乗り越えていくかという話になるんでしょうな。漫画としては手堅そう。もしかすると現在の世の中のなんでもあり的な状況だと、最初っから「人妻アイドル」「子持ちアイドル」とかいって売り出すっていうのも、もしかするとアリかもしらんなあとちょっと思ったりもした。かかし朝浩はヤングガンガン初登場。読切「必殺女医 李梅夜さん(りばいやさん)」が掲載。漢方だか中国武術だかの使い手である女医の李梅夜さんが、病人退治(?)に大活躍という内容。ドタバタとした内容をきっちりまとめている。

【雑誌】近代麻雀 8/15 竹書房 B5中

 巻頭カラーで施川ユウキが登場。「ツモっ子ニンゲン」。まあ場所は違えど、いつものように冴えた小ネタ&ツッコミを繰り出してきてます。読切ではコミックビームで活躍中の竹谷州史の「かえでとサスケ」が掲載。対人恐怖症でネット麻雀しかできなかった主人公のサスケが、同じ孤児院出身の少女・かえでのアシストもあって、リアル麻雀の世界へと出てくる……といった麻雀青春ストーリー。竹谷州史が掲載されたことはちょっと驚いたが、麻雀漫画としての出来は普通か。読切はもう1本。「ワイルドリーガー」の渡辺保裕による「麻雀ホームラン」も掲載。豪快さが信条のプロ野球選手が来季の残留をかけて、オーナーと麻雀勝負に挑むという内容。状況としてはムチャだが、展開が派手でまあ楽しく読める。天獅子悦也「むこうぶち」。豪華客船での麻雀編。安永はいちおう理由あって船に乗り込んでるけど、ここに傀も来ちゃうの? 本当にどこにでも脈絡なく出てくるなあ、この男は。

【雑誌】ビジネスジャンプ 8/1 No.16 集英社 B5中

 B&Bの島田洋七の自伝を、石川サブロウが漫画化した「がばい」が連載開始。島田洋七自身についてはあまり興味はないんだけど、石川サブロウはうまい人だしまずはけっこう面白く読めた。この調子で手堅く推移していきそう。

【単行本】「ヴィンランド・サガ」1巻 幸村誠 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 「プラネテス」の作者である幸村誠の最新作。前作は宇宙が舞台だったが、今度は一転して歴史ロマンといった感じで、11世紀の欧州の海で暴れたバイキングたちの物語を描いていく。主人公はかつて最強といわれたアイスランド出身の戦士の息子トルフィン。彼の苛烈な生き様を描いていくといった具合。

 トルフィンは父の仇である男が船長を務める海賊船に乗り込み、そこでいいように使われている。まず第一話ではトルフィンとバイキングの面々が、砦攻めで狡智と武力を発揮して活躍するさまを描き、続いてトルフィンがなぜこのようなことをしているのかといった来歴が語られていく。お話については1巻の時点ではまだ序盤も序盤だが、世界史系の話の中でもかなりシブめなところに目をつけ、お話は骨太に展開中。週刊少年マガジン連載にしてはちょっとシブすぎだろうというくらいシブいのだが、それだけに読みごたえは十分。アクションシーンもスペクタクルで迫力あるし、堂々とした面白さを発揮している。ただ過去エピソードがあんまり長くなりすぎるとなんなので、そこらへんのバランスは適度に保っていっていただきたいところか。何にせよ大河ロマンなので、マガジンも根気よく展開していってもらいたい。

【単行本】「BECK」23巻 ハロルド作石 講談社 B6 [bk1:通常/Tシャツ付/][Amzn:通常/Tシャツ付/

 新しいTシャツが欲しかったので、Tシャツ付の限定版のほうを購入しました。今回は世界的映画監督ジム・ウォルシュが撮影したPVにより、BECKが一躍業界の注目を集めることに。しかしそれにより、これまでもさんざんBECKを邪魔してきた蘭による策謀が動き始め……と不穏な展開が目立つ。強烈な追い風が吹いたかと思ったら、なかなかストレートにサクセスというわけにもいかない状態。早いとこスカッとする演奏シーンも読みたいところだけど、そこはアヴァロン・フェスティバル本番までまたためてく展開かなーといった感じ。ちょっと息苦しい話になってきてるけど、それでもスラスラ読ませるあたりはハロルド作石の漫画巧者ぶりを感じさせる。

【単行本】「HARD LOCK」 EB110SS 茜新社 A5 [Amzn]

 ロリ系エロ作家としてはおなじみのEB110SSの最新刊。この巻も例によって、丸っこい顔つきのEB110SS美少女がエッチなことをいろいろと。作者自身も語っているとおり、凌辱話はあんまりなく、お話としてはワンパターンっぽいところはあるのだけど、ほかの人にはない独自の風味のある絵柄の持ち主なんで、やっぱなんだかんだいって好きです。平ぺったいほんわした顔つきと、明るい笑顔が良いです。


7/14(木)……特城下町

【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/28 No.33 秋田書店 B5平

 作:青木健生+画:田中ヨシキ「モテキング」。伝説のホストを父に持つ、童貞少年が、父が残した店で成り上がっていく少年ホストストーリーといった感じ。絵柄などは荒削りなものの、まずは勢いがあって意外と楽しく読めた。ちょっと馬鹿っぽくてパワーはある。それにしても少年誌でホスト漫画とは……という気もするけど、チャンピオンはずーっとヤクザ漫画をやってた雑誌であることを考えれば別に今さらどうこういう問題でもないか。水島新司「ドカベンスーパースターズ」。交流戦の後は全部すっ飛ばしてすでにプレーオフ直前モードになっているが、パ・リーグの順位がかなりたいへんなことに。この人ホークスファンじゃなかったの?と思ったりするけど、それは「あぶさん」のほうでフォローするから、こっちは妄想大全開で行くと割り切っちゃってるのかな。作:森高夕次+画:松島幸太朗「ショー★バン」。ショーバンがキャプテンとして失敗した後、なんかいきなり新展開。涼山中はやたらレベルアップしてるけど、肝腎のショーバンたちはいったい。先が気になるなあ。

【雑誌】コミックバンチ 7/29 No.33 新潮社 B5中

 創刊200号。永井豪とダイナミックプロ「新バイオレンスジャック」は連載再開。なんか三国志っぽいキャラが出て来ているが、張飛がやけにええ顔しててちょっと笑った。坂本タクマ「屈辱er大河原上」。最近めっきり仕事が減り、芸人としては落ち目状態に陥った大河原上。やはりあの嫁はサゲマンだったのか……。今後のヒゲツボがどうなるか、まったり見守っていきたいと思います。そろそろ新しい芸風の開発にも期待したい。

【雑誌】モーニング 7/28 No.33 講談社 B5中

 新連載、作:田島隆+画:東風孝広「特上カバチ!!」がスタート。まあ基本的には「カバチタレ!」とほぼ変わらず、田村が行政書士の資格を取ってからの物語を描いていくことに。新キャラとしてやり手の女性行政書士も出てくるけど、田村の恋愛の話もそろそろ出てくるんかな。ところで田村の新スーツは、モノクロで見ると妙におっさんくさいような。井上雄彦「バガボンド」。武蔵もずいぶん成長したのだなあという回。よだれを垂らしているのも気づかないほど、死合に没入している武蔵の様子がカッコよかった。きたがわ翔「刑事が一匹…」は、ストーカーの被害に悩まされつつも、警察が相手にしてくれず絶望と憤怒を味わう女性の話って感じか。編集後記で編集者が、今週の内容は「セミドキュメント」と語っており、モーニングの新人作家の体験を参考にしている模様。かなり私怨(+義憤)も入っているようで、テンションの高いエピソードになるかも。

【雑誌】ヤングサンデー 7/28 No.33 小学館 B5中

 河合克敏の前後編読切「渋谷のエラン」が掲載。プロポを握ると人が変わる女子高生・英蘭が主人公のラジコンレーシングもの。英蘭の見せ場シーンはまだ来ていないが、見せ場はしっかり心得ていてうまい。あとプロポって女の子に持たすとけっこうカッコイイアイテムなんだなあと思った。北崎拓「クピドの悪戯」は、睦月と怜子が二人きりで旅行に出かけることになって初体験の予感にドキドキというエピソード。二人の様子が初々しくて良い。あと怜子がきれいかつかわいく描けていて、さすがだなあと思った。

【雑誌】ヤングジャンプ 7/28 No.33 集英社 B5中

 海野そら太「女子アナ魂」は8話め。ムチャクチャ面白いというほどではないけど、ここまでけっこう手堅く来てるんじゃないかと思う。作画的にもキャラ作り的にも悪くない。今回は女子アナ小春にしつこくつきまとう、お坊ちゃんなイケメンアナウンサーが登場。憎めないおじゃまキャラという感じで、今後もいろいろ活用できそうな感じ。武富智「EVIL HEART」。女性陣の活躍が目立ってきて面白くなってる。あと主人公の梅が、合気道の才能を発揮しつつあり、そこらへんは爽快感もある。

【雑誌】快楽天BEAST Vol.3 ワニマガジン B5中

 やまのべきった「最高の恋人」。子持ちの女性と結婚して、その娘に恋した父親の物語だが、最後までお父さんがその一線を越えることなく、良い父親役を演じきろうとする様子が良かった。娘も自分のことを男性として意識していたことが判明、でも抱かない。最近のエロ漫画だとほいほい一線越えちゃうけど、このお父さんは変態チックなれども良い人だなあと思った。ISUTOSHI「私立戦場学園」は、美少年を喰う淫乱女教師モノ。いつもながらのこなれたタッチ、飄々とした話運びがユーモラス。

 飛龍乱「OVER TIME WORK」は、ガミガミ厳しい女上司が、実はいつも怒鳴られている部下の青年のM奴隷なのでした……という内容。大人の女性が肉欲に溺れて乱れる様子がエロチック。表情の変化のつけ方とかもさすがベテラン、うまいです。土居F坂崎「超ニセもん」は、「ドラえもん」のパロディもの。ノリは良いけど、「フィギュア萌え族(仮」とかすでに旬を外し気味なネタもあり、パロディとしての面白さは微妙か。あとCuvieは、今号も16P読切を執筆。「お食事タイム」というタイトルでコメディ系。いろいろなお話描けるし、月産ページ数も多いし、本当によく仕事しているなあと感心。


7/13(水)……ものいえば唇オサムシ

▼アニメ「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説[Amzn]。最近ちょっと未視聴分をためちゃっていたが、ようやく放映分に追いついた。お話のほうは敵の黒幕っぽいヤツが出てきてだいぶ本格化。やけに色っぽいむちむち女将軍チョークの存在感がアップ。虫の中ではグルムの操るタランドゥスが好き。結局ムシキングには負けるが、なんとなく健気な感じがするのが良い。あと新エンディング「ムシキングサンバ」が妙に耳に残る。やたら明るくて本編のトーンとは合ってないけど、なんか楽しげで好きです。

【雑誌】スーパージャンプ 7/27 No.15 集英社 B5中

 山口よしのぶ「オサムシ教授の事件簿」。事件現場で見つけた昆虫の生態を元に、生物学の権威である通称「オサムシ教授」が事件を推理していくというミステリー。これまでも何度か読切で登場していた作品が連載化。今回はオサムシ教授の娘のアゲハが、わりと唐突にメイド服姿で登場したりとサービスもあり。スペリオールでやってるあきやまひでき「昆虫鑑識官ファーブル」といい、これといい、ミステリーも虫ブームなんだろうか。もしかして「ムシキング」の影響だったりして。

【雑誌】週刊少年サンデー 7/27 No.33 小学館 B5平

 椎名高志「絶対可憐チルドレン」がレギュラー連載に昇格。凄い超能力の持ち主である3人娘と、そのお目付け役のあんちゃんのチームが、さまざまな難事件を解決していくというドタバタアクションコメディ。ベテラン作家らしく見せ方のツボは押さえていて、順調な滑り出し。雷句誠「金色のガッシュ!!」は、清麿はどうなってしまうのかーということで、物語の一つのヤマ場が到来。ところで最近はこの作品の単行本は買ってないのだけど、やっぱキャラクターが増えすぎちゃって、どうにもお話にノリにくくなってきた。全体でのキャラ数が多いのは別にいいのだが、局面局面ではもう少し絞り込んで、シンプルに見せてほしいところ。あと1エピソードも長すぎだと思う。

【雑誌】週刊少年マガジン 7/27 No.33 講談社 B5平

 はっとりみつるが連載開始。「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」。神奈川県の海辺の町の高校に転校生の女の子がやってくる。海に浮かぶおうちに乗っかって……。まあお話的にははっとりみつるらしい、女の子が元気に飛び回る、健康お色気路線という感じか。賑やか華やか、かつ気楽に読んでいけそう。森川ジョージ「はじめの一歩」。あー、痛そうだなあ。沢村は無事なんでしょうか。作:夏原武+画:刃森尊「伝説の頭 翔」は最終回。

【雑誌】別冊マーガレット 8月号 集英社 B5平

 河原和音「高校デビュー」が面白い。ノッてると思う。ヨウと共に体育用具倉庫に閉じ込められてしまった晴奈が、脱出しようとあがく。そのジタバタっぷりが面白いし、恋愛モードに突入してからもベタベタしすぎないので楽しく読める。脱出後に彼らを閉じ込めた女子と対決するシーンも、けっこうくだらなく締めてて後味爽やか。新人読切の香魚子「Us, you and me」。線が細かめで、この紙質だとトーンとかつぶれ気味だけど、絵はこぎれいでシャレててなかなかうまい。ただお話は弱い。漫画家志望の女の子が、学校で知り合った作家志望のコと友達になり、そのコに原作を書いてもらったところ、アッという間に作家デビュー。しかし漫画家志望のコのほうに、自由に漫画を描かせたいと思った作家志望のコは自ら身を引く……という友情ストーリー。筋立てとしてはアリだけど、二人が共同作業していく過程の描写が足りず、漫画のほうでの成功や友情についても浮わついた感じになっちゃってる。

【雑誌】comic天魔 8月号 茜新社 B5平

 うーん、全般的にあんまり面白くないなー、とか思っていたら次号からリニューアルとのこと。月野定規がゲストで登場するそうなんで、それはちょっと楽しみ。今号で個人的にわりと好みだったのは神楽雄隆丸「シたがり妻」。欲求不満な人妻が夫の弟とやっちゃうという内容。お話の展開自体はあっけないものの、人妻さんの容姿は好み。ロリ系では八的暁「まじかる☆まにふぁくちゃー まりかちゃん」が、絵がキラキラしてて良いなあという感じ。


7/12(火)……文献探検部

【雑誌】コミックビーム 8月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:7andyicon

 山川直人「コーヒーもう一杯」は、7月25日の単行本発売を受けて巻頭カラー。この人の作画はカケアミが特徴の一つだが、その味わいが、カラーでも損なわれることなく出ているのは凄いなあといつも思う。遠くからパッと見ても山川直人だってすぐ分かるし。単行本の表紙も期待してます。上野顕太郎「夜は千の眼を持つ」はなんか凄いことやってる。こういう内輪ネタで遊び倒せるのはビームならでは。タイム涼介「あしたの弱音」。最近弱音がイイ男化していて毎回シビれる。行動や髪型はヘンだけど、カッコいいじゃないすか。

 森薫「エマ」。ウィリアムの行動が各所に波紋を立てる。今回のウィリアムは、パパに真っ向から意見をぶつけててちょっとカッコ良かった。個人的にはエマと二人でどっか外国にでも行くと良いと思うが、えーとこの時代だとどこに行くのがいいんでしょうなあ。20世紀になったら戦争も起きちゃうわけだし、どこ行ってもそれなりに苦労しそうな気はする。ハキムのツテでインドとか行っても激動っぽいし。志村貴子「放浪息子」は小学生編がおしまいで、いよいよ次号から波乱の中学生活が幕を開けることになりそう。修一を取り巻く人間関係はこじれまくり。絵がスッキリしてるからさほどには感じられないけど、けっこうドロドロしている。今後これがもっとドロドロしていくのかどうか。先が気になるところではあります。

 新谷明弘の読切「遺産??」は、父親が延々育て続けたネットゲームのキャラを遺産として相続し、そのキャラと共に生涯を送った男の物語。これはなかなか面白かった。ネットゲームを題材にした漫画はいろいろ見てきたけど、現実世界とのリンクをこれだけきちんとドラマにした作品は珍しいと思う。しかもあくまで飄々とマイペースは貫いているのも面白い。金平守人「金平deR」。将棋をネタにした一発ギャグ。下らないけどそこが良い。

【雑誌】イブニング 7/26 No.15 講談社 B5中

 川畑聡一郎「S60チルドレン」。主人公の晶は小学6年生になり、彼女の光子のほうが背が高くなってしまったのが不満だけどおおむね平凡な日常……と思ったらお話は急展開。次号で最終回とのこと単純に「子供は純真」みたいな感じでは終わらず、縦横斜め、いろんな視点から子供生活を切り取っていくスタンスが新鮮な作品だった。この一筋縄ではいかない作者が物語にどういう決着を用意するのか、次号の展開が気になるところ。

【雑誌】ヤングチャンピオン 7/26 No.15 秋田書店 B5中

 「ブラック・ジャックALIVE」の最終章は、手塚眞+岡崎能士という組み合わせ。うーん、最後はちょっと展開がムチャだったような……。まあそれはともかく、多数の作家がそれぞれに「ブラック・ジャック」を描くという一連のこの企画、毎回楽しませていただきました。「ブラック・ジャック」という鋳型に作家さんをハメ込むのではなく、逆に作家さんという鋳型(個性)に「ブラック・ジャック」という素材を流し込むという形で展開したため、作家さんそれぞれの個性が色濃く出ていて面白かった。とくに強烈だったのは立原あゆみ、北見けんいち、村生ミオあたりかな。また同じことをやれとはいわないが、お祭りとしては話題性もあったし、いいセンいってたと思う。

 新連載、作:高野秀行+画:江口賢一「幻獣ムベンベ」は、80年代の早稲田大学探検部の面々が、幻の怪獣モケレ・ムベンベを探しに、コンゴの秘境まで出かけていったときの様子を描いていく実録ストーリー。作画はちょっと次原隆ニっぽい。その手のやんちゃな若者系ストーリーが好きな人なら、という感じかなあ。

【雑誌】漫画サンデー 7/26 No.28 実業之日本社 B5中

 4週連続掲載のどおくまんプロ「仰天仮面」は今回でおしまい。いつも変わらぬパワフルな馬鹿っぷりで〆。これもまた、職人のワザという感じがいたします。

【雑誌】robot 3 ワニマガジン A4平 [bk1][Amzn]

 村田蓮爾プロデュース(だったっけ?)のフルカラー本シリーズの第3弾。本当は雑誌じゃないけど、単行本でもアンソロジーでもないしなあということで、分類上はいちおう雑誌に。相変わらず美麗な絵の人が揃っているけれど、「FLAT」のころからだいたい同じようなことやってるし、メンツ的にもこの手の本ではおなじみの人たちなんで、もうあんまり「これが最先端」っていう感じはしなくなってきたなあというのが正直な感想。ちょっと飽きてきたし、価格的にも2000円近くするので、次号は買わないかも。

【執筆陣】村田蓮爾、浅田弘幸、安倍吉年、伊藤真美、OKAMA、小林治、SABE、三部けい、帝国少年、冬目景、長澤真、前嶋重機、ミギー、米倉けんご、YUG、ワダアルコ


7/11(月)……元祖ウドの大木

▼アニメ「ガン×ソード」2話めはますます微妙な印象。ギャグっぽいノリで行くつもりのようだが、ハジけたことをやろうとしているわりにはキレが良くない。谷口悟朗にはギャグはあんまり向かないか……? TV東京ではその前の時間帯にやっている「創聖のアクエリオン[Amzn]が、同じロボットアニメで爽快痛快にバカパワーを発揮しているのとは対照的。

【雑誌】ヤングキング 8/1 No.15 少年画報社 B5中

 一色登希彦「モーティブ −原動機−」。今回もいいなあ。予選レース後に坪井が綿貫さんに叱咤されているシーンで、彼女の貴子が突然現れるシーンが非常にドラマチック。現実に起きたとしたら、「知ってる人が声をかけてきた」というだけのシーンだけど、それを印象的に見せる演出が光る。作:青木健生+画:ありがひとし「鉄板少女アカネ!!」は、大阪編として再登場。まだ続きがありそうだし、シリーズ連載になっていくのかな? 島津茂美「キックの魂」は新連載。ゴツゴツした絵が特徴のキックボクシング漫画。荒削りだがまずは50ページ掲載で気合いは感じた。

【雑誌】ヤングマガジン 7/25 No.32 講談社 B5中

 オジロマコトの読切「露出的な彼女」が掲載。すごくカワイイんだけど、常軌を逸した露出趣味を持った彼女に振り回されるおにいちゃんのお話。オジロマコトの瑞々しいフレッシュなタッチの作画はかなり魅力的。変化球に走りすぎな感もなくはないが……。エロ漫画時代の朔ユキ蔵をちょっと思い起こさせる。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/25 No.32 小学館 B5中

 全般的に淡々とした印象。雑誌全体としてはイキが悪い。「美味しんぼ」が34号までおやすみなのが痛い。その中では、せきやてつじ「バンビ〜ノ!」、小田扉「団地ともお」は面白い。あと吉田戦車「殴るぞ」に火星田マチ子がちょっぴり登場。相変わらずお美しい。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/25 No.32 集英社 B5平

 作:ほったゆみ+画:河野慶「ユート」が最終回。「ヒカルの碁」のほったゆみの最新作であり、出だしがわりと好感触だったので期待したが、結局いまいち盛り上がりきらないままだった。個人的には、最初の10話までの間にいっぺん大ヤマを作っておくべきだったんじゃないかなあという気はする。いちおうヤマはあるにはあったけど、ユートが東京に来る前の回想シーンだったので、ちょっと気分的に盛り上がらなかった。序盤でもっと出し惜しみせず、ぶち込めるものを全部ぶち込んでスタートダッシュかけたほうが良かったと思う。

 久保帯人「BLEACH」。石田のパパが登場。うーんこれはけっこう腐女子的に良さげな感じだが……。石田を大人にして(もちろん眼鏡着用)シブめにして、しかもスーツ着用。あと黒崎パパの活躍度もアップしそう。なんかいろいろゴチャゴチャしてきたが、むやみに新キャラ増やすでなく、既存のキャラを活用する方向で行くのは良い兆候か。人間界に戻ってきたので、キャラが増えすぎた感のある死神たちも人員整理できたし。やっぱキャラが多すぎると、お話を把握できなくなっちゃう。「ONE PIECE」もいったん人員整理したほうがいいでしょうな。

【雑誌】ヤングコミック 8月号 少年画報社 B5中

 なんか最終回が多め。まずひのき一志「ファミレス戦士プリン」がおしまい。終盤の展開はすごく派手でおめでたかった。見開きのページとか頭悪さバリバリで思わず笑ってしまった。……とか思ったらまだヒキがあった。あとは単行本最終6巻での加筆をお楽しみに。北河トウタ「虹色探偵小春チェンジ」も4話めで最終回。めがねっ娘のコスプレ探偵・小春がかわいく、最後はラブラブで締めくくり。あと小本田絵舞「アニヨメ@ハウス」も終了。夫が海外出張中に、夫と間違えてその弟とデキちゃって……というところから始まったドタバタ4コマ劇。手堅く楽しく、ちょっと色っぽくて良かったです。

【雑誌】ペンギンクラブ山賊版 8月号 辰巳出版 B5中

 久しぶりに買ってみた。巻頭カラーの見田竜介の4ページ漫画は、COMIC桃姫とのコラボ企画。出てくるおねえちゃんのもっと過激な姿を見たい人は桃姫7月号を見よとのことだが、桃姫って5日発売だからもう7月号は店頭にないんじゃ……。フジヤマタカシの新連載「シスぱい」は未完成原稿での掲載。年上&人妻な巨乳おねえさんとのエロということで好みなネタだし、フジヤマタカシの絵も好きなのでちと残念。


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